JOB information

求人情報
一般社団法人里馬の求人サムネイル
2013.06.18 公開 2021.02.10 更新
一般社団法人里馬
馬と寄り添う仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

六甲山地の東部にあるガーデンリゾート、
道の駅 神戸フルーツ・フラワーパーク大沢。
その一角に、5頭の馬たちが暮らす牧場がある。

馬とのふれあいや乗馬体験だけでなく、
「ホースセラピー」といわれる、身体や心に障害や困難を持った人々が
強くも繊細な馬と関わることで生きる力を身につけていくお手伝いも。

キャンプもできるんですね
高台にある牧場からは、いっぱいの山並みが見渡せ、
厩舎(きゅうしゃ)を吹き抜ける風も心地いい。
馬がのびのびと走り回れる馬場もあり、
ひとも馬も気持ちよく過ごせる牧場だ。

“弱さ”に気づく大切さ。


一般社団法人里馬(以下、里馬)は、他力サムガ グループの牧場です。
他力サムガ グループは、北海道から沖縄まで日本各地、
また韓国やタイなどの国外にも牧場を開き、
馬とのふれあいを通じて子どもも大人もが学び、成長する
“学校”のような場所づくりをおこなっている。
清潔で開放的!
20数年前、代表のよりたかつひこさんが人生の困難に直面したとき、
心の支えになったのが、たまたま出合った馬の存在だった。

馬は賢く、大きな体を持つ強い動物でありながら、
繊細で弱い一面も見せる。
そんな馬のありのままの、自然な姿が
生きることへの難しさに苦しんでいたよりたさんの心を支え、
馬とふれあえる牧場をつくるきっかけに。

牧場のスタッフになって7年、
現在、馬のお世話から乗馬レッスンやホースセラピー、
マネジメントまでおこなう坪井香保里さん曰く、
「私たちが大切にしていることは、いろいろな弱さに気づき、サポートをすること。
たとえば馬を見ていて、おなかが空いてそうだなとか、背中がかゆそうだなとか。
一見、些細なことですが、目の前にいる馬の仕草とか表情から
それらを感じ取ることが大事。
それに気付いたら、
じゃあ、ごはんを増やしてあげよう、
ブラッシングをしてあげようと、手を差し伸べる。
それがこの牧場の仕事です。
美術品のような馬具
遊びにきた子どもさんが駆け回って転んでしまったときや、
一緒に働くスタッフが疲れた顔をしているときも、同じように声を掛ける。
もちろん、何時に餌をあげるなど、決まりごともあります。
だけどそれよりも、身体的に何かを感じて動くことが大切ですね」
坪井さんです
「そして、やってあげるという上から目線じゃなくて、
当たり前のように、誰かのためにできることを感じとって、自ら動くこと。
そういうことが自分を成長させることになるし、
生きる喜びにもなると思っています」

牧場仕事は単調な日々。


現在、牧場で働くスタッフは3名。

出勤は午前6時半。餌やりから1日の仕事がはじまる。
1頭ずつに、種類も量も異なる干し草を準備し、一輪車に乗せて、厩舎内をまわる。
ご飯です
表情や毛のツヤなどから体調を確認しつつ餌をやり、
その後、厩舎(きゅうしゃ)の掃除。ボロ(馬糞)を屋外の堆肥場へと運ぶ。
これが毎日の仕事だ。

乗馬やホースセラピーの来客への対応、
また、馬車の運転手(御者)として、馬と一緒に地方へ出張することもあるそうだが、
日常的な仕事はといえば、坪井さん曰く「単調」。待ちに待った時間!
「基本的にルーティンなので。はじめは物珍しさがあるんですけど、
慣れてきた頃に、なんかつまらない…って思うことがあるかもしれない。
私もそういう時期がチョーあった(笑)。
でも、馬がおいしそうに餌を食べる姿を見ると、
『きょうもおいしいごはんが食べれてよかったね!』って
うれしい気持ちになって、ボロ取りも苦じゃなくなったり。
地道な作業が大半だけど、実はそのなかにこそ、
成長できるきっかけがいくつもあるんです」

人見知りこそ向いている!?


今回募集する厩務員は、厩舎の管理と馬の体調管理が主な仕事。
ブラッシング中
馬と関わる仕事ゆえ、「人と話すのが苦手な人でもできるはず」と坪井さん。
御者としての技術習得やセラピーの勉強をしたい人には、
もちろん指導もしてくれる。

「牧場のはじまりが“弱さへの共感”であるし、
現場でも最優先している部分なので、
自分に自信がない人や、内向的な方こそ、この仕事に向いているかもしれません。
逆に、自分はできるとプライドがあって、
自分のダメなところを認められない人は難しいかも。
ひとつひとつの作業に素直で謙虚な気持ちで取り組めて、
そこに成長を見いだせる人であれば、長く続けられると思います」

働く意欲さえあれば、経験は不要。
重機を操縦してのボロ収集など屋外作業は多いけれど、
餌の運搬や馬を移動させる仕事などは力が必要なものではないため、女性も心配はない。
小回りのきくボブキャット!
ちなみに、厩舎といえば臭いが心配…と思っていたけれど、
実際は嫌な臭いがまったくなくて、びっくり!


