求人情報

特定非営利活動法人 フリーヘルプ

古着を通して「ありがとう」の輪を広げる。

  • 2015/02/22 公開
  • 2015/09/11 更新
※ハローライフでの募集は終了してますが、
採用状況は各社に問合せください

ココがポイント

“人のために”“社会のために”がすぐ実感できる。

市民から無償で提供された品々を、様々な形で社会に必要とされている場所にリサイクルしていく“ハブ”のような役割を担うのが、フリーヘルプの仕事。ホームレスやDV被害者などの救済を必要とする人たちと、彼らを助けたいと考えている人たちの思いをつなぎ、社会に貢献していることを直接実感できる機会が多いので、やり甲斐は大きい。また、支援する側からも「こんな協力の形があるとは!」と感謝されることも多い。

ココがポイント

拘束時間が短いので“自分の時間”が十分持てる。

“休みが不規則”なイメージのあるアパレル関係の仕事だが、ここ『FREE HELP』では、夕方頃には閉店し、日曜日も休みというスタイル。また、それぞれの社員のライフスタイルを尊重してくれるので、学業との両立、あるいは子育てをしながらなどの就労も大歓迎だ。

古着を通した支援活動は、年々増えてきている。

実は『フリーヘルプ』は、以前にも当サイトで求人記事を掲載している(http://hellolife.jp/company/7935.html)。
お店の運営方針や活動のきっかけなどは、すでにこちらで詳しく紹介しているのだが、
今一度代表の西本精五さんに話をうかがおう。
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「ゴミとして捨てられる古着のうち、9割は何らかの形での再利用が可能です。
でも日本は、紙やペットボトルの再利用率は世界トップクラスなのに、繊維類の再利用率は20%を切りかけていて、年間160万トンが焼却処分されているのが現状。
我々は年間90トン弱の古着を再利用していますが、たったそれだけで年間2,000万円以上の支援金や活動費を得ることができる。古着には、それほどすごい力があるんです」

ショップの2階は倉庫となっており、持ち込まれた衣類や服飾雑貨が山積みになっている。
市民からの持ち込みが増え、昨年は年間1万人近い人が協力したそうだ。
この中から支援や販売に適したものを選別し、汚れや傷みの多いものは資源再生業者に提供。
海外に送られ、工業用の雑巾や建築資材としてリサイクルされる。
つまりフリーヘルプに持ち込めば、100%近い古着がリサイクルされ、
何らかの形で社会に還元されるという仕組みなのだ。
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前回の取材から1年半。軸にしている業務内容自体はそのままに、
連携する支援団体が増え、フリーヘルプとしてできることがより多くなってきたという。

「ホームレス支援や災害支援、難民支援などを行っている団体に、衣料品や日用品を提供しています。また、服の販売を通じて集まった寄付金で、DVなどで居場所を失った母子のためのコミュニティスペース運営費を提供したり、外国籍の子どものための日本語教室への助成を行うなど、支援活動はどんどん拡大しています。最近はアーティストと提携し、アート作品の素材として古着を使用する…という活用法も出てきたんです。
この“古着”というツールが社会に役立てる方法は、単に困っている人に送ったり寄付金を集めることだけに留まらず、より多くの可能性を感じています。
一緒に働くスタッフも含めて、これからつながっていく人によっていろいろ新しい可能性が出てくると思いますし、到達点はないと思っています」

“買い物”や“不要品の持ち込み”が、チャリティにつながる。

フリーヘルプの主な仕事のスタイルは、10時半に出勤し、11時にはショップをオープン。
販売や店内ディスプレイなどの作業は、他のアパレル系ショップとさほど大差はない。
ただその合間には、持ち込まれた古着などの受付に選別、そして随時求められる支援物資の発送業務など、チャリティーショップとしての独自の仕事が入る。東加古川店も新長田店も、業務内容はほぼ同じだそうだ。
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持ち込まれた衣類は、「支援物資用」「ショップ販売用」「リサイクル用」に分類され、
支援物資は連携団体の必要に応じて、月1~2回の頻度で各地に送られる。
ショップ販売用は店員同士で話し合って値段を決めた上で、商品として陳列。
ちなみにリサイクル用以外の古着はアイロンがけが不可欠だが、これは障がい者が通っている福祉事業所やシングルマザーが集まるコミュニティスペースなどと連携して行っている。
社会的弱者と言われる立場の方への雇用にも一役買っているわけだが、それはまた後ほど詳しく述べさせていただく。

