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2020.12.17 公開 2021.01.18 更新
株式会社ダン計画研究所
富田林市金剛地区とともに成長するコワーキングスペースの運営スタッフ。ふらっと行ける居場所が紡ぐ、まちづくり。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください



2021年1月、南海高野線「金剛駅」から徒歩10分ほどのニュータウンに、コワーキングスペースが誕生します。今回はその運営スタッフの募集です。

コワーキングスペースができる場所は、南海高野線「金剛駅」から徒歩10分ほど。富田林市役所金剛連絡所の北側にある施設の1階です。清潔感と暮らしに馴染む趣のあるきれいな施設です。同じ並びには交番や保育園、UR金剛団地の自治会事務所などが立ち並び、地域の人々が行き交っています。

朝や夕方には施設のすぐ近くにある中学校の生徒たちも多く行き交い、賑わいをみせるそう。整備された道路や公園、緑地などの豊かな環境とおだやかな時間がとても気持ちのいい場所です。
高度経済成長期にニュータウン開発が盛んに行われてきましたが、昨今では少子高齢化や人口減少、集合住宅や施設の老朽化などの問題があります。今回舞台となる富田林市の金剛地区も例外ではありません。

そんな中、なぜコワーキングスペースが誕生するのでしょうか?その経緯や事情を聞くと、ニュータウン問題のみならずコロナ禍における現代の課題も見えてきました。そして、どんな人材がこの仕事にふさわしいのかということも。

どこのまちでも起こっている問題に真っ向から向き合い、まちの再生と活性化に取り組む自治体と組織の方々にお話を伺いました。ぜひ、最後まで読んでみてください。

「居場所がない」を解消したい。コワーキングスペースという居場所で、地域の人の声とニーズに応えるまちづくりを。


坂口公一(さかぐち こういち)さんは、富田林市産業まちづくり部金剛地区再生室の室長代理。
金剛地区のニュータウン問題に取り組み、子どもから高齢者をふくめた地域の人々が安心できる暮らしを守り、魅力の向上を目指しています。坂口さんは様々な取り組みをしている中、地域の人々からある言葉を幾度となく聞いたといいます。

坂口さん アイコン
『居場所がない』という声が圧倒的だったんです。ニュータウンの特徴として地区の集会所がほとんどないことがあげられます。ですから、地域の人の活動拠点が少なくコミュニティも希薄だったんですよね」

そこで、坂口さんたちが「居場所」をつくろうと地域の人たちと活動を進めているところに、新型コロナウイルス感染症が日本を襲いました。それに伴い、テレワーカーが増加。しかし、「自宅だと家族がいるため落ち着いて仕事ができない」「カフェだとオンライン会議ができない」など、仕事をする場所に困っている会社員が一定数いるという情報もあり、市役所内で「会社員の居場所も必要ではないか?」という議論になったそう。

坂口さん アイコン
「居場所といっても定義は広いですよね。高齢者の集まりや親子のイベントもそうだし、仕事場自体が居場所という人もいます。高齢者や子育て世帯だけでなく、社会人や学生もふくめたさまざまな層の居場所が必要だとより強く感じたんです」

折しも、新型コロナウイルス感染症対策に取り組む地方自治体のために国から臨時給付金が支給されることもあり、「居場所」の中でもまずはコワーキングスペースを開設することになったんだそう。

(コワーキングスペースづくりはこれからスタート。立ち上げから関わっていけるおもしろさがある)



坂口さん アイコン
「社会実験的ではありますが、このコワーキングスペースを居場所にしてもらいつつ、地域の人の声やニーズを拾いあげながら、今後の施策にも活かしていきます

子育て世帯が多く集まるのなら子育てに特化した施設を、コワーキングが人気ならシェアオフィスの機能がある施設を…など、このコワーキングスペースをベースにまちづくりをさらに活性化させていくのです。

坂口さんは「富田林市としても手探りで、走りながら考えています」と笑っていいます。地域の人の声を拾いながら、試行錯誤しながら、よりよいまちづくりをする姿に胸が熱くなりました。
今回の募集の仕事内容は、利用者の対応や施錠・解錠、掃除などの施設運営管理です。しかし、単純に「コワーキングスペースの管理者」と捉えるとミスマッチが起こりそう・・・。この事業は、あくまで地域の人が求める居場所づくりや地域活性の枠組みで実施されるもの。コワーキングスペースを飛び越えて、まちのことに関心を向け、「まちづくり」をゴールに見据え行動できる人を求めています。


