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人と蚊の攻防戦を制する「着る蚊帳ネッツメン」に、
ニュータイプの防寒着「人型寝袋フリースX」、
猫と四六時中共生できちゃう「にゃんガルーパーカー」に、
どこでもオフィスをつくれてしまう「ノマドスーツケース」など。
ゲームの攻略本に出てきそうな“隠しアイテム”か?
はたまた、かの有名な四次元ポケットから飛び出す “空想の産物”なのか?
そう思ったそこのあなた、これらは全て、実在するヒットアイテムだ。
舞台は、ものづくりのまち・東大阪に本社を構える、ビーズ株式会社。
関西ノリの、ボケ&ツッコミを感じるネーミングセンスと発想力で、
「それほんま?」と思うものを、「ほんまもん」にする。
そんな、新しいアイテムを次々と世に生み出している“ヒットメーカー”たちが、今回の主人公だ。
しかし、その非凡さ溢れるビーズ流ものづくりの裏には、
なんとも深い秘密が隠されていた!?
早速、その実態に迫っていくことにする。
見えないものを創造するということ。
ビーズ株式会社は、多彩な製品を手掛けるがゆえに“商社”と括られがちだが、
実際は自転車用品やアウトドア関連用品を中心に、
オフィス用品、インテリア関連用品、ペット用品、ギター用品に至るまで、
それらを“自社ブランド”として展開している。
しかも、企画はビーズが行い、そこから中国や台湾などの工場に委託したOEM生産体制をとる、
ファブレスメーカー(生産のための工場を自社で持たない会社)という位置づけだ。
ブランドにして、11つ。製品数にして1500種類以上。
これまでに亘り、何百という製品が新聞やテレビ、雑誌に
たびたび取り上げられてきた実績を持つ。
とするならば…、普通は“社長の顔”や“社長の想い”が紹介されているはずである。
しかし、インターネット上を探しても探しても、ヒットしない。どこにも載っていないのだ。
社長の大上 響(おおうえ きょう)さんの顔写真も、インタビューも、ない(!)。
「よっぽどシャイな方なのか、それとも…」などと勝手な妄想を抱きながらも、
今回、なんと“初めて取材を受けていただける”という朗報と、
そこに伴ういささかの緊張感を胸に、ついに取材の日を迎えてしまったのだけれど…。
「こんにちは」と目の前に現れたのは、なんとも物腰柔らかく、優しそうな男性。
この人こそ、社長の大上さんだ。
どんな人かと思って、実はドキドキしていたんですと伝えると、
「僕が全面に出たからといって『社長と気が合いそうやからこの会社に応募しよう!』とか
『社長が気になるから製品買おう!』とか、そんなことじゃないでしょ?(笑)
何事も、全貌がわからなければ、まずは想いを巡らせる。
実は、これがものづくりにとって大切な能力だったりするんですよね」と、にやり顔の大上さん。
なるほど、初めから、“ビーズの戦略”にまんまと引っかかってしまったらしい。
「僕たちが指す“ものづくり”というのは、単に製品をつくるだけではなくて、
どういったコンセプトで、どういうプロモーションをして、どんなプロデュースをしていくのか…
広報活動から営業活動、販売までの一連の流れ全てが、“ものづくり”という認識なんですよね」
その言葉通り、例えば自転車用品の「ドッペルギャンガー」にしても、
ユニークなアイデア商品の「ビビラボ」にしても、
どのブランドのサイトをみるにつけても、同じ会社が手掛けている製品とは思えない。
それほどまでに、一つひとつのテイストがガラリと変わっている印象がある。
しかし、全く違う製品においても、実は共通点があることに気付く。
それは、直営のショップがないこと。ネットでの販売が中心であること。
そして、ワンタッチ、折りたたみ、コンパクト、持ち運び可能。
こんな言葉がずらりと並んでいるのだ。
ここに、何か理由があるのだろうか?
