※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください
長い人生のたった3ヶ月。3ヶ月間だけ、日本茶をつくる京都の茶農家で、仲間と一緒に働いてみませんか? 3ヶ月後、見える世界や自分が、きっと変わっているはずです。
見渡す限りに広がる茶畑景観。「日本で最も美しい村」や「京都府景観資産」にも登録されており、2015年には「日本遺産」の第一弾にも選ばれたこの和束(わづか)町で、「ワヅカナジカン援農プロジェクト」(以下、ワヅカナジカン)に参加する方を募集しています。
「なにかしたいけど、これといったものが見つかっていない」「社会に出る前に、たくさんの経験や価値観と出会いたい」「田舎暮らしに興味がある」「地方でのビジネスを計画している」。そんな方にとって、この上ないチャンスとなる求人です。
3ヶ月間だけおためし移住。仲間たちと茶農家で働く、援農プロジェクト
和束町は鎌倉時代から高級茶葉をつくる産地。実は宇治茶として市場に出回っているお茶のうち、40%近くは和束産なんです! 日本のお茶の伝統を今日まで受け継ぎ、これからの未来もつくっていく、そんな場所です。
しかし同時に、高齢化も進み、毎年100人のペースで人口が減り続けています。人口3,879人(2016年調べ)の町内だけでは、繁忙期の茶畑での仕事に人手が足らず、とはいえ京都市内や大阪市内から毎日通うには根気のいる山間地域のため、働き手不足に悩んでいました。
この問題に対し2014年に生まれたのがこの「ワヅカナジカン援農プロジェクト」。都市部から若者が集まり、シェアハウス生活を送りながら、繁忙期の茶農家で期間限定で働くプログラムです。
ハローライフでは、過去に2回、ワヅカナジカンの参加者募集についての記事を公開しています。より詳細は、そちらの記事をご確認ください。
2015年掲載分「”お茶の郷”に暮らしながら働く」
2016年掲載分「ワヅカナジカン、暮らしながら働く和束の時間。」
期間中は、町有の施設を寮として、プロジェクト参加者が寝泊まりし、そこからお茶づくりの現場である茶農家へ通って、働き、学びます。プロジェクト終了後に和束町への移住を決めた方が現在7名おられ、それぞれ地域おこし協力隊や和束町雇用促進協議会、和束茶カフェ、一般財団法人和束町活性化センターなどで働いています。
今回は、過去のワヅカナジカンに参加したあと、移住した方・移住しなかった方それぞれの立場からお話をうかがいました。
関心分野は、まちおこし。和束町に移住を決めた中村広美さんの場合。
現在、和束町雇用促進協議会で働く中村広美さんに話を聞かせていただきました。まずはワヅカナジカンに参加されたきっかけからお聞きします。
中村さんは東京での大学在学中に、八王子の商店街の活性化を狙った地域のまちおこしに参加していたと言います。
中村さんは、在学中に体調を壊して実家でゆっくりしていた時期もあり、きちんと働いたことがなかったことや、そもそも共同生活に馴染めるだろうかと申し込む直前まで悩んでいたそうです。
面接ではじめて和束町に訪れたときの印象は
といたってクール!
茶農家での仕事。1日の流れと内容は?
担当する農家さんによって多少は異なりますが、中村さんが過ごした平均的な1日の流れを教えていただきました。
今年、寮の晩ご飯をつくってくれるのは、ワヅカナジカン一期生の矢守さんを中心とした地元の方。まるで学校の給食のときのような楽しい時間だったと言います。最初に心配した共同生活は、ぜんぜん苦にならなかったそうです。
中村さんの働き先は、個人ではなくある会社が運営する茶農家さんでした。会社が独自で雇っているアルバイトの方を含めて約10人で農作業をしたそうです。
初日の作業は「かぶせ」と呼ばれる、太陽の光を遮るために茶葉に黒いシートをかぶせていく作業でした。ネットを洗濯バサミでお茶の木の枝にとめていきます。
ワヅカナジカンからは、中村さんを含めて3名がその農家さんで働き、2名が働きに行って1名が休日とするサイクルでした。
朝目が覚めて窓から見える、茶畑に霧がかかった景色がとてもきれいだったと言います。
和束町での地方暮らし。一ヶ月の生活費はたったの3~4万円!?
そんなふうに考えていた時期に、山下さんから和束町雇用促進協議会の求人が出る話を聞きます。面接を受け、就職が決まったのが7月の半ば。ワヅカナジカンに参加を決めたのが3月なので、その4ヶ月後のお話です。最初は家探し。和束町で住む家を探すことは、実は結構難しいと言います。
中村さんは昨年ハローライフの記事で紹介した岡田香南さんと一軒家に住んでいるそうで、だいたいの生活費をお聞きすると…3〜4万円という驚きの安さ!
