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株式会社名畑の求人サムネイル
2015.11.26 公開 2016.01.05 更新
株式会社名畑
お酒だけでなく、飲食業界に元気を届ける仕事。

※ハローライフでの募集は終了してますが、採用状況は各社に問合せください

株式会社名畑は、大阪キタの繁華街北側、中津ピアスタワーの前にある。
1936年に現在の阪急梅田駅北側にある商業施設DDハウス付近で創業し、
社屋移転はこれが3度目。

梅田のまちの発展を支えてきたお酒と食品の業務用卸の会社であり、
現在は4,700軒以上のお客様がいる。

(お酒、食品の配達は1日2便。お客様先に納品するお酒を積み込む様子。)

(お酒、食品の配達は1日2便。お客様先に納品するお酒を積み込む様子。)


今回は、この名畑のお客様にお酒を届けるドライバーの求人だ。

ただ単純に配達をするだけでなく、
飲食業界を元気にしたいという想いを届けることが大切なのだと
名畑社長よりお話を伺った。

その話の前に、
まずはドライバーから営業職になった経歴を持つ
福田さんのお話を紹介したい。


名畑で働きはじめてから、性格が丸くなった。

(2011年入社の福田宏文さん。2人の娘さんのパパ。)

(2011年入社の福田宏文さん。2人の娘さんのパパ。)


営業職4年目の福田さんは、
名畑に入社する以前は7年間ほどドライバーとして運送会社に勤めていた。
その経験を含めて、名畑のドライバー職と営業担当との関係についてお話を伺った。

「名畑のドライバーは、主にお酒や食品のルート配送を行います。
1〜2トントラックに乗車して、酒類や食品を飲食店に配達し、空樽、
空瓶 の回収、検品、伝票整理などを行います。

他業界では営業とドライバーを兼務しているところも多数ありますが、
突発的な状況に対応できるように、弊社でははっきりと切り分けています。
ですから互いのコミュニケーションは不可欠です。
私自身は配達の仕事を通じてお客様のところに通い続ける中、
お酒をお届けする楽しさにハマり、
営業の仕事がしたくなってキャリアチェンジしました」
(広い配送センターには、各メーカーのお酒がズラリと並んでいる。)

(広い配送センターには、各メーカーのお酒がズラリと並んでいる。)


現在の営業職としての入社後は、物流について学ぶ研修やマナー研修を受けたのち、
「横乗り」と呼ばれる、ドライバーの隣に座ってお客先を回る方法で
仕事の流れをつかむ。(福田さんはドライバー経験者なのでショートカットされた)
そして、その後も営業職の先輩に同行して仕事を覚えていく。

営業職の福田さんの一日のスケジュールは、だいたい以下のようになる。
朝8時半に朝礼に参加し、昼頃まで内勤で見積作成や商品発注を行い、
昼からお客様のところに足を運ぶ。

「営業は、14時スタートで17時ぐらいまでが勝負の時間です。
飲食店の客数の少ない時間帯にあわせて担当エリアを回ります」

名畑での仕事を重ねる中、性格が変わっていったと自己分析する。
「カッとなりやすい性格でしたが、たくさんの方とお話していくうちに
どんどん角が取れてきたと思います」
(様々な地域のワインが並ぶ温度管理倉庫。お酒の種類は、1万点以上にのぼる。)

(様々な地域のワインが並ぶ温度管理倉庫。お酒の種類は、1万点以上にのぼる。)


そんな福田さんには、実は苦い経験がある。
それは入社1年目に訪れた。お客様と喧嘩をしてしまったのだ。

自身のミスから生まれたトラブルだったため謝罪に伺ったところ、
人間性まで否定されるような言い方にカッとなって語気を強めてしまった。
後の関係に大きく響くため、カッとなるべきではなかったと回想する。
その後、もちろんそのお店は出入り禁止。

社内に持ち帰ったところ、「やっちゃったな」と
厳しくもやさしい言葉をかけられた。
(当時の思い出を噛み締めながら、照れくさそうに笑う福田さん。)

(当時の思い出を噛み締めながら、照れくさそうに笑う福田さん。)


「親身になってアドバイスしてくれる上司や先輩に恵まれています。
人間関係がものすごくいい職場なんです。立ち居振る舞いなども、
営業になってはじめて勉強させてもらいました」

お昼は会社の1階に集まり、みんなでわいわいとランチを食べたり、
中津周辺の食事処に訪れることも多いそうだ。

「営業マン同士で、それぞれのお客様のお店に
ランチをしに行くこともあります」

用事がなくても「ちょっと近くに立ち寄りましたもので」といって
お客様に顔を出すことも大切な仕事だと考えている。
お客様だけでなく、ドライバーとも密に連絡をとるようにしている。

