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一般社団法人まちライブラリーの求人サムネイル
2022.03.16 公開 2022.04.17 更新
一般社団法人まちライブラリー
本を通じて、人と人のつながりが生まれる社会をつくる。お互いの夢を応援しあう、まちライブラリーの仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

小さな頃、家族にくり返し読んでもらっていた絵本。
続きが気になってページをめくる手が止められなかった、ミステリー小説。
深夜に泣きながら読んだ、純愛ラブストーリー。

あなたの過ごしてきた日々のなかにも、きっといくつかの「本との出会い」があったのではないでしょうか。そんな「本」を通じて「人と人が出会う」ことを目指しているのが、一般社団法人「まちライブラリー」です。

まちライブラリーは、「まちライブラリーをやりたい!」と手をあげた人がオーナーとなり、それぞれの規模やルールで場づくりを行う私設図書館です。

お寺やカフェ、一軒家の一角にある小さな場所から、大学、企業や行政がスポンサーになり、一般社団法人まちライブラリーが運営や設置を行う商業施設や大学、地域交流センターなどさまざまな場があり、現在の登録数は910か所以上(※2022年2月現在)。

これらの活動の目的は、運営する人も利用する人も、「誰もが」主体的に活動できる場をつくること。本に対する知識やこれまでの経験よりも、自分自身が楽しみながら、マネジメントに関われる方を求めています。

まちづくりや場づくりにまつわる仕事に興味がある方、企画やプロジェクトを共につくることが得意な方には、ぜひおすすめしたい仕事です。

目の前の人に何ができる?本が好きな礒井さんが始めたまちライブラリーの源泉にある思い。

「子どもの頃から、本に囲まれているのが好きだった」という、礒井 純充(いそい よしみつ)さん。まちライブラリーは、そんな礒井さんの蔵書1500冊を集めて、大阪・天満橋のビルの一室から始まりました。

「まちライブラリー」を始める前、礒井さんは東京の森ビルで、会員制図書館「六本木アカデミーヒルズ」を立ち上げ、運営を担っていました。より多くの人に豊かな学びを届けるためには、社会的にネームバリューのある活動にしていかなければならない。そう考えた礒井さんは、多くの利用者、大きな規模を…と考えるようになっていきました。

礒井さん アイコン

「そうすると、今度は会社から収益性を求められるようになり、次第に自分やスタッフの個性を活かすよりも『どう売り上げを上げていくか』と考えるばかりになっていきました。関わる人が増えれば増えるほど、一人ひとりの声を聞く時間がだんだんと減り、周囲との関係性も薄くなっていきました」


会員制図書館は軌道に乗り、多くのビジネスパーソンが利用する場として発展していきましたが、施設そのものの社会的な役割は、礒井さんが思い描いていたイメージとは異なるものになっていました。およそ18年にわたり関わってきた仕事ではありましたが、礒井さんが離れることになったのは必然だったのかもしれません。

礒井さん アイコン

「この経験から、与えられた組織の中での役割だけではなく、自分の生活の中からできる『ライフワーク』をつくらなきゃいけないと思ったんです。生きていくための活動と、自分がやりたい活動は、別であっても構わないのではないかと」


そんな折に、当時26歳の友廣裕一さんと出会います。友廣さんは、全国の限界集落と呼ばれる小さな村々を80ヵ所ほど巡り、その地に住む人の話に耳を傾け続けていました。そんな彼の話に礒井さんは、大きな感動と衝撃を受けます。

礒井さん アイコン

「彼は旅の目的をつくらず、『目の前の人の喜びを大切にしたい』と村の人の話をひたすらに聞いていたんです。そんな彼の生き方に対し、これまで自分は、社会的な地位や、自分の都合で人との関係性を測り、勝手に評価していたのではないかと思いました。相手の立場や思いに寄り添えていただろうか、と


礒井さんは自分の心の内を省みて、「目の前の人になにができるかを確かめていきたい」と考えるようになりました。自分の好きな「本」を用いたライフワークとして、まちライブラリーの構想を深めていきました。

自分の行動に、誰かが反応・感動・感謝してくれる機会を提供する。

こうした礒井さんの想いから生まれた「まちライブラリー」は、本を借りるという受動的なアクションだけでなく、本を寄贈することやイベントの企画などを行うことで、利用者が「自分にできることを増やす」機会を提供しています。

