求人情報

NPO法人シミンズシーズ

「自分ごとに考える」まちづくり。市民のジリツをサポートする仕事

  • 2017/03/08 公開
  • 2017/04/09 更新
※ハローライフでの募集は終了してますが、
採用状況は各社に問合せください

まちの小さな森を手入れするひとりのおじさんが、「もっと子どもたちに森へ遊びに来てほしいんだよなあ」と言っています。子育てサークルのママさんたちを紹介すると、一緒にイベントを実施することになり、森にも子どもたちが遊びにくるようになりました。おじさんは自分の想いが叶った上に、地域の人々のことをより知ることができ、「こんなこともやってみたい」「あんなことはどうだろう」というさらなる想いが生まれて、今や「孤独死」をなくそうとする活動を起ち上げて取り組むようになりました。

これは、NPO法人シミンズシーズが運営している「兵庫県立東播磨生活創造センター かこむ(以下、かこむ)」で起きたひとつのエピソード。おじさんのような、地域の人が持つ「こんなことしたい!」を実現するための機会や人をつなぎ、それぞれの自立と自律をサポートするというお仕事を今回ご紹介します。

地域の人たちとのまちづくりを目指すのは、地域を自分ごとにしてほしいから。



(かこむが入る「兵庫県加古川総合庁舎」。JR加古川駅から歩いて10分ほどです。)



2008年4月に兵庫県の「生活創造センター」構想の一環として、兵庫県加古川市に創設されたかこむ(翌年2009年からシミンズシーズが指定管理者として運営)。今回シミンズシーズが募集するスタッフは、入社後1年間、かこむを拠点に働き、その後、それぞれの関心や得意分野によって様々な事業を担当していきます。

訪れた市民の想いを受けとめ、実現に向けて、つなぐ、サポートするというお仕事がメインです。冒頭のエピソード以外にも、「懐かしい歌をみんなで歌いたい!」と街角で歌声喫茶を開催したり、「まだまだ学ぶことを楽しみたい!」と高校教材を使った大人のための学び場をつくるなど、さまざまな市民のみなさんによる活動が生まれています。

いったいどんな想いから、このようなことを「仕事」にしているのでしょう? まずはシミンズシーズ事務局次長の柏木 輝恵さんにお話をお伺いします。

(ふたりの愛娘の母でもある輝恵さん。子育て中でも働きやすい環境が整っています。)




きえさん
「シーズが目指しているのは、誰もが『市民』という役割を楽しめる社会。自分の住むまちのことを自分ごととして考える人が増え、まちのための小さなアクションが増えていき、社会はどんどん良くなっていく、そうなればいいなと考えています」

ポイントは、スタッフが実現するのではなくて、声を挙げた本人のアクションを促す「自律のための機会や人とのつなぎ役、サポート役」であること。冒頭のエピソードのように、はじめは個人の小さな想いでも、その人が主体的に活動する中で団体が起ち上がることはよくあり、「まちの課題解決」へと発展する場合もあります。

輝恵さんは、言葉こそやさしいニュアンスで話してくれましたが、市民の手でつくるまちを目指しているのだということが分かります。



あなたが取り組む仕事。何かを実現したい人に寄り添い、みんなのジリツを支援すること。


一見シンプルで大きなゴールまでにどのような仕事を担うのか。様々な事業を展開する中で、全員が経験することになる、かこむの事業内容を見てみましょう。

①ボランティアの機会づくり
かこむに訪れた方の「こんなことをやってみたい」や得意をヒアリングし、ボランティアというかたちで、それを叶えるさまざまな活動を創出します。

②交流イベントの企画
市民との親睦や、活動への入り口機能はもちろん、ジリツを叶える人とのつながり創出を目的に開く「交流イベント」の企画を行います。

③コミュニティの創出
イベント時だけでなく、日常的に多様なジャンルがつながり合えるコミュニティを生み出します。

④団体支援
市民団体の設立や運営に関する相談にのったり、助成金の案内、助成金申請や事業報告書の書き方などの勉強会を開きます。

「どの事業も市民の方とのやり取りが多くを占めるため、かこむでは「聴くことや話に共感することを大切にしています」と語るのは、副センター長の木上裕貴さんです。

実は木上さん、ハローライフ登場は3回目! 入社したきっかけや、これまでのシミンズシーズの遍歴については、過去の記事をご覧ください。

▶︎2014年掲載分「一つ屋根の下、同じ土の中。
▶︎2015年掲載分「あなた色の花、咲かせよう。

(かこむ副センター長であり、シミンズシーズ理事の木上 裕貴さん)




