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2016.02.26 公開 2016.04.01 更新
NPO法人Co.to.hana
社会を変えたい人の伴走者として

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

今、日本には少子高齢化、空き家の増加、高齢者の孤立、
過疎化、地域産業の衰退、雇用の減少、災害など様々な社会課題があり、
「課題先進国」と表現されるほどです。

その一方で、全国各地で様々な地域や社会の課題を解決する
ソーシャルな活動が生まれているように、
社会や地域をより良くしたいと想いをもった人も
増えてきているという流れもあります。

課題を解決するときに大切なのは、
「自分たちの未来は、自分たちでつくる」と一人一人が立ち上がること。
未来を「自分ごと」として捉え、勇気を出してアクションを起こしていく必要があります。
そして、そんな想いをもって立ち上がった人を、
みんなで支えていくことも重要ではないでしょうか。

今回紹介する「NPO法人Co.to.hana(コトハナ)」の、
全国で展開する様々なプロジェクトのお話を聞いて、
そんなことを考えさせられました。

コトハナの多岐に渡る仕事に一貫しているのは、
様々な地域に入り込み、想いを持った人を「デザインの力」で支え、
共に地域の未来をつくることです。

今回募集する職種は「グラフィックデザイナー」「コミュニティデザイナー」
「事務・広報」の正社員と、プロジェクトを担当するアルバイトスタッフ。
デザインを通して地域や社会を元気にしていきたい方、必見です!
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大阪の下町、北加賀屋を「農」で活性化

コトハナが拠点を構えるのは大阪の下町情緒が残るまち「北加賀屋」。
大阪湾に流れ込む一級河川「木津川」に面し、かつては造船業で栄えた工業の街です。
しかし現在は、時代の変化とともに造船業は衰退し、
高齢化や遊休地の増加が課題になっている地域です。

コトハナのオフィスは「北加賀屋駅」から徒歩30秒という、まさかの好立地にありました。
1階のお花屋さんを通り抜け、階段を上がるとオフィスにたどり着きます。
外観からは想像できない心地いい空間で、
平均年齢29歳という若手メンバーがワイワイと働いています。
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まずはコトハナが2011年より取り組んでいる
北加賀屋みんなのうえん」の話しをお伺いしました。

このプロジェクトは、事務所を構えている北加賀屋のまちを
「農」を通して盛り上げようというものです。
地元の不動産会社と連携し、使われていなかった空き地を畑に変え、
農を通した地域コミュニティをつくるというもの。

今ではメインプロジェクトの一つになっているそうです。
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「北加賀屋みんなのうえん」には、
世代や地域を超えて地域住民や農に関心の高い若者が集まり、
野菜づくりやイベントなどを行っています。

今では、80名ほどのメンバーが参加し、様々な取り組みを実施しているとのこと。
年齢層も20代後半から70代まで本当に多様です。

街なかの畑は、かつて工業で栄えた街とは思えないほどの、
みずみずしい空気が流れる癒しのスポットとなっています。
夏にはトマトや胡瓜、冬はキャベツや大根などの旬の野菜が成り、
緑あふれる空間が広がっていました。

そんな「北加賀屋みんなのうえん」を担当する
スタッフの金田さんにお話しを伺いました
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「みんなのうえんは、今年でオープンして4年目を迎えます。
2012年の夏に一つ目の農園が生まれ、翌年には2つ目の農園と
キッチンとサロンスペースを備えた『みんなのうえんスタジオ』をオープンさせ、
現在もそのカタチで活動しています。

他の貸し農園にない大きな特徴としては、「チームコース」という参加のカタチです。
農をはじめてみたいけど普段は仕事などで忙しくて、
一人ではできなかった人を、僕らがマッチングし、
8人くらいのチームとして力を合わせて農を楽しむというものです。

