※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください
2013年5月12日。
この求人サイト「ハローライフ」を運営するNPO法人スマイルスタイル(スマスタ)が、
大阪西区の靱公園をのぞむ一角にお引越し。
社屋の1~3階部分を開放し、
「働く」や「仕事」にアンテナを張るすべての人が集える新しいワークプレイスとして、
ハローライフの実店舗をオープンさせた。
元は「ブランジュリ タケウチ」があった場所と聞けば、ピンと来る人も多いはず。
緑が香るこの清々しい場所で
「しあわせを感じながら働く人を、輩出し続けたい」と語る代表の塩山諒さん。
今回は1階のカフェスペース「CHASHITSU for worker」で思いを共有してくれる、
店長候補を募集する。
まったく新しい就労支援のカタチ
天井まで伸びる本棚や、中央に設けられたカフェスタンド。
通りに向かって大きく開かれた窓越しに、道行く人々が興味深げな視線を投げかける。
一見して、ここが「様々な就労支援を行なっている場所」だと思う人は、少ないだろう。
「行政のハローワークって『ザ・お役所』みたいなイメージがあって、
どこか負のオーラが漂っている(笑)。
この建物は全体のコンセプトが『あなたの人生にいい予感を運ぶ仕事ライブラリー』なので。
子どもからお年寄りまで、誰もがふらっとご利用いただけるような空間を目指しました」
3階にイベントスペース、2階にワークサポート機能、そして1階にはカフェスペースを設置。
カフェの本棚には絵本から雑誌まで、仕事をテーマにした書籍が200冊以上ズラリと並ぶ。
「もちろん、本を読みながらお茶を飲んでいただくこともできます。
本から花が咲いたように飛び出して見えるのは『花しおり』。
ぼくたちはよく、就労支援させて頂く若者のことをレイトブルーマーに例えます。
『遅咲き』を意味する言葉なんですが、本に挟んだしおりや会社のロゴマークは、
そんな“レイブルの花”をモチーフにしたものです」
塩山さんによると、大阪の生活保護者数は31万人と日本最多なんだとか!
「例えば、世間にはいろんな人材紹介や派遣があると思うのですが、
そこでは、求職者にキャリアやスキル、学歴がないとなかなか就労に結びつかない。
そこで、行政が税金を投下して、
技術の修得や仕事の斡旋を支援する施設が、職業訓練校やハローワーク。
なんですが、若者の利用は少ないですね」
「じつは先日まで、大阪府とニート状態の若者の新たな就労モデルを構築していく
仕事をさせてもらっていたんですが。
そこでもハローワークに関して打開策を検討しましたが、実現はなかなか難しくて…。
だったら、自分たちで作ってしまおうというのが、今回の試みです。
ぼくたちは、企業のコンサルティングやブランディングに携わる仕事もしていますが、
この施設はぼくらが考える『理想の○○を作ろう!』シリーズ第1弾でもあるんです」
新感覚のモバイル型“茶室”がお出迎え
そうして生まれたのが、ギャラリーやカフェスペースを備えたかつてない就労支援施設だ。
中でも1階には、この場所を目当てに人が集まるような「求心力のあるショップ」を想定し、
当初は全く別会社のブランドで飲食店を入れる予定だった。
しかし、全国津々浦々理想の店を探し回るも、コレといった出合いに恵まれず。
なら自分たちの手で作ろうと理想を形にしたのが、日本茶カフェ「CHASHITSU for worker」だ。
コーヒーショップのように厚手の紙コップで、リーズナブルにお茶を提供する。
「なぜ日本茶かと聞かれれば、ぼく自身がコーヒーに飽きてきた(笑)。
今の時代、メイドインジャパンとか丁寧にとか、
本物志向の感覚がファーストフード店にも求められている気がします。
そこで、スピード感があり時代性とマッチしながらも、
身体に良い素材を使ったお店を目指しました。
日本茶はお店で飲むと800円、900円と高価なので、そこはもっとカジュアルダウンしたいなと。価格は380円~450円。
お茶自体は、すごく良い物を揃えていて。
例えば『琥珀ほうじ』は、その昔、天皇への献上品だった茎ほうじを使用したもの。
茎の部分を使うのでものすごく甘いんですよ。
疲労回復には抹茶入り玄米茶の『十八番』とか、
ビジネスマンが一息ついてリフレッシュできるよう、一つひとつの効能にもこだわりました」
全7種のお茶のほか、お茶請けにはどら焼きと、特注の上生菓子を個数限定で用意する。
今後は月替わりメニューやオリジナル商品の販売、ランチなども続々展開する予定。
