無人撮影で安い、でもよい仕上がり!大阪の内定写真館の就活証明写真が、適度に盛れて気分がアガる。
こんにちは。ライターの斎藤充博です。今日は「内定写真館というサービスを試してほしい」という依頼を受けてやってきました。
内定(うちさだ)写真館とは、就職活動者向けの証明写真を撮ってくれるサービスです。
なんでも「全く独自のシステム」を使い、「安い料金」で、「自分本来の魅力を引き出してくれる」らしい。それ、普通にすごくいいじゃないですか!
ただ問題は、僕がもう就活にもう全く縁の無いおじさんってことですね。なんで頼んだんだろ……?
実際に内定写真館で撮ってみた写真がこちら。街中にあるボックス写真機で撮影した証明写真と比較をしています。
ボックス写真は眉間がテカっているし、メガネのレンズに光が反射してしまっています。表情もちょっとぼんやりしている。商談の場に名刺を忘れてきたり、お得意先の名前をまちがったりするタイプの顔です。まあ実際の僕がそうなんですが。
内定写真館はそうした要素が払拭され、全体としてキリッとした表情になっています。フットワーク軽く動いてくれそうだし、締切はキッチリ守ってくれそうに思えます。それもまた実際の僕なんですが……。
どちらも僕なんですが、就職活動の時にどちらの面を企業にPRするべきかというと……。明らかに後者ではないでしょうか。
ボックス写真との比較をしてみましたが、フォトスタジオを予約して写真を撮ってもらうことを考えている方もいるかもしれません。
ただ、フォトスタジオならどこでもいいというわけではないらしい。きちんと選ばないと、意外と写真のよしあしがあるらしいのです。値段も張るものだし、ちょっと慎重になりたいですよね。
さて、それでは本題の「内定写真館」はどんなサービスなのか。実際の使用感をレポートしてみたいと思います。
内定写真館はメイクから始まる
それではさっそく始めてみます。まずカウンターで申込みをすると……。
受付の箭野(やの)さんにメイクブースに案内されました。
言われるがままに、顔の脂をきっちりととる。
証明写真の仕上りにこだわるなら男性もメイクを
見かねた箭野さんが描いてくれました。化粧を人に施してもらうのって、くすぐったいし、恥ずかしい。独特の感覚がありますね……。
この後はワックスで髪を整え……
コンシーラーでひげそり後を隠し……
リップを塗りツヤを出す。だんだんテンションが上がってきますね。
メイク完了。顔全体がかなりサッパリしてきました。
メイク中は「アイブロウをこんなに塗っていいの?」って思ったのですが、違和感はありません。眉が濃くなったことで、表情にメリハリがついています。
また、コンシーラーの効果は絶大です。ちゃんとひげそり後が隠れて、清潔感がでています。いままでコンシーラーなんて使ったことはなかったですが、ひげそりの時にがんばって「深ぞり」をするよりも、ある程度までそったら、コンシーラーを使った方いいですね。意外なところで発見があります。
階段を上って撮影ブースのある階へ行きます。それにしても、これだけ整えると、なんだか緊張してくるな……。
「内定(うちさだ)トオルさん」に
証明写真を撮ってもらう
ここまでガッツリと人の手をかけて撮影の準備してきましたが、撮影自体にも大きな特徴があります。
それは「無人で撮影を行う」ことです。
椅子の横に置いてあるのはiPad。表示されている「準備完了!」のボタンを押すと、どこからともなく自動音声が流れてきます。
内定さん、自動音声のくせに、本当にこんなことを言うんですよ。思わずツッコミを入れてしまいましたが、そのお陰で緊張がほぐれてきたような気もします。
内定さんは人を落ち着かせる柔らかいトーンの、とてもいい声。きっと優しい人に違いない。だんだん内定さんに親近感が芽生えてきました。
パシャパシャ!
