<レポート>Find my polestar〜はたらく女子の将来設計part2〜
「Find my polestar 〜はたらく女子の将来設計〜 」
働く女性のキャリア形成をお助けする全2回のワークショップ型プログラム。
その二回目を、3月9日(水)に開催しました!
(※1月に開催した第一回では、「自分で決断することの重要性」について振り返りました。レポートは、こちらからご確認いただけます。)
講師:山入端 佳那(やまいりばた かな)さん
情報サービス会社の人材系広告事業に勤務する人にはそれぞれ、
“らしい行動特性” があるという考えのもと、
らしさを発揮できる選択のサポートや社内の人材育成、
働きやすい組織づくりを行っています。
<まずはじめに>
“自分のキャリアの選択を学ぶ場”として始まった本イベント。
女性にとっての“働く”には、結婚や出産も大きく関係してきますよね。
その分、悩むことも多いように思います。
「昔は女性の総合職というのも少なかったのですが、
今は女性にもたくさんの選択肢がありますよね。
選択肢が増えることって凄くいいことなのですが、
その半面無数に選択肢があるなかで何を選べばいいのか迷ってしまうこともあります。」
と山入端さんは話します。
選択肢がたくさんあるからこそ、
自分自身の指針を見つけることで、よりよい選択が出来るようになる。
その指針《polestar(北極星)》を見つけるのが、このイベントの目的なのです。
今回集まったのは、20代後半〜30代前半の女性。
約半数の方が、旦那さんの転勤によって今後のキャリアに悩んでいました。
中にはつい先日、旦那さんの転勤が決まって今の職場を離れることになった方も…。
自分の力が及ばないところで、キャリアの方向性が変わってしまう、
ある意味「誰かに決められた」選択に、自分に正直な理由を見出すことは難しそうです。
第2回目は、そんな「今まさにこの話が聞きたい!」というみなさんと一緒に進めていきました。
<自分らしい選択には“理由”が必要>
働く女性のみなさんは、これまでの人生の中で既に様々な選択をしてきたと思います。
しかし、選択をした理由を後になって色々と意味付けした経験はありませんか?
明確な理由を持って選択することは意外と難しいものですよね。
しかし、指針に向かってブレずに選択を積み重ねていくためには、
自分自身が何故それを選んだのかを明確にすることが必要です。
日常のどんな小さな選択でも、
その理由を明確にすることで、自ずとあなたの指針が見えてくるはずです。
では、どうすれば自分の選択の理由を持てるようになるのでしょうか?
今回は、2つのワークを通じてその方法を学びました。
【プログラムの流れ】
・ペアでプチワーク&意見を阻害する要素についてレクチャー
・4人1組でワーク&ワークの解説
<ありのままの意見を阻害するもの>
最初に行ったプチワークは、初対面の二人でペアになり、
スライドに映しだされた二つの選択肢からどちらを選ぶかを理由とともに伝え合うというもの。
例えば、
「都会」と「田舎」
「スタイリッシュなカフェ」と「昔ながらの純喫茶」などなど。
プチワーク後に山入端さんから、
「いま本音で自分の意見言えていましたか?」と問いかけがありました。
日常の会話の中でいつのまにか相手の考えに合わせてしまい、
自分自身の本当の考えを伝えられない経験がある方は多いはず。
そのような【ありのままの意見を阻害するもの】には、
8つの要素があるのだと山入端さんが教えてくれました。
①権威やプライド
②打算
③無知さ
④自分の受け入れられない欠点
⑤先入観
⑥恩・義理・利害
⑦自意識
⑧何かにかぶれること
意外だったのは「恩や義理」が阻害要因になるということ。
「尊敬している先輩の言うことだったら正しい」と思うのも、
自分自身のありのままの意見を阻害することになるのです。
ここで重要なのは「阻害されることが悪いことではない」ということ。
周囲の人に自分がどう影響を受けているのかを客観的に理解するということが大切なのです。
<他者との関わりの中から本当の自分は見えてくる>
次に行ったのは、二重円が印刷されたシートを用いて以下の2つを記載するワーク。
①内側の円には自分が思う自分はどんな人なのか
②外側の円には周囲の人(家族・友人・同僚など)から見て自分はどんな人なのか
個人でシートに記載した後、
4人1チームになってそれぞれの印象を伝え合いました。
このワークを通じて
「自分が思う自分」と「他人から見た自分」にギャップを感じる人が多かったのですが、
ギャップがあるということは
「自分自身を発信できていない or 他者の考えを受信出来ていない」ということだそうです。
就職活動の際に自己分析をよく行いますが、
自己分析の基礎は、自分の中に閉じこもるのではなく、
他者との関わりの中から自分を見出すことだと言います。
他者が自分をどう見ていて、自分自身は自分をどう思っているのか、
そこが一致してくると自分が本当に望む選択肢を選べるようになっていくのだそうです。
<自分自身を様々な切り口から理解する>
自分の選択の理由を理解するために、2つのポイントを学びました。
・ありのままの意見を阻害する原因を理解する
・他者との関わりの中で自分自身への理解度を高める
2つのポイントに共通することは「自分自身への理解を様々な視点で深めていく」ということだと思います。
これは自分一人ではなかなか出来ないことです。
山入端さんは、何か選択に迫られるときは出来るだけ色んな人に相談すると言います。そうすることで自分自身への新たな理解を得ているそうです。
今回学んだ「自分の選択の理由が明確にする」ということが、
前回学んだ「自分で決断する」ことをより強固にし、
その両者が成立することで人生における「指針=polestar」は創られていくのです。
2回に渡って開催した「Find my polestar〜はたらく女子の将来設計〜」。
開催を通じて感じたのは「女性だからこそ同じように悩む」ということでした。
そして、悩んだ時に「同じ経験をしたちょっと年上の先輩」がいるといことはとても心強いのです。
今後もハローライフでは働き盛りの女性向けにイベントを開催していく予定ですので、
どうぞお楽しみに☆