坂口さん アイコン
「コンサルティング経験などは必要ありません。基本的なWordとExcelが使えたら大丈夫です。店舗運営やマネジメントなど場作りの経験がある人は特に歓迎しますが、なによりも地域の人との関係性づくりを楽しめたり、まちのためのアイデアを出してくれたり、利用者の話をしっかり聞いてサポートができる活動的な人が理想です。『金剛地区まちづくり会議』などの地域の活動や定期的に行われる地域のイベントにも参加してくれると嬉しいですね。

と言っても仕事なので、休日や勤務時間外にも地域の活動に積極的になってほしいとか、こちらも無理矢理お願いすることはありません。ですが、この仕事を通して地域への関心を深めようとしてくれたり、真剣に向き合ってくれるような熱心な人は大歓迎です。

プライベートと仕事の線引きはしつつ、まちの未来を考え、まちにとってこのコワーキングスペース(居場所)がどうあるべきかを考えてくれる人がいいですね

(取材中、コワーキングスペースの前は地域の人が行き交い、「こんにちは!」と声をかけてくれるシーンがたくさんありました)


坂口さんはこのコワーキングスペースが「ホテルのロビーや学食みたいな場所になってほしい」といいます。

坂口さん アイコン
「ロビーも学食も打ち合わせをしている人がいたり、待ち合わせや休憩、ご飯を食べる人もいるしぼーっとしてる人もいますよね。敷居が高くなく、誰もが自然ととけ込める場所にしたい。地域の皆さんとの関係を自ら築いていこうとしてくれる人をお待ちしています」


地域の人が「ふらっと行ける場所」にしたい。意図的じゃない一体感で、地域の活性化を促す。


富田林市からコワーキングスペースの運営を請け負ったのは、株式会社ダン計画研究所(以下、DAN)。都市や拠点づくりに関する調査や政策提言などを行う会社です。採用されると、DANのスタッフとして本件に携わります。

ともに事業を推進する先輩のひとり、DANの取締役で主任研究員の上岡文子(かみおか あやこ)さん。
富田林市寺内町で空き家を活用したい人と所有者をマッチングさせる取り組みや、泉北ニュータウン住宅リノベーション協議会などに関わってきました。

上岡さんはさまざまなイベントや企画を行う中で、感じてきたことがあるといいます。

上岡さん アイコン
「人が目的なくふらっと来て、そこでなにげなく会話が生まれ、地域の人のつながりが生まれたり、何かやってみようかと行動に繋がっていったり・・・そういう、『意図的じゃない一体感』こそがまちづくりの目指す方向じゃないか、と思ったんです。場所が持つ力ってすごいと感じてきました。人が目的なく訪れられる場所って意外と少なくて、ニュータウンなら尚更ありません…」


上岡さんはコンサルの経験を積む中、「意図的にまちづくりをしている感覚を感じることもあった」といいます。地域の会議には役職のついた人やファシリテーターがいて、忖度が少なからずある。会議に参加していない層の本当のニーズが拾えず、「これがまちづくりなのかな?」と疑問を持ったんだそう。

上岡さん アイコン
「子育て世帯や会社員などは会議に出られない時もありますし、イベントに参加するのはハードルが高いと感じる人もいます。同世代を見つけたり、本音を言い合える関係を築くには時間もかかるから、まちのことを話し合うことが難しい。

だから目的を持つ人だけが集まるのではなく、ふらっと来て本音を言える関係を築ける場所が必要だと思ったんです。

少子高齢化・人口減少といえども、まちには幅広い世代が生活しています。あらゆる層の意見を拾いあげるという意味で、『ふらっと行ける場所』に可能性を感じたんですよね


地域の人の意見を聞くためにアンケートやイベントを行うことも大切ですが、「ふらっと来た人たち」の日常の中で拾いあげる声こそ地域の人の真の声なのではないか、と上岡さんは思ったのです。

