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2018.03.15 公開 2018.10.15 更新
MSPC株式会社
思う存分ものづくりに没頭できる鞄職人の仕事。世代を超えた連帯感と誇りがmaster-piece(傑作)をつくりあげる。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください



鞄をつくるという自分の仕事が、世の中の誰かの喜びになる。そんな実感が得られれば、きっと自分の人生にも自信をもつことができるかもしれない。「ものづくりに没頭したい」、そんな風に考える人に届けばいいなと感じた取材でした。ミシンを触ったことがない人も、ぜひ読んでください。

バッグブランド「master-piece(マスターピース)」を展開するMSPC株式会社。master-pieceの商品生産は、すべてMade in Japanで手がけられています。

(master-pieceの鞄が取り扱われている「MSPC PRODUCT sort OSAKA」は、最新のファッションが集まる大阪の街・堀江にあります)


その鞄がつくられている自社工場「BASE OSAKA」は、天王寺駅からひと駅のJR東部市場駅から徒歩10分。今回募集するのは、この「BASE OSAKA」で働く鞄職人。未経験でも、鞄職人として新しい一歩を踏み出すチャンスです。

(master-pieceの鞄が実際につくられている工場「BASE OSAKA」。商品は雑誌で特集を組まれたり、ドラマや映画で使用されたりと、確固たるブランドが確立されています)




機能性とファッション性を兼ね揃えたメンズカジュアルバッグブランド。自分に合った部門で、ものづくりに没頭しよう。


master-pieceの鞄は、機能性とファッション性を兼ね揃えていることで有名。デザインも豊富で、ユニセックスやレディースも販売されています。

(耐久性・耐水性に優れたシリーズ)


(ユニセックスも)


(大きなパソコンが入る・キャリーバッグのハンドルを通せる・靴がまるごと入るなど、あらゆるニーズに応える鞄がたくさん。一流スポーツブランドやファッションブランドとのコラボ商品も多数)



どんなところでつくられているのか、工場内を案内していただきました。ベテランの職人さんが新人さんにしっかりと作業を教えている場面が、あちこちで見かけられます。


今回の募集で採用になると、「生産管理」「裁断」「縫製」のいずれかの部署に配属されます。

【生産管理の部署】
master-pieceの鞄は革やナイロンなど異素材の組み合わせが多いため、表地や裏地、芯材、ファスナーなどたくさんの発注物があります。サンプル師がデザイナーのデザイン画をもとにつくる試作品(生地の裁断や縫製の際の見本となるもの)ができあがると、「生産管理部」で必要な生地やパーツ、糸などの発注を行います。





【裁断の部署】
発注した生地が到着すると、裁断場で型紙に合わせて「裁断」していきます。革製品は削ったり、ニスを塗ったりして二次加工も。大きな裁断機を所有する工場は珍しいんだとか。カットされた生地は鞄のパーツとして、縫製場に移動します。


【縫製の部署】
「縫製」場には、30台以上のミシンが並んでいます。工業用ミシンの他に、縫い方のパターンを入力して自動で縫製するコンピューターミシンも。みなさん黙々と作業されていて、真剣な表情がとてもかっこいい!縫製以外にも、穴あけや金具パーツの取り付けなども行います。

縫製されたパーツは、「まとめミシン」と呼ばれる作業でひとつの鞄にしていきます。縫製作業の中でも花形の作業。まとめミシンではパーツを裏返したまま縫製し、その後再び返し直して鞄は完成。このできあがった瞬間が一番気持ちいいんだとか!


縫製が終わった商品を、報告書の項目に従ってひとつひとつ丁寧に検品すれば商品の完成です。

それぞれの部署で経験を積みできることが増えていけば、部署のリーダーとして活躍したりその他の部署での仕事にもチャレンジできます。


自分が関わった鞄を使っている人に、街中で出会える喜び。世代を越えた良い関係がスタッフ間にある。




桂 満久(かつら みつひさ)さんは、現在31歳で入社10年目。試作品をつくるサンプル師として活躍しています。鞄や靴が大好きで、高校卒業後は服飾の専門学校に通いました。販売やデザインではなく、ものづくりをしようと思ったきっかけは何だったのでしょうか。


桂さん ニコ
「元々はデザイナー志望だったんですが、学校の恩師が「つくること」を大事にする人で、『ものづくりの現場を学んでデザインする方が間口が広がるよ』とアドバイスをくれました。それがきっかけで、そういった経験が積めるMSPCに入社しました。それでものづくりにハマって。

自分でデザインしてつくると『ここにポケットつくるのやめようかな』とか妥協点が出てくるのですが、デザイナーからあがってきたデザインには自分にない発想があって、『やったろか!』ってなるんです。つくれたときの喜びは大きいですね


