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NPO法人 障害者の自立を支えるサポートネットワーク(サポネ)の求人サムネイル
2021.04.30 公開 2021.06.02 更新
NPO法人 障害者の自立を支えるサポートネットワーク(サポネ)
「人のため」でも「大変」でもない福祉の在り方。豊中での障害者サポートの仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください



福祉の仕事を志す人には、どんな資質が必要でしょうか?思いつくのは、「人の役に立ちたい・人を助けたいという気持ちをもっていること」ではないでしょうか。

しかし、大阪・豊中市に拠点を構える NPO法人障害者の自立を支えるサポートネット、通称「サポネ」のスタッフに、「人の役に立ちたい」から働いている人はひとりもいません。スタッフのほとんどが福祉に関して未経験で入社し、学んだ経験すらない人も多いとか。

正直びっくりしました。けれども、サポネの実に福祉っぽくない感覚や考えを聞くほどに、「人のため」とか「大変そう」といった福祉に対する考え方が覆されていきました。

今回サポネでは、豊中市に住む障害のある利用者の生活サポートするスタッフを募集しています。

「人の役に立ちたい」という気持ちは不要と考えるサポネの思いを知れば、福祉や障害者に対する新しい価値観を得られ、「案外自分は向くかも」と思う人が大勢でてきそうです。福祉の仕事にまったく興味のない人もぜひ読んでください。

「介護」ではなく「サポート」がサポネの福祉。「人はみんな同等」という想いが豊中のまちを変えていく。


「人の役に立ちたい人はサポネには向かない」と衝撃的な言葉をいただいたのは、入社して8年目の岩山 慶(いわやま けい)さんです。その理由を、まず尋ねました。

岩山さん アイコン
「僕は、中学生時代に経験した老人ホームでの職場体験がきっかけで福祉の仕事に就きたいと思い始めました。大学生になり就職活動で、たまたまサポネの説明を聞く機会があって、『障害者を障害者と思わなくなった」という先輩スタッフの話に感動したんです。『障害があるなしに関わらず人はみんな同等』という考えに深く納得しました。

小学校のときに車椅子の先輩がいたのですが、同じ学校の生徒の一人として思っていましたし、障害者と言った認識がなかったからかもしれません。

そもそも『人の役に立ちたい』という気持ちは、どんな仕事についても言えることだと思うんです。だから福祉の仕事を特別『人に役立てる仕事だ』と捉えるのは、この仕事や障害者を無意識に下に見ているようにも思えるのです」
なるほど…。「人の役に立ちたい」という気持ちは決して悪いものではないですが、「だから福祉を選ぶ」という動機になると、利用者と同等な関係を築けないのではないかということ。思わずはっとさせられました。


岩山さん アイコン
「街中で介助中に『がんばってね』と声をかけられると違和感を感じます。僕たちが障害者をサポートすることは『がんばること』ではなく、『自然なこと』だからです。

背が高い人が低い人のために、高いところにあるものを自然に取ってあげる感覚でしょうか。サポネの福祉は『介護』ではなく『サポート』。利用者である障害者とは同等の関係です」
背が高い人と低い人、男と女、文系と理系など、人が違うのは当たり前。わたしたちは本来、得意・不得意を「お互い様」と捉え、自然に助け合って生きているはずです。

岩山さんには「スタッフと利用者の両方に師匠がいる」そうで、障害のある利用者さんから手をさしのべられたことも多々あるそうです。

サポネで働くスタッフの一番大事にしている想いが、少し分かってきました。
また、サポネは「豊中市密着型」の福祉事業所であることも特徴です。福祉は閉ざされたイメージがありますが、障害者だって買い物がしたいし、遊びたい。誰もが住みやすいまちづくりを目指し、気負うことなく一緒に街に出ることを実践してきた結果、「豊中の人たちの障害者への関わり方が変わってきている」と言います。

