大阪西区にある民間による就労支援・ブックカフェ・イベントスペースなどの複合施設。
グッドデザイン賞受賞

縁就活ストーリー

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  • TOPグラ_稲垣さん


    大阪の「縁(つながり)」の力で就職を実現する、“ひとりで戦わない”仕事探し「縁就活」。
    自己分析、企業研究などのグループワークが盛り込まれた1ヶ月間の「縁就活スクール(Aコース)」への参加を通じて、仲間と一緒に自分自身や社会に向き合い、店舗の企画・設計・施工を手掛ける株式会社ドゥスルーに就職が決まった稲垣雄大(いながきかつひろ)さん。「自分ひとりではなく人との関係性の中で、仕事と暮らしのバランスやペースをつくっていくことができた」という稲垣さんに、縁就活での思い出や得たものについてお聞きしました。


    Q1: 縁就活で利用したプログラムは何ですか?

    「縁就活スクール(Aコース)」を受講し、1ヶ月間、ハローライフで開催されるスクールに通いました。15名のスクール生と一緒に自己分析や企業研究を行い、仕事を探していきました。

    Q2: 縁就活に参加したきっかけを教えてください。

    自分で就職活動していたんですけど、インターネットで縁就活を見つけたとき、「ひとりでダラダラ就活をしているより、一ヶ月なら集中して通ってみようかな」と思ったんです。
    実際にハローライフに足を運んでみると、最新のパソコンが置いてあったりカフェのようなおしゃれな空間だったりと、それまで知っていた就職支援の環境とイメージが違って、「ここなら毎日通えるかも」と思いました。普段でもフラっと訪れたくなるようないい雰囲気があったことも、縁就活に参加した理由として大きかったです。


    (「縁就活で感じたこと、得たものはたくさん」と、ゆっくり言葉を探しながら当時を振り返ってくれた稲垣さん。)

    (「縁就活で感じたこと、得たものはたくさん」と、ゆっくり言葉を探しながら当時を振り返ってくれた稲垣さん。)



    Q3:学生時代はどんな風に過ごしていましたか?

    伝統工芸や建築物が好きで、「ものづくり」に関心がありました。工芸や建築に限らず、幅広く綺麗なものやおもしろいものを調べたり、そうしたことを感じられる機会を探しては飛び込んでみたり…という日々でした。

    Q4:学生時代、働くということや自分の将来に対してどういうイメージをもっていましたか?

    漠然となんですが、「死ぬまでに綺麗なものやおもしろいものをつくることに携わりたい」という気持ちを昔から持っていました。働くということが、それを実現するための大切な方法だと思っていたので、もともと働くということに対して悪いイメージはなかったですね。

    Q5:学生時代は、どんな風に就職活動をしていましたか?

    大学卒業後、建築や住宅設計に関する仕事をいくつか経験しました。
    学生時代から「ものづくり」に関心があったので、それを勉強できる所を探していました。自分の場合は、仕事探しも人からの紹介が中心だったので、知人から仕事を紹介してもらいつつ、自分で就職活動を進めていくという感じでした。


    (スクールの様子。共同体験を通じてスクール生同士やスタッフとも、よい関係がつくることができます。)

    (スクールの様子。共同体験を通じてスクール生同士やスタッフとも、よい関係がつくることができます。)



    Q6:縁就活中に大切にしていた心構えや取り組み、また印象に残っている出来事はありますか?

    正直、1ヶ月は長いと思っていたんですけど、スクールに参加していくにつれて「絶対途中でやめることなく参加し続ける!」という気持ちになりました。
    あるとき、自分も含めてスクール生全員の夢や想っていることを絵にまとめるというプログラムがあったんですが、それを見たときに「みんなが言っていることも、自分が言ったこともこのメンバーと一緒ならきっと実現できる」という気持ちになったんです。


    (ファシリテーターが、スクールの内容をイラストや文字で書き起こしていきます。青い帽子をかぶっているのが稲垣さん。)

    (ファシリテーターが、スクールの内容をイラストや文字で書き起こしていきます。青い帽子をかぶっているのが稲垣さん。)



    Q7:縁就活に参加して変わった価値観はありますか?

    縁就活では、企業の方ともカフェでお茶をするような近い距離で接することができ、仕事のことや「そもそも働くとはどんなことか」ということを学べます。実際に会社への訪問も経験して、「社長ってこんなに社員のことを考えているの?!」と社長のイメージが大きく変わる発見もありました。また、会社の理念をよく理解するように努力したり、自分にとって働きやすい環境で働くことの大切さを改めて考えたりするようになりました。
    一般の就職ナビなどでは体感できないリアルな情報や経験のチャンスがたくさんあったからこそ、就職への自信も1ヶ月で深まりました。

    また、就活中は自己分析をすると思うのですが、正直そういうのはあんまり意味がないと思っていたんです。自分を分析したところで、何かが変わるなんて思ってもいなくて。でも、自分以外のひとと一緒にやってみると、自分の知らない一面に改めて気づくことができました。


    Q8:縁就活のなかで最も自分の役に立ったことは何でしたか?