180cm超えの体でミシンを踏む真剣な姿とは裏腹に、楽しそうに話す桂さん。


そんな桂さんは工場にいるとき以外でも、やりがいや楽しさを感じているといいます。


桂さん ニコ
「実は僕、三重県の名張から電車で通ってるんです(取材班、驚愕!)。電車に乗る時間が長いから、うちの鞄を使ってくれている人をよく見かけるんです。それが嬉しいですね。人によって持ち方が違うので、『どのへんがよく引っ張られてるのかな?』とつい見てしまうのが職業病。それがいい刺激にもなって、さらに改良していこうと燃えるんです」

勤務時間は午前9時~午後6時。休憩は12時~13時。小休憩が15時から15分間あります。普段の業務では、思い通りにサンプルが仕上がらないときは悩みどころなんだとか。


桂さん ニコ
「デザイナーから受けとった平面のデザインをサンプルで立体にしたときに『思ってたのと違う…』と感じたら悩みますね。でも、その後改良を重ねて完成できたときは気持ちよさがあるので、またがんばってしまいます(笑)」


(サンプル師は、デザイナーからあがってきた平面のデザインを実際に立体にしていきます)


桂さんは大変な中でも、「辞めたい」と思ったことはないといいます。


桂さん ニコ
展示会に参加できたり、ミラノコレクションで自分のつくったサンプルがランウェイで使われるなど、いろんな経験をさせてもらっているなぁと思います。『自分がつくった鞄をモデルさんが持って歩いてる!』というのが嬉しくて」


また、職場でともに働く人々との関係性が良いことも、仕事を続けてこられた要因だと語ります。



桂さん ニコ
うちの職人さんは50~60代が一番多いんです。職人って頭が固いイメージがあったんですが、若い人向けの鞄をつくっているからか、みなさん感覚が若くて話も合うんです。仕事中はみんな真剣なので、黙々と鞄に向かっていますが、シャイでありながらも世代関係なくフランクに接してくれるのが魅力かな。

嬉しかったのが、繁忙期に残業してたら家が近いパートさんが食べ物を持ってきてくれたり、わざわざ買って持ってきてくれたこと。新人のころからたくさん助けてもらって、ほんとありがたいです」


私たち取材班が現場見学をしていたときも、黙々と作業される中、職人さんたちがニコリと笑いかけてくださったのが印象的でした。


実直にとことん取り組めるものづくりの現場。ミシンを触ったことがなくても、しっかりと教えてもらえる。


ファッション業界は桂さんのように服飾の学校に通っていた人が有利な気がしますが、技術や器用さがないと入社は厳しいでしょうか。


桂さん ニコ
「大丈夫です!最初から技術は求めていないですし、失敗してあたりまえだと思っています。こちらはそれを責めないし、フォローし合う職場なので。初めて飛び込む業界だという人にも、ミシンに触ったことがないという人にも、基礎から丁寧に教えます!

もし、一度就いた部門がどうしても苦手であればムリなことはさせません。本人に一番向いている部門を一緒に探してあげるのがここのやり方です」



この仕事に向いている人は、どんな人だと思いますか?


桂さん ニコ
鞄やものづくり、master-pieceが好きな人が来てくれたらいいですね。あとは、わからないことがあったらちゃんと聞ける人。職人さんで『怒ってるのかな…』と見える人でも実は人見知りなだけで、話したらすぐ打ち解けられますし、職人さんも『育てよう』という気持ちが大きいから、どんどん声をかけてほしいですね



話すことが好きな桂さんは、ベテランさんと若い世代の間に入るのが自分の役目だと、先輩らしく頼もしい表情で語ってくれました。手にしたときのお客様の表情を想像しながらで商品に向き合い、実直にとことん作業に取り組めるものづくりの現場。こんな仕事を探してた!という人も多いのではないでしょうか。


良いものづくりのために、みんなとひとつになれる。相談しやすい環境をつくるのは僕たちの務め。


master-pieceのデザインを手がけるデザイナー・永田 勇一(ながた ゆういち)さんにもお話をうかがいました。

永田さんは、デニムを扱うアパレル会社からMSPCに転職し、今年で13年目。他社を知り長く働く中で、ここにしかない魅力だと感じているのは、製造過程でのスタッフたちの強い連帯感です。


永田さん ニコ
「デザイナーは、デザインや縫製についてサンプル師と話し、サンプル師が現場に伝え製造していくんですが、商品によっては職人さんから縫いにくいと声があがればみんなと相談し、改良が進んでいくこともあります」



永田さん ニコ
どうやったら効率よく、きれいに、丈夫につくれるかが大事だから、そのためにいろんな人を巻き込んですぐに話できるのがいいですね。海外の工場だとそれは難しいし、外注工場でも細かいことが伝わらないこともある。自社工場だと密に話し合えるから、『お客様のためにいいものをつくりたい』という目標に向かって、ひとつになれるのがいいんですよね」