どうしても電話でのやりとりが多いため、
顔を合わせる機会があれば、お互いに気持ちよく話せるように
コミュニケーションをとるようにしているのだとか。

福田さんは名畑のことを「やさしい人が集まっている集団」だといい、
この会社で働けることを深く感謝している様子だった。

こんな風に社員に評判の良い会社は、どんなふうにつくられていったのだろう。
少しその背景について名畑社長にお話を伺った。


飲食店側に立つ体験が、名畑の付加価値を高めた。

(名畑豊社長。休日はお笑い番組をチェック。)

(名畑豊社長。休日はお笑い番組をチェック。)


「写真を撮られるとなると、どうしても右手が動いちゃうんです」といいながら
目の横にピースサインのポーズで登場してくださった名畑社長。
どうやらサービス精神旺盛の様子…。

後ほど登場する人事課長の河崎さんも知らなかったという
エピソードまでお話してくださった。

「お恥ずかしい話ですが、入社した初日は
『この会社、大丈夫か!?』という印象でした」

予想外のエピソードからはじまったが、まずは会社の沿革をみておきたい。
おじいさまの名畑富男さんが1936年に創業し、
孫の豊さん(現社長)は3代目だ。

豊さんは大阪大学卒業後、大手飲料メーカーに入社。
6年ほど営業マンとしてキャリアを積み、28歳で専務として名畑に入社した。
バブルが崩壊した1990年代だった。

「飲料メーカーに勤めていた頃から、
当社は売り上げが高いことを数字では知っていました。
しかし、いざ入社してフタをあけてみると、
組織がボロボロだったんです」

当時を振り返ってもらうと、
まずは隣の席の人は仲間ではなくライバルという環境。
売り上げがある社員とそうでない社員が二極化し、
個人経営者の集まりのような組織だったらしい。

また、コンピュータが導入されているものの消費税に対応しておらず、
電卓やそろばんをはじいている年配の方が多かったという嘘のような本当の話。
さらに追い打ちがかかり、開かずのコンピュータ室は、
漫画喫茶のような漫画だらけの部屋になっていたそう…。

会社の危機を感じさせるエピソードだ。
(配送センター内の事務所で、伝票チェックをする様子。)

(配送センター内の事務所で、伝票チェックをする様子。)


そこで豊さんは組織改革から着手した。
必要な仕事とそうでない仕事をはっきりと分けて、
プロジェクトごとにチームをつくった。
そのつくり方にも工夫がある。

「いきなり大きく変えてしまうと、いくら社長の息子であるとはいえ、
28歳そこそこの若造でしたから反発があると思いました。
少しずつ変えていき、どうすればよくなるかを相談して、
社員に一緒に考えてもらうようにしたんです」
(商品を管理する倉庫は1階と2階にわかれ、2階には洗剤などお酒や食品以外の商品も並ぶ。)

(商品を管理する倉庫は1階と2階にわかれ、2階には洗剤などお酒や食品以外の商品も並ぶ。)


あらゆるシーンで小さな成功体験をしてもらって、
社員のモチベーションをあげていった。
まるで経営コンサルタントのような動きである。
ボトムアップの仕組みを最初から構築していったようだ。

少しずつ良い方向に改善されていくことで、
当時専務だった豊さんの信頼は強固なものとなっていった。
営業担当の福田さんが語ってくれた社風の良さの原点を垣間見た気がした。

1990年代は、外から規制緩和の波が押し寄せていた時代。
ディスカウントストアが郊外から増えはじめていた。

「消費者の方が、今まで知らなかったメーカーの小売り価格を知るようになって、
どんどん買いたたかれていったんです」
(お客様先から配送センターへ戻ると、回収した空瓶を商品・色ごとに仕分けする。)

(お客様先から配送センターへ戻ると、回収した空瓶を商品・色ごとに仕分けする。)


人口も減っていく中、値段が下がれば
ビジネスが成り立たないという危機感があった。
付加価値をつけてお客様に喜んでもらう必要がある。

ここで豊さんの脳裏にあったのは、
大手飲料メーカーに勤めていた頃の経験だった。

「当時、飲食店側の部署に志願して入りました。
業態開発部といって、飲料メーカー側が
新しい業態を考えて展開していくという仕組みです。
そのチームは外食のプロの集まりでした。
社員以外にバーテンダーや料理長、デザイナーなどを
引き抜いて良いお店づくりに専念していたんです」

