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2022.12.18 公開 2023.01.19 更新
一般社団法人DOR
神戸・長田の困りごとを地元クリエイターの力で解決。自ら考え動き、成長を楽しめる環境がある。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

神戸市長田区を拠点に地域の困りごとに耳を傾け、クリエイティブを通じて問題解決に挑む一般社団法人DOR。フォトグラファーの岩本順平さんと建築家の合田昌宏さんの2人が代表を務めるからこそ、Webメディアの制作からイベントの企画・運営、プロダクトのプロデュースなど幅広い案件を扱っています。「単にクリエイティブだけを作る、デザイン会社ではない」という彼らが取り組む事業とはいったいどんなものでしょうか。

「誰に頼んだらいいかわからん、ようわからん仕事がいっぱい来るんですよ」。そう言って笑い合う岩本さんと合田さん。仕事のほとんどは神戸市や長田区などの「地域の困りごと」が発端であると言います。地域に住むクリエイターの仕事が少ない、まちにもっとにぎわいを生み出したい。そんな地域の人の相談に耳を傾けていくうちに、あらゆる仕事が舞い込むようになったそう。

岩本さん アイコン

「予算があるかもわからない。けど何かやりたい。そんなゼロに近いところからお客さんの声を聞いて、企画や筋道を考え、デザインや建築物などの形に落とし込んだりプロジェクトを立ち上げたり…相談内容によって最適案を提案し実行するのが僕らの仕事です


(「こどもの本の森」アートディレクションを担当。看板やスツールは神戸・六甲山の木材資源を利用し、神戸のクリエイターと協業しました)

今回募集する「アシスタント」は、さまざまなプロジェクトをスムーズに遂行させるための調整・管理業務、事務処理を中心に担います。「どんな仕事なのか」を一口で説明するのはとても難しいため、DORが掲げる理念や具体的な実績をもとに紐解いていきましょう。

(企画・ディレクションを務めたトークイベント「CROSS」。イベントを実施する際、アシスタントは運営補助や事務局を担います)

地域のクリエイターに仕事がまわる。「デザインの地産地消」を目指して。

地域と密接に関わりを持つDORですが、岩本さんも合田さんも実は移住者。神戸市長田区・兵庫区を舞台に2年に1度開催するアートフェスティバル「下町芸術祭」をきっかけに出会ったそう。

合田さん アイコン

「僕は神戸出身で、18年前に長田区に引っ越してきたんですが、この辺りは昔は『通ったらあかん』ことで有名な場所だったんです(笑)。でも、僕の子どもにとったらここが故郷になる。だからすこしでも帰ってきたくなる『ええまち』になったらなと思っていて」


そんな想いから、地域の生産者や企業、クリエイター、住民と協働してイベントを企画したり、地場産業の魅力の発信に取り組んできました。そこで、ある「まちの課題」に直面し、お二人は創業を決意したそうです。

岩本さん アイコン

「この地域では、市やまちのPR冊子を作るにしても、都会の企業が請け負ってさらっと作って帰ってしまう。それになんとも言えない違和感を感じていて。『神戸には仕事がない』という理由でまちから出てしまうクリエイターもいたんです。だから外に流れてしまっているプロポーザル(自治体の公募案件)を受注して、地域のクリエイターに仕事を渡せるようにしようと思い、その受け皿としてDORを立ち上げました


だからこそ、DORはあくまで「受注プラットフォーム」という位置付けでいたいと岩本さんは言います。

(「下町芸術祭」は創業当初から携わっているプロジェクト)
岩本さん アイコン

「正直にいうと、僕らがやりたいことはあんまりなくて。『こういうことしたいねん』っていう相談にどうやったら答えられるかなと思って動き続けているだけなんですよ。『六甲山の間伐材をどう利用しよう?』という相談から『店の照明はどれにしたらいいと思う?』まで(笑)。その相談を受けて僕らが企画・ディレクションに入り、クリエイターに仕事をまわす。今も変わらず僕たちが目指すのは、地域内で循環型経済をつくっていくことです」


DORが理念として掲げる「デザインの地産地消」。地域の困りごとからスタートした案件が、地元クリエイターによって解決の糸口を見つける。まちのことを「自分ごと」として捉える人が増えることで、まちだけでなく、人のつながりも豊かになっていくのかもしれません。