例えば、まちライブラリーの本についている「感想カード」。本を寄贈した人と借りた人の両方がメッセージを書き込めるようになっています。

何気なく好みの本を借りていたけど、よく見ると寄贈者はいつも同じ人だった、この人と同じ本ばかり借りてるな…なんてことも。直接顔を合わせることはなくても、そこには本を通じたコミュニケーションが生まれているのです。

礒井さん アイコン

「本を寄贈した人に対してメッセージを返すというのは、ある種、その人に対する応援だと思うんです。自分の置いた本に対して『ありがとう』と言ってくれる人がいる、感動してくれる人がいる。結果的に、その体験が寄贈した人に思いがけない喜びを与えるのです


それは、まちライブラリーのオーナーになる人にとっても同じこと。基本的に「本を通じて人と繋がる」という理念に共感していれば、個人でも団体でも、大人でも子どもでも、まちライブラリーをつくることができます。中には、亡くなった奥さんの本をどうにか活かしたいと始められた方も。今は活動すること自体が、その方の生きがいになっているそうです。

礒井さん アイコン

「ちょっとした場所を作るだけでも、『面白いな』とか『便利だな』と思ってくれる人がいるわけです。それは、社会的にはささやかなことかもしれません。でも誰かはそれを見ていて、反応してくれる。そのことが見え始めると、自分は単に受け身だけの社会の中の『one of them』じゃないと実感することができるのです


過去の苦い経験から、「目の前の人の喜びを大切にしたい」と礒井さんがスタートさせたまちライブラリー。関わる人の存在を肯定し、利益や数値では測れない価値を生み出しています。

大阪と長野県茅野市、それぞれを舞台に「やってみたい」という思いを持つ人に、そっと手を差し伸べる。

本を読んだり、勉強したり…と「ブックカフェ」のように利用する人も多いまちライブラリーですが、目指すのは、一人ひとりの「やってみたい」という気持ちを応援する場所。「モモを英語で読む会」「ビール飲み比べの会」など、利用者が発案したユニークなイベントが実施されています。

(イベントの内容や開催の有無は、各スペースによって異なります)

「一般社団法人まちライブラリーで、運営や各地のまちライブラリーのフォローを担うスタッフの仕事は、『どんなことに興味があるのか』『何をしてみたいのか』とこの場に足を運ぶ人たちの想いを汲み取り、自分のやりたいことに一歩踏み出せるようにサポートすることです」

そう話す小野 千佐子(おの ちさこ)さんは、個人でのまちライブラリーの運営を経験し、現在は本部スタッフとして、「まちライブラリー@もりのみやキューズモール」「ISまちライブラリー」の二拠点のマネジメントと、事務局業務全般の役割を担っています。今回大阪で募集する人は、小野さんとともにこれらの業務を担います。

(まちライブラリー@もりのみやキューズモールの内観)

主な仕事の内容は、各拠点と連携し、現場で何が起こっているか理解して必要なアドバイスを行う「マネジメント」、全国各地の「本のある場」をつなぎ、人と本、人と人との出会いを促進し、まちへの関心や愛着を高める「イベントの企画・実行」、まちライブラリーの活動意義が広く世の中に伝わるための「広報」、まちライブラリーの新規加入の「問い合わせ対応」など。時には、東京や長野へ出張し、他の拠点に足を運ぶことも。

小野さん アイコン

「それらの仕事も『点』ではなく『線』として捉え、この活動が社会にとってどんな意味があるか、何を世の中に提示できるかを考えて、自分の仕事に落とし込んでほしいと思っています。

例えば「広報」だったら、今はSNSやオンラインでの集客が一般的ですが、どのようなやり方がまちライブラリーに合うのだろうか?と考えることが大切。目の前の人のためには、何ができるかを考え、確かな手触りを感じながら、この活動を広げていく方が大切なことなのです


今回は、長野県茅野市に新設する「まちライブラリー」のスタッフも募集します。こちらは併設するコワーキングスペース「ワークラボ八ヶ岳」と「まちライブラリー」、2つの施設の運営やマネジメントを担います。

まちライブラリーの仕事も、コワーキングスペースの仕事も、「誰かの想いに伴走する仕事」という点では変わりはありません。例えば、「カフェをつくりたい」と考えているけど、どうやって進めていけばいいのかわからない。そんな人と、知識を持った人や支援機関をつなぎ、橋渡しをする役割を担うこともあります。

