求人情報

株式会社生田

技術とお客様の想いが生み出す、たったひとつのランドセル。革の奥深さに向き合い続ける職人仕事。

  • 2017/10/02 公開
  • 2017/10/13 更新


1950年(昭和25年)に、鞄職人だった生田正雄さんが生野区で創業したランドセル専門メーカー・株式会社生田。天王寺駅から一駅のJR東部市場前駅から徒歩10分の場所に、工房とショールームを構えています。

ランドセルと言えば小学生の頃に使っていた頑丈な鞄という印象ですが、元は軍隊が使っていたものが通学鞄として使われるようになったものだとか。そのランドセルが出来上がるまでにはおよそ200の制作工程があり、生田ではそのすべてを職人たちが手作業で手がけています。

今回は、芯材、内装パーツ、革などの裁断作業を中心に担い、子どもやその家族の一生に一度の記念となるランドセルをつくる職人を募集します。

一生に一度の記念になるもの。ランドセルは、仲間同士を思いやるチームワークで出来ていた。

手づくりしている様子を一般のお客様も見られることが生田の魅力のひとつ。3年前に、製作現場が見えるように工房内を改装したそうです。

まずは、専務の長井 宏治(ながい こうじ)さんにその製作現場を案内していただきました。おじゃましますー…わぁ〜すごい!職人さんたちがつくっている!本当にひとつひとつ手作業なんですね!

ながいさんニコ
「つくっている側も『すごい!』と言われるとうれしいし、励みになります。改装する前は店舗の裏側でもくもくとつくっていました。今は月に一度、お客様に工房に来ていただいて、職人が順番に案内する見学会もおこなっています」


今回募集するのは、ランドセルのパーツとなる芯材、内装パーツ、革などを裁断する役割の担い手です。とはいっても、裁断だけではなく、他の持ち場での仕事が溜まっていたりすれば、そちらを手伝ったりといった動きも求められます。

裁断の仕事場をのぞいてみました。今回の募集で採用となれば、以下の仕事をすることになります。

(革の上にランドセルのパーツの形をした金型を置き…)


(プレスで“がちゃん”とすれば型どおりに革が抜けます。機械で作業するので、特別力が必要!というわけではありません。女性でも担える仕事です)




ながいさんふつう
「革は天然なので、素材のどこをとっても一緒というわけではないんです。例えば、牛のお尻の部分の革は強度が強いので、ランドセルのパーツの中でも強度が必要な部分に使うためにその型に裁断しようとか、逆にお腹の部分は柔らかいのでそこまで強度を必要としない部分用に裁断しようとか、革を見極める力も必要になってきます。また、血筋や傷が残っている革は使えません


と教えていただいた血筋の写真はこちらです。

(中央あたりに縦に線が入っているんです。ランドセルは一生に一度の高級な記念品でもあるので、少しの傷も許されないそう。ものづくりへのこだわりがビシビシ伝わってきました)



素人目には全く気にならないのですが、少しでも使えないと判断すれば破棄するそうです。もちろんこのような革の見極めは、経験を積まないと出来るものではないので、自分で判断が難しいものは先輩の職人に確認・相談することができます。

(裁断のプレス機の側には革を打ち抜くための金型が並んでいました。金型は片方が刃物になっているので取り扱いに注意が必要です)



(裁断された革のパーツ。ランドセルの仕上がりを左右する大切な工程です)



芯材、内装パーツ、革などの裁断の仕事はここまで。各パーツは、厚みを調整されたり、ミシン縫い・手縫いされたり、貼り合わされたりして、ランドセルに仕上がっていきます。

ながいさんふつう
「生田の職人はチームを組んでいます。スポーツで言えばフィギュアスケートのような個人種目ではなく、サッカーやバレーボールのような団体種目に近いです。チームメイトにやさしいパスを出すかのように、次の人が使いやすいような場所に道具を置くなどを心がけています」

1日におよそ20個のペースでランドセルを手づくりされています。ずっと持ち場が同じ場所というわけではなく、みんなが誰かの手助けができるようにポジションチェンジを繰り返しているのだとか。工房内のところどころにラジオが配置され、軽快な音楽が流れていました。

(最終検品、出荷を待つピカピカのランドセル)



