求人情報

株式会社 中川政七商店

工芸を元気にする老舗ベンチャー

  • 2014/03/24 公開
  • 2014/12/23 更新
※ハローライフでの募集は終了してますが、
採用状況は各社に問合せください

ココがポイント

変化を恐れない、老舗ベンチャー

中川政七商店は、SPA(製造小売)業態を伝統工芸の分野で初めて確立。「遊 中川」「日本市」など、6つの自社ブランドを抱え、麻織物から陶器、和紙など、様々な素材を用いて多様な商品を世に送り出してきた。また、自社ブランドの運営で培ったノウハウを活かし、工芸メーカーを対象とする経営コンサルティングや流通サポートも提供。「日本の工芸を元気にする!」というビジョンの基、様々な施策を次々と打ち出しスピーディーに実行する、変化に富んだ会社だ。

ココがポイント

「できるか、できないか」でなく、「やるか、やらないか」

試行錯誤を繰り返しながら、地道な努力と積み上げによって、伝統工芸が形づくられてきたように、中川政七商店は、地道な努力とその結果としての成長を厳しく求める反面、社内公募制度を導入するなどチャレンジを寛容に認める会社。厳しさと寛容さが共存する環境は、けして楽(らく)ではないけれど、楽(たの)しみながら自らを成長させることができそうだ。

ココがポイント

「日本の工芸を元気にする!」ものづくり

伝統工芸の分野は、長年衰退傾向にあるが、中川政七商店では伝統工芸業界に特化したコンサルティング事業を手掛けたり、合同展示会「大日本市」などを通じて、様々な工芸メーカーと提携することで工芸の活性化につなげている。また、2013年からは、地元の小規模工芸メーカーに商品企画とデザインを提供し、土産物店には地域の工芸品のタイムリーな供給と店舗運営のアドバイスを行う「日本市プロジェクト」もスタート。ものづくりを通じて、伝統工芸の再興に主体的に貢献できるのは、同店ならではの魅力だろう。

創業300年、奈良の「老舗ベンチャー」

中川政七商店は、「老舗ベンチャー」という言葉がよく似合う。
1716年、奈良に創業して以来、約300年にわたり、伝統工芸の奈良晒(ならざらし)をはじめとする麻織物をつくってきた「老舗」でありながら、「日本の工芸を元気にする!」というビジョンのもと、ここ10年ほどの短い期間に、新たな分野に挑戦し、急速な変革を遂げてきた「ベンチャー企業」でもあるからだ。
写真1

自社を元気に!業界を元気に!!

老舗伝統工芸メーカーの中川政七商店に「ベンチャー企業」のような気風と
アクションをもたらしてきたのは、現・十三代社長の中川淳さんだ。
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中川さんは、京都大学法学部を卒業後、2000年に大手メーカー・富士通株式会社に入社。
システムエンジニアとしてソリューション営業を担当し、上位の業績をおさめていたが、
当時は、年功序列制度が根強く残る職場。
次第に「成果を出したら、その成果に見合うポジションが得られるフィールドで仕事がしたい」
との思いから、家業である中川政七商店に“転職”した。

2002年、中川政七商店の経営を担い始めた当初は、
社内の納期管理や在庫管理も十分ではない状況。
業務システムの導入など、経営の仕組みを再構築し、システム化を進めるとともに
自社のテキスタイルブランド「遊 中川」の直営店を東京・大阪・名古屋・広島などの主要都市に次々と展開し、商品開発・製造・流通・小売までをすべて自社で運営するSPA(製造小売)業態を伝統工芸の分野で初めて確立した。

また、2003年に新ブランド「粋更 kisara」を立ち上げたことを皮切りに、
暮らしの道具をテーマとする「中川政七商店」、靴下ブランド「2&9」、ハンカチブランド「motta」、日本の土産ものがコンセプトの「日本市」と、自社ブランドも堅調に増やしている。
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2009年には、伝統工芸業界に特化したコンサルティング事業に参入。
自社ブランドを通じて培ったブランドマネジメントや流通・販売のノウハウ、仕組みを活かし、
経営視点から様々な助言やサポートを行う。マルヒロ(長崎県波佐見町)、バッグワークス(兵庫県豊岡市)など、これまでコンサルティングを手がけた8社では、いずれも大きな成果を収めてきた。
また、合同展示会の開催などを通じて工芸メーカーの流通をサポートする「大日本市」では、
メーカーに不足しがちな流通・販売機能を継続的に提供している。
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すべては「工芸を元気にする!」のために

