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「家庭と両立」柔軟すぎる働き方を徹底解剖  <イベントレポート>

2013.06.11 NEWS

それぞれのしあわせな「働き方」や「仕事」を考える、 4日間連続で開催した、ハローライフのオープニングイベント。 ついに4日目、最終日のレポートです!タイトルは 「家庭と両立 柔軟すぎる働き方を徹底解剖」です! 「働きやすい職場環境」をテーマに、様々な企業が実践している 取り組みを調査研究する「次世代ワークスタイル研究所」。 この機関が実施する調査研究会の第3回目として、本イベントが開催されました。 ▶次世代ワークスタイル研究所Webサイトはコチラ ちなみに第1回目は、千房株式会社 代表取締役 中井 政嗣氏をお招きし ファミリーの心が生み出す親愛関係と、 元受刑者採用も実施するその企業挑戦の実態を調査研究。 ▶レポートはこちら! IMG_7489 第2回目は、「日本で一番社員満足度の高い会社」として知られている ChatWork株式会社 代表取締役の山本 敏行氏や、 東京大学大学院教育学研究科教授 本田 由紀氏をゲストに招き、 「日本一社員満足度が高い会社」の“社員第一主義”の理念と、 日本社会の変容と若者就労支援の課題を調査研究しました。 ▶レポートはこちら! _B9G8460 そして今回、第3回目の調査研究対象は、様々な賞の受賞や メディア出演をされ、全社員完全自由出勤・残業ゼロなど、 その柔軟な働き方が大注目を集めている、株式会社エス・アイ! 事業内容は、データ入力・WEB制作・コールセンター・ アンケート調査など多岐に渡り、年商は1億5000万円を超えます。 そんなエスアイの代表取締役 今本 茂男氏をゲストにお招きしました。 本記事では、その調査研究レポートの一部をピックアップしながら、 イベントにご参加くださった方の生の声に焦点をあててレポートしていきます。 詳しい調査研究レポートは、次世代ワークスタイル研究所のWebサイトにて pdfデータで配布していますので、ぜひご覧ください! ▶第3回 次世代ワークスタイル 調査研究レポート IMG_3874 イベント冒頭では、ニュース映像をもとに、 その「柔軟すぎる働き方」を実現するに至った経緯をお話いただきました。 かつては、自他共に認める仕事人間だった今本社長。 しかしあるとき、闘病中の小さな息子さんが帰らぬ人となったとき 自分が何度、お見舞いに行けたのかを数え、こう考えます。 「家庭を支えるために働いている。 でも、家庭をないがしろにして働いていたら、何のための生活か。」 過酷な労働生活を送ってきた自らの経験をもとに、 同じような想いをする人を生み出さないため45歳で起業し、 「支え合いの精神で家庭と仕事の双方を大切にでき、 両立を実現する働き方」の実現を目指すことに。 では、そのワークスタイルを一部ご紹介。 IMG_3855 【残業禁止!自由出勤制度を導入】 エス・アイでは、正社員もパートタイムも区別することなく、 全員が自分の好きな時間に出勤し、仕事をして退勤していけるような制度、 「自由出勤制度」を導入しています。この制度により、 家庭との両立がしやすく、「残業」という観念もありません。  完全時給制度とそのシステム 併せて「完全時給制」を徹底しています。 デスクでパソコンの電源を入れた瞬間に賃金が発生し、 業務の進行状況は、社内メールで共有。 スムーズな進行かつ、自分で決めた時間だけ働いた後、 他の人に業務を引き継ぐことも簡単にできるのです。 個人の努力にも目を向ける、完全能力給制 「能力」と言っても、スキル自体を評価するのではありません。 繁忙期や人手が足りない時に出勤した場合などには、 本来の実績にポイントが加算されて給料が上がるという、 個人のがんばりを評価する取り組みです。 「全ての人は必ず何かしらの能力を持っている。その能力を引き出すのが 共に働くスタッフや企業の役割。」と話す今本社長。 上記の他にも、60歳以上のシニア層や、障害を持つ人々も雇用し、 社員それぞれがイキイキと能力を活かせるようなステージと環境づくりにも取り組んでいます。 IMG_3861 講演を受けた後は、参加者みんなでグループに分かれ、意見交換を行いました。 多く聞こえた声は、「理想だ!」というもの。 「うちの、ルーティンワークの部分には取り入れられそう」と話すのは、雑貨販売を営む女性。 デザインや地域活性に向けたプロジェクトを行っている方からは、 「うちのところは、引き継ぎがしにくい業種。 やはり、自分たちの業種にあったワークスタイルを見つめ直さなければ… 社員と向き合う姿勢は非常に参考になる」という意見が挙がっていました。 また、経営者ではなく、雇用されている立場の方々からは、 「自分のところの社長はもちろん、世の中のトップの人たちに、 もっとこういう機会・イベントに参加してほしい!」という声も。 IMG_3894 IMG_3920s 最後は質疑応答タイムです。 『現在雇用されている方は女性が多いように見受けられますが、実際どうですか? また、そうである場合、それは何故ですか?』 「それはよくご質問いただきます。 でも、女性を特に集めているわけではないんです、気づいたら多くなっていた。(笑) 男性ももっと、雇用していきたいですね! 」 きっと、エス・アイのワークシステムが、自然と女性を集めているのでしょう。 さて、次の質問です。 『今後、御社のワークスタイルを他社に広めるなどの展開はありますか?』 「実は、ないんです。それは、会社によって そこにいる人、そこで起きている問題が違うからです。」 なるほど、自社にぴったりなワークスタイルは自社でつくりあげる、というわけですね。 最後、業務の管理には具体的にどんなソフトを使用されているのか、 気になって聞いてみたところ、「全て自社ソフトです」 だそうです。 …余談ですが、 別イベントで「会社選びでどんなことを重要視するか」を話し合ったとき、 ある男性が「大企業だと大変かもしれないけど、基本的には、その会社の社長が、 社員たちのことをよく知っているかどうか…かな」と答えていました。 今本社長のお話を聞いていると、その言葉がフラッシュバックします。 IMG_3869 いかがでしたか? 今回の調査研究で学んだこれらの姿勢で、 それぞれの企業・事業が、自社にぴったりなワークスタイルを見つけ出し、取り組み、 世のたくさんの人達にとって、様々な「働きやすい職場環境」が生まれていくとよいですね…! さあ、次回は一体どんな調査研究が行われるのでしょう! 今後の「次世代ワークスタイル研究所」にもご期待ください!