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2025.02.19 公開
大栗紙工株式会社
人を想う、ノート屋さん。必要とされるノートをつくり広めていくブランドプロモーターの仕事

大阪メトロ千日前線・北巽駅からすぐの大栗紙工株式会社は、1930年に設立して以来、帳簿の製造・販売に従事。現在は業界大手文具メーカーの協力会社として毎日約8万冊ものノートを製造し、戦後日本の「書く」を根底から支え続けている老舗企業です。

2020年には自社ブランド「OGUNO」を立ち上げ、発達障害当事者の声から生まれた「mahora」、廃棄される予定のお米を原料の一部に使用した「Sustainable Pad」、A1サイズの紙をA4サイズに折りたたんで持ち運べる「A4→A1 note」など、多様なニーズに応えた自社製品を開発・製造・販売しています。

(自社製品の中でも特にmahoraは、「日本文具大賞デザイン部門優秀賞」や「グッドデザイン賞・ベスト100」を受賞するなど、ノートを使う人の感覚や気持ちに寄り添ったものづくりへの姿勢が評価・注目されています)

「開け、ノートの未来。」というブランドスローガンを掲げるOGUNO。製造・販売過程について学びながら、ノートの未来をともに切り開き、成長させていくブランドプロモーターを募集します。

書くことが嫌になり学ぶことから離れた少女を、「勉強が楽しい」と再び思うまでに導いたこと。紙の眩しさが苦となり絵を描かなくなった子どもが、また絵を描くようになったこと。どれもOGUNOのノートが切り開いた物語であり、未来です。

「文具が好き」「文具の博覧会や紙博によく行く」「いいと思うものをたくさんの人に知ってほしい」そんな想いを持つ人を待っています。

発達障害当事者の方々と一緒につくったmahoraが、ノートの未来を切り開いた

mahoraを開発した取締役の大栗 佳代子(おおぐり かよこ)さんは、参加したあるセミナーで講師に挨拶した際、「ノートが使いにくくて悩んでいる人がいる」と聞き、衝撃を受けたそう。

大栗佳代子さん アイコン

「今までノートを製造してきて、使いにくさや不便さがあるということを考えたこともなかったので、ぜひ当事者の方々にお話を聞かせて欲しいと、発達障害者の自助グループを紹介していただきました。

当事者の方々からは『ノートの白い紙が部屋のライトに反射して眩しい』『中紙に印刷された日付欄が気になって集中できない』『同じ罫線がずっと並んでいるだけなので書いているところを見失う』など、さまざまな声をいただきました。中には、『数あるノートの中から“まだまし”なノートを探して使っている』という方もいました。

ノートを製造する会社として、我慢して使ってもらっていることが申し訳なく、誰にとっても使いやすいノートを作りたいと思いました


そこで佳代子さんは「売れるかわからないけど一度作ってみよう」と、夫である社長と息子の佑介さん、他の社員一名と共に開発チームを立ち上げました。

約100名の当事者の方々にアンケートを取りながら、紙の色から罫線の幅、紙質など理想のノートづくりに向け、共に商品開発を進めていきました。

試行錯誤の末、mahoraには、強い筆圧でもへこみにくい丈夫な紙質、まぶしく感じにくい優しいカラーの中紙、書くところを見失わない太・細交互横罫やあみかけ横罫、シンプルな表紙など、さまざまな工夫が施されました。


大栗佳代子さん アイコン

「発売すると、当事者の方々や保護者の皆様から『集中できるようになった』『子どもが進んで勉強している』という声をいただきました。実は『ノート自体の質がいい』と障害があるないに関わらず、さまざまな方が購入してくださっていて、シリーズ累計15万冊を売り上げているんです。

困り事を持っていらっしゃる方にフォーカスして作ったものは結局、みんなが便利に使えるものじゃないかと考えて作ったので、こんな風に広がったのは嬉しいですね」


mahoraはノートの元になるロール紙ひとつから3000冊生産でき、もし売れなかったら1ロールで生産をやめようと思っていたのだそう。しかし反響が大きかったことや、以前から社内で「自社ブランドを作りたい」という想いもあったことが、「OGUNO」の立ち上げへとつながりました。

(mahora以外にも、環境問題や、多様化するニーズを捉えた自社製品を開発しています)
大栗佳代子さん アイコン

「mahoraを作って初めてお客様の声をいただくという経験をして、ものづくりで社会に貢献していきたいという想いがどんどん膨らみました。今後もいろんなご意見やお話ができるようなコミュニティを作り、『こういうノートがあったらいいよね』という声を拾いながら、誰かのためになるような新しい商品を開発していきたいですね


