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「この仕事はね、僕みたいな“飽き性”にはぴったりの仕事なんですよ。
だって、まちにあるどのサインも、看板も、一つひとつ全部違うでしょ?
場所や素材、デザインまで、一つひとつが違うわけですから。
それこそが、27年間一度も飽きずに続けていられる秘訣やと思いますね」
そう言って屈託なく笑うのは、株式会社エイチ・エス・エイ代表取締役の
花田典明さん。
たくさんの企業が入った複合ビルや、モノに溢れたショッピングモール、
色とりどりのネオンがひしめきあう街の中など。
その姿を思い返せば、たしかにどんな場所にだって、サインや看板がついている。
では、もしサインや看板が一つもなかったとしたら、一体どんな世界なんだろう?
無機質なハコだけが延々と立ち並んでいて、どこに何があるかもわからない。
このまちの特徴は?なんてことすら陰ってしまうような、
それくらい全てがぼんやりとした印象になってしまうんじゃないかな。
そんなことを考えていたら、まるでその想いを見透かされたかのように
「だから、サインや看板はいわば“顔”なんです」と、花田社長。
サインを付けることは、つまり“世界に表情をつけていく”こと。
まちに、世界に彩りをつけていく、サインにまつわる仕事。
今回は、営業に制作、販売など、幅広く携わってくれる人を募集します。
信頼関係こそが、すべてのはじまり
大阪・本町駅から歩いておよそ5分ほどの、オフィス街の一角。取材当日、「サインをつくる会社」というキーワードから、
なんとなくガテン系の職場を想像してエレベーターを降りたのだけれど・・・
目の前に現れたのは、クリア素材のロゴが貼られたガラス扉と、
その向こう側に広がるホワイトの壁(なんとホワイトボードやスクリーンにも早変わり!)。
可愛い照明やインテリアグリーンが映えるおしゃれな空間には、
廃材のパレットを利用した扉もあって、
DIY好きやインテリア好きならば心くすぐられること間違いなし。
そこに出迎えてくれたのは、現社長の花田典明さん。
「今日はよろしくお願いします」と挨拶もそこそこに、
「うちね、こういうのやってるんですよ」と、したり顔。
なるほど、サインの会社といっても、単に看板だけをつくっているわけじゃない。
サインの設計・製作施工はもちろん、建物の内外装に至るまで、
それが詰まった社内を見ればわかるエイチ・エス・エイ流の空間づくり。
同社のものづくりを“体感させる”手法に、うーん、思わず唸ってしまいました(笑)
もともとは、花田社長のご兄弟3人で立ち上げたというこの会社。
今でこそ、大手の鉄道関係やゼネコン、不動産会社などが主なクライアント。
オフィスに飲食店、アパレルショップ、ホテルや美術館、スタジアムまでを手掛け、
300~400社ほどの協力業者を抱える企業規模にまでなったといいますが…
なにせ兄弟ではじめた“人脈もコネもない”ゼロからの起業。
ここまでの関係性づくりはきっと相当の苦労があったはず、ですよね?
「当時はね、“今日はこの地区”とか決めて、一軒一軒飛び込み営業に回ってたんですよ。
はじめはほとんど相手にしてもらえなかった。
でも続けていくうちに“自分なりのやり方”ってわかってくるでしょ?