木上さん
「ボランティアの機会づくりと言っても、ボランティア志望の方に『これをしてください』と何かを手伝ってもらうというよりは、その人がやりたいことをかこむを通して実現してもらう機会の提供が目的です」


例えば、職場復帰を考える子育てママ世代にとって人気なのが、パソコン操作やイラストレーターのスキルを身につけること。そういった方には、カウンターでの入力作業やチラシ制作などを通して、スキルを身に着ける機会をつくります。


木上さん
「企画をいっしょに考えることもあります。こちらの図書コーナーは、みんなの寄贈本で成り立っていますが、最近、数が溢れてて。すると『捨てるのはもったいないので持ち帰りイベントをしたい』とご意見いただきました。そこで『いいですね!どう進めましょうか?』と、企画と実施に向けたサポートを行っていくんです」


(ベストセラーからマニアックなものまで、個性豊かなラインナップは地域からの寄贈ならでは。)



そんなふうに関わった人の中で、図書ボランティアの経験を経て、別事業のサポーターとなった男性がいらっしゃるそうです。


木上さん
「その方は同じシニア世代の交流会にも顔を出してくださるようになって、それまで交流会の企画運営はスタッフだけで考えていたのですが、提案や意見交換をスタッフと同じ目線で話してくださるようになって。シミンズシーズが目的とするジリツの支援が伝わったと感じてうれしかったです!」


地域の方とのコミュニケーションがすべての基盤


かこむのスタッフは8時半に出勤し、9時から開く受付のカウンターにスタンバイ。先に紹介した4つの事業に関するコミュニケーションをとっていくことが、主な業務です。カウンター業務はシフトを回してお昼休憩を1時間とりつつ、その日にあるボランティアの方々のミーティングやイベントの準備などを行います。今回募集する正社員の勤務時間は、8時30分~17時30分が週3回、お昼から21時30分まで働く日が週2回あります。


木上さん
「シミンズシーズの仕事はかこむの他にもありますが、入社してすぐは1〜2年ほどかこむで働き、徐々にかこむ外の仕事を2〜3つ抱えてもらうことになります」


(左はスタッフの岩橋 亮汰さん。買い物帰りに寄ってくださるほどの「ご近所」感。)




木上さん
「今ちょうど受付で来館者とやりとりしているのが入社2年目の岩橋です。窓口の仕事の他、かこむの月次報告などの事務面と、シニア世代の地域デビュー支援などのかこむ外のプロジェクトを2つ担当しています。今彼が話しているのは…かこむ外で行われる『シニアいきいきまちサロン』というイベントに関わっている人たちの応対ですね。内容の確認に来られたのだと思います。彼女たちは参加者であり、交流イベントのボランティアでもあります」


事業の担当者として、事前にアンケートをとったり、次の会場のアポをとったり、ボランティアの方々のミーティング時にファシリテーターを担うこともあるんだそうです。



まちづくりの専門家ではなく、コーデイネーターになろう。市民がほしい情報や助けをどれだけ提案できるか。


ここで、木上さんに、素朴な疑問をぶつけてみました。かこむのパンフレットを見ると、ボランティアの登録は50人以上、団体の登録数も400を越えています。ジャンルも音楽、ものづくりなど専門的なものもあったり、相談の種類も多様な中で、サポートするのは至難の技なのでは…?


木上さん
「スタッフみんなで役割分担していますよ。あと、専門知識ではなくどちらかと言えば何か聞かれたときにパッと応えられる『情報量』が重要だと思います。助成金のことを聞かれたときに『メーリングリストでこんな情報が流れていましたよ』と、すぐに伝えられるような。それから、今『かこむ』にどんな人が訪れていて、その人はどんな想いを持っているのかを常にキャッチすることは大切です。専門家というよりコンシェルジュのように、よろず相談を聞きながらつないでいくコーディネーターの役割ですね。あと、主婦のボランティアの方ですと、お子さんの病気などで直前に来れなくなったということもあるんです。そうなっても困らないようなマネジメントを心がける必要がありますね」



なるほど、では必要な力をまとめると、コミュニケーション力、情報力、そして先手先手を見据えて対応する力…というところでしょうか。それらの情報共有のために、週1回のスタッフミーティングや、月一回の休館日に全社会議があります(「シーズ家 家族会議」と呼ばれています)。また、サイボウズ(web経由で情報共有できるグループウェア)でも情報共有は活発に行われているそうです。

