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独自の世界観で全国にファンを持つ陶磁器とアートプロダクトのブランド「BIRDS’ WORDS（バーズワーズ）」。大阪に自社の陶磁器工房を構え、商品企画から製造・販売までを一貫して行う同ブランドの直営店に足を運んでみました。

地下鉄・谷町九丁目駅から北へ向かうと、あたりに寺院が建ち並ぶ広い通りに出ます。しばらく歩くと、おだやかな雰囲気が漂う一軒のお店に到着しました。店内には、オリジナル陶磁器のオブジェや小物アクセサリー、愛らしいデザインのアートポスター、独自の視点で集められた民藝品や生活雑貨が並んでいます。



お店のバックヤードには、事務所と出荷作業をする倉庫・作業スペースがあります。陶器のオブジェや小物類を制作する工房はお店から徒歩10分ほどのところにあるので、スタッフどうしは作業を補助するタイミングや月に1回の定例会、定期的に行われる親睦会などで親交を深めています。

ブランド名の「BIRDS’ WORDS」は直訳すると「鳥の言葉」。代表の富岡さんが妻でもある陶芸作家の伊藤さんとブランドを立ち上げるときに、「鳥のさえずりは、鳥同士だと会話しているようだけど、不思議と人には心地よい響きとして伝わってくる。自分たちが作り出すものも人の心に静かに響いてくるものにしたい」とBIRDS’ WORDS（以下、バーズワーズ）と名付けたそうです。
二人で始まった小さなブランドは、10数年が経った今では10数名の組織に成長。今回、ブランドの世界観を世に広めるショップとオンラインストアの運営スタッフを募集します。

求める人物像は、協調性があって人の気持ちに寄り添える人。ここは、チームでブランドをつくりあげていく喜びを感じ合える場所。

ショップとオンラインストアでは、お客様の顔が見えるか見えないかという違いはありますが、どちらの仕事もお客様に寄り添った対応をする点では根本的に同じです。オンラインストアの場合は、お客様からの注文の内容確認・出荷作業を中心に、在庫管理・生産管理などの仕事が加わります。



入社4年目、ショップとオンラインストアの運営スタッフを兼任している美馬知萌子さんは、入社前からバーズワーズの一ファンでした。ブランドの“内側”で働くようになったことで、心境の変化はあったのでしょうか？



主にオンラインストアの運営を行う北尾太樹さんも口をそろえます。


「求める人物像」として、もっとも重要視しているポイントがある、と富岡さんは言います。

安心して働ける環境づくりを。会社の空気感は、お客さんにも伝わる。

2年ほど前から、社内の風通しを良くするために就業規則や給与体系を整え、社内研修なども行っているというバーズワーズ。何がきっかけで始めたのでしょうか？


スタッフの意見をもとに、災害時に備えて食料や医療品、寝袋などの備蓄品を常備するなど、ハード面でもソフト面でもスタッフが安心して働ける環境を整えることに心を砕いてきたそうです。

安心して働ける環境が、スタッフにも会社にも恩恵をもたらす

ハード面、ソフト面を整備し、安心して働ける環境を整えてきたことで、社内に変化が生まれたようです。


スタッフ10名規模の段階で、社内体制を整えているところに、バーズワーズらしさや富岡さんの考え方が表れています。





以前よりも自分事の社風に変わったこともあり、スタッフの美馬さんも新商品の開発や、店舗イベントの企画などに、積極的に携わるようになったとのこと。今年の6月に行った直営店5周年イベントは、美馬さんが発起人となりました。

幸せの連鎖を生み出す、バーズワーズという世界

今年で創業12年を迎えるバーズワーズ。「バーズワーズの商品を買えるお店が近くにない」と言われればオンラインストアを作り、「全部の商品を見られる所がない」という要望から直営店を作る。スタッフの中にモヤモヤが溜まっているように感じれば、社内体制を整備して働きやすい環境を整える。何事にも素直で柔軟に、周りの声に反応しながら要望に丁寧に耳を傾け実現してしまうのが、バーズワーズらしいところなのかもしれません。

バーズワーズにおける「営業」の機会といえば、年数回の展示会くらい。「お互いに対等な関係で仕事をしたいので、直接売り込みなどはしません」と富岡さん。その分、商品の品質向上やお客様への対応に時間をかけたいそうです。
鳥や花が環境に合わせながら美しく存在するように、陶磁器やアートプロダクトの世界で独自の魅力を発信し続けるバーズワーズ。そこに人が集まるのはきっと、その世界に働くやさしい引力に導かれているからでしょう。

自らもその引力を生み出す力となりつつ、その心地よさを誰かのために伝えてゆく――そんな幸せの連鎖を広げていくことが、バーズワーズで働く意義なのかもしれません。