求人情報

株式会社 ナカニ

「好き」よりも、その先へ。進化続ける伝統プロダクトの販売仕事

  • 2017/09/22 公開
  • 2017/10/25 更新
※ハローライフでの募集は終了してますが、
採用状況は各社に問合せください


その起源を、飛鳥時代の三榔(みつろう)染めにまでさかのぼる、という染めの技法「注染(ちゅうせん)」。伝統の技を活かし、手ぬぐいや浴衣を染める、株式会社ナカニ。2008年からオリジナルブランド「にじゆら」をリリースし、京阪神に5店舗・東京に1店舗とインターネットなどで販売し、若い世代を中心に人気を集めています。今回は、大阪ルクア店、神戸店のいずれかの店舗の販売スタッフを募集しています。販売スタッフといっても、お店の運営・経営の部分も担っていくため、販売職の経験のある方は有利。「学生時代に少しだけバイトで経験しました」といった方でも、気兼ねなくまずは応募してみてください。

オリジナルブランド「にじゆら」は、伝統的でありながらわたしたちの生活に自然と馴染むプロダクト。


「染め」「伝統」「手ぬぐい」なんて言葉を聞くと、手の届かない高級品をイメージしたり、普段使いでおしゃれに使えるものが見つかるイメージが湧かず敬遠してしまう人もいるかもしれません。でも、ナカニが手掛けるオリジナルブランド「にじゆら」をひと目見てもらえたら、伝統的なプロダクトの進化にきっと驚くはず。

(こちらが、「にじゆら・大阪ルクア店」。ここ、または神戸店で販売スタッフを募集しています)




自社ブランド「にじゆら」は、ポップなデザインと、ほんのりとした優しい色合いで、 手仕事だからこそ出せる「にじみ」が特徴。立ち上げ当初から作家とコラボし、手ぬぐいのイメージを一新してきたその魅力は、中尾社長が太鼓判を押す、職人たちの熟練の技があってこそ。職人とデザイナーが現場で対話を繰り返し、ひとつのデザインを丁寧に、確実に仕上げています。

(1枚の布が、さまざまなプロダクトに!)



(ヘアバンドになったり)



(ポーチや手鏡の装飾になったり)



(甚平やご祝儀袋になったり)



かわいくて手に取りやすく、扱いも簡単で実用的。若者をターゲットとしたスポットに出店しているのも納得。

店舗スタッフは、接客・販売業務・事務業務など基本的な店舗運営をのほかに、シフト作成や月1回の販売店会議への参加、アルバイト教育などを担います。店頭に並んでいる商品は、すべてナカニの工場で染められ、製造されたもの。入社すれば、工場で染めの体験をする機会をもらえるため、販売する商品がどのような工程を経てつくられているのか、職人たちのこだわりや想いはどういったものなのかといったものづくりの現場を体感することができます。お客様に対する心からの接客や商品説明ができそうです。

商品が生まれるまでのストーリーに興味をもち、それをお客様に伝えていこうとする姿勢が必要になります。販売の仕事なので、人と話すのが好きな人、商品の魅力を伝えるための努力ができる人、なによりこの「にじゆらブランド」を好きになれる人が向いていると言えそうです。


ナカニはどんな会社?日本屈指の注染工場、堺にあり。


店舗で販売する商品は、どんな風に生まれてくるのでしょう?「染色」には染料を落とす際に使う「水」がかかせません。明治期に大阪・淀川沿いを中心に繁栄した、染めの技法「注染」。戦後は大阪府堺市の石津川沿いに拠点をうつします。川べりの細い道を入ると、見えてくる住宅地。さらに歩みを進めると、株式会社ナカニの工場があります。

hello_写真1IMG_4154

中に足を踏み入れると、どことなく漂う海の匂い。その正体は「ふのり」。海藻からできた糊材で、糊置きの工程で使うものです。ガチャン、ガチャン、シューシュー。耳に入るのは、染めた布を洗う水洗機と、コンプレッサーが吐き出す威勢の良い音。工場内を足早に行き交う職人たち。ほんの一瞬でも集中力を欠けば、ミスが出る…それはすなわち、売り上げのロスにつながります。だから手元は寸分も狂わない。作業する職人たちは黙々と、めいめいの作業を続けています。

hello_写真2IMG_4117

会社の創業は1966年。企業の販売促進の粗品として、得意先に配られる「てぬぐい」や「浴衣」の染めを手掛けてきました。いまや全国で二十数軒になった注染工場の中でも、屈指の生産量をほこります。