合田さん アイコン

「もともとこのまちでは、みんなでふらっと集まった時にまちの話をすることが多いんです。そこで仕事の頼まれごととか相談をされることも多いんだけど、忙しくなるにつれて、DORとしてこうした相談にのれなくなっているのが現状です


単に相談事が増えただけでなく、規模の大きな仕事の依頼も増えてきています。今の体制のままでは本来の目的である「まちの困りごと」に対応できなくなってしまう。今回の募集は、受注プラットフォームとしてまちに開き続けるための人材募集でもあるのです。

経験を積み重ね、自身の成長と共に裁量が委ねられる環境。

ここからは今回募集する「アシスタント」の仕事について深掘りしていきましょう。
取材に参加してくれたのは、2017年にアシスタントとして入社した山口葉亜奈さん。現在はドイツから業務委託としてジョインしています。

アシスタントと言えど、決して「指示まち」の仕事ではありません。新しい案件やプロジェクトを請けるときは、アシスタントもアイデア出しの段階から関わることが多く、「プロジェクトを一緒に育てていく感覚」だと、山口さんは言います。

これまでに特に印象深かった仕事は、ウェブマガジン「シタマチコウベ」の立ち上げとのこと。

(神戸市営地下鉄海岸線沿線エリアにおける課題解決に向けた委託事業者を神戸市が募集。DORは「シタマチコウベ」を提案し、2017年より受託)
山口さん アイコン

「プロポーザルを申請するにあたり、岩本さんや合田さんが主体となって対象エリアの課題や魅力をリサーチし、そこから見えてきた課題解決策を提案しました。私はアシスタントとして、構想に共感してくれるクリエイター探しや、媒体で紹介する飲食店や取材対象者のリサーチ、年次計画の作成を担当しました」


採択後は、議事録の作成、取材先や協業するクリエイターとのアポイント調整、年度ごとのスケジュール作成と進捗管理、予算管理、SNS等による広報などがアシスタントの主な業務。

山口さん アイコン

「最初は、社内で相談しながら進めますが、徐々に自分で判断できることが増え、裁量が大きくなっていきました。それによって調整役だけでなく、自らのアイデアをもとに企画・実行することも増えて楽しさも膨らんでいきました


(シタマチコウベの関連企画「ライティング講座」の様子。山口さんは企画立案から携わり、ここでライターのノウハウを学んだそう)

DORは少数精鋭だからこそ、いちスタッフというよりも、個人として責任を持って仕事に取り組んでほしいと考えています。そのために大切なのは「丁寧なコミュニケーションや関係性づくり」。

山口さん アイコン

「例えば、まちの食堂へ取材に行く時は、依頼する前に『お店に訪れて食事をする』ようにしていました。やはり実際にお店を体感した上で依頼をしたほうが、誰にとっても納得感のあるものが作れると思うんです。また、パソコンを普段使わない方と仕事を進めるときは、電話や直接会って取材の日程調整や原稿確認などを行っていました


地味で骨の折れることも多いかもしれませんが、アシスタントに大切にしてほしいのは、自分の仕事のやり方ばかりを優先せず、相手に合わせたコミュニケーションを育むこと。こういった行動が積み重なり、「きっと、DORならなんとかしてくれる!」と相談が絶えることがないのでしょう。

(「ノーギョ・ギョギョ・ギョギョー ラボラトリーズ」の様子。一次産業から商店街、行政やクリエイター、学生など幅広い属性の方と仕事に取り組みます)

アシスタントとして経験を積み、ライティングやデザインなどを案件ベースで勉強しながら、スキルを身につけていったという山口さん。現在はデザイナーとしてドイツで活躍しています。
未経験からでも意欲さえあれば、仕事を通じて学び、成長することができる。もちろん与えられた役割を担いながら、という前提ではありますが、「成長したい」「チャレンジしたい」という向上心のある方にとっては、絶好の職場かもしれません。

スキルは後からついてくる。まずは「困りごとを解決したい」という熱い気持ち。

常時20〜30ほどの案件が動いているDOR。依頼される案件はデザイン制作やコンテンツの企画だけにとどまらず、イベントの設営や資材調達なども仕事のうち。そのため、力仕事が必要な場面もあるそう。