岩山さん アイコン
「普段の生活でたくさん外にでることもそうですが、年に数回まちの人との交流イベントを主宰したり、夏まつりに参加したりもします。昔はジロジロ見られたり、『大変だねぇ』と言われたりしていたみたいですが、最近は障害者がいることが当たり前のまちの風景になってきていて、特別に声をかけられることもなくなってきました
サポネの創業は今から18年前。人はみんな同等だという気持ちのもとで行われてきた豊中市での活動は、そこに住む人の心やまちの在り方そのものも変えてきたようです。最近では俳句好きの髙木 智志(たかぎ さとしさん)と習字が得意なスタッフが開いた俳句講座が好評だったとか。
髙木さんは脳性まひで体が思い通り動かないけれども、深い洞察力と思考力の持ち主。大学卒業後、サポネの活動を伝えるアンバサダーとして入社しました。文字パネルを使ってコミュニケーションをします。
人とのコミュニケーションが好きな高木さん。サポネの活動をたくさんの人に知ってもらうため、イベントや講演会を開き広報として活躍しています。

高木さん アイコン
「新しくサポネで働く人には、お互い対等な関係で一緒に社会を変えていく気持ちを持ってほしい。日ごろの生活サポートでも、友人のように私生活のことも話し、互いに楽しめる関係を利用者と築ける人に来てほしいですね」


サポネで働く他の若手職員のインタビュー動画もあります。こちらもぜひ見てみてくださいね!
https://www.youtube.com/watch?v=yWjrEqax9DU&t=4s



丁寧な研修・教育・助け合う社風があるから、未経験でも大丈夫。


次に、障害のある利用者の生活サポートに関する仕事内容や勤務形態、未経験でも本当に大丈夫なのかを、2017年入社の古野 晶紀(ふるの あき)さんにうかがいました。

古野さん アイコン
「サポネのメインの仕事は、豊中市に住む障害のある利用者の生活サポートです。そのほかに報告書の作成などの事務仕事も毎日1~3時間ほどあり、全体会議と各事業会議がそれぞれ月1回行われます」

終業時間は不規則で泊まりのサポートもありますが、だいたい1日8時間労働で、週休2日制の無理のないシフト。男性の利用者であれば男性スタッフが、女性の利用者であれば女性がと、同性のサポートが基本です。深夜や早朝に利用者の家へ直行直帰することもあります。

古野さん アイコン
「就職を機会に豊中に住みたいなら、地元に詳しい私たちがいろいろとアドバイスできるので安心してください。会社からも毎月1万円の近距離住宅手当が出ますよ

(古野さんのある1週間の仕事スケジュール)

事務仕事は、入社1年目は自分の報告書の作成と先輩スタッフのお手伝いが中心ですが、2年目以降は本人の希望と適正から、以下の5つの事業に分かれます

①イベント事業
クリスマス会や遠足など、障害者と地域の人が一緒に楽しむ交流イベントを年5回開催。企画・運営は障害のある利用者中心で、彼らの「〇〇したい」をスタッフがサポートして実現させます。

②育成事業
サポーター(障害者を介助するスタッフ)や家族・地域の方々向けの講座や研修会の企画・運営。小さいものを含めると月2、3回開催。スタッフが、特技を生かして講師を務めることもあります。

③生活コーディネート事業
障害のある利用者があたりまえの生活を送ることができるよう、計画表を作成。利用者一人ひとりのニーズを聴き取り、サポートに反映できるように内容をチェックします。

④ネットワーク事業
サポネの活動を地域や社会に伝える広報活動。webサイトや通信の制作ほか、今後はSNSをもっと活用したいそう。

⑤サポネの家事業
豊中市にある「サポネの家」の運営。一軒家を利用し、障害者デイサービス(生活介護)だけでなく、地域の誰もが過ごせる宅幼老所&カフェです。 


古野さん アイコン
「各事業はスタッフの個性が発揮できる場所です。私は書類整理が得意なので、③生活コーディネイター事業に所属しています」
今やすっかり組織に馴染み、楽しく働いている古野さんですが、未経験なのになぜ福祉やサポネに興味をもったのか、就職前後に不安がなかったかを聞いてみました。

古野さん アイコン
「もともとは勉強についていけない子供たちの支援をしたいと、個別指導の塾に内定が決まっていたんですが、研修も不十分のまま現場を任されそうになり、私には難しいと入社を断ったんです。

