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株式会社きたやま南山の求人サムネイル
2016.07.25 公開 2016.09.29 更新
株式会社きたやま南山
誰もが誇りをもって働ける場をつくりたい。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

 

(ノートルダム学院小学校の向かい側に、レストラン兼オフィスがある。いわて短角和牛、近江牛、京たんくろ和牛など、放牧や自給飼料で大切に育てられた和牛にこだわっている。)

(ノートルダム学院小学校の向かい側に、レストラン兼オフィスがある。いわて短角和牛、近江牛、京たんくろ和牛など、放牧や自給飼料で大切に育てられた和牛にこだわっている。)



南山は、産地直送1頭仕入れで
健康な牛の本当においしい肉にこだわり
糖質オフメニューやハラール(イスラム法で許可されたもの)
和牛メニューを導入するなど、業界内外でも注目度が高い。

2代目社長の楠本貞愛さんが食材に徹底的にこだわるようになったのは
2001年に起きたあの事件がきっかけだった。

(代表取締役の楠本貞愛さん。)

(代表取締役の楠本貞愛さん。)



「ちょうど父から代表を交代した2001年に
日本でBSE問題(俗に言う狂牛病)の事件が起きました。
本当にそんなに危険なものであれば
すぐに事業をやめなければいけないのでいろいろ勉強しはじめたところ
放牧でちゃんと牛らしく育てているところと組みたくなり
産地まで行って自信をもって安全ですと言えるものだけ扱うようにしたんです」。

もともと別の業種で働いており
肉に携わっていたわけではなかったものの
勉強しはじめると牛の世界が面白くてどっぷりはまったという楠本さん。

こんな面白く奥深い世界は
自分だけで勉強するのはもったいないと生産者や料理人、研究者など
さまざまな業界の方を誘って勉強会を行っていった。

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「BSE問題がやっと一息ついたら口蹄疫とかユッケ事件とか
何かとお肉の世界は試練がありました。
がんのリスクがあると聞けば、お医者さんに相談に行く。
すると糖質制限食に詳しい先生に出会って糖質オフメニューが生まれるなど
お肉の良さを追求していけばいくほど
自信をもって健康食としてお肉を出せるようになってきました」。

社会の風評に対して真摯な姿勢で向き合い続けてきた楠本さん。
本来であれば逆境な風評も、笑顔と知識で刎ね飛ばしてきた結果
料理人や肉牛生産農家、医療関係者などの様々な分野の仲間が増えていった。

そして、肉を扱う仕事を誇りにしたい
業界全体の底上げをはかりたいと考えるようになる。
そこから冒頭で述べた人材育成事業Be Oneプロジェクトにつながっていった。

今年の8月末からプロジェクトはスタートする。
研修施設を設けるため工事中だった地下を案内してもらいながら
プロジェクトの全貌をお伺いした。

(現在、地下1階に研修センターを建設中。一流の料理人が集う学びの場となる。)

(現在、地下1階に研修センターを建設中。一流の料理人が集う学びの場となる。)



「ここで料理教室を行い、プロの料理人たちが集まる場にしようと考えています。
8/29は東京の「銀座レカン」の高良康之シェフが料理の腕を振るってくださいます。

するとほかの料理人の方々から
当日の高良シェフの厨房を手伝いたいという声をいただきました。
そんなふうに料理人にとってもお互いの勉強になる場所にしたいと思っています。

一流の料理人の世界に触れて
日々の現場の仕事に落とし込みほかの料理人の店舗でも実習する。
当社だけでなく、関わるみんなで肉のスペシャリストを育てることを目論んでいます」。

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(研修センターの完成イメージ。構造もデザインもスタイリッシュな空間となっている。働くことが楽しくなるかも。)

(研修センターの完成イメージ。構造もデザインもスタイリッシュな空間となっている。働くことが楽しくなるかも。)



カリキュラムは
牛肉の基礎知識や農業実習・おもてなし英語などのOFF-JTのプログラム
実技研修や他店での研修などのOJTのプログラムを用意している。

食肉加工コースでは
肉職人をめざす「ブッチャーシェフ」を養成することで
卓越した肉職人からその技や誇りを学んでいくというのが狙いだ。
パリで熟成肉の巨匠と呼ばれるイブマリ・ルブルドネック氏も
講師として参加する。

