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組織に勤めながら“一国一城の主”も夢じゃない
大阪を拠点に右肩上がりの成長を続ける平尾化建。
現在、全国15ヶ所に営業所を構え、2015年にはさらに2ヶ所を増設する予定だ。
各営業所は所長1名と営業2名の全3名体制が基本。今回は営業枠での募集だが、
最初の半年~3年間は全員が鳶職人として足場組みの現場を経験するのが通例となっている。
「初心者でも気軽に応募してほしい」と代表取締役専務の平尾栄助さんは言うけれど……
未経験でも大丈夫!?
「現場作業といっても、最初はモノを運ぶという当たり前のところから始めてもらうので、
技術的に難しいことはないですよ」
営業として現場を知ることは大切だが、平尾さんによればそれにも増して、
現場で知り合う取引先や親方、現場監督らとの人脈作りは何より重要だという。
それは、後の営業活動に大きく活かされるからだ。
「結局、足場って競合他社との差別化がむずかしいんですよね。
使っている資材はどこの会社も同じなので。最終的には、現場監督や職人とどれだけ仲良くなれるかが重要になってくる。営業はコミュニケーション能力の勝負だと思います」
こうなると、いよいよ営業にも“現場経験”が必要不可欠なことが分かって来るだろう。
「誰に何を売るのか」現場で見聞きし理解していく。
そうやって目的や目標が明確になると、俄然やる気がわいてくる!という人は、
平尾化建向きと言えるかもしれない。
というのも、平尾化建では「営業」の次は、現場の進行管理を行う「工務」、
その後全体を取り仕切る「所長」へとステップアップを目指せる独自の昇進制度を導入する。
実は今回の募集もかつての若手営業マンらがみんな所長として独立したため、空席となった穴を
補充するための要因なのだ。社員にもそれだけこのシステムは、好評ということだろうか?
「やっぱりトップを目指さないと、面白くないんじゃないかなと思います。
うちのやり方として、最終的に損益計算書が黒字であれば、
あとはどんな仕事の進め方をしてもいいというスタンスなので。
取引先や下請け会社などどこの会社と組むのかも、決定権はすべて現場に一任している。
それは仕事のやりがいにもつながると思います。営業所によって所長の個性が出るので、
全然カラーが違いますね」
マニュアルがないというのは、会社としてはリスキーなようにも思えるが……
「やっぱり任せた方が力を発揮してくれると思うんですよね。
指示されてやると“言われたからやっている”というようにどっかで甘えが出てしまう。
一方で、何をやってもいいというわけでは当然なくて、うちでは損益計算書はもちろん、
各個人の給料まで(!)が全社員にオープンになっていますので、
自然と行動にも責任が伴うことになると思います」
銀行にダメ出しされるほどの好待遇!?
この状況を楽しめるか否かは、個々の判断に任せるとして。少なくとも同社が誇る離職率の低さや兄弟社員の多さは「やりがいのある職場」や
「居心地の良さ」の証明の一つになるだろう。
さらに平尾化建では、給料面でも好待遇をウリにする。なぜそこまで優遇できるのか。
「ぶっちゃけ、一般的にみて役員報酬がすごく低いんですよね。
その分が社員の給料に還元されています。先日も銀行に経営状況を確認してもらったんですが、
給料面が悪いと出て。なんで、うちめっちゃ給料いいですよ!? と言ったら、“良すぎるからダメなんだ”と。経営側から見ればそれは払い過ぎだといわれました。良い会社でしょ(笑)。
でもそれでいいんです」
これまでは経理全般の業務を一人で担っていたのだが、ようやく後任への引継ぎも完了し、
積極的に運営面の改善に携わるようになった平尾さん。ニートなどの若者支援活動もその一つだ。
背景には業界全体に通じる深刻な人材不足があった。
「人が集まらないのはなぜかと考えると、やっぱり足場を担う鳶の世界は、
何か怖いと思われている。怖そう、しんどそう、将来なさそう、
会社もいつつぶれるかわからなさそう、そんなイメージがある。そりゃ人気ないよなと。
でも、そういう会社もあるけど、全部がそうではないんだよと。
そういうことを少しでも世間に発信していかないとあかんなと思いました」
ニセモノの“やりがい”はいらない
