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有限会社山添の求人サムネイル
2022.05.23 公開 2022.06.23 更新
有限会社山添
つくる楽しさと、印刷の価値を探求する会社。店舗運営スタッフの仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

大抵のことがメールや電話で事足りる上、ペーパーレスが定着する時代。「紙」や「印刷」の価値って、改めてどこにあるのでしょうか?あまり意識していなかったそんな問いへの答えを示してくれたのが、今回取材にいった有限会社山添(やまぞえ)です。

名刺や冊子・パッケージまで幅広く印刷を手掛け、企画の段階から相談に乗りお客様の「想いを表現」するのが仕事です。まちの小さな印刷屋さんながら、紙やインキ選びから、デザイン、印刷、加工、製本まで、印刷のプロとしての知識と技術はさすが。その中でも特に強みとしているのは、印刷のルーツとも言える古くからの技術「活版印刷」。創業時から守り続けているのは、あたたかみや優しい手触り感のある印刷表現です。

(1文字ずつ印鑑のように文字が彫られた「活字(かつじ)」や、金属・樹脂でつくられた凸版にインキをつけ、ハンコのように紙に押しつけ印刷する活版印刷は、山添が特に得意とする印刷表現です)
(ズレやカスレが特長の軽オフセット印刷。山添では「イロムラ印刷」と呼んでいます。一色ずつインキを練り、一色ずつ印刷していきます。アナログな機械でできる「ゆらぎ」や「レトロ」な味わいが、お客様からも愛されています)

また2018年には、お客様自身が活版印刷を体験できるお店もオープンさせるなど、印刷業界自体が長く低迷する中、逆風をものともせず躍進を続けています。

今回、店舗運用、商品企画・制作進行をはじめSNSでの発信などマーケティング全般をメインとし、将来的にはマネージャーとして活躍できる方を募集します。情報伝達という印刷物の役割を超えて、人の心情までも動かす山添の仕事をぜひみなさんに知ってほしいと思います。

山添が手がけるものづくりとは? 印刷だからこそ生み出せる価値と可能性を広げていく。

会社は、事務所と工場が一緒になっています。訪ねると、ガシャン、ガシャンと音を響かせながら動く印刷機がたくさん並んでいました。

(2階奥には、デスクワークを行う事務所があります)

最先端のデジタル印刷機器…ではなく、中には50年以上前に製造されたものもあるほど、アナログな機械とその技術を使った多彩な印刷表現を探求している山添。仕事探し中の方にとって、決して人気業種とは言えない印刷業だからこそ「山添で働くことは、どんな価値を生み出すことになるのか」が気になります。代表取締役・野村 いずみ(のむら いずみ)さんにお話をうかがっていきました。

野村さん アイコン
「山添は活版印刷からスタートしています。活版印刷は、父が創業した1968年には『名刺を印刷すれば蔵が立つ』とも言われたそうですが、早く・安く仕上がるオフセット印刷の登場で勢いは失速し、さらにパソコンの普及やデジタル化で印刷業界は大きく変遷し、活版印刷は衰退していきました」

28歳で父と連名で代表に就任したころは、活版印刷機が工場に並ぶものの、昔の景気はとうに失せそれらの機械を使う仕事はほとんどなく、伝票や封筒などのオフセット印刷を細々と手がける厳しい状況でした。

(野村さんの父が、手動式の活版印刷機を自宅に置いたところから山添の歴史がスタートします)
野村さん アイコン
「しかし、色々な印刷物に触れる中で、活版印刷には残し伝えるべき価値があると思いました。それは、ある活版名刺を納品に行ったとき、お客様が心から感動し『ありがとう』とわざわざ手紙でお礼を伝えてくださったことがきっかけでした」

アナログな機械で刷り上がる印刷物には、手間と時間が必要です。しかし、見た目や触った感触に独特の魅力があり、あたたかさや優しさを感じる…。そんな価値がお客様に届くということに気づいた瞬間でした。

「印刷の仕事でもこんなふうに喜んでもらえることがあるんだ」と山添の価値を改めて理解した野村さんはその後、活版印刷のオンラインショップ「活版名刺ドットコム」をスタートさせ、事業の基盤をつくっていきます。いつしか手仕事のあたたかみを感じる印刷物が山添の強みとなり、現在では活版印刷はもちろん、そこに限らない幅広い印刷物を手がけています。

2018年3月には「THE LETTER PRESS(ザ・レター・プレス)」という店舗もオープン。お客様自身が、活版印刷を体験できるお店です。機械をレンタルして、名刺やカード、ノートなどを自分でつくることができます。

(会社近くの築70年の古民家を改装。活版印刷を通した体験やイベントを開催しています)

印刷や店舗での取り組みを通じて、山添はどのような価値を生み出していきたいのでしょうか?

