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私たちが町でよく目にする100円ショップ。ほとんどの人にとっての身近な存在。
歯ブラシやタオル、乾電池や目覚まし時計など、
生活を取り巻くあらゆるものが100円という価格で揃っている。
誰でも1度は利用したことがあるのではないだろうか。
100円ショップは今からちょうど30年前、1985年に日本で初めて登場した。
おなじみのダイソーやセリアなどの大手を中心に、今では全国で約10,000もの店舗数がある。
大阪府八尾市に本社のあるグリーンオーナメントは、
その100円ショップで取り扱う商品を企画・製造し、
全国の100円ショップに営業して売り込むまでを一貫しておこなう会社。
パートと社員を合わせて約60人、平均年齢約33歳の若い会社である。
制限があるからこそおもしろい
「私はちょうど100円ショップが世の中にできはじめたのと同じ時期に、100円均一の事業を始めたんです。
その当初は、とにかく『商品をつくればつくっただけ売れる』という時代でした。
事業を始めてすぐに中国に工場をつくって、アメリカや中国など、
世界中のいいなと思った日用品を100円という価格で日本流にアレンジし、
ショップに営業して売ってもらう、ということをしていました。
多い時には、全部で1,600種類ものアイテムを取り扱ってました」
と語るのは、グリーンオーナメント社長の森本勝正さん。
森本社長は、女性用髪飾りなどの装飾品を取り扱う会社に13年間勤めた後、独立。
最初の5年間はそれまでの経験を活かして装飾品の販売をしていたが、
その後100円商品の可能性に惚れ込み、現在の事業に参入した。
時代の勢いもあり成長を続けたが、商品を大量につくり続けることで粗製乱造になり、
不良品がたくさん出てきたという。
「このままではいかんと、色々と見直しました。アイテム数は400まで減らしました。
さらに生産管理にかかる負担も減らして、
1個の商品に費やす労力を増やすことで品質を高めていきました。
その中で出てきた理念が“良品安価”。
いいものを安くつくろう、安くつくるからには良品でなくてはいけない、という考え方です。
不良品は、無駄が出ることによって高くつきますし、
結局は、一番大切な“お客様の信頼”を失うんです」
続けて森本社長は、100円という制限があるからこそ、面白さがあると話す。
「制限があるからこそ、素材、デザイン、工場の生産体制からスタッフの育成まで、
生産に関わるあらゆる条件をぐぐーーっと詰めて、試行錯誤できる面白さがあるんです。
これが100円商売の醍醐味だと思っています」
そんな話を聞いていると、ああだこうだと悩みながらも、
“良品を100円の価格に抑える”ためのあらゆるハードルを楽しんで超えていく、
そんな様子が浮かんできた。
周囲に支えられた1年目の仕事
そんなグリーンオーナメントの内部は、大きく分けて商品をつくる部署と、それを管理する部署に分かれる。
商品をつくる部署には、
取引先のお客さんの声をもとにどんな商品が売れるのか考え企画したり、
色や形などの細部を細かくデザイン提案する「企画・デザイン部」と、
その商品の魅力を知り、ショップに営業する「営業部」がある。
企画・デザイン部は7人(企画3人、デザイン4人)、営業部は3人と少数精鋭。
そして商品を管理する部署は、輸入、品質管理に3人、専務、経理に2人、営業事務に5人、
その他の29人は、倉庫での卸先に向けての出荷作業を担当する。
今回募集するのは、その中の営業部で働くメンバーだ。
新卒で営業職としてこの会社に入り、
勤続11年というベテランの小西弘明さんに、その仕事の魅力を伺った。
「専門学校時代に就職活動をしていた当時、
中々ここだ!という就職先が決まらない中、
学校の先生に紹介してもらったのがこの会社でした。
その専門学校と繋がりもあったので、受けてみようと。
その時の社長の面接が、とてもざっくばらんで印象的だったんです。
まず、『建前はいいので、本気で話してくれ!』と言われ、
よくある一般的な面接、という感じではなかったんです。
しかも、話し終わった後に、
『就職するかしないかは、君に任せる!』と言われたんです(笑)」
その面接があまりにも印象的で、入社を希望した小西さん。
営業職として入社が決まったが、1年目の仕事は、社屋の1階にある巨大倉庫で
卸先である100円ショップに送る商品の品出しをする作業だったという。
始業は朝の8時半。全員で朝礼をし、ラジオ体操、
その後は9時から12時まで品出し作業、
お昼休憩を挟んでまた15時まで品出し作業、
その後は出荷した分だけ棚の中の商品が減るので
補充のための棚積みの作業、それが17時まで続く。
「最初はとにかく体力的にキツかったです。
ものすごくたくさんの商品を積み降ろしするので。
あとは商品に関する知識や情報を頭に入れるのにとにかく必死でした。
でもそれは、品番や品名をしっかり覚えるためにもとても重要な過程なんですよね。
というのも、うちは2年目からは、
半日間品出し作業をしたあとに一緒に営業に連れていくんですが、
お客さんとは全て品番・品名でやり取りするので、覚えているということは必須なんです。
あと、商品を触っていると、何がこの商品の売りなのか、
商品そのものの特徴を覚えることにも繋がりますしね」
でも、いくら必要といっても1年間延々積み降ろし作業。
逃げ出したくならなかったのだろうか?