そんな中、ひきこもりの人が1人働くと1億円の経済効果があることを知り、若者支援に乗り出した。NPOらが運営する各地のサポートセンターを巡り、
同社での足場体験を提案している。
「面白いように千差万別の反応ですね。電話した時点で、そんなレベルの子たちはいないとか、
やんちゃな人が多そうなので心配だとか。まあやんちゃな人もいますが、
しゃべらんタイプの鳶もいるので、そういう人と組ませたらどうですかと提案したり。
いい悪いはともかく、まずは企業とつながりを持てばいいじゃないかと思うんですけどね。
それだけでも可能性が広がるのに」
ニートに限らず平尾さんは、就職説明会などで参加者の言動をみるにつけ、
現代の若者は就職について“構えすぎ”という印象があるという。
「例えば就職活動=自己分析から始める、ってみんな思い込みすぎだと思うんです。
やりたいことを考えて、それを仕事にしようって発想でしょうけど…
そもそもやりたいことがはっきりしてる人は既に始めてますよ。
“就職活動のため”の自己分析と、その結果捻り出した志望動機は
おそらくほぼ『嘘』なんじゃないかな?と思ってます。
だから、弊社の面接では、志望動機はあんまり重視してません。
10年も経てば5割前後の人が転職してるような世の中です。
だったらまずはカジュアルに働き始めればいい。
一歩を踏み出して、毎日歩いて、気づいたらそれなりのキャリアになっている。
それで十分じゃないでしょうか。因みに足場の営業は高く売れるキャリアですよ。
本当に人手不足ですから。」
平尾化建ではバリバリ働いて高給を得る人から、そこそこ働いてそこそこの給与を得る人まで様々な働き方を容認する。それは、何をもって良し!とするのかは働く本人が決めることだと思うから。当たり前だが価値観は与えられるものではなく、自ら作り出すものだと平尾さんはいう。
「みんなが大学に進学して、みんながスーツをきた仕事をしたがる。
でも本音ではやりたいことなんかなくて、できれば誰かにやりがいを与えてもらいたいと思ってる。そりゃ人材使い捨てのブラック企業がはびこりますよ。
その点弊社はシンプルです。“わかりやすく、ウケの良いやりがい”を、
会社としては用意しません。
変わりに、月次損益計算書で利益が出ていれば、自分のやり方で好きに運営できる。
そういう“自由な場”を用意します。その中で、自分なりの働き方を見出してもらえればOKです。
年収1,000万円の社員もいるように、お金が欲しい人は頑張って利益を出してください。
一方、ワークライフバランスを重視する人は、自分が働きやすいバランスを模索するのもいいでしょう。会社が損をしない範囲であれば、“どうぞ、ご自由に”というスタイルなんです」
第一回平尾杯争奪、初の技能競技会開催!
そのためにも、まずは社員一人ひとりが仕事に誇りを持ち自立できるよう、個々の意識改革を図る必要があると平尾さんは考えている。
「どんな大きな現場でも“僕らの仕事”がなければ始まらないし、雨露をしのぐことさえできない。
完成すると形に残らない仕事ですが、何より重要な役割を担った職業だと、
働く本人たちにこそ誇りを持ってもらいたいんです」
そんな中、佐世保営業所の発案により来春『技能競技会』が実現することに!
所長が企画・実行する初めての実例として、社内でも大々的にアナウンスするつもりだ。
「協力会社の鳶職人たちにも参加してもらって、一斉によーいドン!で、
事前に渡した図面通りに足場を組むというもの。完成までの速さや技術も大事ですが、
何より安全さを競う予定です。技能競技会形式にしたのには色々な思いがあって。
まずは人が集まれば見栄えもいいので、テレビ局などの取材が入って、鳶の世界を広く知ってもらえる機会になれば嬉しいなと。あとはぜひ社員の家族にも来てほしい。
父ちゃんはこんなに汗水流して稼いでくれてるんだな、というのが一目でわかるので。
カッコいい背中を見せてあげたいんですよね。社員らも広く認知されることが、
仕事に誇りを持つきっかけになると思うんです」
イベントが成功すれば、今後はそれ自体で収支が成り立つ仕組みも考えていきたいと夢は膨らむ。
また、会社とは別に鳶職専門サイトの立ち上げを計画するなど、
同社の活動が火種となり鳶職ブームが到来する日もそう遠くはないかも!