なんと、来年度の商品はもうすでに完売していて、今は4月の入学式に間に合うように、せっせと製作に没頭されているのだとか。

自信をもってお客様に届けられる、ものづくりの現場で働きたい。


芯材、内装パーツ、革などのランドセルパーツを裁断する西治 誠也(にしじ せいや)さん。西治さんは大学で芸術文化を学び、「ものづくりが昔から好きだった」と言います。

にしじさんふつう
「大学卒業後は、自動車の部品を扱うメーカーで営業職につきました。扱っているものが最終的に何の部品になるのか、全貌がつかめず、自分が売っているものに自信が持てませんでした。ものづくりのすべてのプロセスがわかり、自信をもってお客様に届けられるような仕事を探していました」


27歳で転職を決めた西治さん。生田の採用面接は、長井専務と、裁断を担当する現在の上司・野口さんが担当しました。


にしじさんニコ
「映画が好きなことを話したら、なぜか『マッドマックス 怒りのデス・ロード』の話で盛り上がりました(笑)。趣味の話ができてうれしかったです。裁断を経験したことがなかったので、工房のほうも見学させていただきました」


工房を見学させてもらったとき、「自分が世の中のどの部分に携わっていて何に貢献しているのか、そのすべてのプロセスがわかり、自信をもってお客様に届けられる仕事だ」と感じたそうです。
長井専務の話によれば、西治さんは面接の日に段ボールでつくった自作のカメラをもってきたそうです。「ものづくりは根気の必要な作業なので、手間暇のかかる何かをつくった経験のある人は、工房に来てもその単調な作業の連続にギャップを感じない人が多いように思います」と長井専務は言います。


にしじさんニコ
「思った以上に革製品は奥深く、知識を蓄えることで腕が上達していくのが楽しいですね」


また西治さんは、裁断だけでなく鋲打ちも担当します。どの作業にも共通するのは、ごまかしがきかないということ。少しでもズレたりすると、その後の組み立て作業をする方からチェックが入ります。
ずっと作業するだけでなく「東京などの展示会で、お客様と直接言葉を交わせる機会がある」とうれしそうに語ってくれました。


にしじさんニコ
自分が関わったランドセルを背負って、何色にするか親御さんたちといっしょに選んでくださっている姿を見ると、うれしいですね

毎朝8時50分に全体で朝礼があり、作業は9時からはじまります。退勤は18時。残業はほとんどないそうで、西治さんは帰りに映画館に寄る日が多いそうです。

「職場はみんな距離が近くて意見が言いやすい」と西治さんは語ります。

(自分で革製品をつくることもあるそう)




にしじさんニコ
「もともと革が好きで、財布とか手帳とか革製品を集めています。キーホルダーは自分でつくりました。他社の製品をみても、こういう見せ方ができるなとか自分の仕事に活かそうとする、そういう考えの方といっしょに働きたいですね」


これからのものづくりに必要なのは、お客様との関係性。ひとつの作業に楽しみを見出だせる人に来てほしい。


専務である長井 宏治さんも、西治さんと同じく革製品が好きで転職してきたひとりです。

ながいさんニコ
「前職ではスポーツショップで働いていました。もともと財布などの革製品が好きで買って集めていたんです。グローブの修理でミシンを触るようになって、こっちのほうが楽しいなと思って転職しました。2011年のことですが、その頃はまだ生田は社員が4名しかいなかったんです」


ものづくりの面白さにさらにのめりこみ、就業時間後も一人でランドセルづくりに没頭、数年後には工房長に就任します。現在は、職人としてランドセルを製造する傍ら、専務として株式会社生田の業務全般に携わっています。

長井さんの入社当時は4人しか従業員がいなかった会社が、現在は15人の従業員がいます。その間、生田ではどんな経緯があったのでしょうか。
そもそも生田は、1998年からいちはやくインターネット販売にも力を入れてきました。問屋を介さない製販一体型で親世代の声を拾ってきた経緯があります。
お客様は全国区。ここにしかないランドセルを求めて、北海道から飛行機でやってくる家族もいるそうです。
時代とともにカラーバリエーションが増え、軽量化するなど、実はどんどんランドセルの形態は進化しています。デザイン開発を進めていくために、東京の美大に通い、デザインの勉強をしながら生田で働くスタッフもいます。将来を見据えて、ランドセル以外の商品開発にも積極的です。
ランドセルそのものだけでなく、長井専務が会社の課題として意識しているのは、お客様とのその後の関係だと話してくれました。