通常の貸し農園は60歳以上の退職された方が多いのですが、
このチームコースのメンバーは20代~40代の女性の方が多くなっています。

農園のメンバーは、話し合って水やり当番を決めたり、
何を植えるか計画したり、イベントを企画したりします。
みんなで勉強したり、時には失敗しながらも、収穫できた野菜を分かち合うことで、
元々は初対面のメンバーにも強いチームワークが生まれていきます。
そこから発展して、料理得意なメンバーが先導して
一日限定のカフェを開くようになったりもしてます。

僕たちの役割は、メンバーそれぞれの得意や関心ごとを引き出しながら、
楽しみながらもやりがいのある時間を作るサポートをすることです。
みんなが意見を言いやすいミーティング場づくりはもちろん、
企画を実現するために様々な専門家や不動産会社、近隣住民との調整も行います。
お金がかかる場合は、予算をどう捻出するのか頭を抱えることもあります。
それでも、一緒に勉強したり悩んだりしながら
メンバーの方の喜びを間近で感じられるのがとても嬉しいですね
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なるほど。年代もタイプも全然違う人をまとめていくのは確かに大変そうですが、
その分たくさんの学びがありそうですね。

北加賀屋みんなのうえんは不動産会社と連携したまちづくりの事業ですが、
北加賀屋のまちをどうしていきたいのでしょうか。
「北加賀屋は実はアートやデザインの街なんです。
様々なアーティストやクリエイターが遊休不動産に入居し、
30人ほどの魅力的なクリエイターが活動を展開されています。

「みんなのうえん」でもこの環境を活かして、
様々な人と連携して新たな企画や活動を生み出すことに力をいれています。
ただ、いくら魅力的な活動を行っても、
アートやデザインは地域の方にとってはあまりでは身近なものではありません。

僕たちには、その間をつなぐ役割もあります。
発信力のある取組みを通して北加賀屋の認知度を上げることはもちろんですが、
地域にも耳を傾け、地域の豊かな暮らしを作り出したいとも思っています。
そのためには、それぞれの世代が持っている力や知識を
活かし合うことができる土壌をつくることが必要です。

都市部はどこでも遊休地の増加、コミュニティの希薄化が問題になっていますよね。
その問題への解決として、民間の力でこれまでにない街のあり方を示していきたいですし、
そこが一番ワクワクしますね。」

みんなのうえんの仕事の意義や価値について、
金田さんは活き活きとした表情で話してくれました。

多くの人の意見をまとめていくことや関わる人への気遣いなど、
一筋縄ではいかないことも多そうですが、
「人と関わることが好き!」「いろんな価値観に触れたい!」という人には
もってこいの仕事だと言えそうです。
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デザインの力で、社会を変えたい人の伴走者になりたい

コトハナではまちづくりだけではなく、様々な地域や社会の課題に取り組んでいます。
そのため、所属するスタッフもグラフィックデザイナー、空間デザイナー、
コミュニティデザイナーなどとても多分野です。

そんな個性的な6人のメンバーを率いる、
代表の西川さんにコトハナの仕事で大切にしていることを聞いてみました。

「僕たちはこの5年間、「デザインの力で社会を変える」という想いで
手探りでがむしゃらに活動してきました。
そして本当にたくさんの方々に支えられながら、
なんとか成長してくることができました。

現在もまだまだ試行錯誤の連続なのですが、
次の5年に取り組みたいと思っているのは、これまでの経験やつながりを活かして
『社会を良くしたい』という想いを持った人の伴走者になるということです。
具体的には、研修事業を展開したり、NPOなどと社会課題解決に向けたプロジェクトを
協働で立ち上げることに取り組んでいきます。

そのために今最も重要なのは、「みんなのうえん」のように
自社で運営しているプロジェクトをより活性化させ、
成功モデルとして導いていくことが必要だと考えています。
人に感動を与えるデザインの力がもっとも必要とされる分野だと思っています。」
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一方でコトハナのビジョンを実現するためには、大変なことも多いと西川さんは続けます。
「出社時間は9時半。仕事は定時で終わるということはほとんどなく、
夜遅くまで作業することも少なくありません。
僕たちのデザインを信じて依頼してきてくれたお客さまの想いに応えるために、
どうしても多くの時間を費やしてしまいます。