必要とする人にノートを届ける。「人や社会に寄り添う」を体現していく

「OGUNO」の未来を共に切り開く人材について、取締役の大栗 佑介(おおぐり ゆうすけ)さんにお聞きしました。

大栗佑介さん アイコン

「OGUNOは2020年に立ち上げたばかりで、僕たちも試行錯誤しながらブランドの成長に取り組んでいます。『どういうところに届けばいいか?』『どんなノートがあれば世の中の人が喜ぶか?』を考え、案を出したり、積極的に行動できる人が理想ですね。

まだまだ発展できるブランドなので、文具好きの人はもちろん、OGUNOの『人や社会に寄り添う』というブランドコンセプトに共感しながら共に作り、成長させていく意欲的な人に来てもらえると嬉しいです


OGUNOのブランドプロモーターは、展示会出展や卸業者への営業活動、ノベルティの企画・提案など、自社ブランド製品を誕生・発展させていくためのあらゆる業務を担います。

大栗佑介さん アイコン

展示会ではブランドコンセプトや商品の良さを伝え、想いを広げてもらいたいと思っています。販売先や卸先販路の開拓、新規開拓営業としての動きもありますが、小売店に飛び込みで営業したり、テレアポしたりというブランドイメージを損なうような営業はしません。既存の卸業者様や小売店からの紹介でつながり営業しています


ノベルティ企画とは、mahoraノートの表紙に組織名や学校名などを印刷したオリジナルノートを記念品として提案し、納品している企画です。

大栗佑介さん アイコン

「ある小学校に2年連続でノベルティを納めたのですが、偶然そこの生徒さんが展示会のブースに立ち寄ってくださり、『去年もらったノートが書きやすかった』と話してくださいました。自分の仕事によって嬉しい感想を直接聞ける機会も多いです。学校から別の学校を紹介していただくことも多く、その輪は広がりつつあるので小回りよく新しい相手先と関係を築いてもらったり、いずれは簡単な見積もり作業等も担っていただければと思っています


昨今、学校でもデジタル化が進み、世の中ではペーパーレス化の動きが活発です。しかし、佑介さんは「紙の価値を再定義していきたい」と言います。

大栗佑介さん アイコン

「さまざまな用途のノートを開発して、紙ってまだまだ可能性があるんだなと思いました。展示会やイベントでも紙の良さを感じてくださるお客様が多く、その価値を求める人が少なからずいらっしゃると感じましたね。この仕事は『紙ファン』であるお客様に直接会うことで紙の価値に気づける機会も多いと思うので、みんなで情報共有しながら必要とする方々に向けたノートを開発して届けたいなと思います」


(小学生向けの工場見学や製本のワークショップを開催し、地域に根ざした会社も目指しています。「『人や社会に寄り添う』を体現できるように、これからも学校や地域との連携イベントにも力を入れていきたいです」と佑介さん)

新しいものを受け入れてくれる柔軟さがある。恐れずにチャレンジしよう

髙光 学(たかみつ まなぶ)さんは入社8年目。文具業界は未経験だったそうですが、「社長をはじめ現場の職人や取引先の方がたくさん教えてくれた」と言います。

髙光さん アイコン

「ここでは見積書の書き方から紙質に関することまで、いろんなことを教わりました。自社製品で言うと、『こういうものを作りたい』という想いを現場の職人に相談すると、『じゃあテストしよか』と作ってくれたりして、協力的で恵まれているなぁと思います。覚えることや教えてもらうことがたくさんで大変でしたが、僕自身学び続けたいという想いがあるので乗り越えてこられました」


大学卒業後は接客業や営業職を経験してきた髙光さん。その後、大学で学んだ生産管理や品質管理のスキルをより活かしていきたいと考え、転職活動を始めました。それまで文具業界との接点がない中、大栗紙工に飛び込んだのはなぜだったのでしょうか?