岩本さん アイコン

「案件によっては深夜に取材や撮影をすることもありますし、イベントごとは土日に出勤していただくこともあります。取材がない日でも、打ち合わせが1日に5〜7件ほどあるなど、とにかく移動が多いですね。休みはきちんと確保していますが、体力は必要な仕事だと思います


基本的な勤務時間は10時〜19時ですが、案件・時期によっては流動的な勤務スタイルとなります。試用期間の3ヶ月間は事務所に出勤、以降はリモート出社も可能とのこと(要相談)。いずれにしても、プロジェクトによって働き方を柔軟に変えるスタンスであることは念頭にいれておきたいポイントです。

(長田区の名産であるしらす漁の取材。この日は午前2時から撮影を行ったそう)

また、アシスタントの仕事はクリエイターへの情報共有、クライアントへの確認など細かな調整も多いため、クリエイターとしてのスキルを持っていることよりも、気の配り方や管理スキルのほうが重要だと岩本さんは言います。

岩本さん アイコン

「もちろん最初から万全にできる人じゃなくても大丈夫。ただ、目の前のことに一生懸命できる人がいいですね。僕も写真やデザインの練習をして、ここまできています。やっぱり1個1個、自分で手を動かしてやるしかない。壁にぶつかっても、乗り越えたいと挑戦できる人ならどんなスキルでも身に付けられるはずですから」


まちの人たちの困りごとに寄り添い、ともに話しながら形にしていくDOR。それは単に「案件」「仕事」ではありません。困りごとを解決してあげたい、力になりたい。その想いがクリエイティブに表現されているからこそ、DORが作るものは、人のこころに訴えかけるのだと思います。あなたも彼らとともに、その一助を担ってみませんか。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
一般社団法人DOR
募集期間
2023/1/18 〆切
募集職種
アシスタント
仕事内容
クライアント、クリエイターとの連絡調整および打ち合わせ同行
打ち合わせ資料および議事録の作成
プロジェクトの進行管理
自社運営サイトおよびSNSの運用
自社企画イベントの運営サポート
撮影および取材の同行
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
応募資格
社会人歴1年以上、未経験可、要運転免許
基本的なパソコン操作(エクセル、ワードなどで表や文章作成が出来る程度)
【歓迎スキル】Illustrator、Photoshopでのデータ作成
勤務地
神戸市長田区大橋町1丁目2-14 スポラボビル2階
※屋内原則禁煙
勤務時間
10:00~19:00(内、1時間休憩あり、残業あり)
給与
月給20万円〜
経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
休日 / 週2日制(土・日)・祝祭日・年末年始、夏季休暇(期間は応相談)・慶弔
待遇
社会保険完備(試用期間終了後)、雇用保険
採用予定人数
2名
選考プロセス
1) 本サイトからエントリー後、
履歴書・職務経歴書を弊社までメールにてご送付ください。
(送付先:iwamoto@dor.or.jp)
※お送り頂いたものはお返ししておりません。
2) 書類審査後、7日以内に通過者にのみメールもしくは電話にてご連絡。
3) 電話もしくはメールにて面談日時を相談の上、決定。
4) 一次面談を実施
5) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
WEBサイト
https://dor.or.jp/
メッセージ
DORでは仕事をする上で「コミュニケーション」を大切にしています。行政や企業をはじめNPO、クリエイター、生産者、地域に暮らす人など、多種多様な人たちと協働します。そのため、人と関わることが好きで、配慮を持って接することのできる人に来てもらいたいと思っています。
また、同時進行しているプロジェクト数が多く、DORが担う業務も多岐にわたるため、慣れないうちは混乱するかもしれません。そういった中でも臨機応変に柔軟な対応ができる人や、わからないことを積極的に質問できる自発的な人が望ましいです。 DORでは取り扱う業務が多い分、身につけられるスキルも多いと考えています。スタッフが興味のある分野は少しずつお任せする範囲を増やし、将来的に生業とできるような経験を仕事を通じて学んでもらいたいと考えています。 新しいことにチャレンジしたい心意気のある方からのご応募をお待ちしております!