OSAKAしごとフィールドとのコラボレーション開催 『ソナエルキャリア2DAYS at あべのキューズモール』開催レポート
2021年の冬から取り組んでいる女性向けキャリアプログラム「「ソナエルキャリア」は、女性ならではの人生リスクに備えるため、マネープランニングの観点を取り入れた就職・キャリアスクール。これまでに140名以上の女性に受講いただいています。
第六期として、2月25日（土）3月4日（土）の2日間にわたって「ソナエルキャリア2DAYS at あべのキューズモール」を開催しました。ぜひ当日とアフターコンテツの様子をご覧ください。
主催：大阪府 共催：NPO法人HELLOlife 協賛：J.P.モルガン 協力：あべのキューズモール
1. 様々な背景を持つ16名が参加
参加者は、学生さんから50代の方まで、人生経験・年齢・職歴も様々な16名。あべのエリア在住の方はもちろん、北摂や京都、三宮など、県外からも足を運んでくださりました。
「復職に前向きになりたい」
「結婚、出産を経た女性や同年代の女性が、どんな悩みを持ち、キャリアを考えているのか知りたい」
「転職したいけど、何を仕事にしたらいいかよくわからない」
などの想いから、ソナエルキャリアの参加に至りました。
2. 「対話」を重視したプログラム
今回のプログラムは、これまでに会場で開催したソナエルキャリアの中でも特に「対話」に重点を置いた内容です。お金についての詳細なレクチャーとワークは宿題として、1週間の間にそれぞれ自分のペースで取り組んでいただきました。
グループでの自己紹介後、皆さんから出てきたのはこんな悩みや不安でした。
仕事の選び方
- 「この仕事がしたい」と決まっていない。でも転職したい。
- 自分の好きなこと、楽しいことを仕事にするのが、不安。就職できなかった時が怖い。
- AIが発達した世の中で、将来なにが仕事として残っているのか。
- コロナ禍を経て、ダメージをかなり受けた業界に志望し働くことに不安がある。
- やりたい事と収入がマッチしない。
ライフプランとキャリア
- 今子供を欲しいとは思わないが、将来ほしかったと後悔しないか不安。
- 今後ライフステージが変わる中でどれくらい稼げばいいのか知りたい。
- 子供の成長の一瞬一瞬を大切にしたいが、社会人としても成果をあげて、成長したい。
- 育休復帰後は仕事の内容も職務も変わる予定。はたしてやっていけるのか？
その他
- 頑張ってきたけど、何も身についていないような気がする。
- 前職でのトラウマが障壁となって、働きたいけど、働くための心の準備ができていない。
- 辞めたいのは甘えなのか、勇気なのか。
社会情勢や女性のキャリアに関するレクチャー、参加者同士のワークショップを通して、新たな視点で自分自身に向き合います。
（自身も子育て中のキャリアカウンセラー兼育休後アドバイザー松下さんによるレクチャーも）
参加者同士のやり取りの中では、他の参加者が言葉になっていない自分の想いを言語化してくれることも。また、他の参加者の人生や悩みを聞きながら自分自身と比較をする中で、新たな発見が生まれていきました。
3. エピソード紹介
多様な背景の参加者同士でのグループワークは、新たな視点を発見する機会に！
（残念ながら写真には写っていませんが、今回の撮影を務めるカメラマンが介護士とカメラマンのWワークをしていると自己紹介をすると、話を聞きに行く参加者もいました。）
たまに参加を検討されている方から
「社会人経験の浅い方とグループが一緒になることがあるんですか？」
「まだ学生なんですけど、参加してもいいんでしょうか」
と、質問を頂くことがあります。
ぜひ、年代や経歴を超えた交流で生まれたエピソードを2つ、ご紹介させてください。
復職に悩む双子のママさん
バリバリ働いていた中で、妊娠したのが双子！幸い3年間の育休を取得できたものの、双子のママとなったことでロールモデルがいなくなってしまい、自分が何をしたいのか、どのように働きたいのかわからなくなってしまったそうです。家から出ることすら怖く、「何もできない」「絶対に働けない」という気持ちでいました。復職に向けた会社との相談を控え、ソナエルキャリアに参加してくださりました。
ソナエルキャリアのグループワークで、隣りに座ったのがこれから社会に出る不安を抱える大学生。学生に自身の経験も踏まえて「社会人も悪くないよ」と伝える中で、「自分は学生の不安に対して支えになり、応援することができる」と感じることができたようです。この2日間の終わりには「私は悩んでいる場合じゃない！」とエネルギッシュに話をされていました。
プレッシャーに耐える正社員さん
正社員として家計を支える40代のお母さん。しかし膨大な仕事量を抱え込み、家族に向き合える精神的余裕を保てなくなってきていたそうです。仕事環境や条件には恵まれているため、周りに相談をしようにも「甘えている」「今以上にいい仕事には出会えない」と言われてしまうのではないかと懸念し、なかなか相談できずにいました。
ソナエルキャリアに参加し、年下の参加者と話す中で感じたことを以下のように教えてくれました。