二代目の社長・中尾雄二さんが、大手企業を1年で辞して、父親の代から続く工場に入ったのは1988年。経済成長期だった当初は、「良いものを、より安く、たくさん作る」ことを求められました。しかし、これでは職人のプライドが育たないだけでなく、若手も参入してきません。

hello_写真3IMG_4205

「このままで注染は、次の代に続いていくのか?」そう気づいたときにはバブルは崩壊していました。「もっと若い人も、やりたいことをやらせてあげられるような環境を」との思いから2008年にオリジナル自社ブランド「にじゆら」を立ち上げます。

伝統文化や伝統技術の産業において、長くその体制として続きてきた「分業制」。例に漏れず、従来は分業制だった染めの工程を、糊置きから染めまで1人で行うようにと、その体制を変えつつあります。専門的な作業をこなしていくという意味においては、生産効率は落ちるものの「自分の仕事に誇りを持ってもらいたい」との思いからです。

hello_写真6IMG_4153

染色部門のスタッフ鮫島さんは、勤務年数18年。今ではもっぱら「にじゆら」の手ぬぐい全般を染めています。

「今でも一人前だと思ったことがない。失敗もするし、B品も出しますし」というセリフは、本人の謙虚さのあらわれか、それともこの道50年の先輩職人への敬意でしょうか。

「にじゆら」を立ち上げてから、若い年齢層の職人希望者が増えたといいます。しかし複雑なデザインゆえに、染めるまでには一定の技量が必要です。

hello_写真12IMG_4145

「色の調合までこだわって、商品として販売できる手ぬぐいを染められるようになるまでに、早くて3年。ふつうは4〜5年はかかるかな。シビアなようやけど、好きという気持ちだけでは務まらない部分もありますね」

また、同工場には、染めたい柄を型どった金型に染料を乗せて染める捺染(なせん)という技術部門もあります。注染よりも圧倒的に生産量は多く、1日に仕上げる枚数は何千枚、何万枚。
染める内容は主に企業の販促物が中心。実はこれこそがナカニにとって、なくてはならない
会社の根幹を支えている部門でもあります。

001

中尾社長は、求める人材像をこう語ります。

hello_写真7IMG_3995

「販売スタッフも、自分が失敗したときに、それは『なぜだったのか』という理由を考えて、次は同じ失敗をしないように、真剣に取り組んでくれる人が良い。それはつまり、どれだけ集中して仕事をできるか。どれだけ仕事に対して『思い』を持っているかということ」

営業部の中尾弘基さんは、「思い」について、こう話します。

hello_写真8IMG_4025

社長は社員に対して、やりたい仕事をやらせてあげたい、と思っています。でもそれだけでは経営が成り立たない。他の仕事もやって、はじめて好きなことが出来る。うちでは染色をやっていない社員でも注染を学べるように、道具や材料を提供して、勉強会を行っています。休みの日でも若手は出てきますよ。みんなやりたいことに対して熱心です。だから少々忙しくても、社内は明るく、前向きな雰囲気がありますね」

学んだことが生かせる職場


社内デザイナーの船井綾乃さんの仕事は、多岐にわたります。直営店とオンラインで販売する手ぬぐいのデザイン。また他企業から依頼を受け、コラボレーションする際のデザイン。その他、作家がデザインした手ぬぐいを、実際に染める職人と話し合い、制作を進める生産管理まで。日中は現場と、クライアントや作家との折衷に追われ、デザインの仕事を始めるのは、夕方からということも少なくありません。

hello_写真9IMG_4274

船井さんは、もともと大学でテキスタイルデザインを学び、自分がデザインした生地で洋服をつくったりしていました。「自分のデザインが手ぬぐいになったらいいな」との思いで入社。やりたいことはできていますか?という質問に、満面の笑みをたたえて「できてます!」と即答した船井さん。それもそのはず。入ってわずか2ヶ月で、大手商業施設から「イベント時に、お客さんに差し上げる手ぬぐいをオリジナルで作りたい」との依頼が入りました。

hello_写真10  駅舎夜景

当時を振り返って、中尾社長は笑います。

「入社してすぐに客先に連れて行かれて、デザインしてと頼まれて。その場で『できません』て泣きそうな顔して言うたよな。あの時はお客さんも笑ってた」

未経験の部分を大きく包み込む、中尾社長のその懐の深さははかりしれません。

また続けて、船井さんの仕事ぶりをこう評価します。

「『にじゆら』の作家がデザインしたものを、現場の職人に見せて『これじゃ柄がつぶれるからできない』と怒られることもある。でも職人が『できない』と言うままでは、良い品もできない。いつも現場とのせめぎ合いなんです。彼女はそのはざまで学んだことが、よく身についている。どんなに世間から良い、と言われるデザイナーでも、注染でしか出せない味わいや、注染の特徴をよくわかっておかんと、『にじゆら』での良いデザインができません。そういう意味では、彼女は日本一や、と僕は思う」

hello_写真11IMG_4279

続けるからこそ、もっと「好き」になる


船井さんが仕事で、一番大変さを感じることは何でしょう?