礒井さん アイコン

「パン屋をやってみたい、ライターになってみたいなど、地域の中にはいろんな『やりたい』を持った人がいますよね。そんな人たちの話をしっかりと聞き、有益な情報を伝えたり、知識や経験を持つ人に繋いだりしてサポートする。それが地域の活性化、産業の育成に結び付くこともある。そうした循環に関われることは、大きなやりがいにもなると思います」


誰かをサポートすることで、「あなた」の力も肯定される。

私たちは、これまでの経験や固定概念で自分の力を測り、ついついひとりの力では決して「大きなことはできない」と思いがちです。だからこそ、より多くの人がまちライブラリーの活動を通じて「個々の想いが形になること」を体験し、自分の力の可能性を知ってもらいたいと礒井さんは言います。

礒井さん アイコン

「私たちは、資本力や組織力に頼るのではなく、個人の才能や感性によってつくられる社会を目指しています。ですから、スタッフにも決められた枠組みの中で働くのではなく、得意なことや、興味のあるところに自ら手を伸ばし、新しい視点で仕事に取り組んでほしいと願っています


まちライブラリーは、「本に囲まれているのが好き」という礒井さんの純粋な気持ちからスタートしました。だからこそ、スタッフとなる方には、誰かの純粋な「やってみたい」という想いを大切にしてほしい。そして何より、あなた自身の好奇心や心から楽しむ気持ちを大切にしてほしい。それがこの仕事の最大のエネルギーになります。

「あなた」の力をやさしく、強く肯定してくれるまちライブラリー。この出会いが、あなたの新しいページを開くきっかけになりますように。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
一般社団法人まちライブラリー
募集期間
2022/4/15 〆切
募集職種
企画・運営
仕事内容
「本」を通して「人」とであうまちの居場所づくりの企画・運営
人との関係をつくり、コミュニティを育成する
本がある場所が、まちのあちらこちらにある意義を考え、そのための企画立案、マネジメント
まちライブラリーの広報活動
雇用形態
アルバイト
契約社員(週5日勤務)
※その他、能力に応じた業務委託契約制度もあり(兼業業務等をご希望される方は応相談)
応募資格
本を通じて人とつながるまちライブラリーに興味がある方
多世代の人とのコミュニケーションができる方
Excel、Word、PowerPointが操作できる方
勤務地
大阪市中央区
ISまちライブラリー/まちライブラリー@もりのみやキューズモール
長野県茅野市
ワークラボ八ヶ岳、まちライブラリー@My Book Station茅野駅

※受動喫煙対策あり
ISまちライブラリー:敷地内禁煙
まちライブラリー@もりのみやキューズモール:施設内禁煙、喫煙室設置
ワークラボ八ヶ岳・まちライブラリー@My Book Station茅野駅:施設内禁煙
勤務時間
原則 10:00から20:00のうち7時間(休憩別途1時間) ※応相談
給与
アルバイト:
シフトによる
大阪時給1000円~1200円
長野時給900円~1100円

契約社員:
月給16万円~25万円(週5日勤務)

※経験、スキル等を鑑みて相談させていただきます
休日・休暇
アルバイト:
シフトによる

契約社員:月9日(シフトでの調整有)、年間108日
※別途、有給制度有
待遇
・契約社員:社会保険、雇用保険有
※その他、勤務地、勤務形態により異なるため応相談
採用予定人数
若干名
選考プロセス
1)本サイトからエントリー後、
履歴書をご郵送ください。
(送付先:〒540-0037 大阪市中央区内平野町2-1-2 アイエスビル3F 一般社団法人まちライブラリー)
※お送り頂いたものはお返ししておりません。

2) 面接日時を相談の上、決定。(面接はZOOMミーティング使用予定)
※面接後、別途レポート課題あり。

3)採用の可否は、全ての方にお知らせします。
職場見学
ご関心をお持ちの方には、掲載期間中にご見学いただけます。
希望理由、希望日時(第三希望まで)、希望場所を明記の上、下記メールアドレスまでご連絡ください。
machilibrary.admi@gmail.com
WEBサイト
https://machi-library.org/
メッセージ
まちライブラリーは、2011年に始まった本を通じて人とつながる居場所づくりです。まちの中のお店や自宅、職場、お寺や病院、商店街や商業施設、文化施設など多岐にわたる場所に展開しています。2022年1月現在、900か所を越えています。今回は、これらまちライブラリーを統括する本部機能を担当くださる人材を募集します。全国のまちライブラリーの運営者や商業施設等に併設されたまちライブラリーの運営・企画、まちづくり団体等との連携も視野に入れた活動に興味を持っている方に参加していただけると嬉しいです!