それは、僕たちの仕事には決まった型はなく、
お客さん一人ひとりに寄り添ってオーダーメイドの提案をつくるからだと思います。
もちろんその中で、いかに効率的に仕事ができるかも考え続けないといけませんが。
また、関わる分野にも制限がありません。
まちづくり、福祉、教育、震災復興・防災など多岐に渡る分野で
活動する方の伴走者として仕事をしているので、
日々勉強を欠かすことができません。

しかし、その分得られることはとても大きいと感じています。
仕事をする度に新しい世界が広がります。
それにその分野に真剣に向き合っている方と仕事をさせていただいているので、
その熱い想いを吸収し自分も大きく成長できることがたくさんあります。

社会や地域の課題を解決するというとなかなかイメージが湧きにくいですが、
結局は「人」ですね。誰かに感謝されたり、
誰かの困りごとが解決する場面に立ち会うこと、
それが僕らの活動のモチベーションとなっています。」

一回きりで終わりではなく、
長くクライアントと仕事をすることで見えてくるもの

デザインチームのスタッフとして、グラフィックや空間、WEBサイトなど
トータルにデザインを手がける、芝田さんにもお話しをお伺いしました。
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「今までやってきた仕事は、チラシならチラシをつくる、ロゴならロゴをつくる、
という部分的な関わり方が多かったように思います。

コトハナの仕事は、ゼロから作り上げる案件がほとんどなので、
つくった後のマネジメントも含めて、全体を一貫してデザインすることが多いです。
その分とても頭を使うし、形にするものも多いのですが、
より深くデザインというものを考えることにつながっています。」

実際に芝田さんは、プロジェクトにどのように関わっているのでしょうか?

「チラシを作って終わり、というようなことはコトハナの場合はまずありえません。
そのチラシによって、どれだけ地域や社会の課題を解決できたのか、
結果を追い求めることが必要です。
責任もやることも大きくて大変ですが、
関わっている人が喜んでくれた瞬間に大きな幸せを感じますね。

長期的に関わりを持ち続けることで、
見えてくることや考え方が更新されることも多いです。
コトハナのプロジェクトの特徴は、ほとんどがロングスパンであること。
1回やって終わりっていうプロジェクトはあまりないですね。」
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地域や社会にある課題の本質を探り、人と人をつなぐ仕事。

最後にもうひとつ紹介したい新しいプロジェクトがあります。
大阪浪速区で展開する「ひとしごと館」です。

ひとしごと館は、仲間づくりや助け合いのサポートを行うコミュニティサービスです。
今、都市部では高齢化や核家族化、福祉制度の変化によって、
ちょっとした困りごと(電球交換や掃除など)を抱える方が増えています。

一方で、自分の“とくい”を誰かのために活かしたいと考える人も地域にはたくさんいます。
この「困りごとを抱えた人」と「誰かの役に立ちたい人」をつなぎ合わせ、
ひとりひとりが生き生きと暮らせる地域をつくるというのが、
ひとしごと館の活動です。

コトハナに入社して2年目、
そんな「ひとしごと館」を担当している藤野さんに、
プロジェクトのお話、そしてこれから求めるスタッフの人物像について聞いてみました。
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「私たちが考えるコミュニティデザインの仕事は、
たくさんの人の意見を取り入れながらも、その人たちだけの自己満足に終わらず、
より多くの人に響く魅力があり、成果をもたらす企画に育てていくための
広い視野が求められると感じています。

それには、地域や社会の本質的な問題を捉え、
カタチにしていく企画力や洞察力はとても重要です。
あとは、チームワークが得意な人がいいなと思います。

様々な専門のスタッフが集まっていますし、
自分たちだけで解決できない問題に取り組むときは、
社外の専門家と一緒に仕事していく機会も
とても多いのがコトハナの特徴ですね。