そのあと就活を再開したのですが、サポネの話を聞く機会があり、岩山さんがいきいき働いているなぁと感じたんです。スタッフは若い人が多く、仲も良さそうで、馴染めそう!と興味を持ちました」


サポネの採用試験は、面接のほかに、2日間の実習があります。サポネから適正を見るだけでなく、求職者にとっても本当にこの仕事をやっていけるか体験してもらうためです。なんと実習では、サポネの代表で障害当事者でもある石倉優子さんの生活サポートをするんだとか。自分が入社するかもしれない組織の代表の生活サポートとは…珍しい形ですね!

古野さん アイコン
「そうですね(笑)。でもそのときに仕事のことだけでなく、私生活のいろいろな相談にものってくれ…ここで働きたいと思いましたね」

(代表の石倉優子さん。脳性まひ・体幹機能障害があり、車椅子生活をしています)

入社後、最初の1か月は、外部で行われる初任者研修を受講し、介護についてしっかりと学び、サポートに入るための資格を取得します。

古野さん アイコン
「未経験ゆえに失敗も多くて謝ってばかりでしたが、代表は『誰もが初めはできなくて当然。だから“ごめんなさい”はなしね』と何度も励ましてくれました」

資格も無事得て、実際に生活サポートをするようになった後も、最初は先輩が必ずついて手助けをしてくれたそう。

古野さん アイコン
「ひとり立ち後も困ったことがあれば、気軽に相談にのってくれます。先輩から『練習につきあおうか?』と声をかけてくれることもあったり…。気づけば事務所にいるスタッフが集まって、プチ介護講座になっていたなんてこともあります(笑)」

(スタッフは、一緒に昼ごはんを食べたり休日に遊びに行ったりするほど仲がいいんだとか)



岩山さん アイコン
「サポネのスタッフは、ほとんどが未経験者。初心者の気持ちがよくわかるから、自然と手を差し伸べたくなるんですよね」

サポネが初心者でも大丈夫と言えるのは、研修が丁寧なだけでなく、頼りになる先輩たちがいること、自然に助け合う社風があってのこと。障害者を自然にサポートしていくことを生業にしているからこそ、スタッフに向けられるスタンスにも共通したあたたかさが感じられます。


古野さん アイコン
「最初のころ、緊張から利用者へ壁のある対応をして信頼関係が築けず、ついに利用者の方から『あなたとは息があわない』と言われて泣いたことがあります。

そのときは先輩が仲介に入ってくれ、その利用者の方から『あなたも私も必死やね』と言ってもらえ、関係性がぐっと良くなりました。今ではとても楽しくサポートをさせてもらっています」

「したい」を自然にサポートする。人間味あふれる現場で福祉の仕事をしてみませんか?


古野さんは、サポネの考え方やスタッフが仕事において大事にしている想いに触れ、自分自身も変わったと言います。

古野さん アイコン
「説明会で岩山さんの話を聞いて、障害のある方を障害者と思わなくなりました。障害に関係なく、得意や苦手があるだけという考えに結びついたからです。

その考えに結びついたことは、頭がかち割られるほどの衝撃で、これが私が求めていた仕事だと感じるほどでした。

利用者のしたいことをサポートしてそれが叶ったときは、利用者以上にうれしい気持ちで満たされます


人の役に立ちたいからではなく、障害者の「したい」を自然にサポートして叶える…そんな人間味豊かな仕事をしたいと思ったら、ぜひエントリーをしてみてください。住み慣れた街で誰もが当たり前のように暮らせる社会に変えていこうとする仲間を、サポネは待っています。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
NPO法人 障害者の自立を支えるサポートネットワーク(サポネ)
募集期間
2021/05/30 〆切
募集職種
1】コーディネーター職
2】介護職(登録サポーター)
仕事内容
1】コーディネーター職
・介護、事務、利用者とサポーターの調整
・イベントや研修の企画・運営など

2】介護職(登録サポーター)
・派遣/利用者の外出サポートや家事サポート
・入浴介護など、障害者の生活を支える仕事です。
・生活介護/障害者デイサービスでの仕事です。
雇用形態
1】コーディネーター職
正社員(試用期間3ヶ月)