現場で一番目立つかっこいい仕事
前川高輝さんは、32歳の若さで兵庫県西宮営業所の所長に抜擢された次代を担うホープの一人だ。この業界には10代の終わりに友人の誘いで入り、鳶職人としてキャリアをスタートさせた。「当時は高校卒業後にペンキ屋で働いてたんですが、鳶の親方をやっている友人がいて、
誘われたのがきっかけです。鳶職人とは現場で一緒になることもあったので、
一番外側で目立つ仕事をしているカッコいい職業という、
最初はそんなミーハーな感覚から入りました(笑)」
その後、間もなく職場が倒産したのを機に平尾化建で職を得ることになった。
「どこの会社がいいか悪いかなんて言えるレベルじゃなかったし。当時の僕からすれば、尊敬する上司に連れられてたどり着いた職場という感覚でしたね。とはいえ、現場をこなすうちに例えば給料の支給の仕方や携わる現場の規模が全然違ったので、組織的にしっかりした会社だな、
と若いなりに感じてました」
平尾化建では8年間職人として働いたのち、正式な社員となり5年間は営業を経験。
そして工務として経験を積み、1年ほど前に所長に抜擢された。
「誰しもトップへの憧れはあるんじゃないですか。独立して自分が一番をとるのか、組織で自分を証明するのか、そういう人間性の違いみたいなものはあると思いますけど。同級生で親方やってた友人も、一緒に平尾化建に入った一人でしたが、今は独立して平尾化建の下請けとして会社を大きくしてやってます。どう転ぶかは、本人次第ですよね」
苦労した経験が未来の自分を作ってくれる
これまで国会議事堂や米軍基地など、特殊な現場にも数多く携わってきた前川さん。「ミーハーなので普段人が入れないような現場や有名建築に携われたときは、友達にも自慢しますね(笑)同じことをするけど、毎日違う景色(現場)が見れるのも、この仕事の面白味の一つです」
そんなキャリア13年の前川さんでも、駆け出しの頃は苦労が絶えなかったという。
一番メインに使う資材が1本13キロ。慣れてくるとそれをみんな1回に2本持ちするので、
一日中米俵を担いでいるようなもの。大抵の人は、初めて現場へ出た次の日は、筋肉痛で起き上がれなくなることも多いとか。
「職人を始めたころは誘ってくれた同級生がすでに親方ということもあり、
“あいつにできるんやったら、俺も半年で追いついたろ!”という気持ちで頑張れました。
資材を運ぶのも最初はめっちゃ重たかったですけど、弱音は吐けない(笑)
それが結果的に良かったと思います」
ちなみに、足場には図面も存在するが、正直現場で目にすることは少ないという。
現場では、監督の指示を受けながら、体で覚えるのが基本になる。
ベテランの職人になると現場を見ただけで組み方が分かるようになるのだとか。
そんな前川さんも、その後正社員となり初の営業職へ。
ここでの苦労と経験が、今の自分を作り上げる血肉となった。
「営業時代は、全然土地勘のない名古屋の営業所に赴任したので、
何も知らない、誰にも教えてもらえない。もう途方にくれましたよね(笑)
僕は風貌もごついし飛び込みも苦手だったので、まずは横のつながりから始めることにしました。
嫁の実家がちょうど名古屋だったので、親父に人を紹介してもらったり、同業者と情報を交換したり。そこから徐々につながりを広げていった感じですね。当時は無我夢中でした。
でもそこでの経験が、今の自分の余裕につながってると思います」
マニュアルのない働き方が最大の魅力
体で覚える現場と同じように、営業にも決まったマニュアルはない。人と話をするのが得意で何百件と足で稼ぐ者もいれば、前述通り現場で培った人脈をフル活用する者もいる。いつどこで、誰にどうやってアタックするのか、すべては自らの判断に任されている。
営業先も建築関係の関連会社や工事現場のみならず、それこそすべての建物が現場になりうる仕事なのだ。
業界でも右肩上がりの成長を遂げる平尾化建だが、支持される理由はどこにあるのだろう?