移住後の仕事について。勤める? 持ち込む? 起業? 和束町でどう働くかはあなた次第。
ワヅカナジカンの時を経て、和束町雇用促進協議会に就職し、いただいた名刺の肩書きにはコミュニティーデザイナー(実践支援員)と記載されている中村さん。
中村さんは嘱託職員。和束町に残って働く道は、役場や農家などいくつかありますが、期間の限られた仕事が多いのも現状です。期間を決めて働く道の他に、和束町で新しい仕事を始めたり、ITやデザインなど場所を選ばない仕事を持ち込むなど、あなた次第でさまざまな働き方が考えられる環境です。
関心分野は、農業。手に入れたのは、チャレンジする自信。移住しなかった濱口彩美さんの場合。
濱口さんは現在28歳。大学では環境や心理学を学び、その頃のバイト先である八百屋さんで野菜のことが好きになり、野菜に触れる仕事をしようと集荷場を運営している会社に就職。その後、農業の生産についての関心が湧き、ハローライフの記事を読んでワヅカナジカンに応募しました。
こちらも前述の中村さんと同じく、男性しかいないグループに女性ひとりで入り、心細かったと言います。初日はかぶせ作業からはじまりました。
山下さんもその時のことが印象的だったようです。
濱口さんは吹っ切れたかのように、何かを得て帰ろうと感じたそうです。次の日に農家を訪れると、気さくに話しかけてきてくれたようで、その後何ごともなくうまくいったと言います。茶農家さんは男性が多く、女性とのコミュニケーションに慣れていない方もいることは、ここであらかじめ伝えておきたいと思います。
うれしかったエピソードもたくさんいただきました。
また、濱口さんは寮に帰るといろんな価値観をもった人たちが集まっていて、いろいろな考え方や生き方に触れることができて良かったと言います。
7月にワヅカナジカンが終了したあと、濱口さんはアクティブにさまざまな地域へ動き回り、長野、和歌山、静岡の各地で農作業に関わっていきます。農業専門のアルバイトサイトではしんどいことで有名な、農業への登竜門的な場所にチャレンジしたこともあります。
その言葉に山下さんはうなずきます。
自分が変わる、かけがえのない地方移住体験をしよう。
ワヅカナジカンは、少し変わった求人です。「地方創生」の波に乗って日本全国で企画されている移住促進政策のような「さまざまな良い条件を提案するので、わが町に移住してほしい」という地域からの願いのようなものではなく、参加する人が一歩踏み出し、受け入れ側の和束町の人たちも一歩歩み寄ることで互いがバージョンアップしていくようなプロジェクトになっています。
和束町で学んだ生き方、暮らし方、働き方を和束町に移住することでさらに深めて広げていくもよし、そこで学んだノウハウを地元に戻って広げていくもよし。
今の自分を変えたいと思っている人、農業のノウハウを身につけたい人、どこかの地域に移住を考えている人は、ぜひワヅカナジカンに挑戦してみてはいかがでしょうか。
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- ワヅカナジカン援農プロジェクト2017
- 募集期間
- 2017/04/20(木)〆切
- 募集職種
- プロジェクト参加者
(茶にかかわる生産補助業務すべて)
- 雇用形態
- アルバイト(研修期間7稼働日)
(5月1日〜7月31日まで、共同シェアハウスでの住み込みになります)
- 応募資格
- ・未経験可
・将来、農業に従事、あるいは農山村地域での生活(田舎暮らし)を考えている方
・地域振興に興味を持っている方
・共同生活を通じた仲間作りに興味を持っている方
- 勤務地
- 京都府相楽郡和束町内の茶農家
(複数箇所の農家さんから、勤務先が決まります)
- 勤務時間
- 08:30〜18:00(休憩1時間あり)
17:00〜24:00(夜間製茶工場補助、休憩1時間あり、延長あり)
- 給与
- 時給1,000円〜
(能力・勤務時間帯により異なる。研修期間中、時給1,000円)
- 休日・休暇
- 平均週休2日(季節労働のため、連続勤務有り)
- 待遇
- ファームステイ保険完備
(シェアハウスでの共同生活のため)
- 採用予定人数
- 20名まで
- 選考プロセス
- ① サイトからエントリー後、電話によるヒアリング。
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② 現地訪問にてヒアリングと現地案内をし、最終的な意志確認をします。
※会場は原則として現地にて実施していますが、
遠方の方など、場合によっては電話でのヒアリングの場合もあります。
※現地訪問時に履歴書をご用意ください。
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③ プロジェクト申込書を記入して、申込完了
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④ 4月29日~30日 現地入り
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⑤ 5月1日よりプロジェクトスタート!!
- 応募者への質問
- 1】このプロジェクトを選んだ理由
2】将来の夢はありますか?あればご自由にお書きください。
- メッセージ
- 強いやる気のある方を募集しております。
また、未経験者でも大丈夫ですよ!
一緒に成長していきましょう。
ご応募おまちしています!
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