野村さん アイコン

「わたしたちは、ペーパーレスの時代であったとしても『紙』には紙にしかない確かな存在価値があると確信しています。お礼の手紙をいただけるほどに感動されたお客様がいたように、人の想いやこだわりが込められ、手間暇のかかった印刷物というのは、手元にも記憶にも『残っていくもの』だと思うんです。印刷会社・山添としてわたしたちが担っているのは、印刷が持っているそういった可能性を広げていくことだと思っています


招待状やメッセージカードのように、直接届くからこそ価値が増すものはたくさんあります。どんな手触りの紙を使い、どんなインキを使って、どんなデザインで自分の想いを表現するか。そんなこだわりをもつお客様が選ぶ印刷会社が、ぬくもりのある多彩な表現を得意とする山添です。


(デザインから印刷までの一連の工程を手がけ、クライアントの世界観を表現した一例。色と手触りにこだわった紙に活版印刷のインパクトのある文字をのせ、「ドイツ装」という製本方法で仕上げ。本のような高級感を演出したコンセプトブックです)

取材にうかがった日の2週間ほど前には、ある親子が来店し一緒に印刷機に触れ、お子さんの名前カードをつくっていったそう。デジタルデータとは異なり、紙は革のように経年変化を楽しめるのも魅力。お子さんが大きくなったときにそのカードを見返せば、カードづくりの楽しい思い出とともに、色あせや日焼けによる変化から、家族と過ごした長い年月まで感じられるのではないでしょうか。

(店舗では、昔ながらの活字を1文字ずつ組みあげる「組版」による印刷もできます)

印刷はただ単に情報伝達を目的とした消耗されるものではなく、人の想いやつくる楽しさ、時の移ろいまでも閉じ込めることができる「残すもの」。こんな考え方をもって印刷という仕事に向き合っている会社があったことに、なんだか胸が熱くなりました。

お客様の感動や「ありがとう」を、深く実感できる仕事。ここだからできるものづくりに挑戦しよう。

今回募集する店舗運営スタッフは、印刷とお客様を繋ぐ変わった職業ですが、一体どんな仕事をするのでしょうか?店舗運営に関わるデザイナーの大友 貴之(おおとも たかゆき)さんにお話をうかがいました。

大友さん アイコン

店舗運営スタッフは、印刷の魅力をより多くの人に伝えることがお仕事となります。といいましても、ただただ多くの人に来てもらえれば良いという訳ではなく、印刷の価値を理解してもらい、ファンになってもらうことが目標となります。

入社してすぐは、ECサイトからご注文いただいた商品の梱包や発送業務などから始めてもらいます。それと同時に手刷りの印刷機の使い方を学び、知識がついてきたら、印刷体験ワークショップなどの接客業務もお任せしたいと思います。

将来的には、店舗やECサイトで販売する商品の企画・生産管理やイベント企画などもお任せしたいですね」


店舗では、オンライン上のコミュニケーションだけでなく、お客様と対面でお話しすることを大事にしています。

そもそも商業印刷は一般のお客様と直接やりとりする職業ではありません。そんな中でも山添が店舗を運用しお客様とお話することを大事にしているのは、活版印刷の素晴らしさを見て・触れていただき、デジタルデータではなく手元に残る印刷が経年変化も含めてこれからも残るべき技術だと感じてもらいたいと考えるからです。

店舗には印刷の相談に来られるお客様もいらっしゃいますが、デザインからの案件に関してはデザイナーの仕事であるため、イラストレータやフォトショップなどのデザイン系アプリを駆使できなくても問題はありません。ただし、お客様が作ったデータの不備の有無や、印刷に必要な仕様に整えたりする作業は発生するそうです。

大友さん アイコン
「データの調整作業については、しっかり教えますので安心してください。パソコンを使った作業が苦手でなければ、誰でも習得できるレベルの内容です。お客様がつくられたデザインデータに印刷上不具合がある場合、印刷のプロとしてそこに気づきフォローができるようにいずれはなってほしいと思っています」

(山添では、紙雑貨の商品開発・販売もしています)

お客様一人ひとりに向き合って丁寧にものをつくりあげていく過程を踏めること。お客様が仕上がりに感動している姿を目の当たりにできること。そんな自分の仕事の厚みや結果を、ダイレクトに感じられる環境があります。また、小さな会社なので「これしかできない」ということはなく、幅広い業務に関われるチャンスがあることも大手にはないやりがいです。