SPA業態の確立、自社ブランドの拡大、業界特化型コンサルティング、流通サポート。
これらは、一見するとバラバラに見えなくもないが、
実は、「工芸を元気にする!」のためのアクションという共通点がある。
約300年の歴史がありながら、実はこれまで社是も家訓もなかった中川政七商店に、
「日本の工芸を元気にする!」という会社のビジョンをはじめて掲げたのも、
なんと十三代社長の中川さんだ。
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2〜3年にわたって、中川政七商店は「何がしたいのか?」「何ができるのか?」
「何をすべきか?」を徹底的に考え抜き、この言葉にたどり着いたという。
このビジョンは、中川政七商店における基本的な判断基準であり、従業員一人ひとりの業務や行動の基準であり、社内外の関係者の共通意識としても根付いている。
つまり、中川政七商店のすべては、「工芸を元気にする!」のもとに考えられ、積み上げられているといえよう。
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中川政七商店のものづくりの中核を担うデザイナー

中川政七商店のものづくりの中核を担っているのは、
商品企画からデザイン、生産工程の設計までを幅広く担当するインハウスデザイナーだ。
現在、商品企画課には約15名が所属。新卒入社・中途入社問わず、入社当初は先輩デザイナーについて業務を遂行し、中川政七商店のものづくりの基本を学ぶ。
大学卒業後、2012年4月に入社した長砂佐紀子さんも中川政七商店のものづくりを担うデザイナーの一人。現在、「日本市」を主に担当している。
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商品デザインから生産工程の設計まで

「一人のデザイナーが担当する仕事の幅の広さに驚いた」と入社当時を振り返る長砂さん自身、
入社後初の「2013年夏シーズン」でいきなり20アイテム50種類を担当。
「中川政七商店」の陶器のプロダクトデザイン、「粋更 kisara」の薫紙(くんし)、
名刺香のパッケージデザイン、「遊 中川」の麻の縫製など、手掛けるブランドも扱う素材も多岐にわたる。
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長砂さんはもともとプロダクトデザインを志望していたわけではなく、
当初は広告業界を就職先として考えていたという。
「就職活動を始める前、恩師に「仕事に就くことを夢にするのではなく、
夢のために仕事があるんだよ。」という言葉をもらい、改めて自分が人生をかけて成し遂げたいことを考え、デザインで人や世の中をポジティブにする、
という夢のために、幅を広げて考えたんです。その中で、ものづくりの魅力に気付きました。
使い手一人ひとりの生活に溶け込んでその人の経験を作っていけるということは、とても影響力の大きいことだなって。」
自らが生涯を通じてやり遂げたいことを考え抜いた先に、ものづくりがあった。
「もちろん、経験のないことに挑戦しなければならない場面はたくさんありますが、
様々な商品に関わることで多くの職人さんとつながりができ、知識の幅が広がっていくのは楽しいこと」と、この環境を前向きにとらえ、日々努力を重ねている。

また、中川政七商店では、デザイナーが担当する職域の広さも特徴的だ。
春・夏・秋冬の3シーズンで展開されている。ブランドマネージャーが策定する商品政策をもとに、デザイナーはそれぞれの担当商品に着手。
商品のデザインはもとより、原価計算や、仕入れ先との価格交渉、
商品の小売価格(上代)の提案、量産に向けた生産工程の設計までをすべて担当し、
一連の流れをワンシーズンにつき3ヶ月で完了させる。
写真9
長砂さんは、中川政七商店のデザイナーとしての面白さを
「ものづくりの一連の流れに携われるのが魅力。
自分が関わった商品が、最終的にどれくらいの期間で、いくつ売れたのかまで把握できるのも、
店舗スタッフからお客様の反応を知ることができるのも、私にはとても刺激になります」と語る。

ものづくりを支えるのは、真摯なコミュニケーション


もちろん、ものづくりは、デザイナー1人では成し得ない。
ブランド全体から商品のテーマやコンセプトをまとめるブランドマネージャーと商品を創り上げていく面もあれば、取引先との納期調整や価格交渉、直営店をはじめとする
社内の他部署との連携など。
社内外問わず、様々な人々との間でコミュニケーションが必須となる。
長砂さんは日頃のコミュニケーションにおいて
「モノにも相手にも真摯に向き合うこと」を常に心がけているという。
写真10