「ランチメニューは、おむすび的なものを構想中。
座席は1~3階を開放していますが、席数にも限りがあるので。
公園にも持ち運びできるよう、テイクアウトを基本に考えています。
いろいろとお茶の歴史を調べると、千利休はお茶会のある場所に茶室を持ち運んでいたようなんですね。
『CHASHITSU for worker』もモバイル型を意識した作りになっているので、
今後は百貨店や駅構内など、いろんな場所に2号店、3号店と展開していきたい。
この店が流行ることで、関わるお茶屋さんや農家さんが、少しでも嬉しく思っていただけるような形になれば。
将来的には、自分たちの工場やキッチンができるくらい仕事が増えて
何十人、何百人の雇用が生まれればいいなという展望はありますね」
就労支援とは人生の可能性を広げる場
公園の緑を眺めながら和菓子をつまんでお茶をすすりながら、あれもこれもと本を読んでいると、
あっという間に時間がすぎてしまう。都会のど真ん中とは思えないリラックス感。
思わず、ここが就労支援施設であることも忘れてしまいそうになる。
「本来ハローワークは多様な選択肢の中で、
人生の可能性を広げるような場所であって欲しいので。
ここに来れば良い予感がする、希望をもてるような空間にしたかった。
もちろん、純粋にカフェとしても楽しめますが、
仕事を探している方にとっては単にお茶が飲めて楽しかった、で終わっては意味がない。
そこにはちゃんとした内容が伴わないと」
仕事探しをサポートするという機能を備えた2階「オシゴトサカソ」では、
専門のキャリアカウンセラーや精神保健福祉士を含むワークコーディネーターが、
しっかりとヒアリングを行い、
個々の人生にあった目標設定や企業とのマッチングを行う。
スタッフが利用者と同世代ということもあり、同じ目線に立った伴走型のサポートが魅力だ。
「利用者も受け身ではなく一緒に調べて、考えて、実行する。
目標に向かって一緒に作戦会議をするようなイメージですね。
その中で自信をつけたい、コンプレックスを解消したいなどの課題が出てきた方のために、
3階では専門家を招いた、多彩なワークショップを定期的に開催しています。
ギャラリースペースでは注目の人物をクローズアップした仕事の裏側展や
ブラック企業展とか(笑)。
行列ができるような、インパクトのある展示をどんどんと企画していきたいですね」
多彩なコンテンツに加え、全館Wi-Fi完備。電源も確保しノマドにも対応する。
まさに、至れり尽くせりの“仕事情報発信基地”だ。
塩山さんが提案する新しい価値観に「ワクワクする!」と共感した方。
基地の顔とも言えるカフェ店長として、チームに加わってみてはいかがだろうか。
「直感や、ファーストインプレッションって大事ですよね。
一つひとつのコンテンツは、ここに集う人たちよってより輝くことを想定しているので。
空間としての可能性も感じていただけると思う。
何よりここは以前、大阪一のパン屋さんがあった縁起のいい場所。良い予感がしますよね。
どんな提案やアイデアもオープンしたての今なら、一緒に具現化できるので。
ピン! ときたらぜひ応募を」
本当に楽しいと思える働き方を支援
現在、カフェの担当者は社員2名+パート1名の計3名。全員が女性で、常時2名がカウンターに立つ。
この4月にスマスタに入社し、カフェスタッフに抜擢された瀬光真莉子さん。
じつは去年まで地元で、建築事務所に勤めていたという。
「去年、神戸芸術工科大学の環境建築学科を卒業して地元に戻り、
自分が夢だと思っていた職場に就職しました。
町づくりがしたかったんですよね。
それも単に図面を引くことより、人との関わり合いの中からものを作っていくことに興味があって。
でも、いざ働いてみたら、職場ではチームで仕事をすることが少なくて、
全員が結婚経験のある世代。街も大阪ほどには、新しいことに貪欲じゃなくて…。
地元では同世代の子でも、結婚している子が大半ですが、
自分はそうじゃなくて、もっと新しいことにも首を突っ込みたいし、
色んな人とも意見を交換したいし。
その中で成長していきたいなと思っていたので。良い悪いではなく、単に自分には合わなかった。
地元では、自分の生き方が見つけられなかったんですね」
口ぶりは軽快だが、壁にぶち当たった当初は、立ち直れないほどの衝撃を受けたという。
「去年の今頃は、地元で就職することが自分の一番の夢だったので。
その価値観が全部崩れたときには、自分の存在意義が分からなくなるくらい思い悩みました。