例えば、とあるチェーン店のフランチャイズだったら、
普通は社長とか本部の人はいないので、求人雑誌に載っている本社の番号に狙いを定める。
そこに電話かけて小さな仕事をもらうようにしたんです。
とにかく納期を確実に守ること。
そうやってまずは自分自身を信頼してもらうが大事。
そういう積み重ねが、今につながってるんやと思ってます」
決められた仕事を実直にこなして、人として信頼してもらうこと。
当たり前のことだけれど、これは社会の一員として働くうえで、何より大切なこと。
それを体現するかのように「おお、またタバコ休憩かいな?」
「いやいや、ちゃんと休憩時間中ですからね(笑)」なんて、
たまたま居合わせた社員さんと何気ない会話を楽しむ花田社長。
社内での信頼関係も同じように大切にしているその様子に、
ちょっぴり心がほっこりしたのでした。
すると、流れで「ちょっと営業の小林くん呼びましょうか」と、花田社長。
というわけで、今回募集する営業職の先輩・小林尚史さんを交えながら、
普段はどんな仕事をしているのか、伺うことにしました。
焦らずに、“人の手”で育てていく
小林さんは、専門学校で店舗設計を学んだのち、
別のサイン関連会社での勤務を経てエイチ・エス・エイに入社した、いわば転職組。
はじめの半年は設計担当として、それ以降は部署異動を経てからずっと、
営業職一筋だといいます。
「うちの営業はモノ売りではないので“営業職だけど営業っぽくない”。
図面は引かないけれど、見積もりを立ててお客さんと
『こういう感じにしましょう』という設計はしますし、
それを制作や協力業者さんに伝えてカタチにしていく。
あと、現場に行って管理も担当するので、ずっとスーツってわけじゃない。
作業服を着て現場にいくので、みんな“マイ作業着”を持ってますしね(笑)」
営業職らしく、爽やかスマイルが印象的な小林さん。
でも“マイ作業着を持っている”ということを聞くと、思わず妄想が膨らみ…
もしかして、バリバリのガテン系営業スタイル、なんですか? と聞くと、
「いえいえ、基本はルート営業が中心です。
それに、僕たちの仕事は、お客さんと“これから新しく始まる“ワクワク”を
一緒にカタチづくる仕事だと思っています。
だから僕は、その第一歩目である営業の瞬間がなにより楽しいんです」
そう語る小林さんをみていると、楽しさと同時に自らの仕事に対する誇りを、
強く感じるのでした。
とはいえ、企画提案から施工管理までの一連を担当する営業職。
次の花田社長のひとことを聞いて、わたしの意識がきゅっと引き締まりました。
「看板ってね、重さ何百キロという世界なんですよ。
もしそんなのが落ちてきて人に当たったら怪我だけじゃ済まないでしょ。
だから、この壁にはこのボルトを付けなきゃいけないとか、
この風圧にはこれぐらいの鉄骨を入れなきゃいけないとか。
屋内外によって、ステン、チタン、アルミ、銅、和紙、
プラスチック、ポリカーボネートなど素材も違う。
雨が入ってもショートしないようにしなきゃいけない。
つまり建物と一緒ですねん。専門知識が必要になってくるわけなんです。
そやから、好きじゃなきゃ続かない、というのはたしかにあると思いますね」
そう聞くと、頭のなかに浮かんでいたカンバンというものが、
とたんに “立体としてのカタチ”を帯びるような感覚になった、とでもいうか。
晴れの日も雨の日も、風の日も、朝夜問わずその場にあり続ける看板を思うと、
安全性や耐久性の知識は必須になってくるのも頷けますよね。
社長の言葉に、深くうなずく小林さん。
「単にものつくる工期なら平均して3ヶ月くらいだとしても、
施設なら見積もりから最後の施工まで関わって2年くらい。
部品は機械が作ってくれますけど、最終的には人間の手で組み込んでいきますから。
僕、ちょうど今年で入社10年目なんですけど、
僕ですら全て把握できてるか?といわれると、正直難しい。
だから、これから一緒に働く人には
『1年目からバリバリいくぞ』という気持ちは大切にしながらも、
同じくらい『なんでもやります』という忍耐力も持ってもらいたい仕事です」
10年で、ようやく一人前。
なんだか職人の世界と似ているな、と思ってしまいました。
それを長いととるか短いととるかは、その人次第です。
しかし見方を変えれば、この業界に身を傾けていくための準備期間がしっかりと整っている。
コツコツ現場を踏みながら、その都度いろんな知識を吸収していける土壌が、
ここにはしっかりとあるということです。
だからこそ、めまぐるしいスピードでの成長を求めるんじゃない。
ゆっくりでもいいから確実に自分の力をつけて、
“手に職をつけていく”。そんな成長がしたい人にぴったりなんじゃないかな。
ひとつのことに情熱を傾ける、ということ
そうやってお客さんの「こうしたい」という設計図を描くのが営業職としたならば、
それを実際のカタチにしていくのが、同じく募集する制作職の仕事。
こちらは一体どんな仕事内容なのか、花田社長に伺ってみました。
「よくね、鉄骨曲げたりしてるのかって思われるんですけど、
それは協力業者さんにお願いをしてるんです。
うちの本社工場にあるのは、レーザー加工機や、
立体物を削る3次元ル―タ―機、カッティングマシーン。
あくまでイラストレーターやベクターワークスというソフトでデータにしてから、
この機械を使ってアクリルに印刷したり、
ガラスに貼るための柄を切り抜いたりしていくんですよ」
ちなみにどんなものを作っているのか、ちょっと見せてもらうと…
カタチや素材が違うアルファベットがあちらこちらに。
新しくオープンするベーカリーの看板から、誰もが知っているあのブランドまで!