そんなことを考えていると、シャッターがどんどん切られていきます。
また声を上げてしまった。こんな感じで内定さんは自然な会話をしながら、30枚ほど撮影してくれます。
ふう。内定さん、ちょっとイラッとしたりもしたけれど……。よかったよ。
受付に戻ると、さっきの撮影した写真がもう転送されていました。スタッフと相談して、この中から実際に使う写真を選んでいきます。
なお、内定さんとの会話のおかげで、いろいろ表情が撮れています。内定写真館ではオプションで複数の写真をもらうことができるので、履歴書を送る会社によって表情を使いわけることができるのです。
たとえば、自由な社風の会社には、ニッコリ笑った顔の写真。真面目な社風の会社には、キリっとした顔の写真。こんなふうに使い分ける学生さんはけっこう多いとか。
使う写真が決まったら、パソコン上で簡単に補正をかけてもらうことができます。
そして1時間ほどたつと……。
できた!
メチャメチャきれいです。
きれいなおれ……。まじまじと見てしまいます。
企業へのPRもさることながら、単純に内定写真館の方が就活に対する自分自身のテンションがアガるのではないでしょうか。フリーランスの僕でさえも「ちょっくらどこかに履歴書送ってみるか」くらいの気分になってきています。
現役大学生に使ってもらおう
僕(37歳フリーライター)のレポートだけではちょっと不安なので、現役大学生のトドコロさんにも内定写真館を試してもらいました。
トドコロさんはめったに着ないスーツを着ているためか、緊張気味な様子。大丈夫かな。
箭野さんがトドコロさんの髪の毛をきっちりセットしていきます。
あんなに緊張していて大丈夫かな? と思いつつ撮影ブースに送り出しました。後は自動音声の内定トオルさんが空気をなごましてくれるのに期待です。
撮影が終わり、完成した写真を見るトドコロさん。お、なんかうれしそうな表情に見えるけど、どうなったんだろう……?実際に撮影した写真がこちら。ボックス写真機で撮った写真と比較してみました。
おお……。すごくいいですね。ボックス写真の方は、親しみやすい雰囲気にはなっていますが、ちょっと頼りない感じ。内定写真館の方はとても誠実に見えてきます。
ボックス写真のトドコロさん、内定写真館のトドコロさん。きっとどちらも正しいのでしょう(大学生が年上の人間から見て頼りなく見えてしまうのはある意味仕方がないですよね)。
ただ、就職活動という場で、どちらの面を企業に対して推していきたいか、ということを考えると、やっぱり内定写真館の方ではないでしょうか。
トドコロさん、すっかり緊張がとれた様子でした。
そうそう、この記事を読んでいる女性は「トドコロさんだけではなく、女性の例も見たい!」って思っているのではないでしょうか。
女子大学生が「内定写真館」を使うとこんな感じになります。光がうまくあたっているので、全体的に明るいトーンになり、目元の表情がよりくっきりと出ていますね。
この2人の例を見て、僕は10年以上前に自分が就職活動をしていたときのことを思い出しました。イマイチな写真を撮って履歴書に貼り付ける。それって自分の気持ちが全然こもっていなくて、単なる「作業」なんですよね。
自分でもウキウキするような写真を履歴書に貼り付けることができたら、それだけで就活のテンションが上がってくる。人に自分をアピールするって、そういうところから、だと思うんです。
写真館によって仕上がりは変わるらしい
なぜこのようなサービスをしているのか。スタッフの箭野さん聞いてみました。
就活をサポートする団体だからこそのサービス
内定写真館は、Osaka Metro 四つ橋線「本町駅」28番出口から約400m。靭公園のちょうど向かいにあります。いい場所です!
内定写真館のまとめ
というわけで、「内定写真館」でした。最後に特徴をまとめさせてください。
- 就活をサポートする団体が就活のために作った証明写真撮影サービス
- 就活のためのメイクや身だしなみのアドバイスもしてくれる
- ボックス写真機とプロカメラマンの中間くらいの料金
- 撮影前に就職の相談にも乗ってくれる
いままでありそうでなかったサービス。これから就職活動しようとしている人、就職活動がうまくいかなくて困っている人、一度行ってみてはいかがでしょうか。
なお、僕はもらった証明写真をFacebookのアイコンにしています。「適度に盛れていますね」という感想をいただきました。「適度に盛れている」って最高じゃないですか。
内定写真館 https://uchisada.com/