「工芸を元気にする!」ための、ものづくり

長砂さんが、これまでに手がけた商品の中でとりわけ思い入れのあるものが、
「中川政七商店」の「塩壷」だ。学生時代の友人が家業に入った創業130年の信楽焼の窯元「ヤマタツ陶業」を新たなパートナーとし、素材にこだわった塩壷をプロデュース。
粗い土を使用することで吸水性を高め、湿度変化を調節することによって塩を固まりにくくする仕組みを信楽焼で実現したユニークさと、シンプルなデザインが、ユーザーからも好評だ。
写真11
「伝統工芸の分野では衰退している産業が多いのも事実ですが、新しいパートナーを開拓し、
商品化に結びつけることで、様々な工芸をもり立てることができます。
これは、『日本の工芸を元気にする!』という会社のビジョンにもつながることですし、
自分の喜びでもあります。」と語る長砂さん。
このビジョンは、中川政七商店のものづくりにも強く反映されている。
写真12

ショップスタッフは、いいものを正しく伝えるメッセンジャー

たとえいいものをつくっても、ユーザーと接点を持つ場所やメッセージの伝え方によって、
その印象は大きく左右される。また、モノに溢れた現代は、見た目や利便性だけでなく、
商品に込められた思いやストーリーがより問われる時代でもある。
このような時代背景のもと、中川政七商店では、「製品の良さや思いを正しく伝えるには、
商品企画力だけではなく、流通や販売、小売までを自社でマネジメントする必要がある」との考えから、SPA業態を積極的に導入してきた。
それゆえ、中川政七商店のショップスタッフは、
自分が販売している商品の意味や意義を理解し、その背景や想い・ストーリーを、
つくり手に代わってお客様に正しく伝える“メッセンジャー”としての役割を担っている。
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「日本市 奈良三条店」で店長を務める松山千恵さんも、そんな貴重なメッセンジャーの一人。
2006年、「遊 中川 広島福屋店」(当時)のアルバイトスタッフとして入社し、
5年間勤務。その後、「日本市 羽田空港第2ターミナル店」での2年間の勤務を経て、
社内公募制度を活用し、自ら同店の店長に応募。2013年11月から現職についている。
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中川政七商店のショップは、最小限のスタッフで運営されている。
スタッフ数は、大規模店を除き、各店とも2〜3名程度。
もちろん、スタッフ1名で店舗を運営する時間帯も存在するため、できるだけ速いスピードでの「独り立ち」が求められる。また、中川政七商店のショップスタッフが担う職域は、接客販売、レジ打ち、贈答用の熨斗(のし)や包装、在庫管理などと幅広く、様々な知識やスキルの習得が求められる。
松山さんが入社して初めて習得したのは、ラッピングの基本である回転包み。
先輩スタッフに手順を教わり、帰宅してからも家にある箱をすべて集めて、何度も繰り返し練習したそうだ。
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また、和雑貨を扱うショップならではのエピソードとして、
「『遊 中川』の商品は、濃紅(こきくれない)のように、昔の色名を使っているんです。
入社当時は、読めない、書けない色名や漢字が多かったので、単語カードに書き出して、
毎日毎日通勤電車の中で覚えるようにしていましたね。」
松山さんは、少し懐かしそうな表情を浮かべながら、静かにこう語ってくれた。
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「自信があるかないかじゃない。やるか、やらないか。」

中川政七商店に入社して8年。入社当初から自主的に知識やスキルの習得に務め、
広島・東京・奈良という3つの異なる地域で店舗運営に携わってきた松山さんだが、
「実は最初、たまたま家の近くで「中川政七商店」の新店がオープンするからということで、
和雑貨のお店でアルバイトでもしようかな、くらいの軽い気持ちで応募したんですね。
ですので、入社してからの数年は、自分にまったく自信がなかった。
だから、会社からせっかくいろんなチャンスをいただいても『自分には無理です』って断り続けるような、そんなタイプだったんです」と当時の自分を振り返る。
そんな松山さんの背中をそっと押したのは、十三代社長 中川さんの言葉だった。
写真17
「いつまで経ってもウジウジしていた自分に、あるとき、(中川)淳さんが
『自信があるかないかじゃない。やるか、やらないかだよ。』って言ってくれたんです。
その言葉が心の中にストンと素直に入ってきて、とりあえずやってみよう、
今の自分よりちょっと頑張ってできることを続けていく、それが大切なんだなと前向きにとらえられるようになりました。
社長は、できない人の気持ちをよく理解し、相手の考え方とか目線を合わせて、話してくれる。
だから、素直に納得できるんです。」
現在は、店長として、自信が持てずに悩むスタッフを当時の自分と重ねあわせ、
ときに温かく見守り、ときに励まし、「やってみよう」という前向きな気持ちへと導くよう、
日々心を砕いている。
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最初はどこでもいい。ただ、そこから成長できたかはシビアに問う