ながいさんふつう
ランドセル選びを楽しんでもらう、という当社のコンセプトがあるのですが、どうしてもランドセルは、一度販売したあとのつながりがつくりにくい部分があります。そのつながりをどうつくっていくのか、という部分でワークショップなどを通じてお客様との関係性づくりを模索しています

今後入社する人に期待するのはどんなところでしょうか。


ながいさんニコ
「ランドセルのデザインが劇的に変化することはなく、どうしても同じような作業を続けていくので根気のある人を求めています。裁断やミシンがけでもそうですが、ひとつの作業の中でもこれをしよう、あれをしようと楽しみを見出せる人を求めています。未経験でも大丈夫です。

職人というとひとりで作業員のようにもくもくとやりがちですが、生田の特徴はチームプレーです。こうやって準備しておいてあげたら次の人がやりやすいとか、常に何か考えながら取り組んでくれる人がいいですね」


一人前になるのに1年かかる人もいれば5年かかる人もいるそう。

「大事なのは姿勢ですね。夜残って練習している人もいますよ」と長井専務は言います。西治さんもお昼ご飯を食べたあと、時間が空いたら機械を使って練習をしていると言っておられました。
最後に、生田のランドセルの本質について、「スタッフが言っていたことですが」と前置きを入れて長井専務が話してくださったことが、印象に残っています。


ながいさんニコ
「カスタムオーダーを受けているので、例えばへりの部分の色を変えたりと、自由に自分だけのランドセルを選ぶことができるんです。子どもさんとお母さん、お父さん、お爺さん、お婆さんを含めて楽しんでもらいながら、販売スタッフがやりとりし、それを具現化してつくり上げるのが職人の仕事です。つまり従業員だけでなく、ご家族も含めて一緒につくるのが生田のランドセルなんです」

今の仕事を振り返ってみて、なんのために仕事をしているのか実感が湧かないという方にとって、グサッと刺さる仕事なのではないでしょうか。ぜひ、自信が持てるものづくりの現場へ飛び込んでみてください。

10/25(水)開催イベント!
「ホンネで話せる夜の合説〜ボケない大阪編〜」に出展します。
株式会社生田さんにご興味ある方、応募を検討されている方は、ぜひご参加ください!

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募集要項

企業名・団体名
株式会社生田
募集期間
2017/11/03 〆切
募集職種
■ ランドセル職人
・芯材や内装パーツなどの裁断
・皮革の裁断補助
・ランドセルの製造作業
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
応募資格
問いません。
対象となる人物像
・どんな仕事にも面白さを見出して、思い切り楽しめる方
・作業員にならず、常に自分から考えて行動できる方
勤務地
大阪府大阪市生野区田島6-2-16
勤務時間
9:00~18:00
(内、1時間15分休憩)
給与
18万~25万
経験・スキル等を考慮し、面談の上決定します。
休日・休暇
■4月~12月
隔週週休2日制(第1、第3土曜日・日曜日)・祝日

■1月~3月/日曜日のみ
年末年始(5日程度)・盆休み(5日程度)・春季休暇(10日程度)

年間休日96日
福利厚生
交通費支給(上限15000円/月)
社会保険、雇用保険、賞与年2回
退職金制度なし
採用予定人数
1名
選考プロセス
1)本サイトからエントリー
メッセージ欄へ「応募者への質問」の回答を記入しエントリーください。
エントリー後、履歴書・職務経歴書をご郵送ください。

2 ) 書類選考後、通過者の皆様へ随時ご連絡
(不採用の方へは履歴書の返送とともに書面にてご連絡いたします。)

3 ) 面接

4 ) 採用決定の方へご連絡
(不採用の方へは履歴書の返送とともに書面にてご連絡いたします。)

5 ) 勤務開始
応募者への質問
・生田のどんなところに興味を持たれましたか?
・生田に入社してどんなことをしてみたいですか?または、どうなりたいですか?
webサイト
https://www.randsel.jp/
メッセージ
弊社はお客さまとのつながりを大切にする製造直販のランドセルメーカーです。
職種はランドセル職人ですが、お客さまとの距離が本当に近く、お客さまに心から「ありがとう」と言ってもらえるとてもやりがいのある仕事です。
自分から取り組む前向きさと、ランドセル職人という仕事を本気で楽しめる気持ちがあれば、未経験でも大丈夫です!
ご応募おまちしています。

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