ショップの商品を見てみると、無償で提供されたものとは思えないほど、
多彩でおしゃれな商品が並んでいる。中には商品タグが付いたままの有名ブランドのコートや、
着物やパーティドレスなども。そのほとんどが500円、高くても3,000円ぐらいと、
一般のリサイクルショップよりも割安だ。掘り出し物を手に入れた上に、
そのお金は間違いなくチャリティ目的に使われるということで、利用者にはかなり好評だそうだ。
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「お預かりした古着の値付けに、会社としてのマニュアルはありません。
それぞれのスタッフの価値観で決めてもらってますが、その違いをお互い楽しんでますね。
“そんなに安い値段にするのか?”とか(笑)
洋服に限らないでしょうが、物は人によって価値が違う。
Aさんにはいらない物が、Bさんにはすごく必要ということが多々あります。
それと同じで“フリーヘルプはこうだ”という絶対的な価値はないし、作ろうとも思いません。
スタッフ一人ひとりが持っている価値感があり、それぞれ違いがあっていいと思うんです」

「洋服が好き」という、軽い気持ちで応募しても大丈夫。

このように、社会意識の高い活動を行っているフリーヘルプ。
もしかしたら「私、そこまで意識高くないし…」と尻込みをする人もいるかもしれないが、
西本さんは「最初は“ただ洋服が好き”という理由で来ていただいても、まったく構わないんですよ」という。

「無駄なく古着を利用するためには、服の知識が豊富なことが望ましいので、
一番希望するのは服飾の仕事の経験がある方です。
と言っても、単に服をバンバン売ることが我々の目的ではないから、
“この服を社会にどう利用すれば、皆が楽しくなるか?”ということを考える力は欲しい。
福祉の方向でもアートの方向でも構わないから、何か社会的な活動に興味があったり、
これから関心を持っていただけるような方が理想ですね。意識が高くても、
洋服に関心のない人や接客が苦手という人は、逆に難しいです」
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近年、アパレル関係は終業時間が遅くなる傾向にあり、日曜祝日勤務も当たり前となっているが、フリーヘルプは必ずと言っていいほど17時には閉店し、しかも日曜定休。
これもまた、仕事以外にもそれぞれのライフスタイルを楽しんで欲しいという、
西本さんの考えに基づいている。

「仕事の中身は濃いですが、月の勤務時間は140時間程度。
家族との時間や趣味の時間を充実させることもできるし、別の仕事を持っている人もいます。
よりよい“働く形”をスタッフと一緒に考えることで、お互いが気持よく働けるようにしているんですよ。入社をすると、まず接客などのショップの仕事から始めてもらいます。
そこから古着の選別や支援の手配など、どんどん仕事の幅を広げてもらって、
そこから自分にできる支援の形などを考えていけるようになればと思います」

働くうちに様々な社会問題に気づき、身近に考えるように。

『FREE HELP長田店』で店長を任されているのが、原田千博さん。
実は、前回のハローライフの求人を通じて入社した。
以前は、アパレル業界でデザインや企画を担当していた。
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「私は洋服を売る世界にいながら、物をたくさん持ってることが本当に豊かで幸せなのかな? と、ずっと疑問に思ってたんです。それに対して西本さんは“誰と一緒に時間を過ごすかとか、
物質じゃないところで充実していることのほうが豊かじゃないか?”と答えてくれて、
そこに共感できたので、ここで働こうと思いました。
フリーヘルプでは、売る方も買う方も納得して“ありがとう”と言い合う感じなので、
服との関わり方が以前とは全然違うものになってます」

長田店は、東加古川店よりも規模は小さいが、それでも1日で50~60人の来店があり、
古着の持ち込みなどの協力も多い。というのも、長田は阪神・淡路大震災で被害が大きかった
エリアのためか、住民のチャリティへの理解が深く、
フリーヘルプの活動も驚くほど早く地域に受け入れられたそうだ。
また店に立っていると、長田の高齢者やシングルマザー率の高さなどにも気付かされるという。
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「日本は裕福だと思っていたけど、現状は厳しいということをほぼ毎日耳にするようになりましたね。ホームレスやシングルマザーの問題が、こんなに身近にあるんだということを実感して、
いろいろ考えるようになりました。だからフリーヘルプがやっていることの意義も、
最初はそこまで意識していなかったんですけど、毎月の寄付金の額とかを見ると
『これってすごい仕組みなんじゃないか』と感じるようになりました。
これからも売上を上げることで寄付金をさらに集めて、支援できる先を増やしていきたいと思います」

