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ワヅカナジカン援農プロジェクト2018の求人サムネイル
2018.02.26 公開 2019.03.14 更新
ワヅカナジカン援農プロジェクト2018
少し立ち止まって、人生経験に彩りを。農業・田舎暮らしが体験できる、3ヶ月間だけの茶農家仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください



もし今あなたが

# 次の就職までの期間を過ごす人
# 仕事や人生にちょっと疲れた人
# 農業を志す人、お茶に興味がある人
# なんとなく田舎で過ごしたい人

のどれかに当てはまるなら、京都の「日本で最も美しい村」で実施している期間限定のプロジェクトに飛び込んでみたらどうだろう…。きっと人生の選択肢の幅が広がると思うのです。


鎌倉時代から高級茶葉をつくる産地である京都府 和束町で実施している援農プロジェクト「ワヅカナジカン」。その内容は、お茶づくりの現場農家で最も人手が必要となる春から夏の3ヶ月間、収穫・運搬・工場作業など農作業をお手伝いするというもの。4年前から毎年開催されています。

期間中、参加者たちは和束町内のシェアハウスで共同生活します。お茶のこと、農業のこと、田舎での暮らしのことを学びながらお給料が貰える短期雇用プログラムで、過去4年間でのべ63人の若者が参加しました。





このプロジェクトで過ごす3ヶ月間は、一緒に参加する仲間や農家さん・町の人たちとのかけがえのない時間。ここでの経験を活かし次なる進路に歩み出したり、町に愛着をもった参加者が和束町に住みはじめるなど、プロジェクト終了後の動向はそれぞれ。

なんと、プロジェクト参加をきっかけに和束町民と結婚したり、参加者同士で結婚された方もいるんです!



一般的な社会人生活や学生生活では得られない社会経験を積む「ギャップイヤー」や「学び直し」という概念に魅力を感じる人も多い中、もしかしたらあなたの未来の進路や人生に影響を与えてくれるチャンスが、ワヅカナジカンにあるかもしれません。


援農プロジェクト・ワヅカナジカンでの仕事と暮らしの中身は?


過去の参加者に共通するのは、『時間がある人』であること。プロジェクトは3ヶ月間だけなので、そこに参加するには定職をもっていると参加しづらいですよね。一番多いのは『次の就職までの期間を過ごす人』です」

そう語るのは、プロジェクトの発起人でもありコーディネーターの山下 丈太(やました じょうた)さん。

(山下さんはもともと2012年に和束町にUターンし、当時所属していた和束町雇用促進協議会に在職中にワヅカナジカンを企画。独立後も同協議会と連携しながら、5年にわたってプロジェクトを続けています)



和束町は鎌倉時代から続く、高級茶葉をつくる産地。町にはおよそ300軒の茶農家があります。ですが、同時に高齢化も進み、毎年100人のペースで人口が減り続け、現在は4,000人以下となりました。

そこで問題になるのが、茶農家の人手不足。援農プロジェクト「ワヅカナジカン」は、5〜7月の繁忙期だけ働きに来てくれる若い人手を農家に送りこむことで、人手不足の解消に挑戦しているのです。

プロジェクト期間中は、共同生活の空間としてシェアハウスが用意されています。割り当てられたそれぞれの茶農家さんに、シェアハウスから通い、仕事が終わればシェアハウスに帰ってきます。

(お仕事あとの夕食の様子。)




山下さんニコ
「今回の募集では15名ほど募集したいと思っています。実はすでに5名ほど申し込みがあるんです。ひとりはなんと、台湾から! お茶や日本の農業のことを学びたい という気持ちで参加されるみたいです。せっかくなので、和束町のことを深く知ってもらう 機会をつくっていきたいですね」


(定期的に開催される交流ワークショップの様子)




山下さんニコ
「担当する農家さんによりますがだいたい朝の8時ころから農作業が始まります。18時ころに仕事が終わり、19時半ごろにシェアハウスでみんなで夜ごはんを食べます。その夜ごはんは僕が料理して用意しますよ。

昨年から僕が寮母として平日の5日間、料理を担当していました。ごはんを食べながらいろいろおしゃべりもできるので、もしなにか悩みが出てきたりしたらなんでも相談してほしいですね。みんなの自発性をなくさず、引っ張りすぎず、良い距離感を保てる寮母としてみんなを支えたいと思っています」



「空の下で働きたい」。自分が楽しいと思えることをずっと探していた増田さんのストーリー


「一昨年プロジェクトに参加して、今和束町で地域おこし協力隊として働く増田 耀平(ますだ ようへい)くんも『次の転職までの期間を過ごす人』でしたね」

そう言って山下さんは、増田さんの働く和束町観光案内所まで案内してくださいました。

(和束町に観光に来た人がたびたび訪れる案内所。バックに広がる茶畑がとてもきれい)



例えばどんな状態のどんな考えの人がワヅカナジカンに参加しているのかをイメージできるよう、プロジェクト参加前から現在までの経緯を増田さんにおうかがいしました。

(増田さん。ワヅカナジカンに参加したあと和束町に住み、観光案内所で働いています)