ICTの力で、次代のスタンダードを。
「今の時代背景上、僕たちは“インターネット市場に向くもの”ということを見据えています。
だから、アウトドア用カヤックなら、空気を抜いて小さくできるし、
自転車なら簡単に折りたためる。コンパクトにすることで流通させやすくなる、
そんな製品づくりにフォーカスしているんです」と、大上さん。
通常は大きなサイズのものでも、小さく使いやすくなることでニーズが拡大するし、
ネットを使えば世界中に拡散できるから、効率よく製品をアピールできる。
実際、冒頭で紹介した「にゃんガルーパーカー」は、
最近リリースしたアイテムにも関わらず、すでに世界中から問い合わせがあるそうで…、
言葉の壁や距離の問題を、いとも簡単に乗り越えてしまう“ICT”の見えざる力に、
思わず、うーんと唸ってしまう。
しかし、「それだけじゃないですよ」と大上さん。
「僕らの会社みたいに、少ない人数でたくさんのことをやろうと思ったら、
それを実現してくれるのも、やっぱり“ICTの力”なんです。
だからうちは、社内で使っているシステム全てを、自社で開発してるんですよ」
営業管理や顧客管理、製品の輸入管理に販売支援、製品サポートにおけるまで、
現在100近くの社内システムを導入している、ビーズ株式会社。
配属課によって使うシステムは異なるものの、タイムカードや昼休みのシフト、
掃除当番までシステム化しているというから、その徹底ぶりにはもう脱帽だ。
しかし、そこまでオートメーション化してしまうと、
会話も少なく淡々と作業だけをこなす職場の風景が、頭の中に浮かんできた。
自分が機械の一部になったような、無機質さを感じたりはしないのだろうか?
「例えば事務職だとしても、単なるオペレーターをやればいいという話ではなくて、
決まった作業や機械でもできることをシステムに任せていく、という考え方なんです。
そのうえで、どんなことができるだろう?と、仕組みを考えていくのが、僕たちスタッフの役割。
ちなみに、うちは残業時間が月に平均7時間ですからね(笑)」
残業時間が月に平均7時間!?
一年間で240近い製品を生み出すメーカーなのに!?
一瞬、自分の耳を疑ってしまった。
しかし、ネットありきの製品づくりに注力するクリエイティビティと、
自分たちの使いやすいシステムを創るソリューション、という掛け算の考え方。
これは、日頃からネットに慣れ親しむデジタルネイティブが台頭していく時代において、
“圧倒的な集中力”と“充実できる余暇”を生み出す次代のスタンダードになっていくんだろうな。
その中において、常に新しいモノを生み出している部署が、商品企画部だ。
「負けられない戦いがある」と言わんばかりに、
尖ったアイデアが湯水のように溢れだす“天才集団たち”が、
昼夜熾烈なアイデア競争を繰り広げているのだろうか?
すると、ここで大上さんがひとこと。
「実は、匿名で誰でもアイデアを投稿できるシステムがあって、
そこに、思いつくことを何でも投稿できるようにしてあるんです。
製品のアイデアでもいいし社内制度のことでもいい。
そういえば、この間『朝、ラジオ体操がしたい』っていう投稿もありましたね(笑)」
なるほど、誰でもアイデアを投稿できるということはつまり、
開発者じゃなくても、自分の考えが製品化される可能性があるというわけだ。
圧倒的な個人に依るのではなく、社員一丸となってアイデアから育てていく、
まさにビーズ流のものづくりの秘密が、ここにも隠されていた(!)
やること全てに、理由がある。
さて、ここからは、今回募集する商品企画部の先輩でもあり、
社長の大上さんをもって「エース」と言わしめる、緒方 翼さんを交えながら、
日々の仕事について聞いてみることにする。
緒方さんは、新卒でビーズ株式会社に入社し、今年で3年目。
学生時代は、なんと応用生物学を専攻していたというバリバリの理系男子だ(!)
実は社内SE志望だった?と思いきや、はじめから企画職志望だったとのこと。
理系とは、一見あまり関係のなさそうな進路に舵を切ったように見えるのだけど…、
一体、その決め手は何だったのだろう?