ボトムアップの組織に変革し、売り上げも倍増

プロジェクトの全貌がわかったところで
現在はどんな人が働いているのかを聞いてみたい。

南山で働くスタッフは現在50名。
接客スタッフの中心は、周辺の大学に通うアルバイトスタッフだ。

接客スタッフの山内麻衣さんは
昔からこのお店で働くおかあさんから評判を聞いて入社を志願したらしい。

(おいしいお肉の食べ方を案内する山内麻衣さん。)

(おいしいお肉の食べ方を案内する山内麻衣さん。)



さらに案内していただいたお昼のお弁当を調理する厨房では
随分年配の方も若いスタッフの方と交じって働かれていた。

(お弁当をつくる調理場の様子。市内配達やJR京都伊勢丹SUVACOでも扱っている。)

(お弁当をつくる調理場の様子。市内配達やJR京都伊勢丹SUVACOでも扱っている。)



「調理スタッフの彼女は70代で、すっごい働き者なんです。
ダブルワークで下鴨茶寮(江戸時代から続く京料理店)でも働いておられます。
板前さんなどの厳しい世界をご存知ですから
ある意味うちでいちばん力のある方です(笑)。
彼女にしたらスタッフたちは孫のようにかわいいようです」。

とはいえ昔ながらの厳しい上下関係ではなく
かなりフラットな関係で意見を言い合えるそうだ。
1〜2年前からはスタッフのワークショップにも力を入れ
15時から17時のアイドルタイムを使ってパートスタッフも学生アルバイトも含め
一人ひとりの力を引き出す工夫を重ね、現場のオペレーションなど
全員でよくしていこうと考える時間をもっているらしい。

ちなみに、今年の社内スローガンは
「勇気をもって自ら成長し、敬意をもって人を育てよう!」
昨年は「一歩踏み込んで私の人生(仕事)をつくろう!」だったという。

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「岡田くんが入社する前は、娘の春菜が店長でした。
彼女はいま北海道で牛を育てているのですが
嫁ぐまではこの店で店長をしていました。
娘は体育会系で姉御肌タイプ。

頼もしい存在だけれど、そんな強いリーダーシップのある人がいると
スタッフみんなは良い意味でも悪い意味でも頼ってしまうし
私も娘に頼っていました。

一方で彼女のもとで学生の頃にアルバイトしていた岡田くんが
去年から店長になったのですが
彼は娘と正反対で『僕を助けてください』というタイプ(笑)。
彼を支えるためにみんなが知恵とアイデアを出すようになり
娘が店長をしていたときよりも売り上げがグンと伸びました。
トップダウンの組織からボトムアップの組織に変わった瞬間でした」。

その岡田さんにも話を聞かせてもらおう。

(店長の岡田恭平さん。現在26歳。)

(店長の岡田恭平さん。現在26歳。)



大学卒業前に地元九州の企業から内定をもらっていたものの
それを蹴って南山に入社を決めたという。
いったい何があったのだろうか。

「大学3回生の頃から2年間アルバイトをしていました。
最初はホールスタッフです。
みんなで話し合いながらどういう接客をすべきか
真剣に話し合って、お店全体の空気をみんなでつくるやり方です。
こんなふうにレポートを書くんです」。

(ふりかえりシート。ひとりひとりの真剣な思いが伝わってくる。)

(ふりかえりシート。ひとりひとりの真剣な思いが伝わってくる。)



トラブルにつながったケースやどういう対応がまずかったのか
そのスタッフにはどんな研修が必要なのかが
いっしょに働くみんなもわかる仕組みだ。

「同じ時期に入ったスタッフがアツいことを書いていたり
お客様に褒められたりしていると感化されます。
接客をがんばっていたおかげで就職活動の時期は
面接でほかのみんなが緊張している中、まったく緊張しませんでした。
医療関係の営業職の内定をもらっていて地元九州で働く予定でしたが
特に医療機器に興味があるかというとまったく実感がなくて」。

内定後に楽しいのかどうかわからない仕事を一生続けるか
アルバイト先の楽しいと思える仕事を続けるか迷いはじめたという岡田さん。
九州の会社に入社するまでの間はアルバイトを続け
社長の自宅に下宿させてもらっていた。

