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カフェは、さりげないショールーム
元々、会社勤めでプロダクトや家具をデザインしてきた徳田正樹さんが、2009年、独立を機に立ち上げたのが「SONGBIRD COFFEE」だ。
「はじめは、自分がデザインした家具やインテリアを見てもらえる店をやりたいなと思って。
それも、家にいる感覚で家具を使ってもらいたかった。
じゃあ、お客さんの滞在時間を長くする方法は何だろう?と考えて、
コーヒーを飲みながらゆっくりしてもらえるカフェという形態になったんです」
ショールームから発展するカタチで生まれたカフェでは、
もちろん、テーブルや椅子、ソファなど主な家具は徳田さんがデザインしたオリジナル。
なかでも椅子は、スクエアなフォルムながら、座り心地のよさに驚く。
「斬新なものを生みだそう!って意識は、まったくないんです。
一般的なプロダクトのなかで、見落とされている部分を発見してカタチにしたいというか。
たとえばその椅子は、背もたれをテーブルの高さに合わせてあるんです。
ほんとは、背もたれってもう少し高いんです。
でも、5センチほど低くすることでフラットになって、空間が広く見える。
椅子って、家のリビングにあっても、
座ってる時間より置いてる時間の方が長いんじゃないか?って。
それなら、景色がよく見える椅子を作ろうと。もちろん、座り心地は重視しながら」
日常のささやかな発見から作られる徳田さんのプロダクツは、
家具の他にも、時計やコーヒーカップなどライフスタイルにまつわるものが多い。
カフェの一角にある小部屋には、それら雑貨を展示&販売するスペースがある。
何気なく、
「このコーヒーカップも、もちろんカフェで使うんですよね?」
と訊けば、意外な答えが。
「いや、実は使ってないんです。うちのコーヒーは、
いろんな焙煎士の方から届く豆を使っていて、彼らが作る味わいや香りを
一番に楽しんでいただきたい想いがあって。
そこに僕がデザインしたカップを使うと、ちょっとうるさい気がして(笑)」
ショールームの役割を持ちながらも、
決して押しつけのないスタイルは、まるで徳田さんの人柄そのもの。
常連さんのなかには、「SONGBIRD COFFEE」を
第二のオフィスにする方がいるというほど、居心地の良さも抜群。
「回転率重視じゃなくて、いかにゆっくり店を楽しんでもらうか」を大切にする、
そんな懐深さも魅力のひとつ。
ちなみに、3階にあるオフィスも、こっそり見せてもらった。
キオスクほどのちいさなスペースで、やたら目につく“バナナ”。
徳田さんいわく、「ウォーホル(アンディ・ウォーホル)が大好き」なのだそう。
「あと、カラスも好きで」と、コレクトされたカラスのオブジェも鎮座。
なんでも、店主にとってのSONGBIRD のイメージは、カラスなのだとか。
「嫌われ者だけど、カラスが持つ世界観に惹かれるんです。
店名のSONGBIRDは、バンドOASISの曲名から」
「基本、僕は暗くて元気ないんで…」と自虐的な徳田さんだが、
心にはゆるやかなロック魂を秘めていそうだ。
コーヒーとデザインは似ている
「SONGBIRD COFFEE」のメニューには、自家製のカレーやスイーツもあるけれど、何より注目したいのは、コーヒー。
カフェでコーヒーと言えば、ブレンドやグアテマラなど銘柄で選ぶのが一般的だ。
けれどこちらでは、豆の焙煎士で選ぶ。
メニューを見れば、京都「六曜社珈琲店」の奥野修、
同じく京都「かもがわカフェ」の高山大輔、そして、
名古屋「吉岡コーヒー」の吉岡知彦、岐阜「SHERPACOFFEE」の中垣文寿、
という4人の名焙煎士の名前が並ぶ。
「六曜社の奥野さんや、かもがわカフェの高山さんと知り合ったことがきっかけで、
コーヒー焙煎士という存在を意識し始めたんですね。
それまでは漠然と、コーヒーは工場で作られるものかな、くらいに思ってた(苦笑)。
でも、実はスター焙煎士と呼ばれる方が全国にいて、
彼らの豆の焼き方などによって、仕上がりの味や風味がまったく違うということを知って。
そんな人の手仕事が反映されるコーヒーは、デザインと似ていて。