シミンズシーズの在り方を常に考え、課題解決に向けて行動できる人求む!コミュニティづくりの一歩先へ。


木上さんの会話の中で何度も登場したのが「前例主義を打ち破る」というワード。これまでやってきた事業の継続も大事だけど、今やっていることがベストかどうか、客観的な目で見直していきたいと言います。


木上さん
「シミンズシーズで働く人には、もっとこうしたほうがいいのでは、と考え続けてもらいたい。それは本当にまちや社会をより良くすることにつながっているのだろうか、と常に成長し、クリエイティブであり続けてもらいたいです」


具体的には、どんな課題があるのでしょうか。

(周りには楽しい装飾がいっぱい。小さな子どももシニアのみなさんも安心して通えます)




木上さん
「かこむは『つながる施設』をコンセプトに運営してきて、今や多くの方々が訪れ、出会える場になってきました。次は、つながりからまちへのアクションをどれだけたくさん生み出せるかいうところ。集まって人とつながって、コミュニティができるだけでももちろん価値ですが、その一歩先を、と考えています。かこむ自体がつながれている層がまだまだ一部であるということも課題です。具体的には、もっと企業や他機関とつながったり、コラボしていったり、公共施設には普段来ない層の方々などにも来ていただける場所を目指しています。最近スタッフの中では『公共施設をリノベーションする』という言葉がよく出てきます。『公共施設』の概念を変えていくような施設でありたいと思っています。」


昭和と平成の境目「じけまち商店街」の一角で、老若男女がまちを楽しくする


木上さんが話してくださった課題にもつながりますが、これまで施設を利用されていない個人や企業にもリーチし、もっと日常的に出会いがあるプラットフォームにしたいと言います。


きえさん
「かこむの外にいる、これまで関わることの少なかった層ともつながり、もっとごちゃまぜにしていけたら。近い人同士のつながりで生まれる変化って限られていて、全然違う分野、ジャンルの人たちをつなげていくことで、まちへのアクションはもっと広がり、大きくなると思っています」


(年に一度実施しているさまざまな世代・分野の人が集う交流会「ごちゃまぜ大交流会」)



かこむ外にいる層へのアプローチの例として挙げていただいたのが、加古川のまちづくりについて話し合う「かこがわ飲み会議」。もともとは地元の祭りのことを考える集まりでしたが、お酒と「加古川を面白くするアイデア」をみんなと交わす場になりました。開催場所は「00. Work Shop space & Office」、通称「ゼロゼロ」。今と昔が入り交じる「じけまち商店街」の中に位置することもあって、地域のおっちゃん、起業を考える若者など、かこむとはまた違った、まちを面白くしたい人たちが集まってくると言います。

(「00」と付いているのがポイントです。番号が増えていくのが楽しみ!)



ゼロゼロを案内してくださった事務局長の阪口 努さんにも少しお話をお伺いしました。

(元々子ども服屋だったゼロゼロ。棚や柱はそのまま活かし、地域のみなさんのDIYで生まれた空間です。)




さかぐちさん
「かこがわ飲み会議で、若手の飲食店マスターが『農業をやりたい!』と言ったんです。そこに居合わせた美容師が『親の畑が余っているよ』という話になって、いま彼らはいっしょに野菜をつくっています。そんなふうに、『かこむ』の外でも、プレイヤーを生み出すためのサポートと環境づくりを行っています。地元メディアと協働で加古川経済新聞の配信もしているので、その取材で新しい層にもアプローチしています」



新しいNPOのかたちをつくる、次の5年へ。


シミンズシーズの事業は大きくわけて「まちづくり」「組織の支援」のふたつですが、事務局次長の輝恵さんは後者も担当し、さまざまな組織に関わり、チームづくりや、組織のブランドづくりをサポートしてきました。その中で去年、輝恵さんが「やりたい!」と思ってチャレンジしたのが「NPOのための想いを伝わる言葉にするワークブック」の書籍化です。

(ブランディングにはじめて取り組むNPOにとってわかりやすく、実用的。中でも「想いを言葉にする」部分にフォーカスされています)



この本をつくろうと考えた背景にはどんな課題があったのでしょうか。


きえさん
「兵庫県は阪神・淡路大震災をきっかけに多くのNPOが起ち上がりました。当時30歳で起ち上げた人は、現在50歳。世代交代が必要ですが、代表の想いは、若手や現場のスタッフにはなかなか伝わりづらいものです。NPOのミッションは数値化しにくい上、何をミッションにするのかは社会の流れでも変わっていくし、抽象化されやすい特徴がある。シミンズシーズは5年前にブランディングして、今後何をしていくのか方向性が決まり、スタッフの中でミッションを理解できるようになり、大きく発展するきっかけになりました。これをより多くの団体にも知ってもらい、役立ててもらいたいと考え、まとめることにしました。」


