大阪西区にある民間による就労支援・ブックカフェ・イベントスペースなどの複合施設。
グッドデザイン賞受賞
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  • E-DESIGN
    ※この求人募集は終了しました

    次の世代にちゃんと送れる風景を

    今、デザインの現場は、非常にいろんな対象を扱うようになっている。
    衣服や建物のようなハッキリと目に見えるものだけでなく、
    キャリアやコミュニティなどの目に見えないものにまで、その範囲は及ぶ。

    大阪の南船場に本社を構える「E-DESIGN」は、
    そんな「目に見えるデザイン」「目に見えないデザイン」の両方を手がけている会社。
    公共の場のランドスケープ・デザインを軸に、
    街づくりのイベントを企画したり、
    行政や一般市民と共にこれからの公園のあり方を考えたり…。
    「デザイン会社がそこまでするの?」というほど、その活動は幅広い。

    今回は、
    ハード=具体的なデザイン設計と、
    ソフト=様々な方向からデザインのプラットフォームを作ることができる人材を募集する。

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    クリエイティブな力で、人と社会の問題を解決する


    「求めている人材を一言で言うと、
    クリエイティブの力で、人と社会の問題を解決したいと思ってる人です」とは、
    E-DESIGN代表取締役で、ランドスケープ・アーティストの忽那裕樹さん。

    「美しいデザインは当たり前。使って楽しい場所を作ることが必要」という信念のもと、
    2000年に「E-DESIGN」を設立。
    個人の家の庭から広大な広場まで、様々な屋外空間のデザインを手がけているが、
    そのどれもがただ美しいだけではなく、
    機能的かつ何年経っても活用されるよう考えられたものばかりだ。
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    「うちの会社が作る空間は、デザインして建てたら終わり、というものではありません。
    みんながそこで何かをしたくなる、大切な人と過ごしたくなる、
    そこに人が立つとより美しく見えるような場所になってはじめて完成するんです。

    そのためには、実際にその空間を使うことになる人たちと一緒に
    『ここをどのように活用したいか』『この空間を作ることで何を解決したいか』
    などを徹底的に考えて、どんなデザインがいいのかを決めていく。
    それが僕たちにとっての、ランドスケープ・デザインです」

    たとえば、ある病院の庭は、園芸療法など
    多数のリハビリプログラムが組み込まれた設計に。
    まず病院側と話し合って、患者が自然とリハビリにつながる動きが
    できるようなアイデアを集約。
    同時に、その病院を実際に使う可能性が高い近隣住民たちの意見も加え、
    それらを元にデザインのプラットフォームを作成、
    そこから具体的な設計を考えるという手続きを踏んだ結果だ。

    特に公園や広場のように公共性の高い場所を作る際は、
    近隣に住まう人たちと話し合い、
    時にワークショップも行いながら、リサーチするのが鉄則だという。

    「子どもが遊ぶためか、集客のためか、青少年育成のためか…
    公園の設置理由は、その地域によって様々です。
    公園は一度作ると、50年100年そのままになってしまうという、非常に怖い世界。
    まかり間違うと、今までの街並みまでダメになってしまいますから、
    そこはすごく慎重に考えてデザインしています。

    しかし、行政から与えられる空間をただ受け入れていた昔とは違い、
    最近は自分たちの希望を積極的に提案してくださる方が増えましたね。
    時にはプラットフォームづくりで止まってしまって、
    設計デザインまではできなかったという案件もありますが、
    デザインとソフトをつくるための活動を同時に行うということであれば、
    活動それ自体もデザインの1つだと思っています」
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    イベントやワークショップを通して考えるコミュニティ・デザイン


    先の発言を受けると、今やE-DESIGNの仕事は、単なるデザイン業務だけには留まらない。
    その空間を使うことになる人たちへのヒアリングやワークショップなど、
    一見デザインとは無縁に見えるが、
    確実に「美しい風景」へとつながるような事業も行なっている。