その迷いを社長に話すと、
「うちの社員になれば?」と声をかけてもらったという。

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「たまたまお肉の加工を担当している先輩に包丁の使い方を教わって
ちょっと肉を切らせてもらったら、すごく面白くて。
先輩が15キロぐらいのお肉の塊を包丁一本で
最終的に一切れの焼肉サイズまでさばいていくんです。
鮮やかにかつスピーディーにさばいていくのはかっこいいなと感じていました。

こういう一連の流れって普通の人にできないじゃないですか。
一人暮らしをしていたものの包丁なんて持ったことがなかったのですが
すごくはまって、自分も1〜2年でさばけるようになりました」。

Be Oneプロジェクトでもお世話になっている
食肉販売のサカエヤさんに修行に行かせてもらった。
職人ならではの厳しい世界ではあるが
みなさん優しく教えてくれて南山は技術を習得するには
すごくラッキーな環境だという。

岡田さんだけでなく、学びたいと思うスタッフへの技術指導は
惜しみないのが楠本社長の流儀だ。

「地下にお肉専用の厨房をつくってもらっていることもあり
近い将来は骨つきの肉をさばくこともできる上
さまざまな料理人の方の腕前を間近で見てお話する機会も持てるので
それも魅力に感じています」。

(15kgほどのお肉を包丁一本でさばいていく。)

(15kgほどのお肉を包丁一本でさばいていく。)



ホール経験もあり、肉の加工もできて
厨房とホールの全体を見渡すことのできる岡田さんは
春菜店長が寿退社することを機に南山のリーダー格となった。

「取材だから言うわけではないですが、しんどいと思ったことはないですね。
学生の頃からある仕組みのおかげだと思いますが
みんなでよくしていこうという職場の雰囲気があるのが大きいですね」。

さらに言えば良くしていこうという動きは
社内だけでなく、楠本さんがつないでいった
同じく肉を扱う業界のネットワークが後押ししてくれるのも大きい。

この会社の良さは、
食と農、人と人をつなぐために学ぶことや出会うことには
どんどん投資しているところと岡田さんは語る。

「生産者さんの取り組みとかを勉強するのも面白いですね。
協力企業の牧場に行って、普段は入れないところを見せていただくこともできます。
目の前の牛がどれだけ丁寧に扱われて出荷されているのか
生産者の思いに触れると、肉片ひとつにしても
無駄にしたくない気持ちが心に宿ります」。

しばらく肉を加工するスタッフの話をお聞きしたが
接客スタッフで言えば、ハラール対応をしてから
英語を学ぶ機会も用意されている。

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「マレーシアやシンガポールの方が増えています。
外部のネイティブの先生にお願いして、2週間に一度ぐらいのペースで
教えてもらっていたら、英語が苦手だった私も
簡単な接客英語ぐらいは話せるようになってきました。
英語を学びたいスタッフに好評ですね」。

岡田さんご自身のように
料理がまったく未経験でもやっていけると言う。

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「かなりサポート体制がしっかりしています。
お肉の世界って職人の世界なんで厳しいイメージがあると思いますが
料理長も元学生アルバイトだった大先輩で肉の道を10年以上究めているし
マネジメントは専務がしっかりフォローしてくれるので
向上したい気持ちがあればいくらでも成長できます。

外部のレストランのシェフともつながりが深いので
一流の料理人がフランクに直に教えてくれるのがありがたい。
面白いとさえ思えば誰でもできるし、重いお肉もありますが
女性の方でも十分できると思います」。

また、楠本社長の人柄もあって、一流の方と出会う機会が多く
常に新しいことに挑戦できるので飽きないと語ってくれた。

どんな人も大事にすることで、誇りを持って働ける場所をつくる。

最後にもう一度、楠本社長のお話に戻りたい。

肉の安心・安全から入り
人材育成というありふれた言葉が
しっくりこないほど、人を大事にされている。

仕事というよりも社長の性格によるものではないだろうか。

(ずっと笑顔で話す、楠本社長。)

(ずっと笑顔で話す、楠本社長。)



「私自身は、6人の子どもを育ててきた母親の仕事の延長だと思っています。
母親の仕事って子どもを元気にすることだと思っていて
ちょっとでも機嫌よくなってくれるにはどうしたらいいかを考えますが
お店でも同じで、訪れた人や働いている人が喜んでくれることを
深めていくことが大事だと思っています。