そこに魅力を感じて、コーヒーが好きになり、現在のようなメニューになったんです」
「(4人の焙煎士は)実際に自分たちがお店へ行って、
コーヒーはもちろん、店も人柄も大好きになった方ばかり。
各店の看板を背負ってるので、中途半端なものは出せないという責任は大きい。
でも、僕たちの想いに共感していただける方と長くお付き合いしたい気持ちがあって、
SONGBIRD COFFEE のオリジナルブレンドを作っていただいてます」
モノ作りをおこなう徳田さんならではの発想で、
コーヒーひとつにも、作り手の存在に光を当てる。そんなメニューづくりが面白い。
スタッフに求めるのは「明るく元気で健康な人」
今回募集するスタッフは、2Fカフェスペースでのホール&調理補助がメインの仕事だが、イレギュラーで、イベントの準備や当日の対応なども必須となる。
出勤は土日祝中心の週2〜3回。
イベントに応じて平日となる場合もあるが、それらの条件は、あくまで希望。
「大学卒業までの期間とか、次の仕事が見つかるまでとか、
長期でも短期でもどちらでも構わない。
週1日しか入れない人でも、相談してもらえたら」と、すこぶる柔軟。
しかも、資格は一切不要だ。
しかし、ひとつだけ、徳田さんと奥様がどうしてもゆずれない条件は、
「明るく元気で健康な人」だそう。
「これまで、デザインに興味がある方とか、将来的にお店を開きたい方とか、
いろんな条件で募集してきたんですけど、
結局、一番大切なのは、一緒に働いて気持ちのいい人。
ちいさい店なんで、スタッフひとりの存在が大きくて、
休まず出勤してくれるとか、コミュニケーションがスムーズに取れるとか、
基本的なことが大事になってくるんです」と、徳田さん。
「あとは、想像力や気配りがある人ならうれしい」とは、過去に6年の飲食店経験を持ち、
現在、メニュー作りから、フードやスイーツの調理すべてをこなす、奥様のあきこさん。
「お客様の様子を見て、状況をイメージできることは必要ですね。
それから、思いやりがある方は、ありがたいというか。
店では私たちが大好きなミュージシャンにライブをしていただくこともあるんですが、
そんなとき、たとえバイトさんが知らないアーティストでも、
『好きな人のライブが自分たちのお店でできるっていいですね』って、
気持ちをわかってくれたり、楽しみを共有してもらえる方。
なかなかできることではないと思うけれど、そんな方が来てくれたら、すてきだな〜って。
もちろん、料理ができるなど技術を持った方は、すごくありがたいです。
やる気とスキルさえあれば、フードもどんどん作ってもらいたいから。
でも、一番肝心なことは、やっぱり、明るくて元気な人ですね」
スキルより人柄、一緒に働きたいと思える元気なスタッフが求められる。
接客とともにメイン業務となる調理補助は、フードメニューの仕込みや仕上げお手伝いの他、
コーヒーを淹れる仕事もある。大看板を背負う大仕事ながら、
奥様の手ほどきがあるそうなので、心配はない。
「豆自体が新鮮で良質なものなので、私たちは、豆の量、お湯の温度、蒸らし時間、
落とすスピードなど、淹れ方さえしっかり守っていれば、おいしいコーヒーができます。
もちろん、一度、最高の1杯が淹れられたからといって、次も絶対大丈夫ということはない。
だから、毎回のチェックは怠れない。だけど、うちで何より大切にしたいのは、
お客様にたのしくメニューを選んでもらって、たのしくコーヒーを飲んでいただくこと。
たのしい店であることが一番重要です」
お客様をたのしませる姿勢は、フードにも表れる。
店名を冠した「SONDBIRD CURRY」は、
鳥の巣をイメージしたごはん&カレーの山に、玉子がポッコリと乗っかったキュートなひと皿。
「玉子の下にフライドオニオンを添えて、さらに巣っぽく見えるでしょ!?(笑)」
徳田さん夫妻のちいさなアイデアにキュンとした。
好きなことができる場所がある
来たる4月1日には、カジヒデキさんの店内ライブも控える「SONGBIRD COFFEE」は、不定期ながら数多くのイベントを開催している。
過去には、家具や雑貨の展示会はもちろん、
徳田さん夫妻が大好きなミュージシャンを招いてのアコースティックライブ、
古本市、陶芸家もパン屋さんも画家も音楽家も巻き込んだ大人の文化祭、