    理想的な共同体づくりと、それを妨げる問題の解決のために、デザインの力を使う
    ──いわゆるコミュニティ・デザインと言われるものだ。
    その中でも公園や広場は、これからのコミュニティにとって
    非常に有効な場所になると、忽那さんは言う。

    「街の共有空間の中でも、コミュニティを育てる可能性が一番高くて、
    しかも作る時に一番夢を持てるのが公園です。
    外国では、いろんな人が公園に集まって、
    本を読んだり楽器を弾いたりと好きな時間を過ごしている。
    その中で世代を超えた交流や触れ合いが生まれ、
    地域を活性化させる力につながっていくんです。

    公園っていろいろな法規制があって、できることに制限があるんですけど、
    それを改めていくことで、ユニークな公園が生まれる可能性が広がります。
    果樹ばかり植えているとか、お年寄り限定で楽しめるとか…
    そういう何かに特化した公園がある方が、街はずっと楽しくなるじゃないですか?
    その実現には法律を変えていかなければならないし、
    それを行政や街の人たちと活動しながら、一緒に考えていきたいんですよ」
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    その代表的な例が「水都大阪フェス」だ。
    E-DESIGNは2011年から「水都大阪」の一員として、このフェスの企画・運営に参加。
    企画の中には、一般市民から公園や水辺でやってみたい「夢」を募集し、
    それを期間中に実現する「つなぐプロジェクト」というプログラムがある。
    これは市民が公園づくりに加わることを推進するだけでなく、
    行政とともに公園の可能性や、法規制のあり方を考える機会にもなっているそうだ。

    「今、大阪は、やってみたいことが世界一叶う街を目指して、
    河岸や公園の規制緩和を進めているところなんです。
    そのためには過去の事例ばかり追いかけていてもダメだから、
    いっぺん市民の声をもとに思いきったことを実現してみて、
    そこから考えてみましょうと。
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    たとえば水上レストランの設置は、現行の法律ではNGなんですが、
    行政側と話し合って、イベント期間中は特例でOKにしてもらうとか。
    この経験を生かして、この先どんな公園や街作りをしていったらいいかを、
    アートやデザインの立場から提案していく。
    そこにクリエイティブな可能性があると思うんです」

    これ以外にも、小学校と地域の人たちが共同で街に花を植える
    「花いっぱいプロジェクト」や、
    プラットフォームづくりが仕事として成り立つよう、
    各種ワークショップや人材育成を行う「プラットフォーム形成支援事業」など、
    “目に見えないデザイン”の仕事は年々増えてきている。

    ただ机やPCに向かってデザインを考えるのが、デザイナーの仕事だと思っていると、
    強烈な肩透かしを食らうだろう。
    今やE-DESIGNは、デザイン事務所というよりも
    「街づくりのよろず請負人」に近づきつつある。

    いろんな視点が必要だから、この仕事に向いてない人はいない


    しかしこうして具体的にE-DESIGNの仕事内容を聞いていると、
    今この会社に一番求められるのは、斬新なデザインセンスを持つ人よりも、
    人の話をちゃんと聞いて、その真意を汲み取る能力のある人ではないか。
    そう忽那さんにたずねると、「まさにおっしゃるとおりです!」と笑った。

    「汲みとる能力は大切ですね。
    いろんな世代や立場の人に話を聞いて、その中から隠れた需要や夢を引き出して、
    それを形にしていくという。
    その感覚を持っている人は、デッサン力などのハード面の技術が高くなくても、
    キッチリとしたデザインができると信じています。
    逆にひとつの立場だけに固執してしまったり、
    自己実現のためだけにデザインしようとする人は、ちょっとしんどいかもしれませんね」
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    実際、E-DESIGNの社員は、大学でデザインや造園技術を学んだ人だけでなく、
    それ以外のジャンルから飛び込んだ人もいっぱいいる。
    話を聞く能力に長けた人、絵画センスのある人、
    プラットフォームを組み立てるのが上手い人、
    いろいろな能力を持った人たちがそれぞれの特技を生かし、
    さらに弱点を補いあいながら、協力してプロジェクトを進めているという印象だ。

