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<レポート>Find my polestar〜はたらく女子の将来設計〜

2016.01.13 NEWS

いくつになっても、女子の悩みはつきないもの。
1年、1ヶ月、1週間単位で変わることだって、よくあります。
特に20代30代女子にとって、キャリア・結婚・出産は最大の悩み。
誰かに相談したい!これからどうしていくべきか、何かヒントを得たい!
そんな声にお応えすべく誕生した「Find my polestar〜はたらく女子の将来設計〜」。

みなさんのキャリア形成をお助けする全2回のワークショップ型プログラム。
その第一回目が、ここハローライフで1月13日(水)に開催されました。

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<まずはじめに>

講師は、情報サービス会社の人材系広告事業に勤務する山入端 佳那(やまいりばた かな)氏。
人にはそれぞれ、“らしい行動特性” があるという考えのもと、
らしさを発揮できる選択のサポートや社内の人材育成、働きやすい組織づくりを行っています。

さて、“キャリア形成の選択を学ぶ場”として始まった本イベント。
そもそも、「キャリア」という言葉には、仕事を取り囲む様々な要素が含まれます。
キャリアカウンセラーとの話って、仕事のことだけを相談しに行くものと思われちですが、
家族のことを含めて相談していいものなんですよ。
仕事のことで悩んでいると思っていたこと、
実は仕事だけではなく、いろんなことが絡んでいることが多いんです。

「いくつになっても女子は悩みます!でも、悩むことは悪いことではありません。
若い子よりも30前後の女子のほうが悩むのではないでしょうか。
悩めば悩むほど、深くておもしろい人になるのではないかと思っています。」と、山入端氏。



では、

<なぜ女性には、男性に比べこんなにも悩みが多いのか>

それは…
女性のアイデンティティは、ライフイベントによって変化するものだから。
女性の人生には、仕事単体で選択できないことが多いのです。
山入端氏も、自身のキャリアに悩んだ時不安を感じ、方向性が必要だと思ったそう。
自分にとってなりたい姿が決まらないと、
どんな働き方やどんなキャリアを選んでいいかも決められない。
本イベントタイトル“Find my polestar”というのも、
そんな自分自身の指針を見つけるという意味で付けられたとか。
星の中で唯一位置が変わらない北極星を、昔の人が頼りにしていたように
参加者それぞれが、全2回のワークショップで
キャリアに関わる方向性を見つけ、未来の具体化をしていきます。



<仕事のモチベーション>

“自己のアイデンティティ”と“職業上のアイデンティティ”の統合により
自分らしく働けていることを実感し、仕事のモチベ−ションが担保されます。
逆に、個のアイデンティティが脅かされたとき、人は別の居場所を求め転職を考えると言います。
人間は本質的に、常に本来の自分を発揮できる場所を求めています。
特に女性は、結婚をして妻となり、出産をして母となり、
子育てが落ち着く頃には親の介護…と、人生の役割が変わることが多く、
自己のアイデンティティが続かないと言われています。

女性は、妊娠してから約10ヶ月をかけ、母親としての自覚が育まれますが、
準備運動なくいきなり我が子を目にする男性は、お父さんという役割を認識・実感することが、
女性が母親としての役割を感じるよりよりずっと遅いのだとか。
女性は、自分が切り替わる瞬間が多いです。
母に替わった自分に、会社ではこれまでの自分と同じことを求められギャップを感じ、
自分が合わなくなり辞めてしまう…ということもよく耳にしますよね。
女性は言っていることがころころ変わると思われますが、それが当たり前なのです。

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<働くことにおける日米の考え方の違い>

職種単位で管理される、「就職」という概念が強いアメリカに対し、
企業単位で管理される、「就社」となりがちな日本。
日本には、さまざまな人がいていい!という感覚が欠けていると言われています。
なんとなく「わかってるよね」という暗黙の了解的な空気が続いていくことが、日本の特徴のようです。
時短勤務などの子育て支援も、表向きに実施はしているもののわかってもらえないことが多い…。
   