働くこと以前に、もう何もできなんじゃないかと(笑)」
そんなどん底の精神状態から、笑顔で語れるようになるまで、どんな道のりをたどったのだろう。
「でもそんな価値観や自分像というのは、恐らく大学に通っているうちに築かれたものというか。
他人から見た自分とか、そういう部分があったので。
じゃあ、もうちょっと自分が本当に楽しいと思えることとか、
関わりたいと思えるような場所に身を置こうと。そう思って、大阪に出てきました」
働くことに悩むすべての人に
瀬光さんは、仕事を辞めてからの3ヶ月間、とにかく会いたい人には自分から足を運んで会いにいったという。スマスタ代表の塩山さんも、そうやって自ら縁を手繰り寄せて出会った人物の1人だ。
「たまたまハローライフの求人を目にして、
応募したのがきっかけで。その時はライター枠での募集だったのですが。
面接で塩山さんから会社のスタイルや思いを聞いたり、
自分のことをお話させていただく中で、
私にはライターに限らず、色んな経験をしていくのがいいんじゃないかと。
その始まりとして、まずはカフェスタッフとして勤めることになりました。
働き始めるまでは分からなかったんですけど、自分もレイブル(遅咲き)だったかなと。
今ここに立ってみて、自分の可能性の広がりを実感中です」
去年の自分には思いもよらなかった現実。きっと1人では見つけられなかった場所。
仕事や働くことに悩んだ自分が今、
「仕事」と「仕事との出会いを待っている人」をつなぐ立場にいることに、
大きな意義を感じている。
「恐らく私よりももっと悩んでる人もいると思うので、
まずはすぐに仕事探しを始めなくても良いかなと思うんですよ。
自分も休職中の3ヶ月の間に色んな人に話を聞いてもらって、言葉をもらって、
癒されてきた経験があるので。
まずは相談に来てもらえたら。自分も色んな人の力になりたいし、
長いスパンでサポートしていきたい。
この場所が働くことに悩んでいるすべての人に、開かれた場所でありたいなと。
その意味でカフェスタッフは、
2階(オシゴトサカソ)と社会をつなぐ大事なパイプ役だと思います」
店長候補を募集中
着物のディテールを模したブラウスに、足袋型のシューズ。和モダンな印象の制服を身にまとい、茶釜から柄杓でゆっくりとお湯を汲む。
南部鉄の急須で1杯ずつ丁寧にお茶を淹れるのは、外部の料理研究家と相談して、
一連の流れを見せることにもこだわったスタイルだ。
そんな開放的かつ洗練された空間で共に働くであろう、店長候補に求めるものとは?
「ここがハローライフのカフェであることを、ちゃんと理解してもらうことは絶対ですね。
来られた方がお茶の利用か、相談者なのかを見極めて、
相談者の場合にはしっかりと2階に案内する。
その上で、カフェの運営にもどんどんと前に出て進めていただける方で…
とは、なかなか前例がないとは思いますが(笑)。
まずは、飲食業界の経験があってお話好きの方なら、大丈夫だと思います!」
(2013/5/16 文:石橋法子 写真:佐伯慎亮 コーディネーター:喜多舞衣)
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- CHASHITSU for worker
- 募集期間
- 採用が決定するまで。
- 募集業種
- 《店長》
仕事ライブラリー1階にあるカフェ「CHASHITSU for worker」での勤務になります。
接客はもちろんのこと、お茶づくり、商品開発や、在庫管理、スタッフのシフト作成など、その他1階に関する業務があります。
- 雇用形態
- ①正社員・契約社員
・2013年7月から勤務開始
・3ヶ月間の試用期間あり
・試用期間後の雇用に関しては要相談
②アルバイト
・2013年7月から勤務開始
・試用期間あり
・週4日以上勤務(1日4時間以上)
- 応募資格
- ■人に喜んでもらうことが好きな方、丁寧な作業ができる方
■日本の美意識やおもてなしの精神に興味関心がある方
- 勤務地
- 大阪府大阪市西区靱本町1-16-14(ハローライフ1F)
- 勤務時間
- 9:00-22:00の間でシフト制になります。
- 給与
- 契約社員 月給 23万円(各種手当含む)
アルバイト 時給900円(試用期間800円)
- 休日・休暇
- 週休2日制
(祝祭日/年末年始/慶弔)
- 待遇
- 面接の上、能力・経験・前職を考慮し優遇します。
社保完備、交通費支給
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