    何と言ってもひとりじゃない環境、特に「グループワーク」だと思います。
    それって1日だけだとあんまり意味がないと思うのですが、日々スクール生同士でコミュニケーションを取り合う中で、仕事のことや社会のこと、そして自分自身への理解を深められたことは大きかったです。


    (日を重ねるごとに緊張が和らぎ、素直に感じていることや考えていることをスクール生同士で伝え合うようになっていました。)

    (日を重ねるごとに緊張が和らぎ、素直に感じていることや考えていることをスクール生同士で伝え合うようになっていました。)



    ハローライフのスタッフとの関係性も大きかったです。就職をともに考えてくれることはもちろん、仕事以外の話もざっくばらんに話せる雰囲気はとても助けになりました。なんだか学校みたいで、毎日通うのが楽しかったです。

    働いていないと、正直、後ろめたいっていう気持ちがどんどん募ってくるんです。
    ひとりでウジウジしていると、自分の中で負のスパイラルにはまっていきます。
    縁就活は、ひとりじゃない環境の中で発表やグループワークが頻繁にあるので、アウトプットやフィードバックをし合う機会もたくさんあります。それも1日だけじゃなく、毎日その循環があることで、これまで触れたことがなかった価値観やポジティブな視点を発見することができました。コミュニケーション力や積極性、そして自分に対する自信もついてきて…。そういう変化は自分だけじゃなかったと思いますし、みんなそれぞれのポジティブなパワーが集まっていたと思います。


    (普段は店舗空間づくりのため、現場に出ていることがほとんどだそう。)

    (普段は店舗空間づくりのため、現場に出ていることがほとんどだそう。)



    Q9: 現在の会社に就職しようと思った理由を教えてください。

    それまで自分がやってきたことを活かせること、今後自分のしたいことと重なることを軸に考えて決めました。また、自分よりも自分のことを知っているのではないかと思うくらいに信頼できるハローライフのスタッフからの後押しも大きかったです。

    Q10: 働き始めてみて感じる仕事のやりがいや、現在の仕事を通じた気づきについて教えてください。

    今の仕事は外部の人との接点が多いので、色んな景色を見ることができます。「自分はそういう変化が多い環境が好きなんだ」と改めて感じる、やりがいある日々を送っています。

    今はまだ、業務に慣れていなかったり、覚えることも多かったりして大変なことも多いですが、それでも、働いていないときのほうが、よっぽど精神的にしんどかったですね。お金がないことからくる不安はもちろん、社会的な所属がないことへの後ろめたさもありました。でも今思えば、「そういう状況は、失敗もし放題!!」というくらいのポジティブなフィードバックを、当時の自分に伝えてあげたいくらいです。(笑)


    (理解するのに専門知識が必要な図面資料がたくさん!)

    (理解するのに専門知識が必要な図面資料がたくさん!)



    Q11:これからの仕事や人生の目標について教えてください。

    「綺麗なものやおもしろいものを生みだしていく環境で生きていきたい」という気持ちがあります。そうした環境には、知らないものを発見したり、何かと何かを組み合わせたりするときに生まれる「ワクワク」が溢れていると思うんです。自分は、そうした「ワクワク」が身近にあればあるほど、イキイキしてきます。未来にむけて明確に何々がしたいというよりは、自分の心が揺れ動く「ワクワク」に反応する感覚を、仕事でもプライベートでも大切にしていきたいと思っています。


    (稲垣さんが就職したあと、弟さんも縁就活に参加したという裏話もあります。)

    (稲垣さんが就職したあと、弟さんも縁就活に参加したという裏話もあります。)



    Q12: 経験者として振り返って、どんな人に縁就活を利用して欲しいと思いますか?

    就活においてひとりで行き詰まっている人や、何に困っているのかさえもよくわからなくなっている人には是非参加して欲しいです。ひとりで抱え込んで負のスパイラルに入ると、「こんなはずじゃなかった」っていうどうしようもない感じになるときがあるんです。理想が高すぎて背伸びが裏目に出たり、次の一歩を踏み出したいけどそこまでの距離をどう詰めていけば良いのかわからなくなってしまったり。ネガティブなループのとき、考えすぎて動けなくなってしまうことって少なくないと思うんです。そういうときこそ、誰かと一緒に考え合う環境を選んで欲しいと思います。

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