最終的には、この一つひとつを手作業で調整していく、というから驚きました。
だからこそ、手先の器用さに自信がある人なら、未経験でもその特技が生きる場所。
制作職には、割と女性が多いというのも納得です。
「ただね、勘違いをしないでもらいたいんです」と、花田社長。
「僕たちの場合は、絵を書いてポスターにするのとは訳が違うんです。
例えば、誰もが知っているようなファッションのスーパーブランドなんかも施工するんですけど、
そのブランドのロゴや内装をゼロからデザインする、ということではないんです。
そうじゃなくて『こういうものをつくりたい』『こういうサインをみせたい』という
クライアントやお客さんの要望を聞いて、
“じゃあどうやったら予算の中でベストに実現できるか”ということに情熱を傾ける仕事なんです」
立体的な見え方に加え、素材面や安全面までを考慮してのデザイン。
なるほど、グラフィックデザインとは似て非なるものだと、改めて気付かされます。
「ただ、うちは、工事や業態開発を得意とする株式会社ドゥスルーと、
内装設計をメインにする株式会社スタジオマキナがグループ会社にあるので、
内装の図面をつくったり素材や色決めたりする部署もある。
せっかくなら自分の興味のあることに携わって長く働いてほしいから、
適性をみて部署異動をさせるっていうこと、うちではよくあるんです。
そのために今、グループ会社を含め、それぞれの立ち位置でできることを特化していこうと。
そうじゃないと、本当の意味で人は育たないですからね」そう言って、ニッと笑う花田社長。
今の時代は“なんでもできるジェネラリストが求められる”なんてことをよく耳にするけれど、
一つひとつの奥深さでいえば、スペシャリストの足元には到底及ばないはずです。
だからこそ、ひとつに特化することで、
経験に裏打ちされた“臨機応変さ”という武器を身に付けることができる。
コツコツとした地道さが、実は人間としての幅につながるんだということを、
花田社長は背中を通じて語っているようにも思えるのでした。
新しいものづくりの情報発信基地、誕生
そんなグループ会社がタッグを組み、「スペシャリスト機能を集結させて仕掛ける、次なる一手がある」という花田社長。
それが、今年6月中旬にエイチ・エス・エイ大阪営業所のあるビル1階に
オープンさせたばかりのe-co-labo cafe OSAKA。
“シェアード・コラボレーション”をテーマに、ギャラリーとカフェを併設する
とてもユニークなショップです。
なんでも、自分でお店を開きたいと思っている方や、
リノベーションをしたいと思っているお店の方が立ち寄れるインテリアショップとして、
世界の照明器具やエコ塗料、
あとは再生パレットを使った家具なんかも提案していくというこのお店。
せっかくなので、社長自らオープン前のショップを案内してもらいました。
たしかに、半分はおしゃれなインテリアスペースになっているのですが、
もう半分はというと…、なにやら大きな機械がドンと鎮座している模様。
花田社長、これは一体なんなんですか?