「食品会社や薬品会社の研究職とすごい迷ったんですよ。
研究職になれなかったから、こっち選んだんやろって思われるのも悔しくて。
だから、本当に長い時間をいただいて真剣に考えさせてもらいました。
でも、ドッペルギャンガーアウトドアという
ブランドを担当している先輩と話をさせてもらったとき、
『今はまだ小さなブランドだけど、
いつか絶対誰もが知っているブランドにするのが目標なんや』って語る姿をみて、
素直に『めちゃめちゃかっこいいな』って思ったんです」
就活当時は、自分でブランドを育てていくなんて、
まるで雲を掴むような話だと思っていたけれど、先輩が描いている未来を聞いて、
「中小企業こそ、いろんなことに直接関わっていける環境かもしれない」と、
心が決まった緒方さん。
そこから、新人研修で社内の様々な部署をまわり、
最後に1ヶ月ほど製品サポート課にてコールセンター業務を経験したのちに、
晴れてドッペルギャンガーアウトドアの商品企画部に配属になったという。
「ただ、配属後しばらくは、ずっと“市場調査”がメインの仕事でしたからね。
『このコンセプトで商品をつくる場合、他社ならどんなスペックなのか?』というお題について、
ひたすら調べて一覧にまとめてました(笑)」
うーん、想像するだけでも、なんとも地道な作業…。
そんな毎日を過ごしていたとある日、
「テントの支柱に使うポールの直径と厚みを調べろ」というお題が先輩から出された、という。
「ネットサーフィンをしながら一つひとつ製品ページに飛んで、詳細をみていくんですけど、
当然スペックが書かれていないものもあるわけです。となれば、直接調べるしかない。
『これはちょっと面倒くさいぞ』って正直思いながら、
いろんなポールを買い集めては、ひたすら直径や厚みを計ってましたね…」
尽きることのない数字との格闘の日々。
正直、「もう飽きた!」と思わなかったのか、興味半分で尋ねてみると…、
「実は、1年目の終わりにはじめて自分のアイデアで
『UFOライト』という製品を出させてもらえたんですよ。
ワンポールテントの支柱上部に、ライトをガシッと挟み込むように付けることで、
テント内に光が均等に行き亘るんですけどね。
『影ができなくて居心地がいい』と評判も高くて、今でも結構売れているんです」
ポール、支柱。あれ、どこかで聞いた単語の数々。
緒方さん、もしかして?
「そうなんです(笑)まさに、入社してすぐの時、
ポールの直径と厚みをひたすら計ったあの経験が、ここで見事に活きたんです。
どれくらいのポールに対応できるように設定すればいいだろう?って思ったとき、
『あれ、これ調べたことあるぞ』って(笑)
まさか、ここでつながったか!と自分でも衝撃でした」
自分が手掛けるデビュー作で、結実した当時の苦労。
これは単なるビギナーズラックではなく、努力の賜物以外の何物でもない。
そんなことを改めて思わされるエピソードだ。
使えるおもろいアイテムなら、誰にも負けへん。
しかし、ビーズ株式会社は、冒頭でも説明したように“ファブレス”メーカー。
自社工場はなく、全て外国の工場に委託している。
となると、そもそもどうやって製品をつくっているのだろう?
「メールを使って英語でやりとりするのが基本ですね。
出社したら、まずは工場からのメールをチェック。
それから製品の調査をしたり、依頼していてあがってきたものをみて次の行程を検討したり。
それを工場にフィードバックしつつ、輸入の在庫管理なんかもしていきます。
ただ、工場とは文化も言葉も違うので、特に品質管理には本当に気を使いますね。
でも、どうしたって、文字だけでは伝わらないことがある。
だから画像とかイラストとか使いながら、
それこそ、ありとあらゆる手を駆使して伝える努力はしますね(笑)」
つくりたいものを確実にカタチにするために、商品開発部では英語力が必須になる。
とはいえ、英語が母国語同士じゃない者同士、難しい“ニュアンス”を伝えるためには、
視覚的に理解することも必要だ。だからこそ、求められるのは“ICTの力”。
ビーズがこれほどまでにICTにこだわる理由が、ストンと腹に落ちてきた。
「うちは、とにかくユニークなものをつくっているので、
工場から『こんなの作れないよ』って言われることが多々あるんです。
この間も、新しく生産予定の製品仕様書を送ったら、
『こんなこと言ってくるのはお前たちくらいだ、クレイジーだよ!』って言われて(笑)。
でも、これは僕らにとって最高の褒め言葉なんです」
そういって、にっこり笑う緒方さん。
「ただ、僕らは、単に“面白そうだから”という理由でやってるわけじゃないんです。
例えば、人型寝袋に関していうと、業界のスタンダードはもちろん手足がついてない封筒型です。
でも、今はキャンプに行っても、寝る前でもみんな電子機器は触るでしょ?