馬の世界は不可思議。


人間の常識が通用しない、馬の独特な世界を垣間みること。
それもこの仕事の面白さだと、坪井さんは言う。
清潔な厩舎内
「たとえば馬って、犬のように御主人様を固定しないんです。
一期一会で主人を決める。つまり、毎日、人を見定める。
30年世話した人と初対面の人が、彼らにとっては平等なんです。
前に会ったことがあるかどうかは関係ない。
だからこそ、セラピーに向いている動物で、
わたしたちとは見えてるものが違うんだって思わされる。

いまって、検索すれば何でもわかるような気がするじゃないですか。
でも、馬の世界は未知なるものというか、別世界。
不可知なのがあたり前で、
その上でどうやって共存作業をしようか?って考えるのが面白い」
馬の眼がやさしい〜
人間には不可思議なそんな馬の世界だが、彼らにも綿密なルールがあるそう。
「毎日の関わりのなかで、こんな接し方をしたから怒ったのだとか、
こういう気配を感じ取って穏やかになったんだなとか。
関わりの積み重ねで、馬の理屈がわかってくる。
そうするとイニシアチブをうまく取れるようにもなります」
馬とのいい関係

「牧場」の流儀。


現在、牧場にいる馬たちは、かつてレースで活躍したサラブレッドもいれば、
震災の被害を逃れて福島からやってきた老馬なども。
馬にとっても幸せな日々を…
やってきた馬は大切に、死ぬまで面倒をみるのが牧場の信念。
新たな馬を買い入れることはあっても、売りに出すことはない。
そのため、経営的な努力は必要不可欠で、
掃除、接客、ときには出張時のトラックの運転まで、
ひとりのスタッフがこなす場合もある。

しかし、これはあくまで、
スタッフの可能性を考慮し、割り当てた結果。
何より大切にするのは、やはり、“弱さ”を尊重して互いに補い合うことだ。

「誰だって、できないことがある。それが当たり前です。
また、忙しくて睡眠時間が減ったり、食事を抜くことはないですよ。
体に力を込めて仕事をしないと、馬にも伝わらない(笑)。
胆力が出ちゃうみたいで、リーダーシップも取れないんですよ」
と、坪井さん。

ひとと馬とが気持ちよく関わるための環境が、ここにはしっかりとある。
坪井さん、ありがとうございました!
(2013/5/8 文:村田恵里佳 写真:倉科直弘 コーディネーター:谷口祐也)

Share このイベント情報をシェアする

ハローライフ、LINE@はじめました 新着求人&イベント情報をお届けします!
Job description
募集職種
企業名・団体名
一般社団法人里馬
募集期間
随時お知らせ致します。
募集業種
・牧場の管理運営業務

馬小屋の掃除、馬のえさやり、馬の手入れ、堆肥づくり、畑の世話、大工仕事(牧柵修理など)

・利用者への対応業務
ホースセラピー、ホースインタープリテーション、馬車運行など
雇用形態
特別研修生(スタッフ登用の可能性あり)
応募資格
馬を好きになれそうな人 (馬に関する知識や経験は予め必要ありません)
自動車免許(普通免許/AT限定は不可)
勤務地
①里馬:兵庫県神戸市北区大沢町上大沢
②YURERU:大分県竹田市
③比企の丘キッズガルテン:埼玉県比企郡滑川町
④さくらおろち牧場:島根県雲南市木次町
⑤大沼流山牧場:北海道亀田郡七飯町
⑥ひらすび牧場:山形県飯豊町
⑦三陸駒舎:岩手県釜石市

※ご希望の勤務地があれば応募時にお知らせ下さい。
勤務時間
6時〜19時の時間内で応相談
給与
特別研修生 住居手当、食費手当、交通費手当ほか
休日・休暇
応相談
待遇
特別研修生には社員寮があります。
選考プロセス
このサイトからエントリー

メールにてご案内 

書類選考 

書類審査(審査結果は全員にメールにてお知らせ致します)

書類選考を通過された方は面談日時を相談の上、決定 

面談を実施します 

採用決定 

勤務開始
webサイト
一般社団法人里馬 https://co.satouma.com
他力サムガ https://www.tariki-sanga.org/