大抵のことがメールや電話で事足りる上、ペーパーレスが定着する時代。「紙」や「印刷」の価値って、改めてどこにあるのでしょうか?あまり意識していなかったそんな問いへの答えを示してくれたのが、今回取材にいった有限会社山添(やまぞえ)です。

名刺や冊子・パッケージまで幅広く印刷を手掛け、企画の段階から相談に乗りお客様の「想いを表現」するのが仕事です。まちの小さな印刷屋さんながら、紙やインキ選びから、デザイン、印刷、加工、製本まで、印刷のプロとしての知識と技術はさすが。その中でも特に強みとしているのは、印刷のルーツとも言える古くからの技術「活版印刷」。創業時から守り続けているのは、あたたかみや優しい手触り感のある印刷表現です。


また2018年には、お客様自身が活版印刷を体験できるお店もオープンさせるなど、印刷業界自体が長く低迷する中、逆風をものともせず躍進を続けています。
今回、名刺や販促物などのグラフィックデザインをはじめ、ホームページやSNSのバナー制作などのデザイン業務をメインとし、将来的にはディレクターとして活躍できる方を募集します。情報伝達という印刷物の役割を超えて、人の心情までも動かす山添の仕事をぜひみなさんに知ってほしいと思います。
山添が手がけるものづくりとは? 印刷だからこそ生み出せる価値と可能性を広げていく。
会社は、事務所と工場が一緒になっています。訪ねると、ガシャン、ガシャンと音を響かせながら動く印刷機がたくさん並んでいました。


最先端のデジタル印刷機器…ではなく、中には50年以上前に製造されたものもあるほど、アナログな機械とその技術を使った多彩な印刷表現を探求している山添。仕事探し中の方にとって、決して人気業種とは言えない印刷業だからこそ「山添で働くことは、どんな価値を生み出すことになるのか」が気になります。代表取締役・野村 いずみ(のむら いずみ)さんにお話をうかがっていきました。


28歳で父と連名で代表に就任したころは、活版印刷機が工場に並ぶものの、昔の景気はとうに失せそれらの機械を使う仕事はほとんどなく、伝票や封筒などのオフセット印刷を細々と手がける厳しい状況でした。


アナログな機械で刷り上がる印刷物には、手間と時間が必要です。しかし、見た目や触った感触に独特の魅力があり、あたたかさや優しさを感じる…。そんな価値がお客様に届くということに気づいた瞬間でした。

「印刷の仕事でもこんなふうに喜んでもらえることがあるんだ」と山添の価値を改めて理解した野村さんはその後、活版印刷のオンラインショップ「活版名刺ドットコム」をスタートさせ、事業の基盤をつくっていきます。いつしか手仕事のあたたかみを感じる印刷物が山添の強みとなり、現在では活版印刷はもちろん、そこに限らない幅広い印刷物を手がけています。

2018年3月には「THE LETTER PRESS(ザ・レター・プレス)」という店舗もオープン。お客様自身が、活版印刷を体験できるお店です。機械をレンタルして、名刺やカード、ノートなどを自分でつくることができます。

印刷や店舗での取り組みを通じて、山添はどのような価値を生み出していきたいのでしょうか?

招待状やメッセージカードのように、直接届くからこそ価値が増すものはたくさんあります。どんな手触りの紙を使い、どんなインキを使って、どんなデザインで自分の想いを表現するか。そんなこだわりをもつお客様が選ぶ印刷会社が、ぬくもりのある多彩な表現を得意とする山添です。

取材にうかがった日の2週間ほど前には、ある親子が来店し一緒に印刷機に触れ、お子さんの名前カードをつくっていったそう。デジタルデータとは異なり、紙は革のように経年変化を楽しめるのも魅力。お子さんが大きくなったときにそのカードを見返せば、カードづくりの楽しい思い出とともに、色あせや日焼けによる変化から、家族と過ごした長い年月まで感じられるのではないでしょうか。


印刷はただ単に情報伝達を目的とした消耗されるものではなく、人の想いやつくる楽しさ、時の移ろいまでも閉じ込めることができる「残すもの」。こんな考え方をもって印刷という仕事に向き合っている会社があったことに、なんだか胸が熱くなりました。
お客様の感動や「ありがとう」を、深く実感できる仕事。ここだからできるものづくりに挑戦しよう。
今回募集するスタッフは、印刷とお客様を繋ぐデザイナー職ですが、一体どんな仕事をするのでしょうか?デザイナーの大友 貴之(おおとも たかゆき)さんにお話をうかがいました。