大友さん アイコン

お客様の『ありがとう』が喜びになる人・お客様が喜ぶことをしたいと思える人に来てほしいですね。山添の印刷表現をレトロブームで終わらせず文化として根付かせていくためには、より多くの人にこの価値を知ってもらい、好きになってもらわなければいけません。そのために何をしたらいいか、一緒に考えてくれると嬉しいです」


ファンをつくる楽しさを見いだせるのが、山添のスタッフ。

人間関係の風通しも良く、困ったことは何でも聞ける社風で、「スタッフはみんな優しすぎるくらい」と大友さんは笑います。

大友さん アイコン
「だから、社内の雰囲気に流されすぎず自分で気持ちをひきしめ、責任を持って仕事に取り組んでほしいと思っています。

お客様に影響のでない小さな仕事であっても期限をきっちり守ったり、もし守れないのであれば事前にきちんと相談するといった責任ある行動を求めています。一人ひとりが自分を律して仕事に取り組むことができてこそ、山添が生み出すものがお客様に支持されることにつながると思うんです」

山添は経営理念でも、スタッフに対して求める姿勢を説いています。「ファンをつくろう」という理念を紐解くと、

・スタッフ一人ひとりが仕事にFUN(楽しみ・喜び・面白み)をつくること
・スタッフ一人ひとりのFAN(支持者・愛好者)をつくること

とあります。「工夫を重ねて自分の理想のモノをつくりあげることは人生にとってもよい経験ですし、なによりそこにこそ楽しみがあるように思います」と山添の印刷の醍醐味を語っていた野村さんの言葉が、スタッフに求める働き方にも通じているように感じます。働くFUN(楽しみ)や自分のFAN(支持者)を自分でつくることに楽しさを見いだせるのが、山添のスタッフなのでしょう。

山添のスタッフたちは、印刷・活版・地域、そして山添という会社のファンをつくり続けることで、人々に「つくる楽しさ」や「印刷の存在価値」を届けています。山添のスタッフとなり責任を持って成し遂げた成果は、お客様の心からの感動や感謝の声になって、きっとあなたに返ってくるはず。

印刷業に特別な魅力を感じたことがなかった方も、きっと山添でしかできないものづくりを「楽しそう」と感じたのではないでしょうか?印刷や紙に対する山添の想いに共感するなら、ぜひエントリーを。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
有限会社山添
募集期間
2022/06/22 〆切
募集職種
店舗マネージャー(企画・販売)
仕事内容
店舗・商品にまつわる企画から販売までの業務遂行、管理。
・接客、相談対応、SNS・ブログ等情報発信による市場開拓
・催事、新商品の企画提案
・見積り、工程・在庫管理
・自社商品開発
雇用形態
正社員(試用期間3カ月)
応募資格
基本的なパソコン操作(エクセル、ワードなどで表や文章作成が出来る程度)
【歓迎スキル】
 Photoshopでの画像編集
 Illustratorを使った簡単なイラスト作成
 Webデザインの経験がある方 (独学可)
 普通免許(AT可)
勤務場所
大阪府大阪市城東区成育3-11-8
※屋内の受動喫煙対策あり(屋内禁煙)
勤務時間
平日 9:00~18:00(内、1時間休憩あり)
土曜日 9:00~15:00(内、1時間休憩あり)
店舗スタッフは土日交代で出勤あり。
その際の勤務時間は11:00~17:00
給与
月給18万円〜25万円
経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
第2、第4土曜・日曜・祝祭日・年末年始・夏季休暇・慶弔
12月は毎週土曜出勤
待遇
交通費支給(上限10,000円/月)
社会保険、雇用保険、決算賞与年(黒字期のみ7月)、給与改定年1回
採用予定人数
1名
選考プロセス
1) 本サイトからエントリー後、
 履歴書・職務経歴書を弊社までご郵送ください。

【送付先】
〒536-0007
大阪府大阪市城東区成育3-11-8 採用担当宛

2) 書類到着後、5日以内に通過者の方にはメールまたはお電話にてご連絡。
   通過でない場合は通知書を郵送にてお送りします。
  (履歴書・職務経歴書の返送をいたします)

3) 書類審査通過者の方にはメールまたはお電話にて面談日時を相談の上、決定。

4) 一次面談を実施

5) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
WEBサイト
http://www.yamazoe-p.jp/
メッセージ
仕事を通じて、職場の人はもちろん、お客様、協力会社様等、対面・非対面関わらず沢山の人と接します。一番大切にして欲しいことは「当たり前のことが当たり前に出来ること」。挨拶をはじめ礼節を重んじ、明るく・元気で・素直な心、受け入れる心を持つ人。
共に楽しく協力し合い、一生懸命働き成長出来る職場を一緒につくっていきたいと思います。