私が担当している「ひとしごと館」では、
オープンしているとたくさんの方がいらっしゃいます。
その時にいろいろと話していかれるのですが、
何気ない会話の中からその人の本当にやりたいこと、
困っていることを見つけることを意識しています。

話を聞いて終わりでは意味がないので、
その人がやりがいを持ってできることを考え、
ちょっとした困りごとを抱えている人とのマッチングを行います。
お互いが気持ち良く支え合う関係をつくることが、
ひとしごと館の私たちの仕事です。

まだはじまったばかりの事業なので、どうなるかわからない部分も多いのです。
しかし、今私たちが地域で支え合う仕組みをつくらなければ、
まちの暮らしはどうなるんだろうという危機感を持って取り組んでいます。
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コトハナの活動のお話を聞いていると、スタッフだけではなく、
本当に様々な分野の専門家やボランティア、サポーターの方に支えられ、
一緒に活動に取り組んでいることがわかりました。

会社の枠だけにとらわれず、
広く人のつながりを大切にする会社だからこそ、
人とのつながりの中で生み出せる価値は無限大なんだと感じました。

「社会を変えたい人の伴走者となる」。
この言葉にピンときた方はぜひコトハナで働いてみてはどうでしょうか?

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Job description
募集職種
企業名・団体名
NPO法人Co.to.hana
募集期間
2016年3月31日
募集業種
コミュニティデザイナー
グラフィックデザイナー
事務・広報
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
パートタイム
応募資格
[コミュニティデザイナー、事務・広報]
word、excell、power pointなどが使える方

[グラフィックデザイナー]
Illustrator、Photoshopが使える方
勤務地
大阪市住之江区北加賀屋2-10-21
(大阪市営地下鉄四ツ橋線「北加賀屋」駅より徒歩1分)
勤務時間
9:30 – 18:30(内、1時間休憩あり、残業あり)
給与
月給17万円〜
(実績・スキルを考慮し、面談の上決定します。)
休日・休暇
休日:
・週休2日、祝祭日
・年末年始
・慶弔、振替休日あり
待遇
・交通費支給 (上限1万円)
・社会保険
・雇用保険
採用予定人数
3名
選考プロセス
1)本サイトからエントリー後、履歴書・職務経歴書、ポートフォリオを弊社までご郵送ください。
※ お送り頂いた書類の返送は致しませんので予めご了承ください。
※ ポートフォリオはお持ちでなければ提出いただかなくても大丈夫です。

2 ) 書類審査後、通過者の皆様にのみメールでご連絡致します。

3 ) 面談日時を相談の上、決定します。
その際に事前に記入していただきたい書類をお渡しします。

4 ) 一次面談を実施

5 ) 二次面談を実施

6 ) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定

7 ) 試用期間を経て勤務開始
応募者への質問
(1)あなたが最も関心のある弊社の取り組みを教えてください。

(2)あなたが最も関心のある解決したい社会の課題について教えてください。
応募者へのメッセージ
Co.to.hanaは、
課題解決に取り組むデザイン事務所です。
たくさんの問題を抱える社会の現状に対して、
課題の本質を探り、必要に応じた解決方法で
明るい未来をカタチにします。

デザインには、
「人に感動を与える力」
「社会にムーブメントを起こす力」
「人を幸せにする力」があります。

デザインの力を信じ、
個人・団体・企業・行政のみなさまと力を合わせ、
地域や社会、世界の課題解決に取り組みます。

私たちが一緒に仕事をしたいと思う人は、
弊社の理念に共感し、「社会を元気にしたい!」
という気持ちを持っている方です。
社会を元気にしていくことは
決して簡単なことではありませんが、
一緒に頑張ってくれる方をお待ちしております。
WEBサイト
http://cotohana.jp