髙光さん アイコン

「ノートに興味や関心があったわけではなく、これまでのキャリアを見直した時に『本物の経営者』と話をしたり身近で仕事をする経験ができていないと感じました。経営者と近い距離で一緒に仕事をするなら中小企業だと考え、求人を探しているときに見つけた大栗紙工の説明会に参加したんです。

その時に、社長の朗らかな感じとか話しやすそうな雰囲気が良くて、この人と一緒に仕事がしたいと思いました。教えてほしいことがあると、いつも自分の手を止めて教えてくれたり、話したいことがあると場所を変えて聞いてくださるので、やっぱりここに入社してよかったと思いますね


髙光さんは大栗紙工について、「話や提案を聞いてくれる風土がある」と言います。

ある時、冬季の生産効率が落ちていることに気づいた髙光さんが工場内で聞き取りをすると、「乾燥のせいで紙が曲がったりして扱いにくい」という声が現場から挙がりました。そこで社長に加湿装置の導入を提案。社長はすぐに設備投資してくれ、設定湿度が下がるとスプリンクラーのように霧が放出される加湿装置が導入され、冬季の生産効率が向上しました。

(投資金額はそれなりのもの。髙光さんは、投資金額とその回収計画などを細かく提示し、決裁にこぎつけたんだとか)
髙光さん アイコン

「現場からも『作業しやすくなった』と言われたときは嬉しかったですね。自分の考えやがんばりがちゃんと形になるんです。社長はいつも『なんでもやってみたらいいよ』と言ってくれて、失敗しても『他の方法があるってわかってよかったやん』って言ってくれます。新しいものを取り入れる柔軟さがあるから臆せず挑戦できたり、積極性も増しましたね


そんな大栗紙工にはどんな人が合うでしょうか?

髙光さん アイコン

自由にやらせてもらえる分、自ら考え提案できる人がいいですね。言われたことに取り組みたいと指示待ちの人は、しんどく感じる環境かもしれません。明るく元気に、失敗を恐れずチャレンジできる人がいいですね。失敗しても僕や周りが助けるので、恐れずに行動してほしいです


ノートを使う人々のために、「OGUNO」の未来を共に切り開いていこう

教育現場だけでなく、ビジネスシーンや日常生活でも私たちに多く関わっているノート。あまりに身近でいつでもそこにあることから、そこにまだ切り開いていける未来があるなんて想像もしていませんでした。大栗紙工は、自分たちの仕事に向き合い、人を想うことで、私たちの生活にまだ見ぬ新しい価値とよりよい変化を届けようとしています。

「たかが文具」「たかがノート」とせず、変えていけるものがあると信じて動けば、想像しなかった価値を生み出せる環境が揃っています。ノートの進化だけでなく、ノートを使う人々の未来を開くために、あなたのアイデアや力をぜひここで発揮してください。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
大栗紙工株式会社
募集期間
2025/03/21 〆切
募集職種
ブランドプロモーター
仕事内容
・自社製品を使ったノベルティの企画・提案・ブランドプロモーション
・顧客(BtoB)とのコミュニケーションを通じて新しい付加価値の創造
・展示会やイベント時の製品・ブランドのプロモーション
・慣れてくれば販売店での売り場づくりの提案
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
応募資格
営業未経験可、営業職経験者優遇、普通自動車免許必須(AT限定可)
勤務地
大阪府大阪市生野区巽北3-15-7
※屋内の受動喫煙対策あり(敷地内禁煙)
勤務時間
8:00~17:00(内、1時間休憩あり、基本的には定時退社、ただし必要に応じて残業あり)
給与
月給22万円〜26万円
経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
基本的には土日祝休み。ただし例外もあるので当社カレンダーに基づく
待遇
通勤費支給(上限50,000円/月)、家族手当、住宅手当、社会保険、雇用保険、労災保険、賞与年2回(業績・個人の貢献による)、定期健康診断あり(年1回)、慶弔見舞金制度
業務に関連する資格の受験料補助
業務や職責に関連するセミナー等の受講料補助
採用予定人数
1名
選考プロセス
1) 本サイトからエントリー後、
履歴書・職務経歴書を弊社までメール添付もしくはご郵送ください。
送付先:大阪市生野区巽北3-15-7
Mail:saiyou@og-shiko.co.jp
※お送り頂いたものは原則お返ししておりません。
2) 書類審査後、10日以内に通過者の皆様にのみご連絡(長期休暇時を除く)
3) お電話またはメールにて面談日時を相談の上、決定。
4) 弊社にて面談を実施
5) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
職場見学
面接時に見学可能
WEBサイト
https://www.oguno.jp/
https://og-shiko.co.jp/
応募者へのメッセージ
ぜひ一緒にブランドを成長させていきたいです。そのためにはあなたの積極的な行動が不可欠です。
お客様とも社内の人たちともコミュニケーションを取りながら、いろいろと自分で考えて提案してほしいです。
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