中川さんは、中川政七商店における人材育成の方針や人事評価の基準を明快にこう言い切る。
「最初のスタート地点は、どこでもいいんです。例えば30点くらいの出来でもいいし、
逆に70点くらいの出来でももちろんいい。ただし、そこからどれだけ努力して積み上げができたか?成長できたか?というところを、何よりシビアに問います。」
このような、寛容さと厳しさが共存する姿勢は、試行錯誤を繰り返しながら
先人の地道な努力と積み上げによって創りあげられてきた伝統工芸のありようとも重なる。
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変化を楽しみ、変ろうと努力できるヒトの集団

これまで見てきたとおり、中川政七商店は目覚ましいスピードで変革し、
デザイナー・ショップスタッフいずれも、1人のスタッフが担う役割は広範にわたる。
「中川政七商店と相性のいいのはどんな人ですか?」という問いに、長砂さんと松山さんは、
奇しくも同じ答えを返してくれた。
「変化を楽しめる人、変わろうと努力できる人、ですね。」
この点に加え、十三代社長 中川さんは、さらにこう付け加えてくれた。
「『成果を出した分だけ、それに見合うポジションで仕事がしたい』との思いから前職をとびだした僕が、前職と同じような会社をつくってはいけない。
やれるだけやってくれれば、それに見合った活躍の場はいくらでも用意しますよ。」

変わることを恐れず未知なる領域にも果敢に挑戦し、
地道な努力を一つひとつ積み重ねることができる、
まさに「老舗ベンチャー」のような人にとって、
中川政七商店には、活躍のフィールドが限りなく広がっている。

(取材・文/松岡由希子 撮影/倉科直弘 コーディネーター/喜多舞衣)
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株式会社中川政七商店の中川淳さんの暮らし方にクローズアップした連載記事「ハローライフなひとびと」も合わせてご覧ください。
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だれかに教えてあげてね

募集要項

企業名・団体名
株式会社 中川政七商店
募集期間
2014/5/30(金)〆切 ※当日消印有効
それ以降の募集につきましては随時こちらのサイトにてお知らせさせていただきます。
募集業種
企画デザイナー・服飾デザイナー
雇用形態
正社員・アルバイト
応募資格
◆企画デザイナー
実務経験2年以上(グラフィックデザインの経験は必須)、Adobe Illustrator、PhotoShop、絵やイラストが描ける
◆服飾デザイナー
アパレル、ファッション関連職種での企画、デザイン、パターンメイクの実務経験者
勤務地
本社
(奈良県奈良市東九条町1112-1)
勤務時間
9:00~17:30
給与
経験により要相談
休日・休暇
隔週土曜・日曜・祝日・夏期・GW
年末年始休暇(年間休日102日)
待遇
交通費全額支給(正社員上限:月5万円、アルバイト上限:月2万円)、昇給年1回、有給休暇、各種保険完備、習い事制度(業務に関係のある習い事は半額補助)、社員割引制度
採用予定人数
各1名ずつ
選考プロセス
1)本サイトからエントリー後、
  履歴書・職務経歴書・ポートフォリオを弊社までご郵送ください。
  ※お送り頂いたものはお返ししておりません。
2 ) 書類審査後、全ての方にご連絡(2週間以内)
3 ) メールまたは電話にて面談日時を相談の上、決定。
4 ) 一次面談・二次面談を実施。
5 ) 面談結果を全ての方に連絡、採用が決定。
6 ) 勤務開始
応募者への質問
・仕事をする上で、一番大切にしている事は?
・中川政七商店の第一印象は?
WEBサイト
http://www.yu-nakagawa.co.jp/top/
メッセージ
インハウスデザイナーとして商品の企画立案からデザイン、生産ラインにのせるまでを一貫して行います。テキスタイル、プロダクト、グラフィック、アパレル、あらゆるジャンルを扱いますが、それら全てにおいて、ブランドの目指す方向を理解し、商品として具現化する力が求められます。簡単な仕事ではありませんが、その分、生み出した商品を通して、たくさんの人に喜んでいただける仕事です。デザインに対して熱意とスキルを持ち、何事も楽しんでまじめにやり遂げられる方のご応募をお待ちしています。

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