「会社は『にじゆら』だけを染めているわけではない。取り引き先から注文を頂いて、染めているものが多いです。だから『にじゆら』の欠品の連絡があっても、すぐに職人さんに染めてもらえなかったりすることもある。そんな時、無理をお願いして、余計にすいませんと思う気持ちもあります。職人さんは一見厳しそうに見えて、すごく優しかったりするんです」


ナカニでは、手ぬぐいを買ってくれたお客さんを対象に、2ヶ月に1回工場見学を開催しています。

中尾さんは言います。

「お客さんに注染の現場をわかってもらいたい、という気持ち。そして商品を買ってくれてありがたい、という気持ちが爆発してるんです。僕はこの商売を好きで始めたわけじゃないんですよ。楽しい時もあれば辛い時もある。しんどい時のほうが多いですよ、実際はね(笑)でも何十年も続けて、今でもまたこうして熱くなっているんです。こういうことを人は『好き』と言うのかな。だから何でも続けることが大事です

販売スタッフという枠の中で、作り手の真剣な想いを受け止め、ひとつひとつの商品に愛情をもって向き合える方、とにかく「やってみたい」と感じたら、思い切って飛び込んで、“ナカニ色”に、染まってみてはいかがでしょうか。


(取材・文/ヘメンディンガー綾  撮影/喜多舞衣  コーディネーター/古市邦人)

株式会社ナカニの中尾雄二さんの暮らし方にクローズアップした連載記事「ハローライフなひとびと」も合わせてご覧ください。
greenz誘導

この会社の求人情報を、
だれかに教えてあげてね

募集要項

企業名・団体名
株式会社ナカニ
募集期間
2017/10/22 〆切
それ以降の募集につきましては随時こちらのサイトにてお知らせさせていただきます。
募集業種
にじゆら直営店販売スタッフ・店長候補
(関西エリア)
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
応募資格
・真面目で仕事が好きな方
・体力気力に自信のある方
・思い合い助け合いながら仕事ができる方
※販売経験有優遇。
勤務地
・ルクア大阪店
〒530-8558 大阪市北区梅田3-1-3 LUCUA 大阪 9F

・神戸店
〒650-0021 神戸市中央区三宮町2-8-2
その他シフト状況に応じて関西圏店舗での勤務の可能性があります。
勤務時間
・ルクア大阪店
10:00〜18:00/13:00〜21:00 シフト制
(内、45分休憩あり)
・神戸店
11:00〜19:00(内、45分休憩あり)
給与
15万~25万
※経験・スキル・前給与等を考慮し、面談の上決定します。
※試用期間有り
休日・休暇
シフト制
待遇
皆勤手当有り、社会保険、雇用保険
採用予定人数
2名
選考プロセス
1】同サイトよりエントリー後、
まずはお電話にてご応募の旨をお伝えください。
(072-271-1294/担当:藤浦)
その際、何点か簡単なご質問をさせていただきます。 そのうえで、希望される方全員に面接をさせていただきます。

2 】面接日時決定後、面接
履歴書・職務経歴書をお持ちください。

3 】全員に合否連絡(一週間を目安に)

4】勤務開始
応募者への質問
①弊社を選んだ理由を教えてください
②あなたの長所と短所を教えてください
WEBサイト
http://nakani.co.jp/ http://nijiyura.jp/
メッセージ
ナカニのオリジナルブランド「にじゆら」は、”注染”と呼ばれる伝統の技によって生み出されています。
今回「にじゆら」の魅力や商品ストーリーをお客様に伝え、お店を一緒に運営していく販売スタッフを募集します。

人と話すのが好き、販売経験を活かしたい、「にじゆらブランド」が好きなど、少しでも弊社の仕事に興味のある方はぜひご応募ください。
みなさんのご応募をお待ちしています!

他のおしごともチェック!

あなたにオススメのイベント・交流会