「これは、テーブルや家具そのものに印刷ができる
CMYKクリエイトっていうUVの印刷機なんですけど、
壁のクロスなんかもこれ一台で印刷ができてしまうんです。
そやから、既製品じゃなくて自分でデザインしたオリジナルクロスが欲しいという企業や事務所、
あとは一般のお客さんへの販売や対応まで可能になる。
そして将来的には、
このショップを東京や名古屋など、他の地域にも展開していきたいと思ってます」
そうして、今まで接点のなかった企業や個人との関係づくりを見据えながら、
自分たちがつくるものづくりの良さを、主体的に伝えていく。
これこそが、エイチ・エス・エイの目指していく先なのです。
今まで培ってきた技術を通じて、人の生活を豊かにするという未来像。
その話を聞いたからこそ、最後にあの質問を社長にぶつけてみることにしました。
“サインコミュニケーション”は、世界の共通語
「サインや看板がない世界って、一体どんな世界だと思いますか?」すると花田社長、一つひとつ言葉を選ぶように、じっくりと答えてくれました。
「まず、建物のデザイン的に“締まらない”。なにか大切なメインが足りない。
なんだかそんな景色や心持ちになるでしょうね。
でもね、文字が書いてあるものだけがサインや看板じゃないですから。
モニュメントもサインですし、“トイレや2階はこちらです”みたいな案内板もそう。
点字ブロックとかもそうだし、万国共通のピクトグラムっていうのもあるでしょ?いうなれば、
あれらも全部ひっくるめて“サイン”って呼んでいるわけです。
そやから、待ち合わせをする目印にしても、
行ったことのない場所や店を見つける初めての出会いにしても、
人がどう動くかっていう動線にしても、
サインがない世界だと、そういうこと全部が、とにかく困る。そうでしょ?
そんな世界、いま考えられます?(笑)」
なにかしらのサインで溢れている身のまわりを思い浮かべてみると、
それはユニバーサルデザインやグローバルデザインにもつながっている。
これがない世界は、きっと今の世の中とは全く違う様相を呈しているはずです。
「みんな“あって当たり前”ぐらいにしか思ってない。そういうもんでしょう」
そう言って、茶目っけたっぷりに笑う花田社長。
それくらいに“当たり前な世界”を、実は“意識的につくっている”
それこそが、エイチ・エス・エイの仕事の醍醐味に他なりません。
たくさんの“世界にひとつだけしかないもの”を生み出しながら、
実は、人の生活や暮らしまでを司っている“サインコミュニケーション”。
こんなにスリリングな仕事、一度知ってしまったらやってみたくなる。
そう思いませんか?
※本求人記事は、NPO法人スマイルスタイルが大阪府より委託を受け、
「地域人づくり事業(雇用拡大プロセス)未就職卒業者等と
優良中小企業早期マッチング事業(事業期間2015年3月〜2015年12月)」の一環で
作成したものです。
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- 株式会社エイチ・エス・エイ
- 募集期間
- 募集終了
- 募集業種
- ①企画営業
サインおよびインテリア(内装)に関する営業および提案業務。基本はルートセールスです。クライアントとの打ち合わせ〜現地調査〜見積、受注後はクライアントとの調整や提案を踏まえ決定したものを協力業者への発注〜施工管理、引渡しまでの業務。
②サイン制作
チームで営業やクライアントが要望する商品を作り上げていく、基本一つ一つ手作りにより完成させていく業務。 レーザ加工機、ルーター加工機・デジタル出力機等を使いながら。
*模型とか工作好きで手先の起用な方希望。
- 雇用形態
- 正社員(試用期間3〜6ヶ月)
- 応募資格
- 未経験可、経験者優遇
- 勤務地
- ①企画営業
・大阪営業所(大阪市西区京町堀1丁目3番13号辰巳ビル7階)
・東京営業所(東京都港区芝大門1丁目2番13号 第一丁子家ビル1F)
②本社工場(大阪市生野区林寺6丁目8番24号)
- 勤務時間
- 8:45〜17:30(12時〜1時間/15時〜15分休憩)
- 給与
- ①年240万〜500万円
②月18万〜30万円
*試用採用および研修期間は別途規定有。
経験・スキル等を考慮し、面談の上決定します。
決算賞与年1回(業績連動)
- 休日・休暇
- 週休2日制・祝祭日・年末年始・GW・お盆・慶弔
- 待遇
- 交通費:15,000円まで支給(6ヶ月定期として)
手当:社会保険、雇用保険、精勤手当
資格取得補助、慰安旅行、福利厚生施設等
- 採用予定人数
- ①計1〜2名程度
②2名程度
- 選考プロセス
- 1)まずは履歴書・職務経歴書等の書類作成サポートや面接対策、キャリア相談等を実施致しますので、下部のエントリーフォームよりエントリーしてください。ハローライフよりご返答させていただきます。
2)書類選考
3)面接
4)採用可否連絡
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