また、一緒に働くのに向いている人材としては
「話が好きで、コミュニケーションが取れる人」と話す原田さん。

「特に長田店はお客さんが結構話しかけてくださるし、常連さんも多いので、
その人たちと話をするのも仕事という感じです。
でも接客マニュアルや売上ノルマがないから、他の販売業よりも気が楽だと思いますよ。
ただ西本さんは『こうしろ』とは言わない人なので、自分で考えないといけない部分が多いから、
人によっては逆に難しさを感じるかもしれませんね。
あとは、みんなで一緒に呑みに行くことが多いので、お酒が飲める人はさらに歓迎です(笑)」
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自由に働ける上に、人間としても優しくなれる。

長田店スタッフの村上史博さんは、高齢者に新たなセカンドライフを提案する『patch-work』を主宰しながら、フリーヘルプでも月15日程度働いている。
もともとはデザイン関係の会社に勤めていて、パッチワークの活動に専念するために退職したが、
「それだけで食べるのはまだしんどかったので」という経緯からフリーヘルプに関わることに。
しかし、やりたい活動を続けながら収入を得られるだけでなく、
NPO法人の運営面でも「同団体から学べることが多い」と語る。
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「僕の活動も応援してくれて、仕事のスケジュールも調整してくださるので、
すごく働きやすいです。公的な助成金に頼らずに長年支援活動を継続して、
なおかつそこで働く人たちの収入も得るというビジネスの仕組みを作り、
しかも皆が楽しく働いているという現場を体験させてもらってるのは、ありがたいと思ってます。
パッチワークの活動の面でも、いろんな人たちと関わるきっかけを作ってもらえたり、高齢者雇用の拠点作りで協力していただいたりと、一緒に働きながら勉強させてもらっている感じです」

そんな村上さんは、店長の原田さんとは逆に、
社会活動の意識は強いけど“洋服はさほど詳しくなかった”というパターン。
働きながら洋服の面白さや、それを求める人の気持ちにどんどん気づいているという。

「たまに力仕事が大変ですけど、仕分け作業なんかは、たくさんの古着を見るだけでも楽しいです。中でも『こんな服売れるのかな?』と思うような物が、意外と売れたりするんですよ。
やはり世の中にはいろいろな世代、いろいろなニーズがあるんだなと、
服を通して社会の多様性を感じられます。
フリーヘルプの仕組みは、社会の中に存在する様々な活動につなげることが可能だから、
誰にでも向いているし、開かれている仕事だと思いますよ。
だから “福祉はこうでないと”とか“服はこうでないと”などと、
ガチガチに考えている人は厳しいかもしれません」
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先に西本さんに話を聞いた時に「うちに入ると、みんな優しい人間になります」と言っていたが、
村上さんは「僕はその通りです(笑)」と言う。

「昔は仕事に対して常にピリピリしていたり、よく怒鳴ったりしてたけど、
ここに来てからそれはなくなりましたね。西本さんの働き方とか考え方に影響されて、
シビアじゃないといけないことなんて根本的にはないんだろうなと、
ゆったりとした考え方になってきました。
こう言うとちょっと語弊があるかもしれませんけど、時間に急かされる働き方とか、儲けるのが第一みたいな働き方に疲れた人に優しい職場かもしれません(笑)」

古着のリサイクルを通して、新しい雇用や支援活動を。

古着を配布&販売して寄付金を集めるという支援の形を、苦労しながらも確立し、
一般市民や各支援団体の間でもその存在が浸透してきたフリーヘルプ。
最近では複数の団体と提携し、シングルマザーの継続サポートという、
画期的なシステムを実現しつつある。

「日本のチャリティ活動は、震災などの緊急時には協力者が増えるんですが、
長期的な支援への理解がまだ少ないんです。実際シングルマザーのサポートは、
今まで緊急支援しかできない状態でしたが、食糧支援団体などと提携して、
長期間継続的に支えていく仕組みができようとしています。
これからも知り合う団体や、支援を必要とする人たちが増えるに連れて、
我々が古着を通してやれることは分野を超えて広がっていくと思います」と西本さん。
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また先に書いたように、障がい者や高齢者などの雇用先として、
チャリティショップには大きな可能性があるという。