「やっぱりいろんなお客さんがいますからね。今日言って“明日やってや”とか。
資材や職人の手配があるので、普通は急すぎて無理やと断ると思うんです。
それでも僕らは何とかするんですよね。そこがたぶん他社さんとの違いだと思う。
いざってときに応えられるかどうか。長い付き合いのお客さんが多いのも結局、
『平尾化建なら何とかしてくれる』と思ってくれてるからやと思います」
そんなことができるのも、現場に採決を一任する同社の「自由な社風」があればこそ。
同時に、お客さんの“クセ”を見越して現場を運営していく、所長の腕の見せ所でもある。
「でも一番怖いのが台風と風ですね。台風のシーズンになると、
家におっても突風が気になって夜も眠られません。携帯もいつ鳴るか分からないですし。
夜中なんか電源切っとけばいいのに、切れない自分がいたりして(笑)」
対等な関係性が成功への近道
個性的な所長が揃うなか、とりわけ「仏」で知られる前川さん。持ち前の包容力で周囲を巻き込み所長就任以来、「怖いくらい順調」に
西宮営業所を運営している。
「ラクしてといえば語弊がありますけど、職人に無理させないラインで仕事を回して、
それで会社としても利益を残せたら一番いいじゃないですか。
今がその状態なので、自然と笑顔にもなりますよね。コツは仕事としての飴とムチですかね。
例えば今日は20、21時までの現場になるけど、明日は14時で上がっていいから頑張ってな!とか。営業所によっては現場単位でチームを組むところもあるけど、
僕は営業所全体で仕事を回していくスタイルなので、一ヶ所にストレスがかからないように心がけています」
また、所長になったことで心境の変化もあったという。
「自分も10代でこの世界に入ったので、今の若い子たちを見ると昔の自分が重なりますし、
自然と目が向きますよね。まっすぐ育って欲しいという親心みたいなもんがわいてきます。
売り上げに関しても今は19人いる職人たちと、その後ろには家族がいるんだということも考えるようになりました。そうなると、時には儲からない仕事でも回していかないといけない。
当たり前ですが、大手ゼネコンも町のペンキ屋だって、
僕らにとっては等しく大切なお客さんなんです」
そんな頼れる前川さんから、最後に現場での心得を聞いた。
「営業なら、まずは職人を見るべきですね。大切にとってきた仕事を任せる相手なので、
その人間のことを分かってないと、お客さんに対しても『こんだけのもんを提供できます!』って気持ちを込められないと思う。逆に職人は営業を通してどんな現場なのか、お客さんは何を求めてるのかを知りたいでしょうし。
どちらから上に立っても上手くはいかない。対等な関係性を築くのがポイントかな。
やりがいとしては、どこのお客さんと組むかは、所長ではなく営業の決済で決められるので、
そこは楽しいと思います。まあそうは言っても、最初はわからんことだらけやと思うんで。
その点、僕らは協力しかしないので。とりあえず来てみたら? とは思いますね」
新築、改修、解体と、建物がある限り足場の仕事はなくならない。
将来性もある堅実な職種なのにイメージだけで敬遠されていたとしたら、残念すぎる!
とりわけ業界内でも異彩を放つ平尾化建なら、予想外の未来を約束してくれるのかもしれない。
(取材・文/石橋法子、撮影・コーディネーター古市邦人)
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- 平尾化建株式会社
- 募集期間
- 2015年4月30日〆切
- 募集業種
- ■営業職
とびの現場作業に慣れた後、営業・工務その他を経て所長を目指して頂きます。
- 雇用形態
- 正社員(試用期間3ヶ月)
- 応募資格
- 未経験可、経験者優遇
- 勤務地
- 兵庫県、香川県、埼玉県、東京都、千葉県、神奈川県のいずれか
- 勤務時間
- 9:00~18:00
(うち1時間休憩あり、残業あり)
- 給与
- 22万円~50万
経験・スキル・前給等を考慮し、
面談の上決定します。
- 休日・休暇
- 隔週週休2日制・祝祭日・年末年始
- 待遇
- 交通費支給、社会保険、雇用保険あり
- 採用予定人数
- 若干名
- 選考プロセス
- 1)本サイトからエントリー後、
履歴書・職務経歴書を弊社(大阪府茨木市西豊川町18番3号)までご郵送ください。
お送りいただいた書類は、お返ししておりません。 ▼
2 ) 書類審査後、通過者の皆様にのみご連絡
▼
3 )お電話にて面談日時を相談のうえ、決定
▼
4 ) 一次面談を実施
▼
5 )面談の結果を、採用者のみにご連絡
▼
6 )勤務開始
- 応募者への質問
- 1】弊社を選んだ理由を教えて下さい。
2】自らが自立した人材であることを表すエピソードをお願いします。
- WEBサイト
- http://www.hirao-kaken.jp
- メッセージ
- 未経験者でも大丈夫ですが、体力は必ず必要になります。 所長にはあらゆる数字をオープンにし個人の数字をはっきりさせる代わりに、社長と変わらないレベルの権限委譲を行います。自分の力でどんどん大きな商売をしていきたい人はぜひご応募ください。お待ちしております。
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