増田さんニコ
「2015年に大学を卒業して、就職浪人しているときにハローライフが実施している就職支援のスクールに通い、そこで出会った建材商社に就職しました」


倉庫で建材を管理する仕事に就いたものの、同じ場所に常駐することや人に管理される感覚が合わず、4ヶ月で退職。会社員生活は自分には合わないと感じたそうです。

退職後の増田さんの転機は、何気なく見ていたテレビ番組からでした。


増田さんニコ
「朝来市へ若者を誘致するために優遇政策をしていて、地方や田舎で働くプロジェクトを探してみようと思ってまたハローライフを訪れました。そこでワヅカナジカンのプロジェクトがあると教えてもらい参加を決めました」


(和束町は「日本で最も美しい村」に認定されている日本遺産地です)


増田さんはもともと学生時代から宅配業者で仕分けのアルバイトをしていたため、体力には自信があったと言います。実際にワヅカナジカンがはじまると農家さんから重宝されたようです。


増田さんニコ
「僕はご夫婦とおじいさんで切り盛りされている農家さんにひとりで通いました。作業的には芽運びがメインでしたね。摘んだ茶葉を工場まで運ぶ作業です。茶摘みが全部終わると肥料やりとか、不要な枝を刈り取ったりしていました。僕は軽トラを運転できるので結構ひとりで作業していました。


前職のように管理されている感覚はなく、気が楽なので自分に合ったところに来れたと感じていました



その一方、仲間との共同生活は当初苦痛に感じていたのだとか。


増田さんニコ
集団行動が苦手なタイプなので、最初の1ヶ月ぐらいはしんどかったですね。個室がなく、男8人ぐらいで12畳の部屋で寝泊まりするんですよ。でも一緒に参加した仲間が良いメンバーだったので続けられました。いろんな人がいたけど、あんまり干渉されるようなことはなかったから。喋るときはみんな喋るし、素でいても許される。自分のことも否定されなかったし、ありのままで過ごすことができました



プロジェクト終了後は、和束町での地域おこし協力隊の仕事に就き、観光客に向けた町内の案内業務に取り組んでいます。現在は、移住する際に和束町役場が用意してくれた家に住んでいるという増田さん。お風呂は近くの銭湯(1回100円!)に通っているそうです。


現在和束町では、2人の地域おこし協力隊が活躍しています。2016年9月から増田さんは観光担当として町内にある「和束茶カフェ」で案内業務を行い、2017年4月に和束町観光案内所がオープンしてからはこちらで働いています。


増田さんニコ
「直接屋外に出て町内をガイドをするときが一番楽しいです。多いときは30人ほどウォーキングで参加されます。『いいとこ和束~茶源郷~』というWebサイトで団体受付を行っています。観光シーズンになるとその事業を手伝っています」




地域おこし協力隊の任期はあと1年。任期終了後は個人事業主として独立する予定だとか。旅の企画立案や取引・実施にまつわる業務を扱うことができる、国内旅行業務取扱管理者の資格も取得しました。今の仕事が近い将来に確かにつながっているんですね。

(いつもこんなふうに、和束町に訪れた観光客の質問にこたえています)



増田さんニコ
「もともと自分で会社を興したおじいちゃんを見て育ったので、どこかそういう生き方に憧れがあって…。自分で事業や会社を興して何かやりたいと思っていたので、今はその夢に向かってがんばっています。冬などの閑散期にどうやって仕事をつくるかというのが乗り越えないといけない課題ですね」


大学を卒業したあと、「楽しいと自分が思えることをずっと探していた感覚だった」と語る増田さん。和束町での仕事や暮らしを体験し、「空の下で働きたい」という自分の欲求に気づけたことが、今の理想的な働き方や夢につながったようです。


農業未経験者は体力に注意。日本茶の文化を築く一員として、3ヶ月間和束町に行ってみない?

(実は、宇治茶として市場に出回っている京都産茶葉の40%近くは和束産)


増田さんのストーリーは一例。ワヅカナジカンの参加者は、増田さんのように和束町に残りそれぞれの活動をすすめる人もいる一方、もといた場所に戻り就職活動を再開したり、別の土地での季節労働に再び飛び込みに行くなど、プロジェクト参加後の進路はそれぞれです。和束町への移住を約束するものではないからこそ、「体験として一度やってみたい」という動機でも歓迎しています。


山下さんニコ
「農家さんや役場との距離が近いので、次はあの土地でこんな募集してるよというような季節労働の情報は入りやすいです。昨年の参加者は、全員和束町には残らずそれぞれの進路に向かっていきました」



取材中に、増田さんと同時期にワヅカナジカンに参加した仲間・宮川さんがフラっと立ち寄ってくれました。宮川さんのご実家は、愛媛県でみかん栽培をする農家さんなんだそう。将来実家で働く前に、さまざまな地域で農作業の経験を積み、学びを得ているそうです。宮川さんのように、農業を志す人、お茶に興味がある人もワヅカナジカンにぴったりです。