「日本でも昔は“ボロ屋”と呼ばれる古着回収業が盛んだったんですが、
そこではハンディのある人がたくさん働いていて、彼ら彼女らが活躍できる仕事だったんです。
たとえば日本は、65歳以上の女性の貧困率が高いんですが、古着のチャリティショップで必要になる洗濯やアイロンがけなんていう仕事は、家事に近い作業が多いから、ピッタリでしょう?
僕たちのようなショップが増えれば、社会的弱者の雇用先も増えるし、
古着の再利用率も高まるし、一般市民が気軽に社会活動に参加できる機会が広がるんです。
日本でもイギリス並みにチャリティショップがポピュラーになればいいし、
我々も地道に浸透させていきたいと思っています」

実はこの取材中に、お客さんが私を店員と思って
「ここは本当に良い店ですね!」と話しかけてくる…という一幕があった。
「困っている人を助けたい」と考えない人はほとんどいないだろうが、
具体的に何をすればいいかわからないという理由で、行動できない人は多いだろう。

でもここに来れば「物を買う」という、ごく普通のアクションが自然とチャリティにつながるし、
さらに古着を持ち込めば、それは自分の「助けたい」という思いと共に
直接相手に届けられることになる。
チャリティは特別なことでもないし、誰にでもできる──という事実を、
少なくともショップ周辺の人々には浸透させた。
それは支援活動と同じぐらい、フリーヘルプが果たした大きな仕事だろう。
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「“ありがとう”をつなぐショップ」は、前回フリーヘルプを紹介した時のコピーだが、
その姿勢はまったく変わってない。
それどころか、その“ありがとう”の輪はとめどなく広がり続けている。

助けを必要とする人と、困っている人を助けたいと思う人。
そんな人々がこの世界に存在する限り、フリーヘルプの仕事がなくなることはない。

「ありがとう」の声をつなぎ、「ありがとう」の輪を広げる手助けをすることは、
ただ単に“稼ぐ”以上に大きな財産を、働く人にも残してくれるはずだ。
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(取材・文/吉永美和子、撮影/藤吉航介、コーディネーター/榊 沙織)

この会社の求人情報を、
だれかに教えてあげてね

募集要項

企業名・団体名
特定非営利活動法人フリーヘルプ
募集期間
2015年3月24日(火) 〆切
※それ以降の募集につきましては随時こちらのサイトにてお知らせさせていただきます。
募集業種
チャリティーショップでの販売、管理業務
雇用形態
契約社員(能力により、更新の可能性あり)
応募資格
社会的な活動に関心が有る方。
アパレル関係の経験が有る方優遇、とにかく洋服の好きな方を希望しています。
勤務地
兵庫県加古川市平岡町新在家29-7
勤務時間
10:30〜17:30
給与
18万円
休日・休暇
週休2日(シフト制)
待遇
交通費支給(上限15,000円/月まで)
上限を設けておりますが、通勤時間を短くし、仕事後の時間を充実していただきたいと考えています。
採用予定人数
1人
選考プロセス
1 ) 本サイトからエントリー後、 履歴書・簡単な職務経歴書を弊社までメールで送付ください。
(info@freehelp.jp)
原本は面接の際にお持ちいただきます。

2 ) 書類審査後、通過者の皆様にのみご連絡
(メール受領後、1週間以内)

3 ) お電話にて面談日時を相談の上、決定。

4 ) 一次面談を実施(随時)

5 ) 面談の結果を全ての方にお知らせし、採用が決定

6 ) 勤務開始
応募者への質問
1】フリーヘルプのようなチャリティーシ ョップで働きたい理由は?
2】どんなファッションが好きですか?
WEBサイト
http://www.freehelp.jp
メッセージ
フリーヘルプでは、皆さんから無料で頂いた古着を販売する活動だけでなく 、生活に困っている方々に古着や支援金をお届けする事業から、作品制作素材をア ーティストへの作品制作素材提供まで幅広く活動しています。家庭で不要にな った古着で行う社会活動に関心のある方を求めています。