「負けず嫌いなので、『自分に負けたくない!』という気持ちが一番にありました。
でも、なによりもここで働く人は温かい。
日頃からご飯に連れて行ってくれたり、大変な時は相談に乗ってくれたり、
何人かではなく、社員みんながそんな感じなんです。
1年目の僕は、本当にここの人に救われたと思っています」
信頼して任せる。手を挙げればチャンスは与える
営業職の2年目以降は、先輩に付いて、
1年目で頭に叩き込んだ商品の知識をもとに、
関西圏を中心とした全国の100円ショップを回る。
今では北は網走から南は石垣島まで、
ほぼ全国でグリーンオーナメントの商品が取り扱われているので、
月に1~2度は関東や東北などの遠方に、それ以外でも月の半分は外回りに出るという。
しかも、営業の仕事はこれだけに限らない。
取引先と、社内の企画・デザイン部との間に立つことになるので、
先方の要望をしっかりと伝え、
企画・デザイン部と一緒に提案内容を考えていくこともある。
「お客さんから『こんなペンが欲しい』とか『こんなライトが欲しい』とか、
細かい要望を持ち帰り、社内で商品企画を練って取引先に提案します。
でも一番多いのは、僕らから『これは売れる!』という商品を先に考え、
ある程度の数をつくってしまってから売り込みにいくケースです。
例えば、『今はこういうのがトレンドだから、
それを反映したこんなペンが売れるんじゃないか』
『こんなデザインのライトが人気が出るんじゃないか』など、
取引先より先に僕らが考えるんです。
そのために日々、企画・デザイン部とは密な議論を交わしてます。
そして、商品をつくったら当然売れないといけない。結果はシビアに求められます。
でも、それがいいプレッシャーになって、チャレンジに繋がっているのも確かなんです。
社長は結果には厳しいですが、まずは『やってみろ』と背中を押してくれますし、
大きな案件でも積極的にチャンスを与えてくれます。
なのでその期待に応えるためにも、市場の動きやデザインのトレンド、
今、巷で何が流行っているのか?など、世の中の流れにはとても敏感になりました」
信頼して任せる。手を挙げればチャンスは与える。
そしてしっかりサポートもする。社内にはこのような考え方がしっかり根付いている。
それが、若い社員の積極的なチャレンジや、
良品を産み出すための密なコミュニケーションなど、
好循環を生みだす結果につながっているようだ。
自分ではなく、誰かのために!