朝から会社で仕事をし、
夕方からはBARや飲食店に店員として入りながら、
そんな風にして飲食店側の経験を積んだ。

「はじめて飲食店側の立場でお店に立ちました。
飲料メーカーの営業マンとしていろんな商品を売っていたんですけど、
飲食店側は商品の種類の多さには関心がないということを知ったんです」

飲食店はどんな苦労をしていて、どんなことを知りたいのか、
体験してわかっていったと豊さんは当時を振り返る。

「置いて欲しい商品のお願いばかりしていた営業マンの頃が恥ずかしくなりました。
入社した頃の名畑は単にお酒を売るだけの会社だったんですが、
飲食店側は売り上げをどうやって上げたらいいか、みんな悩んでいる。

そのことのお手伝いができる会社になろうという意識を大切にして、
少しずつそういうことをはじめていったんです」
(テストキッチンのBAR。各メーカーのお酒のほか、名畑のプライベートブランドも。)

(テストキッチンのBAR。各メーカーのお酒のほか、名畑のプライベートブランドも。)


会社の方向性や強みはここから築かれていった。
例えば、お客先様に使っていただけるスペースとして
社内にテストキッチンBARをつくり、
飲食業に関する相談を受けるサービスを提供した。

来年13回目を迎える、
外食文化発展のための総合サポート展示会「食王(ショッキング)」では、
2,500名のお客様に来場していただくほどの大盛況。
名畑が主催している。
(営業・配送車にも食王のロゴが印字されている。「このロゴみました!」とお客先様以外の方にも声をかけられるそう。)

(営業・配送車にも食王のロゴが印字されている。「このロゴみました!」とお客先様以外の方にも声をかけられるそう。)


こういった会社の方向性の中、人材を採用する際に面接では
どんなところを重視しているのだろうか。

「結局、能力というのは個人差があるけれど、
それほど重要じゃないという考えに行き着きました。
能力よりも人間性です。何か困っている人がいたら、
お手伝いをして喜んでもらう。
それを楽しいと感じ取れる人であって欲しい。

セールストークがうまい人もいますが、長続きしないことも多いです。
それは自分のためにやっているから。
人のためにやって喜んでもらうことが
自分の喜びにつながっていると思える人であれば、
うちの会社にバチッとはまると思います」


飲食業界に元気や想いを届けることで、日本を元気にしたい。

(営業担当よりお客様との接点が多いという、名畑の配送ドライバー。一つ25kgのビール樽を片手で持つことも。)

(営業担当よりお客様との接点が多いという、名畑の配送ドライバー。一つ25kgのビール樽を片手で持つことも。)


今回募集する配送ドライバーには、こんなことを期待する。

「営業担当よりもお客様との接点が多い仕事です。
飲食業界を活性化させたいという目標の中に配達があり、
重要で意味のある仕事です。

自分が配達をしていた頃も、
たくさんの方に『ありがとう』といってもらえることが嬉しいと感じていました。
営業にお客様の情報をフィードバックするというのも、実は大事な仕事です。
(営業と配達の業務を切り分けて、お客様の満足度を上げる 。「付加価値をつけ、自社だけではなく業界全体の向上を考えないと、生き残ってはいけない」と、戦略について語る名畑社長。)

(営業と配達の業務を切り分けて、お客様の満足度を上げる 。「付加価値をつけ、自社だけではなく業界全体の向上を考えないと、生き残ってはいけない」と、戦略について語る名畑社長。)


お客様のお手伝いをしようという意識を持っていたら気づくことが増えてきて、
例えばお店がどんどん汚くなっていたらわかりますよね。

お店がうまく回っていないことを営業担当にフィードバックし、
サポートしていく必要があります。
お酒の見栄えの良い置き方なども、
意識するとどんどん丁寧になっていきます。

うちのお客様ではない隣のお店の方が、
元気に配達する当社のドライバーをみて
『あの元気な人にお酒を運んで欲しい!』と連絡があり、
新規のお客様として獲得できたこともあります」

商品を運ぶだけじゃなくて、
飲食業界を元気にしたいという想いも
運んでいるんだということがわかるエピソードだ。
(人事課課長の河崎崇子さん。入社前の社長の話を聞いて驚いておられた。)

(人事課課長の河崎崇子さん。入社前の社長の話を聞いて驚いておられた。)


また、人事課課長の河崎さんは、
「ここでは入社4年後、5年後に新たなキャリアを積むことができる」と話す。
「すべて受け入れられるかというとそうではないけれど、
他の部署を経験できる道があるというのは当社の強みだと思います」

