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仕事ストーリー100vol.17 <レポート>

2015.01.31 NEWS

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”働く”や”仕事”をする上でのさまざまなヒントと出会える
ハローライフのトークイベント『仕事ストーリー100』!
毎回様々なお仕事に就いているゲスト3名をお呼びして、
仕事にまつわる様々なエピソードをお話いただく本イベント。

今回は”働くきっかけと原動力”について考えさせられた回となりました。

 

”きく”でつながりを創るフリーランスファシリテーター 小林健司さん

NPOでの9年以上の勤務と、東日本大震災復興支援プロジェクトでの事務局の経験を通じて、
さまざまな組織が抱える課題を目の当たりにした小林さん。
どの団体も、素晴らしいミッションを持っていて社会のために頑張っているのに、
どこも同じような課題でつまづき悩んでいると感じたそうです。
その課題を解決するため、不足している力を自分が間に入ることで補えたら、
と思ったことが今の仕事を始めたきっかけです。

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ふとした会話でお互いの気持ちを共有するうちに、みんなで一緒に頑張れる。
そんなチームが団結していく場面をたくさん見てきた小林さん。
これからは、話を聞き合う場と、そこでの人のつながりを大事にしながら、
自分が何を丁寧に扱っていくのか、「生きる」ことを見なおしたいと語ってくれました。

例えば、現在は「自分たちの集まる場を、自分たちの手でつくる」ことにチャレンジ中。
仲間を巻き込んで自宅を建設し、完成後はみなが集まれる場として開放する予定なんだとか。
きっと、そういった人とのつながりのなかで、
顔の見える誰かのために力になりたいと思う気持ちが、彼の働く原動力なのでしょう。


都会と田舎をつなぐ就農コーディネーター 南紀恵さん

2人目の南さんは、東日本大震災のボランティア活動の中での気づきが現在につながっています。
多くの人が「困っている人の力になりたい」とボランティア活動を頑張っている中、
自分は、人と関わりながら活動することに楽しさを感じ、
「自分の”楽しい”のためにボランティア活動をしている」ことに気付きます。

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「お金よりも、自分の笑顔とまわりの笑顔」
自分が笑顔でいることで、まわりのみんなも楽しく笑顔にすることができれば、
と考えるようになり、今でもその思いが仕事をする根底にあると語ってくれました。

現在は、人と人のご縁をむすびながら就農や移住のサポートを行う「おむすビーズ」で
自身も高知に移住して、「おむすびスト」として活躍している南さん。
「みなさんもぜひ高知に住んで下さいよ!」と笑顔で呼びかける南さんを見ていると、
この笑顔に元気づけられた地域の人々が、同じように南さんに笑顔を届けていて、
その「笑顔の循環」こそが、彼女の仕事の原動力なんだろうなと感じました。


株も福祉も専門範囲のソーシャルワーカー 川﨑和雄さん

3人目の川崎さんも、やはり過去の人との関わり方の中での気づきが現在につながっていました。
実家がキリスト教の協会で、牧師の息子として育った川崎さん。
さまざまな人がご飯を食べに来たり泊まりに来たり、
協会だけでなく実家にも様々な人が出入りする環境で、
家族以外の人々と関わりをもつ機会が多く、自然と人が好きになっていったそうです。

その後、人と関わる仕事ということで、福祉の大学に通い老人ホームへ就職。
ソーシャルワーカーとしてお年寄りと関わりながら、充実した日々を過ごしていたある日、
身寄りがいないため、老人ホームに入れないお年寄りと出会います。
助けてくれる身近な存在がいない彼をだれが助けるのか?そんな問題に直面した時に、
困っていても誰にも相談できずに、社会の輪からどんどん遠ざかっていく人がいることに気づきます。

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自分の持っている知識を活かして、そんな困難の中にいる人の力になれたら。
そう思って活動するうちに、本職よりもそちらの活動のほうが大きくなりすぎて、
老人ホームの仕事を辞めざる得ない状況に陥ってしまいます。
そんな中、お金を儲けることも、人のためになることも、自分がやりたい事はやってみたい!と思い、
大学生のころに興味のあった株を始めたのが、今の2足のわらじを履くきっかけだそうです。

お金にはならないけれど、ソーシャルワーカーとして困っている人のために相談にのり、
一方で、暮らしていくためのお金は、デイトレーダーとして稼ぐ。
午前午後で2つの仕事を分けて働き、やりたいことを両方とも精力的に取組む川崎さん。
今後は、福祉の仕事の魅力を伝えながら、楽しい場にもどんどん関わっていきたいと語ってくれました。



3名のストーリーからは、自分が満たされる「人との関わり方」について考えることが、
現在の仕事のきっかけになっているのだと、感じました。
社会にでることは人と関わりを持つこと。
自分がこれから、どんな人と出会い、その人達にどんなものをもたらしたいか。
もし、いまみなさんが”働く”や”仕事”について悩んでいたら、
ちょっと立ち止まって「人との関わり方」について考えてみると、
新しい気付きが得られるかもしれません。



次回仕事ストーリーは、2月25日(水)開催です。
申込み受付中ですので、詳細はコチラからどうぞ!