上岡さん アイコン
「今はコロナで頻繁にイベントを開催できないので、遠回りかもしれないけどこのコワーキングスペースをきっかけに人とつながったり、まちづくりの実現ができたら嬉しいです。人はひとりになりたい時もあるけど、孤独感のない場所を求めていると思います。ふらっと行けて、誰もが違和感なく過ごせる場所にしていきたいですね」


地域の人が「このまちが好き」と誇れるまちにする。コミュニティデザインのやりがいを見出せる仕事。


DANとしての最終目標は、地域の人が自発的ににぎわいをつくり、「このまちが好きだ」といえる状況をつくること。行政や組織、企業などが意図的に働きかけなくても、地域の人が自分の意志で拠点に行き、自分のしたいことをしながら声を掛け合ったり、人と人がつながる場所をつくることが本当のまちづくりだと考えています。

「そんなこと、自分にできるだろうか」という不安は、入社当初、上岡さん自身も感じていたそうです。

(同種の業務として、リノベーションとDIYを基軸に、茨木市内の活動人口増加を目的とする「リノベのいばらき」プロジェクト事業において、DANは2017年の拠点整備から2020 年現在まで、継続してプロジェクト運営に携わっています)



上岡さん アイコン
「私も入社当初から地域の人のつながりの中から、基本的なマナーからまちづくり活動への姿勢までたくさん学ばせてもらいました。地域の人の一生懸命な姿や想いに触れてきているので『この人たちのためになりたい』と自然と考えるようにもなって。社会性が身についてとても成長できる仕事です。もちろんアンケートを取ったり集計したり、地味な業務も多いですが、それが地域の人につながっていると思うとやりがいを感じます


最終的には地域の人に「会いにきたよ」といってもらえるような拠点になれば嬉しい、とのこと。人が好きで、誰かのために考え、動ける人がひとりでもいてくれると、地域の人にとっても安心できるのではないでしょうか。

このコワーキングスペースの価値はこれから形づくられていきます。地域の人が愛着を持ち安心で快適に暮らせるまちを目指し誕生するコワーキングスペースは、無限の可能性を秘めています。

まちづくりやコミュニティデザインに興味がある人にとって、十分なやりがいを見いだせると感じました。ぜひ、エントリーを

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Job description
募集職種
企業名・団体名
株式会社ダン計画研究所
募集期間
2021/1/16 〆切
募集職種
富田林市が開設する拠点施設の受付、日常的な運営・管理業務
仕事内容
・拠点施設での受付、来客対応、施設の運営、管理に関わる事務業務全般
・拠点施設で実施するワークショップ、イベント、会議等の企画・運営、記録作成
・クライアント、地域のまちづくり関係者等との打合せ 他
※将来的に、DANが展開する他事業の業務に携わっていただく可能性もあります。
雇用形態
契約社員(試用期間1ヶ月)
応募資格
・まちづくり、拠点施設運営に関心がある方
・Excel/Word等、PCの基本操作ができる方
・経験者優遇
・拠点施設の周辺地域(富田林市、近隣市)在住者優遇
勤務場所
富田林市寺池台一丁目9番70号S3号棟 
※屋内の受動喫煙対策あり(敷地内禁煙)
勤務時間
9:30~18:30(内、1時間休憩あり。拠点施設の運営状況等により勤務時間の変動あり)
給与
月給20万円〜25万円
※経験・スキル・前給等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
完全週休2日制(基本は土日、イベント等がある場合は休日出勤もあり)、祝日・GW・夏季・年末年始・慶弔・有給あり※年間休日122日
待遇
交通費支給(上限25,000円/月)、社会保険、雇用保険
採用予定人数
1名
選考プロセス
1)本サイトからエントリー後、
 履歴書・職務経歴書を弊社までご郵送ください。
(送付先:〒542-0061 大阪市中央区安堂寺町1-6-16 株式会社ダン計画研究所   上岡宛)
※ お送り頂いたものはお返ししておりません。
2 ) 書類審査後、採用・不採用どちらの方に対しても結果をご連絡
3 ) お電話にて面談日時を相談の上、決定
4 ) 一次面談を実施
5 ) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定
6 ) 勤務開始
webサイト
https://dan-dan.com/
メッセージ
まちづくりに思いや関心があり、粘り強く、やる気のある方を募集しております。 ご応募お待ちしています。