「個人の成長が会社の成長につながる」と名畑社長は続ける。

「配達の仕事の中で毎日ワインを見て興味を持ったとして、
それが直接仕事につながらないことであったとしても、
ワインアドバイザーの資格が取りたいという話があれば会社としては援助します。

うちの社員には『売り上げ日本一にしたい』とはまったくいっておらず、
『品質日本一にしたい』といっているんです。
目標は大きいですが、普通にお酒を運んでいるだけでは
日本一にはなれないので、そういう意識をもって臨めば、
物流の部門が違う事業に変わっていくのではないかとも思っています」

最後に、名畑での入社1年目の仕事は
セカイの何につながっていると考えているかを伺ってみた。

「外食は、食欲を満たすためだけにすることではなく、
特に夜は友だちとおしゃべりするためや、
デートや歓迎会とかいろんな癒しの場、
ハレの場のためとしてすることが多いですよね。

今はそういう場が不況で少なくなっていますが、
外食産業が発展しないと絶対に日本はダメになると思うんです。
日本を元気にすることに、われわれの仕事がつながっていると思っています」
(飲食業界を支え、日本を元気にする。名畑の配送ドライバーは、ただお酒を運ぶのではなく、人びとの楽しみや癒やしのひとときを支えている。)

(飲食業界を支え、日本を元気にする。名畑の配送ドライバーは、ただお酒を運ぶのではなく、人びとの楽しみや癒やしのひとときを支えている。)


名畑社長は、会社の再生を決意したときに
社員一人ひとりに同行して問題点を洗い出し、
ノートに書き留めたとお話してくださった。

飲食店側に立ったエピソードもそうだが、
一貫して相手の立場に立って行動をとっておられるので、
説得力がある。

福田さんはお話の中で、
「性格がなんか丸くなりました」と話してくださった。

相手の立場に立って考える姿勢や社風が、
性格を変えていったのではないだろうか。
特別なことではなく、当たり前のことを徹底する。
そこに名畑の本質があるように感じた。

ドライバーというと一見単純に思えてしまう作業だが、
名畑の本質を知ると単純ではないということが、
この記事からもわかっていただけたのではないだろうか 。

少しでも変わらなきゃいけない、と感じている方は、
自ら考えて動ける社員を育てているこの会社に
チャレンジしてみてはどうだろうか。


※本求人記事は、NPO法人スマイルスタイルが大阪府より委託を受け、
「地域人づくり事業(雇用拡大プロセス)未就職卒業者等と
優良中小企業早期マッチング事業(事業期間2015年3月〜2015年12月)」の一環で
作成したものです。

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Job description
募集職種
企業名・団体名
株式会社名畑
募集期間
募集終了
募集業種
①配送ドライバー
お酒や食品のルート配送
(1.5~2トントラックに乗車)
*酒類、食品を飲食店に配送
*空樽、空ビンの回収、検品
*伝票整理等の社内業務
◎配送には台車を利用しますが、
手で運ぶ店舗も有(ビール樽20kg)

②配送の横乗り
配送車両(2トントラック)の横乗り。
ドライバーが、京橋商店街の飲食店に商品を配達します。ドライバーが京橋に到着し、配達している間、停車中のトラックが迷惑にならないか、車両を見て頂きます。万が一、車両移動をしなくてはいけない時には運転して移動してください(確率は低いです。)配達の作業はありません。京橋で現地集合、現地解散です。
雇用形態
①正社員(試用期間3ヶ月間)
②アルバイト
応募資格
①、②運転免許証(AT限定可)
勤務地
①大阪市西淀川区西島1-1-60 西淀川配送センター
②京橋
勤務時間・平均残業時間
①6:30~15:30(休憩時間) 時間外:あり 月平均20時間

②(1)10:00~12:00(2)13:30~15:30 ※(1)(2)いずれかでも可
12:00~13:30は、休憩(支給無)
給与・昇給
①20万円~30万円(経験などを考慮し、検討します。)
昇給:あり 年 0% ~ 1.02 %

②時間給 858円
休日・休暇
①シフト制※月間8日以上

②シフト制 土日祝含
待遇
①交通費支給・社保完備・ワイン資格等の取得奨励制度有・ユニフォーム貸与・車、バイク通勤可(要保険加入)、有給は法定通り

②交通費無(場合により、応相談)京橋に現地集合、現地解散
採用予定人数
①2名
②若干名
選考プロセス
1)まずは履歴書・職務経歴書等の書類作成サポートや面接対策、キャリア相談等を実施致しますので、下部のエントリーフォームよりエントリーしてください。ハローライフよりご返答させていただきます。

2)書類選考

3)面接

4)内定
WEBサイト
http://www.nabata.com