特集企画第3弾「FUKUSHIビッグバン!」レポート -前半-
2014.08.11
NEWS
ハローライフでは、今話題とされている仕事をひとつ取り上げ、
そこで働く人々の仕事や生活に迫まる特集企画を開催しています。
その第3弾として、2014年6月20日から7月26日までの約一ヶ月間、
「“最先端”の福祉とは?」をテーマにした特集「FUKUSHI ビッグバン!」をおこないました。
【開催の背景と5つの仕掛け団体】
人間ひとりひとりが、しあわせを感じながら生きていくために必要な福祉の仕事。しかし、「きつい、汚い、かっこわるい、給料安い」など、3Kや4Kと言われるような
マイナスイメージが先行し、ミスマッチや離職率に現場は深く悩んでいました。
そうしているうちにも進む高齢化、従来の制度の狭間で揺れ、適切なサポートがなく困っている人々…
そんな福祉界の未来に必要な変革者は間違いなく「若者世代」!
ということで、今回の特集では、福祉の既成概念をぶっ飛ばし、
今必要な新しい福祉のカタチやビジョンを知ってもらうこと、そして
若者たち(特に大学生)をたくさん巻き込み、福祉の世界で働く場を提供することを目的にしました。
実施に向けて全国から立ち上がったのは、“最先端”の福祉に取り組む団体。
「NPO法人み・らいず」「社会福祉法人ゆうゆう」「NPO法人ワークスみらい高知」
「株式会社ミライロ」「NPO法人しゃらく」の5団体です。
新しく、“最先端”の福祉を見せるということで打ち上げたコンセプトは、福祉の「新世界」。
宇宙空間になぞらえて、一風変わった企画展示やトークイベント、就職説明会などを開催しました。
ここからは、各コンテンツのレポートをダイジェストでお送りします!
【1F:BOOK & CAFE】
1階の本棚では、福祉のトレンドや歴史がキャッチできるブースとして、5つの仕掛け団体による推薦本を、自由に読むことができるようにしました。
マンガから専門書、啓発本までジャンルは様々。
CHASHITSU for workerでは、「福祉」にまつわるお菓子を取り寄せました。
大阪のNPO法人サンフェイスの福祉事業所からは「しおラスク」、
青森県からは映画化された「奇跡のりんご」のかりんとう、
仕掛け団体のひとつ NPO法人ワークスみらい高知の「sweet factory」からは、見た目にも
びっくりな「じゃんぼどら」がエントリー。それらに合うチャシツのお茶と共に、提供しました。
【2F:WORK SUPPORT BOOTH】
2階では、今回の特集に合わせた求人情報を揃えました。5つの仕掛け団体を含む、10の求人企業・団体。どれも個性派揃いで、
「福祉」の多様なカタチや知られざる世界が詰まっています。
まだまだ募集中の企業・団体もありますので、ぜひチェックしてみてください!
▶求人記事「福祉特集」はコチラ
また、今回もgreenz.jpとコラボレーション!
「地域でしあわせに生活する」をつくる福祉業のバリエーションや
未来像に焦点を当てた記事を紹介しています。新しい福祉のイメージに出会えること間違いなし。
▶greenz.jpとのコラボ記事はコチラ
【3F:GALLERY & GAME】
3階では、企画展示に謎解きゲーム、イベントとコンテンツ盛りだくさんでした。まずは企画展示。遮光カーテンで真っ暗にしたギャラリースペースに、
ミラーボールやカラフルな照明を設え、「宇宙空間」を演出。使命感を持って、
福祉の“最先端”をかたちづくる5団体を「福祉界の新惑星」とし、
ロケットの中には団体のキャッチコピーを、大きな惑星型パネルに活動内容やスタッフの声を、
そして最後には福祉の“最先端”とは?の答えや、各団体が思い描く未来を、紹介しました。
ところでみなさま、今話題の「謎解きゲーム」をご存知でしょうか?
渡された解答用紙やアイテムなどを使いながら、エリア内に散らばった謎を解き明かし、
集めた手がかりを元に現れる指令に従って、ゴールを目指す体感型のゲームです。
なんと、その「謎解きゲーム」と「福祉」が、今回の特集内で異例のコラボを遂げました!
コンセプトは、もちろん宇宙。参加者には「地球の福祉の未来を救う“秘密兵器”を手に入れろ!」
というミッションが与えられます。点字や手話を使ったり、
車椅子の方の目線にならなければ解けないものがあったり、テーマが福祉ならではの仕掛けも。
福祉のことを知らない人も、楽しみながら考え、学べる仕掛けを施しました。
遠方からのご参加、親子やカップルでの挑戦など、様々な方に楽しんでいただきました。
「あと一歩がわからない…」とギブアップする人もいる中、20分でゴールした謎解きマスターも。
手がかりを掴むたびに「うわーっ!」「よっしゃ!」と歓喜の声が館内に響いていました。
参加者からアンケートやSNSで寄せられた声では、
「福祉の身近さを感じられました。」「福祉に関する伝えたいメッセージが明確で感動した」
「今回の謎解きで、初めて手話や点字に触れました。よい機会でした。」
「謎解き目的で行ったけど、福祉関連の仕事、なかなか面白かった。転職もアリかもしれない」
などなど。スタッフまで直接、感想を届けて下さった方も多くいらっしゃいました。
謎解きゲーム特有のドキドキや達成感と併せて、みなさんの心に届くものがあったなら幸いです。
【3F:EVENT】
また、今回の特集期間中、就活を目前にした大学生世代をメインターゲットに、5回のスペシャルイベントを開催しました。
オープニングイベントとして6月27日・28日に開催したのは、「FUKUSHI就職リレートーク」
合計2日間にわたる就職説明会です。1日目は5つの仕掛け団体の代表が2グループに分かれて
「これからのFUKUSHI」や「社会をつくる仕事とは?」をテーマにトークセッション。
2日目には1時間×5団体という豪華なリレー式説明会。その場でのエントリーも受け付けました。
説明会と言えど、カタいものではありません。
福祉現場にあるさまざまな課題において、その解決への糸口となるのは、
従来の制度や既成概念を越える「クリエイティビティ」と、新たな変革をもたらす「若者の存在」。
この2つを軸にしながらも、5つの団体それぞれが志す「福祉のカタチ」から、
まちが抱える課題解決法までを紐解いていく。これまでのマイナスイメージをぶっ飛ばす、
熱く、強く、奮い立つような就職説明会でした。
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イベント後のアンケートには、以下のような声が寄せられました。
・いろんな人の福祉への向き合い方を知ることができ、
自分の考えも変わったように思います。(20代・大学生・女性)
・わたしの考えていた福祉と全く違っていて、福祉に対するイメージが変わりました。
参加して良かったです。(20代・大学生・女性)
・自分の知らない「福祉」の世界を知り、変革期にあると感じて、
より興味が湧きました。(30代・会社員・男性)
また、初日の夜にはCHASHITSU for workerにて交流会も実施。
各団体の地元の食材を使ったオリジナルメニューをふるまいながら、団体のみなさんと
フランクに触れあう機会を設けました。自分らしい服を着て、杯を交わしながら、
だからこそ聞けること、だからこそ伝えられる想い。時間はあっと言う間に過ぎていきました。
後半へ続きます。
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