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「工場にある『鋼材』は、鉄や銅、鋼（はがね）、カーボンなどからできていて、見た目ではわかりませんが含まれている金属の比率がそれぞれ違います。倉庫オペレーターは、お客様の用途に合った鋼材を指定されたサイズにカットし、出荷するのが仕事です」

「コンビニは24時間営業なので、シフト制で昼夜問わずの不規則な生活を送っていました。これから結婚というタイミングで、『この生活ではこの先やっていけないだろうな』と思ったのが転職のきっかけです」

「新しい仕事への不安はありましたが、家族のためにがんばりたい。自分が納得できる、将来のことをきちんと考えられる仕事がしたいっていう気持ちの方が強かったです。事務職よりは体を動かす仕事の方が自分には向いているんじゃないか、って思いましたし、扇鋼材は全員が未経験からの入社だと知って安心感はありました」

「家族のため、それに尽きますね(笑)前職は飲食店で早朝から深夜まで働いていて、子どもの寝顔しか見られない、そんな暮らしでした。家族のためにがんばって働いているのに、家族と過ごす時間がないっておかしいですよね？だから転職を決意しました」

「お客様の注文が書かれた伝票を見て、その鋼材を運んで機械にセットします。鋼材は重いので、腕力や体力がある程度は必要です」

「工場が住宅地にあるので、夜中まで作業はできません。残業はない日の方が多く、限られた時間の中で効率よく作業します。鋼材の種類が多いので覚えるまでは大変でしたが、作業のやり方も先輩がそばでついて一から教えてくれるので大丈夫でした」

「昔ながらの『見て覚えろ』なんて無茶なことはありません。機械自体はそれほど難しい操作ではないので、未経験でも働ける場所です。知識があるかどうかよりも、元気に挨拶ができるとかそういった基本的なことの方がずっと大事です。基本的なことが出来ないと、専門的なこともできないと思うんですよね」

「昼間に一生懸命働いて夜は家族と一緒に過ごしているので、何気ないときにこんな暮らしができてよかったなって思います。家族との時間が持てる、それが何よりの励みになっています。毎月、家族揃って写真を撮るんです。がんばればちゃんと給料という形になって努力が報われ、子どもたちを養っていけるのと同時に一緒に過ごせる時間もあるって、ここだから得られた幸せだなって思いますね。実際、前職と比べて収入面でも多く貰うことができ、安定的に暮らせるようになりました」

「上の子が下の子に勉強を教えているところを見ると、この子たちを育ててきてよかったなって幸せを感じます。昔は、子どもと過ごす時間がなくてすごく悔しい思いをしました。今の職場なら、子どもが熱を出したときも仲間同士協力してちょっとごめんなって言える環境なので、後輩たちが過去の自分と同じつらさを経験しなくていいようにしたいです」

「社長の一言ですべてが決まる会社も多い中、扇鋼材では現場や社員の声で変わることや改善されることがよくあります。社員一人一人の『もっとよくしたい』という気持ちに応えてくれるボトムアップの会社なんだと実感しています。老舗企業であっても、ずっと同じである必要はないと思うんです。時代に合わせて新しい商品を生み出したり、より発展させたり、どんどん変わっていけたら。」

「今後、自動車産業は本格的にEV化が進みます。その中で、今までとは違う鋼材や加工法が必要になったりその逆が起こったり、様々な変化が起こるでしょう。扇鋼材の品ぞろえや技術力を生かし、事業を拡充していけたらと思っています」

「目の前の仕事に真面目に取り組んでくれることにプラスして、自分の意見をしっかりと周りに伝えてくれる人に来てほしいですね。事業のアイデアまでいかなくても、もっとこうした方が現場が良くなるんじゃないかなどを、ぜひ周りに伝えてほしい。そういう姿勢が、これから挑戦していかないといけない扇鋼材の助けになってくれるはずだと思っています」

「弊社は鋼の中でも特殊な『高速度鋼』を扱っていますが、これはドリルなどの先端に使用される鋼で、わかりやすく言うと『高速で回しても熱でダメにならない特別な鋼』のことです。日本でも5社しか扱っていない、世界に誇れる技術であり素材なんです。

鋼材の仕入れ値には世界情勢や経済が影響しますから、経験を積むと世の中がこんな風に動いているんだな…とかわかるようになってきます。おもしろいですよ」

「昔は、弊社もいわゆる3Kの状態だったんです。仕事は苦しいものだ、と。でも、それでは誰も幸せになれない。お客様は当然として、うちの従業員やその家族が幸せであってこその仕事ですから、時代に合わせて変わっていこうと思い今の体制になりました」

「最初は、家族のためや自分のためでもいいんです。ここで働くうちにやりがいや目標を見つけ、もっとこういうことができるんじゃないか？とか考えられるようになり、挑戦できるようになってくれたらと思います」