農業未経験の方に、念頭に置いておいてほしいのは「農業は体力が必要」だということ。力仕事に慣れていた増田さんにとっては農作業は楽しかったようですが、過去にインタビューした参加者の中には、1日目に身体が悲鳴をあげた人もいました。(体力の話以外のことも過去に記事にしていますので、そちらもよかったら読んでみてくださいね)


「いきなり刈った芽の入った20kgの袋を軽トラに運ぶ作業をしたんですニコニコしながらやっていましたけれど、足が吊りそうでした(笑)」(岡田香南さん)
https://hellolife.jp/company/19728.html


(芽運びの様子)



「肉体労働なので体は疲れるのですが、心はどんどん元気になっていくんです。農家さんやいっしょに暮らしている仲間との会話の中で、自分が生き生きしていることに気づきました」(中村広美さん)
https://hellolife.jp/company/23644.html


「2〜3日で精神的につらくなりました。農家さんとのコミュニケーションがうまくいかず、…なんというかガンガン農作業をしていくような職場でした。実はそれまでひきこもり状態だった時期もあり、人とどう接したら良いかわからずに過ごしていました。ある出来事があって、私は役に立っていないんだと勝手に思い込んでしまって。あとでそれは勘違いだと知るのですが…」(濱口彩美さん)
https://hellolife.jp/company/23644.html





未経験者でも大歓迎していますが、普段力仕事に慣れていない方にとっては最初は重労働だと感じるそうです。また、茶農家さんは男性が多く、女性とのコミュニケーションに慣れていない方も。

参加する側にとっては、「日本版ギャップイヤー」や「学び直し」とも言える援農プロジェクト・ワヅカナジカン。今年もみんなの力によって、日本を代表する日本茶文化が築かれていきます。

悩んだり辛くなるようなことがあれば、共に参加している仲間や山下さんに相談してみてください。これまで多くの方が「参加してよかった」と感じたように、ここでの経験はきっとあなたを一回り大きく成長させてくれるはずです。


【記事を読んで、ワヅカナジカンに興味が湧いた方はまずはぜひ説明会へ!】
ワヅカナジカン2018の説明会をハローライフで実施します。プロジェクトのより深い話を聞いたり、疑問や不安に山下さんがこたえてくれますよ。少しでも気になる方は、話を聞きに来るだけでも聞きにいらしてくださいね!(説明会主催:和束町雇用促進協議会)

<説明会実施日時> 3月19日(月) / 3月22日(木) 両日とも19:00~20:30
説明会の詳細はコチラ

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Job description
募集職種
企業名・団体名
ワヅカナジカン援農プロジェクト2018
募集期間
2018年4月20日 〆切
募集職種
プロジェクト参加者
(茶にかかわる生産補助業務すべて)
雇用形態
アルバイト
(5月1日〜7月31日まで、共同シェアハウスでの住み込みになります)
応募資格
・実施期間中に和束町に滞在する事が可能な20歳以上の男女。
・プロジェクトの主旨に賛同いただける方。
・共同生活において参加者同志で協調して暮らしていく事が出来る方。
・プロジェクトに対して前向きに取り組んでいただける方。
・申込時に確認して頂くプロジェクト要項に同意して頂ける方。
勤務地
京都府相楽郡和束町内の茶農家
(複数箇所の農家さんから、勤務先が決まります)
勤務時間
08:30〜18:00(休憩1時間あり)
農家さんによって多少の前後あり
給与
時給1,000円
※プロジェクト期間を通じて概ね400時間~500時間のワークあり。
プロジェクト参加費
・参加費:56,000円/人
(※プロジェクト参加費50,000円+初月給食費5,000円+共同生活費1,000円)

・2ヶ月目以降にかかる費用
※給食費:5,000円+共同生活費1,000円
※プロジェクト参加費…プロジェクトに参加するための費用です。
皆さんの保険や、宿泊施設、プロジェクトの運営費として使わせて頂きます。
※給食費…プロジェクト期間中の夕食は週5日は地元の食材を使った給食が提供されます。こちらの費用です。
※共同生活費
プロジェクト期間中のシェアハウスでの消耗品やその他、皆さんの生活を快適にするために必要なものの購入などに使います。なお、生活協同費は参加する皆さんで管理して頂きます。
休日・休暇
平均週休2日(季節労働のため、連続勤務有り)
待遇
・ファームステイ保険完備
(シェアハウスでの共同生活のため)
・職場での労災保険あり
募集人数
15名
応募プロセス
1)まずは説明会に参加(可能な方は極力ご参加ください!)

2)サイトからエントリー後、電話によるヒアリング。

3)現地訪問にてヒアリングと現地案内をし、最終的な意志確認をします。
※会場は原則として現地にて実施していますが、遠方の方など、場合によっては電話でのヒアリングの場合もあります。
※現地訪問時に履歴書をご用意ください。

4)プロジェクト申込書を記入して、申込完了

5)4月29日~30日 現地入り

6)5月1日よりプロジェクトスタート!!
WEBサイト
http://youandvillage.wixsite.com/wazukanajikan
メッセージ
不安なこと、聞きたいことがあればメールにてご連絡ください。
どんな些細な内容でも大丈夫です。
(返信には時間を要する場合がございます。予めご了承ください。)
Mail:wazuka.taiken@gmail.com