フィンランド伝統手芸のワークショップ…などなど、ジャンル不問のイベントを繰り広げてきた。
「収益よりは自分たちがたのしむこと」をモットーに、好きなことを実現する。
「新しいスタッフの方でも、アイデアさえあれば企画して欲しい。
もちろん、ホールや調理補助がメインですが、
企画を発案してくれるエネルギッシュな方がいると、すごく頼りになります。
イベントでなくても、たとえば、自分で焼いたパンをカフェで売りたいとか、
3Fで展示をやりたいとか。前のめりな方、大歓迎です」と、徳田さん。
やりたいことがある人にとっては、これほど贅沢な場所はない。
しかも、カフェとはいえ、多彩な人が集まる場所だからこその出合いのチャンスも多い。
「来てくださるお客さんも、自分の道を進んでいる方がたくさん。
何にでも興味を持てる方であれば、繋がりを広げることもできるはず」と、
奥様も企画&発案できる方は大歓迎だそう。
ユル〜いスタッフが歓迎します
主にデザイン業務に勤しむ徳田さんだが、忙しいときにはカフェを手伝うことも。奥様はじめ、スタッフとの交流も日常茶飯事で、
オープン前に余裕がある時などは、コーヒータイムを設けるそう。
「5分だけでも、みんなで話す時間が大事だなと思って」
それはまるで朝礼のごとく、一日の気合いを入れる瞬間かと思いきや、
「どうでもいい話ばっかしてるなぁ」と、奥様が笑う。
いったい、どんな話を!?
徳田さん「ヤマザキのアップルパイの話とか。僕が大好きで。いままで200個は食べたとか。
そういう話をします。新入りには登竜門的に(笑)」
奥様「必ずしてるな(笑)。あと、食べ方のレクチャーも」
徳田さん「そう。皮がこぼれやすいから思いっきり潰して、平らにして食べる。
ホント、どうでもいい話(笑)。それで、みんなほっこりするんですけどね」
奥様「で、オープン時間や〜!って焦ってね(苦笑)」
なんとも、ユル〜いやりとりに心なごむ。
「SONGBIRD COFFEE」には、
かつてのスタッフが遊びにきたり、ピンチヒッターで店を手伝いに来るなど、
徳田さん夫妻とのゆるやかな関わり方を続ける人も多い。
大好きな焙煎士やミュージシャンと大切な関係を築きたいと想うように、
スタッフともそうありたいと願う。
そんなふたりの温かい気持ちが、この店全体に詰まっている。
(取材:村田恵里佳 撮影:倉科直弘 コーディネーター:榊沙織)
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- SONGBIRD COFFEE
- 募集期間
- 2014年5月30日(金)〆切
それ以降の募集につきましては随時こちらのサイトにてお知らせさせていただきます。
- 募集業種
- ・ショップスタッフ
カフェ業務(ホール、調理補助)、販売業務(雑貨など)、ショップ運営作業補助。
- 雇用形態
- アルバイト
- 応募資格
- ・週2〜3日(土日祝)勤務できる方
・短期、長期は問いません
・学生可
- 勤務地
- SONGBIRD COFFEE
京都市中京区竹屋町通堀川東入西竹屋町529
- 勤務時間
- 11:00〜18:00
- 給与
- 800-1000円
実績・能力等を考慮し面談の上決定。
- 待遇
- 交通費支給(上限1万円)
- 採用予定人数
- 1〜2名
- 選考プロセス
- 1)本サイトからエントリー後、
履歴書・職務経歴書を弊社までご郵送ください。
※お送り頂いたものはお返ししておりません。
2 ) 書類審査後、通過者の皆様にのみご連絡
3 ) お電話にて面談日時を相談の上、決定。
4 ) 面談を実施
5 ) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
6 ) 勤務開始
- 応募者への質問
- ・当店を選んだ理由を教えて下さい。
・当店でやってみたいことは何ですか。
- メッセージ
- やりたい事や、興味がある事があれば、カフェ業務以外にも
色々出来る可能性がある職場です。
明るく元気にお店を盛り上げてもらえたら嬉しいです。
-
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