『持続可能な団体として長続きしてほしい。もっと言えばそこで働くスタッフの人たちが、誇りと自信をもって活動していけるようにしたい』と強調します。


きえさん
「スタッフが自信をもって働けるようになれば、自分で考えて動けると思います。シミンズシーズは『自分ごとにする』という言葉がめっちゃよく出てくるんですけど、ジリツのはじまりは、自分のこととして考えることだと思っています。それがあって主体的に行動できる。このプロセスをまちづくりでも、組織の支援でも、大事にしたいと思っています」


(自分の考えや自分自身と向き合う機会も多く、1月には10年後の自分を掘り下げ、1年の目標をスタッフ全員色紙にまとめました)




きえさん
「次の5年、10年に向けて、シミンズシーズ自体は、今までにない新しいNPOのかたちをつくりたいと思っています。私たちは、スタッフ自身も自律した人であることを大事にしています。シーズの中にずっといるというより、どんどん自立していってほしい。だから、スタッフも、ネットワークというか、さまざまな分野を支援するグループ会社やNPOをつくっていき、ホールディングスのようなかたちを目指しています


どんどん活動の幅を広げているシミンズシーズ。サポートしている側のスタッフのみなさんが楽しそうで、来館者とスタッフ、地域の方とスタッフというよりも、加古川を面白くしていきたい仲間といっしょに働いておられるような印象を受けました。次のキャリアを長期的に築いていきたい方は、ぜひこれからのシミンズシーズを、そして「誰もが『市民』という役割をたのしめる社会」を一緒につくっていきませんか。


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募集要項

企業名・団体名
NPO法人シミンズシーズ
募集期間
2017/4/8(土)まで
募集職種
□コーディネーター、事務局(総合業務)
・プロジェクトマネージャー
・ファシリテーター
・コミュニティデザイナー
・広報マネージャー
雇用形態
正職員(試用期間3ヶ月)
応募資格
・学歴、NPO業界での経験不問
・社会人経験のある方
・幅広い年齢層の方とコミュニケーションを取れる方
・基本的なパソコン操作(ワード、エクセル、パワーポイント)のできる方
勤務地
兵庫県加古川市寺家町天神木97-1
東播磨生活創造センター「かこむ」
JR加古川駅より南へ徒歩5分・兵庫県加古川総合庁舎内
勤務時間
8:30~17:30(うち1時間休憩)
※週に2日程度、12:30〜21:30の勤務日あり
給与
月16.5万円〜
(試用期間終了時、給与査定後基本給を決定)

[月収例]
マネージャーAさん 27.8万円(基本給+各種手当)
3年目スタッフBさん 20万円(基本給+各種手当)
昇給・賞与
昇給:年1回(4月)今後年2回にすることも検討中
賞与:有(決算賞与・業績に応じて)
待遇
・各種社会保険完備
・退職金制度(入社3年以降)
・交通費支給(月2万5千円まで)
・サイコロ手当
(サイコロの出た目によってプラスされる手当)
・子育て&介護応援手当(オムツ手当など)
・役職手当
社内制度
・研修18キップ制度
(希望の研修旅費や参加費を出してもらえる制度)
・第3SUNDAY大集合
(毎月第3日曜日はスタッフ全員で集まって交流・研修・会議など行なうチームビルディングの場)
・ファシリテーション勉強会
・たのCAM
(年1回正職員が全員代表としてこれからのたのしいをどう生み出すか経営戦略を考える合宿)
休日・休暇
週休2日
(シフト制・基本は土日いずれか1日と平日1日)
有給休暇、年末年始休暇、慶弔休暇
採用人数
2名程度
選考プロセス
1)ご連絡いただいた方にコミュニケーションシートをお送りします。

2)履歴書とコミュニケーションシートを当法人までご郵送ください。4/15(土)必着

3)書類審査後、通過者の皆様に面接時間をご連絡いたします。
※残念ながら今回ご縁のなかった皆様には、応募書類を郵送でご返却いたします。

4)面談の実施 4/22(土)を予定しています。

5)採用決定の方には、電話にて手続きのご連絡、他の皆様には、応募書類を郵送でご返却いたします。

6)5月1日(月)より勤務開始(応相談)
WEBサイト
□NPO 法人シミンズシーズ
WEB:http://www.npo-seeds.jp/

□東播磨生活創造センター「かこむ」
WEB:http://www.kacom.ws/
FB:https://www.facebook.com/kacomkitene/

他のおしごともチェック!