本人を取り囲む関係者の価値観は様々です。
近年、女性の働くをサポートするよう様々な動きが見られるようになってきました。
しかしながら、その支援に対してもいろいろな意見が存在するのも事実です。
一方を守ることで誰かを否定することになるし…なかなか決まらない。
そう、周りの変化を待つのは遅いのです。
取り囲まれている自分自身がスキルを身につけるなど、変わることが大切なのです。
いつか時短勤務になるってことを頭ではわかっていても、なかなか当事者としての意識をもてない。
人間は自分のために決断するのことが苦手で、人のための決断は決めやすいと言われますが、
そういった“女性”として、“人間”としての特性を理解したうえで、自分の道を考えていくことが重要です。



<ワークシート>

ここで、参加者が自分自身の精神や肉体が、下記6つの要素に
どの程度の割合で分散され生きているのかを、グラフを使って可視化しました。

*仕事
*休暇・余暇
*家族
*趣味
*地域活動
*その他

現在を赤線、◯年後(年々後でも良い)を青線とし比較。
グループでそれぞれの考えや気持ちをシェアし、
ここで見えてくる変化から、自分自身の未来をより具体的に想像していく。
このグラフが示すバランスは、本当にみなさんバラバラで、
それぞれの状況や心情、考え方を聞くのが非常に興味深いと同時に、
自分自身のことを伝えていくことで、考えや気持ちが整理されていく感覚も味わいました。

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<自分を変えるための3つのポイント>

1) 時間の使い方を変える(1日のスケジュールをどう変えるか)
これは、3つの中で一番ハードルが低く実行しやすいと言われています。
例えば、海外で働きたい!と思っているなら、英語を勉強する時間を増やす。
などという単純なことでいいのです。

2) 付き合う人を変える
ちょっとシビアかもしれませんが、自身のキャリアに必要でない人には極力会わない、
逆に、この人の話はすごくためになる。聞きたい。知りたい。という分人には、
積極的に自分から連絡をし、会うようにする!
そうやって、会う人の時間的な割合を変えていくのです。

3) 場所
自分のキャリア形成を遂行しやすい場所に身をおくこと。
例えば、帰宅途中に飲みに行きたくなってしまう人であれば、
あまり飲み屋がないようなエリアに住む!とか、
英語を集中して勉強したいと思うなら海外に行く!とか、
そんなことなんです。

何よりも、自分の気持ちに「素直に行動する!」ということが大事。
はっきりと、この人は好き、嫌い、帰りたい、など、自分の気持ちに素直に行動することは、
一見わがままに見えているかもしれませんが、わがままに素直に行動できていることが
自分のキャリアを全うするうえでは重要なのです。
自分がどうなりたいか、難しいけど言語化する努力、描こうとすることを続けてください。



<自分自身が選択基準?!>

人は比較して選ぶ癖があります。
でも、比較してしまうと抜けられないのが、“決められないループ”。
そこで、選択についてわかりやすくヒントを与えてくれる
ルースチャンによるTED Talk『難しい選択の仕方』を鑑賞しました。
ここで印象的だったのは、「自分というものを選択の理由にできる!」という言葉。
選んだものに「自分」ということを理由づけできるのです!「わたしは」がポイントなのです!
相対比較して選ぶのはもう止めて、「わたしはこうゆう生活をしたいからこれを選ぶ」
とするほうがずっといいのです。
だって、正しい選択も間違った選択もないのですから。
選択はいつも自分指針。
そのために、まずは自分自身を理解するための情報収集をする。
とにかく色んな人と話す。違う世代、異性、タイプ、思考の人と。
そうやって、自分がどんなことを思い、感じるのか、
送りたい生活がどんなものなのかということを知っていくのです。



<次回のFind my polestarでは…>

“自分を知る”をテーマに、個々の指針と具体的な将来設計を行っていきます。
第二回目からのご参加も大歓迎です。
開催は2月16日(火)を予定しております。(※変更の可能性あり)
イベントページがオープンしましたら、TwitterFacebookにてお知らせいたします。
ぜひぜひフォロー・いいねしておいてくださいね♪

end



わたしもこのイベントで価値観が変わり、今後の人生にとっての大きなヒントを得ることができました。
次回の開催も楽しみです^^
自身のキャリアでお悩み中の女子のみなさん、選択肢で悩みがちな女子のみなさん、
ぜひ一度、キャリアについて真剣に考えてみませんか?
きっと何かしらのヒントが得られるはず…☆
ご参加お待ちしております♪



(ハローライフ しりゅより)