「仕事は、表面上で仲良くしてたって絶対にうまくいかない。
額に汗かくぐらい、真剣に、徹底的に議論しないと。
そのために、お互いのいいところ、悪いところを理解してやらないといけないし、
怒る時には真剣に厳しく怒ります。
私は若いもんから“鬼”と言われてるぐらい厳しい。(笑)
でもそうやってでも、みんなが一つにならないといけない」
社長と社員の間には、
普段はなかなか口で言えないことを相談するためのノート
「想信手帳」(いわゆる交換日誌)でのやりとりがあったり、
毎日仕事終わりの17時から18時まで、
政治・経済、時事などについて勉強し合い、知識を深めるための「勉強会」、
一人暮らしの社員がしっかりと栄養の食事をとれるように、
月一回社員みんなで昼食を手作りして食べる「昼食会」など、
社長と部下、社員同士がしっかりとコミュニケーションを取るための様々な取り組みがある。
小西さんはこういった環境で働いてきて、最初は自分のことしか考えられなかったが、
今は「誰かのために!」というふうに仕事観が変わってきたという。
「会社の雰囲気はアットホーム。誰かが悩んでいたらみんなで話を聞くし、
逆に怒るということもしっかりします。素直に言い合える環境があるので、
1年目で色々と心配しながら入ってきたとしても、人付き合いで悩むことはないと思います」
この普段からの密なコミュニケーションが、お互いがお互いを深く理解し、
いざという時には助け合って問題に取り組めるという、
森本社長が考える理想の状態を生み出しているのではないだろうか。
誰かのためにできること、その“可能性”
ここで、ある商品にまつわるエピソードを一つご紹介したい。グリーンオーナメントの主力商品の一つに、「LEDライト」がある。
森本社長が「これは売れる!」と直感し、工場の製造体制を整えたのが2008年。
まだみんなが“LED”を“レッド”と読んでしまうくらい世の中に浸透していない時期だ。
売れ行きも良かったのでメイン商品にしようと生産ラインを整え、品質にもこだわった。
ちょうどその3年後に東日本大震災が起きた。
ひっきりなしにLEDライトの注文が殺到し、工場は夜も休まず生産を続けたという。
「注文は東北からに限らず、東京や名古屋、九州からもきましたね。
東北の人が被害を受けて注文ができないので、
親戚や知り合いの方が代わりに購入して送ってあげたようです。
結果的に商品の販路が広がることに繋がったんですが、
それと同時に東北に住むみなさんからたくさんのお礼状をいただきました」
復旧の目処が立たず、明かりが全くない真っ暗闇の中で、
そのLEDライトは何よりも被災者に安心を与えてくれたに違いない。
グリーンオーナメントのつくっている商品は、いわゆる日用品だ。
何も特別なものではない。
でも、100円の商品に込めた、
たくさんの試行錯誤や「少しでもいい商品にしたい」という想いは、
お客さんの日常生活の何気ないシーンで、何気ない喜びや驚き、
小さな感動に繋がっているのではないだろうか。
例えば、「100円だけど、とてもデザインにこだわってるなぁ」とか
「100円なのに質が良くて助かるなぁ」といった声があるように。
「取引先のお客さんに『グリーンさんの商品、よく売れるよ』
『品質いいよ』と言ってもらえることが嬉しいし、
町で自社の商品を持っていている人を見ると、それもやっぱり嬉しいですね。
それが自分が企画した商品だとなおさらです」
小西さんは何も特別すごいことはない、といったふうに笑う。
でも、たかだか100円の商品と思ってはいけない。
そこには誰かのためにできること、その“可能性”に満ちている。
※本求人記事は、NPO法人スマイルスタイルが大阪府より委託を受け、
「地域人づくり事業(雇用拡大プロセス)未就職卒業者等と
優良中小企業早期マッチング事業(事業期間2015年3月〜2015年12月)」の一環で
作成したものです。
Job description
募集職種
- 企業名・団体名
- 株式会社グリーンオーナメント
- 募集期間
- 募集終了
- 募集業種
- 営業・営業補佐
営業に関してルートセールスが基本で毎月の新商品提案を行います。企業担当者と良好な関係を築くだけでなく、問題解決に向けて当社の方針を理解し相手に伝えることが出来ることが求められます。
補佐としてデータ作成・売上げ等の管理が必要でExcel、Wordが使えることが求められます。
- 雇用形態
- 正社員(研修期間3ヶ月)
- 応募資格
- 短大卒以上
- 勤務地
- 大阪府八尾市千塚1-1
- 勤務時間
- 8:30~17:00
- 給与
- 19万円以上
- 休日・休暇
- 日曜日、祝日、隔週土曜日(基本的に第二、第四週)、年末年始、夏季休暇
- 待遇
- 交通費支給、社会保険、雇用保険
- 採用予定人数
- 若干名(1〜2名程度)
- 選考プロセス
- 1)まずは履歴書・職務経歴書等の書類作成サポートや面接対策、キャリア相談等を実施致しますので、下部のエントリーフォームよりエントリーしてください。ハローライフよりご返答させていただきます。
2)書類選考
3)面接
4)内定
- WEBサイト
- http://www.green-orna.co.jp/
-
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