「30歳頃に『若いからなんでもできる。どうにでもなるし、あなたにはすごくいい面がある』と、年長者の方に励まして頂いた事を思い出しました。当時からあまり悩みの種類は変わっていませんし、成長したとも思いません。けれど、私も20代の受講仲間に対しては『なんでもできる』と思ったし、まだ自分だって『なんでもできる』と思い出すきっかけをもらいました。人生の答え合わせの結果、そこそこ間違ってないと若い受講者の方から学ばせていただきました。」
他にも、前職がトラウマになっていてなかなか一歩を踏み出せない方、上司との関係が上手くいっておらず転職を考えている方、独身で生きていく準備をしたい方などなど、様々な方が参加されていました。
「他の人の人生やそれに立ち向かっている人が沢山いることが励みになりました」
「こんなにいろんな人生経験をきく機会はなかなかなく、選択肢や考え方が広がりました」
参加者それぞれが抱えている問題を共有することで、お互いに勇気を与えあっていました。
4. 「2回しか会ってないとは思えない」なんて声も
休憩中も話は止まらず、参加者同士で盛り上がる中、2日間が終了！
なかなか周囲には話せない話をしたことで仲が深まり、連絡先を交換したり、そのまま参加者同士でご飯に行った方達もいたようです。会場開催ならではの出会いが生まれ、思い思いに話ができるゆとりある時間を持つことができました。
参加者からは、
「全く知らない相手ばかりだったからこそ自分らしく話ができました。」
「将来に対する、これからの希望が湧きました。」
「無料で参加できるセミナーのレベルを超えていると感じました。」
「自身の振り返りや将来について考える時間を取ってもらえたことと、シェアすることで言語化できました。」
「マネーコーチングの宿題をやって、人生で必要なお金を計算するというアプローチから、どんな仕事に就くかを考える材料になりとても良かったです。自分1人では考えられませんでした。」
などの感想が寄せられ、アンケートでも前向きな回答をいただくことができました。
＜「2日間のプログラム全体の内容」はご満足いただけましたか？＞
＜自分らしい生き方/働き方について自己理解が深まりましたか？＞
＜自分らしい生き方/働き方にあったキャリアプランを考える上で役立ったと思いますか？＞
＜同じ受講者の存在が、一人で抱えていた不安や悩みに良い影響を与えてくれましたか？＞
5. 「アフターコンテンツ at あべのキューズモール」開催！
メインプログラム後には、アフターコンテンツとして個別の「キャリアコーチング」や「マネーコーチング」を行っています。通常はオンラインで実施していますが、今回はオンラインでの参加が難しい方向けに、あべのキューズモール「つどいのひろば」での開催日を設けました。
希望者の中でオンライン参加が可能な方については、「キャリアコーチング」や「マネーコーチング」を個々の都合のいい日程で受けていただきました。
キャリアコーチング
オンラインもしくは大阪本町の「HELLOlife by J.P.モルガン」にて、個別で面談を行っています。2日間で作ったワークシートを元に、キャリアの方向性を整理したり、書類作成や面接対策のサポートも。マネーコーチング
ファイナンシャルプランナー久保田さんによる個別の「家計診断」を行います。プロの視点で家計を整理することで、無理な節約を避けられたり、適切な目標を立てることができます。
「そもそも家計管理が苦手…」なんて方には、家計管理コミュニティ「コツコツ会」も。毎月の収支を整理しながら、目標の達成度を振り返ったり、次月の目標を立てたりします。オンライン・グループワーク（毎月開催・自由参加）
悩みを持ち寄って相談し合う、座談会形式のグループワークです。同じようにキャリアに向き合う参加者はもちろん、“できることがあるなら何かしたい！”と思う「おせっかいなJ.P.モルガン社員さん」も参加！参加者が変わると新たな発見があるもの。メインプログラムを経て「違う人にも悩みを聞いてもらいたい」「他の人の話も聞いてみたい」という方にご参加いただいています。
6. ソナエルキャリアの募集状況
現在は、ご自身の空き時間に受講を進められる「ソナエルキャリア スキマコース」の参加者を募集しています。会場で開催をする場合は、本WebサイトやLINEにてお知らせいたしますので、ぜひご確認ください。
詳細はソナエルキャリアWebサイトよりご確認ください。
https://s.hellolife.jp/sonaeru/
Facebookでも随時プログラムの様子を発信しています。Facebookはこちら
ソナエルキャリアについての問い合わせはLINEでも承っています。
会場開催の告知等を受け取りたい方も、ぜひご登録ください。
にもつ軽く。こころ軽く。
「あなたの代わりにその荷物を背負って、山を登ってあげることはできないけど、荷物を少しでも軽くする手伝いは、私にもできると思う」昔、そう言って支えてくれた人がいました。
決して平坦ではないあなたの人生を、代わりに歩むことはできませんが、抱えている不安の荷物を、少しでも軽くできたらと願っています。