今までは“封筒型が当たり前”だったからずっと踏襲してきてたけれど、
そこに“手足をつけること”って実はすごい合理的なことだと思うんです。
普通だったら『え?』って思うけど、論理的に考えれば合理的。
それを、他社がやっていなくて、うちの会社ならできる。
そこを、しっかりと狙って、全ての製品をつくっているんです」
感性の赴くままにつくったら、たまたま上手くいったということではなく、
誰が使うのか、値段の相場はどこか、世の中の流れはどうなっているのか、
そして自分たちが掲げるブランドコンセプトに合致しているか。
こうした一貫性の中で、練りに練られた戦略をもとに、
ものづくりをしているのがビーズ株式会社なのだ。
世界中にいろいろなモノが溢れかえる飽和状態の世の中で、
センスだけを競い、自分たちだけが面白いと思うアイテムをつくるのは、
もしかして“無駄”を増やしていく行為かもしれない。
でも、求めている人の姿や潜在的なニーズへの仮説をしっかりと立て、
そこに「アイデア」という付加価値をつけることで、
問題や課題を解決していく。
これぞまさに、“ものづくり”を通じたソーシャルデザインの醍醐味だな、と
そう思わずにはいられない。
ICTを駆使した超戦略的ものづくり企業、ビーズ株式会社。
大阪発・関西流のジョークを交えたものづくりは、世界をも唸らすのだ。
我こそは!というアツイ思いを抱く“もの好き”に、ビーズの扉は開かれている!
※本求人記事は、NPO法人スマイルスタイルが大阪府より委託を受け、
「地域人づくり事業(雇用拡大プロセス)未就職卒業者等と
優良中小企業早期マッチング事業(事業期間2015年3月〜2015年12月)」の一環で
作成したものです。
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- ビーズ株式会社
- 募集期間
- 募集終了
- 募集業種
- 商品企画
新しい価値を創造するお仕事、アイデアをカタチにするお仕事です。具体的には新商品のアイデア出しから、工場探し・仕様交渉・デザイン作成・価格交渉などを行い、最終的にはWebページのコピーライティングまで、新商品に関する0から100までを行っていただきます。
- 雇用形態
- 正社員(試用期間3ヶ月)
- 応募資格
- ・大卒、短大卒、専門学校卒の方
・モノ好きな方
・アイデアは豊富な方
・ITリテラシーの高い方
・周りを盛り上げ、チームのパフォーマンスを高める方
<必要スキル>
・英文電子メール対応
・Illustrator(中級)
- 勤務地
- 大阪府東大阪市長田東1丁目1番10号
- 勤務時間
- 9:00~18:00(内、1時間休憩あり)
- 給与
- 月給21~30万円
経験、知識、スキル、実績などに応じて相談。
- 休日・休暇
- 完全週休2日制、土日祝、夏期、正月休(年間休日120日以上)
※有給休暇、特別休暇、慶弔休暇、産前・産後休暇、振替休日など
- 待遇
- 通勤・通勤補助費として一律2万円支給。
社会保険完備。
- 採用予定人数
- 若干名
- 選考プロセス
- 1)まずは履歴書・職務経歴書等の書類作成サポートや面接対策、キャリア相談等を実施致しますので、下部のエントリーフォームよりエントリーしてください。ハローライフよりご返答させていただきます。
2)エントリーシート提出
当社WEBサイトの専用フォームより提出していただきます。
3)書類選考
エントリーシートの内容を審議し、選考させていただきます。
※エントリー後、おおよそ一週間内に返信差し上げます。
4)Skype面接
書類選考を通過された方にSkype面接のご案内を差し上げます。
5)面接
Skype面接を通過された方に一次面接のご案内を差し上げます。
※面接は日を変えて複数回実施する場合があります。
※筆記試験および適性検査を行う場合があります。
※面接は会社と個人とのマッチングを確認するための有効な場となります。自身を飾って見せると、入社後にミスマッチが生じる可能性があり、お互いに良い結果となりません。
マッチングを確認するために、お互いに飾ること無くありのままの自身を見せるようにしましょう。
6)内定
上記一連の入社試験を通過された方に内定のご通知を差し上げます。
- WEBサイト
- http://www.be-s.co.jp/
-
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