山添は、お客様との打ち合わせはデザインをする上での大切な仕事の一つと考えており、オンラインであっても対面であってもコミュニケーションを大事にしています。メールなどのテキスト情報だけでは、お客様が提供するサービスに込めた熱意やその素晴らしさを十分に受け取れないと考えているからです。また、お客様のサービスをより多くの方に知ってもらい、喜んでいただきたいという山添の想いを充分に伝えるには、直接の会話が必要だと言います。




お客様一人ひとりに向き合って丁寧にものをつくりあげていく過程を踏めること。お客様が仕上がりに感動している姿を目の当たりにできること。そんな自分の仕事の厚みや結果を、ダイレクトに感じられる環境があります。また、小さな会社なので「これしかできない」ということはなく、幅広い業務に関われるチャンスがあることも大手にはないやりがいです。

ファンをつくる楽しさを見いだせるのが、山添のスタッフ。

人間関係の風通しも良く、困ったことは何でも聞ける社風で、「スタッフはみんな優しすぎるくらい」と大友さんは笑います。


山添は経営理念でも、スタッフに対して求める姿勢を説いています。「ファンをつくろう」という理念を紐解くと、
・スタッフ一人ひとりが仕事にFUN(楽しみ・喜び・面白み)をつくること
・スタッフ一人ひとりのFAN(支持者・愛好者)をつくること
とあります。「工夫を重ねて自分の理想のモノをつくりあげることは人生にとってもよい経験ですし、なによりそこにこそ楽しみがあるように思います」と山添の印刷の醍醐味を語っていた野村さんの言葉が、スタッフに求める働き方にも通じているように感じます。働くFUN(楽しみ)や自分のFAN(支持者)を自分でつくることに楽しさを見いだせるのが、山添のスタッフなのでしょう。

山添のスタッフたちは、印刷・活版・地域、そして山添という会社のファンをつくり続けることで、人々に「つくる楽しさ」や「印刷の存在価値」を届けています。山添のスタッフとなり責任を持って成し遂げた成果は、お客様の心からの感動や感謝の声になって、きっとあなたに返ってくるはず。
印刷業に特別な魅力を感じたことがなかった方も、きっと山添でしかできないものづくりを「楽しそう」と感じたのではないでしょうか?印刷や紙に対する山添の想いに共感するなら、ぜひエントリーを。
- 企業名・団体名
- 有限会社山添
- 募集期間
- 2025/02/27 〆切
- 募集職種
- デザイナー
- 仕事内容
- ・グラフィック、パッケージ、プロダクト、Web販促ツールなどデザイン制作業務
・クライアントやディレクターとの打ち合わせ、情報要件整理、企画提案
・入稿データ作成、調整等DTP関連業務
・催事、新商品の企画立案
- 雇用形態
- 正社員(試用期間3カ月)
- 応募資格
- Illustrator、Photoshopを使用したデザイン経験
【歓迎スキル】
WEBデザイン・ディレクション業務経験
クライアントと対面でのヒアリングが多く、コミュニケーション能力の高い方歓迎
- 勤務場所
- 大阪府大阪市城東区成育3-11-8
※屋内の受動喫煙対策あり(屋内禁煙)
- 勤務時間
- 平日 9:00~18:00(内、1時間休憩あり)
土曜日 9:00~15:00(内、1時間休憩あり)
- 給与
- 月給20万円〜
経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
- 休日・休暇
- 第2、第4土曜・日曜・祝祭日・年末年始・夏季休暇・慶弔
12月は毎週土曜出勤、基本残業無し
- 待遇
- 交通費支給(上限10,000円/月)
社会保険、雇用保険、決算賞与年(黒字期のみ7月)、給与改定年1回
- 採用予定人数
- 1名
- 選考プロセス
1) 本サイトからエントリー後、
履歴書・職務経歴書・ポートフォリオを弊社までメールまたはご郵送ください。
【送付先】
E-mail:info@yamazoe-p.jp
郵送:
〒536-0007
大阪府大阪市城東区成育3-11-8 採用担当宛
2) 書類到着後、5日以内に通過者の方にはメールにてご連絡。
通過でない場合は通知書を郵送またはメールにてお送りします。
(履歴書・職務経歴書の返送をいたしません)
3) 書類審査通過者の方にはメールまたはお電話にて面談日時を相談の上、決定。
4) 一次面談を実施(面談通過後課題審査あり)
5) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
- WEBサイト
- https://www.yamazoe-p.jp/
- メッセージ
- 仕事を通じて、職場の人はもちろん、お客様、協力会社様等、対面・非対面関わらず沢山の人と接します。一番大切にして欲しいことは「当たり前のことが当たり前に出来ること」。挨拶をはじめ礼節を重んじ、明るく・元気で・素直な心、受け入れる心を持つ人。
共に楽しく協力し合い、一生懸命働き成長出来る職場を一緒につくっていきたいと思います。
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