永田さんは職人さんともコミュニケーションをとり、いい距離感を保つようにしているといいます。なぜなら「風通しがいいチームにしたい」から。



永田さん ニコ
「デザイナーが『こうやって縫ってくれたらいいのに』、職人さんが『もっと縫いやすいデザインにしてくれたらいいのに』って思いながら仕事するより、話し合って一番いい方法をやれたらって思ってるんです。『デザイナーが言ってるからしないといけない』という、やらされ仕事にはしたくない。それより、自分が思うことを言って本人もプラス、会社もプラスになるのが一番いい。うちは話しにくい環境ではないし、なんでも相談やすいように僕らも努めるべきだと思っています




master-piece(傑作)を日本のものづくり現場から。Made in Japanにこだわり、日本の未来をもつくる。


お客様に品質の高い鞄を届けること。master-pieceにとってその行為は、お客様に喜んでもらうことだけでなく、日本のものづくりや業界を支えていきたいという使命感にも直結しています。大阪本社のマネージャー・藤井 安(ふじい あん)さんは、master-pieceが強く持つその使命感についてこう語ります。


藤井さん ニコ
「master-pieceも立ち上げた当初は、国内にある他のメーカーとの共同工場でつくったあと、海外で生産していました。ところが、日本製に引けを取らない製品をつくる外国が増える中、次々と廃業する国内の工場を目の当たりにしたんです。今でも『工場は楽しくなさそう、古くさい、給料が安い』というマイナスイメージもあって、若い人に敬遠されスタッフの高齢化が進んでいます。

このままじゃ日本で鞄がつくれなくなる、日本のものづくりが衰退してしまうという危機感があって、自分たちの工場をつくろうと決心しました。最初は『採算合わへんやん』って声もありましたけど(苦笑)、それでもやっぱり『Made in Japanでものづくりがしたい!』という想いが強かったんですよね


創立14年目の2008年にBASE OSAKAを設立したとき、「技術を無くさない」以外にも、「よりいいものをつくりたい」という想いがあったといいます。


藤井さん ニコ
「日本製=クオリティが高いというのが注目されがちなんですが、僕らとしては『どういう人たちが、どういう風に、どういうものをつくるのか』が大切なんです。master-pieceはつくってる人が主役だと思うんです。僕たちのものづくりの現場を情報発信しブランディングすることで 鞄職人という仕事の価値を高めたい。そうしたら若い子もこの仕事に興味を持ってくれるんじゃないかな。そして、育成して、その人が成長してさらに若い世代にノウハウを受け継いでいく…。一緒にやっていく中で生まれてくる阿吽の呼吸で、よりいいものをつくっていきたいんですよね」



日本語で「傑作」を意味するブランド、master-piece。世界に認められ、日本のものづくりを支えるその鞄を、ひとつひとつ、あなたの手でつくっていくことができると想像してみて。経験も、技術も、今はなくていい。傑作をつくっている誇りと自信をあなたが持てる日まで、MSPCは寄り添ってくれるはず。ぜひエントリーを。

【記事を読んで、MSPC株式会社に興味が湧いた方はぜひイベントへ!】
5月18日にハローライフで開催する「ホンネで話せる夜の合説〜こだわりのものづくり編〜」にMSPC株式会社が出展します。少しでも気になる方は、ぜひお話を聞きにいらしてくださいね!

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Job description
募集職種
企業名・団体名
MSPC株式会社 BASE
募集期間
2018年4月14日(日)〆切り
募集職種
生産管理 / 裁断 / 縫製 
仕事内容
■生産管理
材料手配や納期管理 工場全体のコントロール
■裁断
仕入れた生地、革を裁断 仕入れから携わります
■縫製
カバンをミシンで縫製するラインの現場仕事
将来的にはスタッフを纏めるリーダー候補

まずはカバン生産における仕入れ、裁断、縫製、検品、納品と一連の流れを経験して頂き、
セクション別に将来のリーダー候補として配属されます
雇用形態
正社員
応募資格
未経験者歓迎、経験者優遇(実技試験有り)
勤務地
BASE大阪  〒544-0011 大阪市生野区田島6-9-3
BASE豊岡  〒668-0051 兵庫県豊岡市九日市上町69-2
勤務時間
9:00~18:00(内、1時間15分休憩あり、繁忙期残業有り)
給与
月給210,000円
経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
年間休日106日
(第1、5土曜は出勤 夏季休暇 冬季休暇 当社休日カレンダーによる)
待遇
交通費支給(上限30,000円/月)、社会保険完備、賞与年2回
採用予定人数
8名
選考プロセス
1)本サイトからエントリー後、
 履歴書・職務経歴書を弊社までご郵送ください。
 ※お送り頂いたものはお返ししておりません。
2 ) 書類審査後、通過者の皆様にのみご連絡
3 ) お電話にて面談日時を相談の上、決定。
4 ) 一次面談を実施
5 ) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
WEBサイト
http://master-piece.co.jp/
メッセージ
自社ブランド「master-piece」のバッグの生産に携わる職場です。
熟練の職人の技術を継承しメイドインジャパンを守っていく次世代のリーダーを目指して頂ける方を募集します。
未経験でも大歓迎。モノ作りに興味のある方、やる気のある方はぐんぐん伸びる環境です。