    「こういう仕事は、1人ではできません。『これを解決したい』と思うことを、
    みんなのアイデアでデザインしていくわけだから、
    いろんなタイプの人がいる方がいいんです。
    だから逆に言うと、この仕事に向いてない人っていないような気がします(笑)。
    強いていうなら『なぜこういうデザインにするか』を説明できる力と、
    予想しない提案が出てきても笑顔で対応できる力があるといいですかね。
    でもやっぱり街が好きで、いろいろな風景に興味を持てて、
    公園での人の動きを1日中でも見てられるような人が、一番向いています。
    うちの会社だったら、それをすべて仕事に結びつけることができますから」
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    時間配分や仕事の切り換えは大変。でも働きながら学べるのが魅力


    「自分のやりたいことを仕事の中で見つけられ、
    かつそれを実現に移せるチャンスが多い仕事。
    街に対する気持ちを形にできる機会が多いので、
    自分の街に強い愛着がある人には、ピッタリの職場だと思います」とは、
    今年で入社して10年目となる濱本庄太郎さん。
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    大学で土木を学んでいたが、ランドスケープ・デザインの仕事に憧れて入社。
    街作りの企画やコーディネイトに関わるソフト面の仕事を主に担当し、
    現在は「水都大阪フェス」のディレクターとして、
    市民と行政の調整役を引き受けている。

    「今年のフェスは国際交流がテーマなので、
    大阪の水辺に外国人が集まるような企画を考えて、
    それを行政と相談しながら実現する業務です。
    いろんなバックグラウンドを持つ人たちが話し合う中で、
    自分の考えを超えたアイデアが出て、
    想像していなかったものができていくのが面白い。
    最初は設計などのハード面も担当していたんですが、今はソフトにどっぷりですね。
    その人の適性やスタンスに合わせて仕事を采配してもらえるのは、すごくありがたいです」

    とはいえ、その業務内容は決してソフトではなく、むしろハード。
    特に大きなイベントを控えている時は、ほとんど会社にいないこともザラ。
    しかも複数のプロジェクトを同時に抱えているのが常なので、
    その切り換えにも苦労するという。
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    「プロジェクトごとにチーム分けをして、社員がある程度の権限を持って進めて、
    社長が最終決定をする…という流れで仕事を進めていますが、
    それが決して1人1プロジェクトではないので、
    いろいろな業務を同時にこなさないといけない。
    特にソフトとハードの仕事を両方いっぺんにやるのは、結構混乱しますね。
    僕よりも、社長の方が絶対大変だと思うんですけど(笑)。
    でもたくさんのことができて、たくさんの人に会えることを楽しく感じられるなら、
    働きながら学ぶことができる、面白い仕事ですね。
    この時期に入社すれば、おそらく水都大阪の運営を中心に
    動いていただくことになると思います」

    入社4年目の石塚育代さんは、
    店舗設計や情報誌編集などの職を経てから大学に入り直し、
    ランドスケープ・デザインを勉強。
    その時、忽那さんの授業を受け、ソフトから始める街づくりの姿勢に共感して、
    卒業後に入社したという、ちょっと変わった経歴を持つ。

    「デザインだけで勝負するには、
    現役の学生に比べると、知識や技術の面で厳しいと思ってたんです。
    でもここなら、これまでの仕事で培った知識を生かしながら、デザインに参加できるかなと。
    仕事がキツいとは聞いてましたが、入社当初は情報誌編集に比べると楽でした(笑)。
    今は任される仕事が増えて、時間配分に苦労する状況になってきましたけど」
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    石塚さんは元編集者のキャリアを生かし、
    行政やマスコミに提出するための企画書、宣伝チラシ、記録集などの紙資料作りも担当。
    読みやすくて印象に残る紙資料は、事業の説明などの際に大きな説得力を持つ。
    ちなみに絵を描くのは得意かと聞くと「描けません(笑)」と即答。
    しかし忽那さんに言わせると
    「物事を俯瞰して眺めることができる、彼女の編集者としてのセンスは貴重」だとか。
    実際「ランドスケープ・デザインと編集業務には、意外と共通点が多いです」
    と石塚さんは言う。