2】登録サポーター
アルバイト
応募資格
未経験可(仕事に必要な資格の取得に掛かる費用の補助あり)
1】コーディネーター職
無資格でも可

2】登録サポーター
介護職員初任者研修(ホームヘルパー2級)や重度訪問介護従業者資格、介護福祉士など介護の資格所有者(応相談)
勤務場所
1】コーディネーター職
2】登録サポーター
大阪府豊中市周辺
※屋内の受動喫煙対策あり(敷地内禁煙)
勤務時間
1】コーディネーター職
シフト制(9h拘束で1h休憩)
(例:9:00-18:00、13:00-22:00、20:00-翌9:00)
週1回程度、泊まりサポートがあるかもしれません。

2】登録サポーター
働きたい時間帯や曜日など応相談(週1回でも可)
給与
1】コーディネーター職
220,000 円+各種手当て(年2回昇給。賞与あり1~2回/年)

2】登録サポーター
時給964円~1,100円(有資格に応じて変動します)
休日・休暇
1】コーディネーター職
週休2日制・年末年始休・盆休・慶弔あり

2】登録サポーター
シフトによる
待遇
【全職種共通】
交通費全額支給・社会保険・雇用保険

1】コーディネーター職、2】登録サポーター
資格取得に掛かる費用の補助制度
資格手当(「介護福祉士手当」5,000円)
宿泊手当(1回4,000円)
扶養手当(扶養義務のある子一子につき10,000円)
近距離住宅手当(豊中市内在住者に10,000円)

1】コーディネーター職
育児休暇・介護休暇・出産休暇
採用予定人数
コーディネーター/登録サポーター:3名
選考プロセス
1】コーディネーター職
①本サイトからエントリー後、履歴書を当法人にご郵送ください。
(送付先:〒560-0021 大阪府豊中市本町1-13-34 チェリオビル3階)
※お送り頂いたものはお返ししておりません。

②書類審査後、全員に採否の結果を連絡。
通過者にはお電話にて面接日時を相談の上、決定。

③面接を実施(随時)

④面接終了後、全員に採否の結果を連絡。
通過者にはお電話にて実習日時を相談の上、決定。

⑤実際のサポート現場での実習あり(計2回)
※実際に障害者支援の現場を見て体験し、
肌で感じて頂き本当に働きたい仕事なのかを考えて頂く機会と思っています。

⑥実習終了後、全員に採否の結果を連絡
(採用決定後、事務所にて採用の手続きなど予定)

⑦勤務開始(新卒は、2020年4月1日勤務開始)

2】登録サポータ―
①本サイトからエントリー後、履歴書を当法人にご郵送ください
(送付先:〒560-0021 大阪府豊中市本町1-13-34 チェリオビル3階)
※お送り頂いたものはお返ししておりません

②書類審査後、全員に採否の結果を連絡。
通過者にはお電話にて面接日時を相談の上、決定。

③面接を実施(随時)

④面接終了後、全員に採否の結果を連絡
(採用決定後、事務所にて採用の手続きなど予定)

⑤勤務開始
職場見学
仕事内容や職場の雰囲気を体感いただける、職場見学を受付けています。
ご希望の方は、「希望日・見学を希望する理由」を記載の上、応募フォームよりご連絡ください。

・実施日:希望者の方と個別に調整をいたします。
・場所 :大阪府豊中市本町1-13-34 チェリオビル3階(阪急豊中駅から徒歩5分です)
・内容 :会社説明、スタッフとの座談会
・備考 :私服でOKです!
Webサイト
https://sapone.or.jp/
メッセージ
「介護の仕事を通して、社会を変えることができる。」
私たちには夢があります。
サポネを通して、障害者が暮らしやすい社会を実現したいという夢。

介護の仕事はこれからの社会を創りかえるチャンスがあると思います。
社会を少しでもよりよく変えたい人、募集しています。
未経験でも大丈夫です。

充実した研修システムと手厚いスタッフ同士の関わりがあり
不安を安心に変える環境がサポネにはあります。