45年この場所でやっているおかげで、働いているスタッフだけでなく
周辺のお客様もいっしょにこのお店を育ててくれていると思います。
人間関係をよくする発酵菌がお店に住み着いてくれているような感じかな」。

お弁当の調理スタッフの中には
児童養護施設にいた軽度の障害のある方も働いておられる。

「対人関係が苦手なので接客は難しいのですが
調理に関してはきっちりとやってくれています。
フルタイムで働ける体力が少しずつついていて将来が楽しみなんです。

どんな方でも南山にいれば楽しいと思ってほしいし
誰もが誇りをもって、尊重しあって喜べるような場所にしたいと思っています」。

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いかがだったでしょうか。

冒頭で書いたおいしい話の答えは
誇りをもって働ける仕組みづくりのためだということがわかりました。

きっとここでなら、どんな人も大切にしあって
誇りを持って働けるのではないでしょうか。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
株式会社きたやま南山
募集期間
2016/09/24 〆切
募集業種
① 食肉加工スタッフ
牛の種類や月齢、生産背景などを踏まえ
牛肉の特性に合った商品づくり
(カットと品質管理、牛肉の調理加工など)

② 調理スタッフ
焼肉店のメニュー全般
(肉、野菜、スープ、麺、ご飯もの
キムチ等の漬物類やデザート
たれ、ドレッシング類など)
すべて化学調味料不使用で手づくりします。
テイクアウト用の弁当、総菜の製造も担当します。

③ 接客スタッフ
牛肉の様々な種類や部位について
お客様のお好みに合わせて提案できる力をつけ
お客様の健康を支える食べ方の提案や
海外からのお客様へは宗教的制限を理解して
英語での接遇をします。
雇用形態
① 正社員/アルバイト/職業訓練生
(2016年8月〜2017月1月まで)

② 正社員/アルバイト/職業訓練生
(2016年8月〜2017月1月まで)

③ 正社員/アルバイト/職業訓練生
(2016年8月〜2017月1月まで)
応募資格
食べること、もてなすことが大好きな方
未経験可、経験者優遇
勤務地
京都市左京区下鴨北野々神町31
北山通ノートルダム小前
勤務時間
8:00~23:00の間でシフト制
実働週40時間(残業あり)
給与
①正社員   月給18〜25万円/
 アルバイト 時給900円〜

②正社員   月給18〜25万円/
 アルバイト 時給900円〜

③正社員   月給18〜25万円/
 アルバイト 時給900円〜
休日・休暇
シフト制(日祝、年末年始、お盆は原則出勤)
正社員は4週6休で、季節休暇(10日)・慶弔休暇
待遇
福利厚生:
各種社会保険完備、社員割引制度、社員食事あり
英会話教室や牧場見学、BBQ大会など
スタッフ研修イベントが活発です。

教育制度:
卓越した肉職人や料理家他
国内外の様々なプロフェッショナルを講師に
クリエイティブな仕事をつくりだせる人材育成に
力を注いでいます。
採用予定人数
6人
選考プロセス
1 )本サイトからエントリー後
  履歴書・作文(応募の動機と将来の夢について
  400字ほど)を郵送【9月10日〆切】
  ※お送り頂いたものはお返ししておりません

2 )書類審査後、通過者の皆様にのみご連絡
 

3 )お電話にて面談日時を相談の上、決定

4 )一次面談を実施

5 )面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定

6 )勤務開始【9月23日〜】
応募者への質問
※エントリーフォームの自己紹介欄にお書きください。 1】当社のどんなところに関心がありますか?
2】将来の夢は何ですか?
WEBサイト
http://www.nanzan-net.com/
メッセージ
食と農をつなぐプロになれば
世界のどこででも通用する「食べていく力」が
身につきます。

食べることが大好き、人に食べさせることが大好き
人を喜ばせるのが大好きな人にはぴったりの
お仕事です。

南山は、京都の北山通りに
1店舗だけを構えています。
本物の農家を移築した店舗と
地上4階地下1階のビルにも
100坪の店舗と100坪の研修センター
BBQテラスなどがあり
国内外の素晴らしいプロを招いて交流しながら
絶えず質の追求をして皆で成長しています。

体力やキャラに応じて仕事の配置もし
20代・30代を中心に10代~70代の老若男女が
仕事を分かち合っています。

何をやりたいかわからない人にも
きっとやりたいことが見つかる職場です。
ご応募おまちしています!