    「自分が計画から実施まで関わったイベントに、
    人が集まって成功したのを見た時の達成感は本当に爽快で、
    この仕事に一番やりがいを感じる時です。
    基本的には、社内での時間の使い方も含めて、本当に自由にやらせていただいてると思います。
    街づくりだけでなく、社会を良くするために何かを変えて行きたいと思う人には、
    ぜひ応募してもらいたいですね。
    社長自身が、そういう思いが強い人ですから」

    自分たちが信じたものを、子どもたちに伝えていく場所作りを

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    「海外では公園の存在は、周辺の土地の資産価値を左右するぐらいに重要なもの。
    日本にもBID
    (Business Improvement District/
     欧米で推進されている自治体が主導する街作りのシステム)
    は入ってくるでしょうし、
    そうなると地域に合わせた形の、公園や街づくりのプログラムが重視されていくと思います。
    うちは今、行政の協力を受けて、それに近い形の事業を進めていってはいますが、
    行政から補助が出なくなったら終わりでは意味がない。
    この機会を契機にして、今後どう広げていくかですね」と忽那さん。

    究極的にはどういう街、どういう風景を作りたいかをたずねると
    「次の世代にちゃんと送れる風景」という答えが。

    「自分の作った公園で、子どもたちが笑顔を見せてくれる時に、
    一番かけがえのないものを感じるんです。
    そうやって自分たちが信じたものを、
    子どもたちに伝えていく場所をきっちり作っていきたい。
    それはハード…器のデザインだけの話ではありません。
    その器を作っていくための活動や、ずっと活用してもらうための仕組みなどの
    ソフトも全部合わせて、未来につながる風景のデザインをしていきたいです」

    コミュニティという目に見えないもののデザイン。
    住民主導の街づくりのための行政との調整役。
    そして、そのためのプラットフォームを作るという作業。

    E-DESIGNが今チャレンジしていることは、
    最近になってようやく「仕事」として認知されはじめ、
    それが社会にどのような影響を及ぼすか、まだ未知の事例が多い。

    しかし逆に言うと、その分野のパイオニアとなる可能性が、非常に高い場所だとも言える。
    自分の住む街を良くしたいという気持ちはもちろん、
    誰もやったことのないことを純粋に面白がれる人ならば、
    ともに“美しい風景”を作り出す一員になれるはずだ。

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    (取材:吉永美和子 撮影:佐伯慎亮 コーディネーター:喜多舞衣)

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  • 企業名・団体名株式会社 E-DESIGN
    募集期間2013/12/30 〆切 それ以降の募集につきましては随時こちらのサイトにてお知らせさせていただきます。
    募集業種①ランドスケープデザイン
    ②プランニング・コンサルタント業務(まちづくり分野)
    雇用形態正社員及び契約社員
    応募資格Auto CAD、illustrator、photoshop、indesign、スケッチアップ、office等いずれかが使えること
    勤務地大阪市中央区南船場1-9-1 ライト南船場7F
    勤務時間正社員:10時~(裁量労働制)
    契約社員:10時~(要相談)
    給与能力によって規定
    休日・休暇原則として日曜日・祝日
    待遇正社員:
    社会保険加入、交通費は給与に含む

    契約社員:
    勤務時間により社会保険加入、交通費別途(上限あり)
    採用予定人数若干名
    選考プロセスこのサイトからエントリー

    書類選考
    履歴書およびポートフォリオ・論文を弊社まで送付ください。

    通過者のみ面接(1回)

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    採用決定
    応募者への質問・あなたの夢は何ですか?
    ・入社後してみたいことは何ですか?
    WEBサイトhttp://www.edesign-inc.com/
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