大阪西区にある民間による就労支援・ブックカフェ・イベントスペースなどの複合施設。
グッドデザイン賞受賞
地域仕掛け人と考える!地域の選び方WS<1日目レポート>
15.02.12

地域仕掛け人と考える!地域の選び方WS<1日目レポート>

DSC_0681 (1)
 

「地域仕掛け人と考える!地域の選び方ワークショップ」が2夜連続で開催されました。
本イベントは、2月15日にあべのハルカスで行われる「日本全国!地域仕掛け人市in大阪」をより充実させるためのプレイベント。

地域の活性化や移住に興味があっても、「どうやって地域を選べばいいのかわからない」とはよく聞く悩みです。

そこで今回は、各地で地域活性化に取り組む“仕掛け人”をゲストに招き、取り組み事例を紹介していただきながら、ゲストの話や参加者同士の対話から、「地域を選ぶ軸」について考えました。プレイベントとは思えないような濃い内容となったこちらのイベントをレポートでお伝えします。

1日目のゲストは、高知県四万十市から一般社団法人 いなかパイプの佐々倉 玲於さん、
鳥取県鳥取市からは特定非営利活動法人 学生人材バンクの田中 玄洋さん。まずはお二人に、活動紹介とその活動を始めるにいたった経緯についてお聞きします。

 

本当にやりたいことって、なに?

 

佐々倉さんは高知県で生まれ、大学時代を沖縄県で過ごします。在学中よりまちづくりの活動に興味を抱き、自身もNPOを立ち上げ運営するなど、0から仕事をつくる経験をつみます。学生時代も含めて12年間沖縄で過ごした後、高知県へ戻ります。

13
 

「地方ではよく、人が減ってしまうのは仕事がないからと言われますが、見渡すと資源はたくさんあります。面白い人もたくさん(笑)これまでの経験から、いくらでも仕事はつくっていけると思って四万十へ移住し、いなかパイプを立ち上げました。」

現在は、いなかの情報を発信するメディアや廃校をリノベーションしたシェアオフィスを運営するなど、地域資源を活かし、都市に暮らす若い人材と「いなか」をつなげる事業を展開しています。

 

田中さんは静岡県で生まれ、進学を機に鳥取へ。大学院在学中に学生人材バンクを立ち上げます。活動をはじめたきっかけは、何だったのでしょうか。

15
 

「学生の中には、物事を自分の頭で考えて決められない人が多いなと感じていたんです。けれど、きっかけさえあれば主体的に活動できる。そんな大学生の姿をみて歯がゆく感じていました。それに、学部によっては進路の先に“仕事がない”という状態もありますよね。自分の子どもたちの世代には、自分で決められる環境をつくっておきたいと思って活動をはじめました。」

初めは農山村のボランティア情報を提供する事業からはじめ、現在は地域おこし協力隊コーディネートや若手の起業支援を行い、地域に活力を供給し続けています。

 

お二人に共通するのは、「0から仕事をつくりあげた」ということ。
地域に残る、活動を続けると決心したのはどういう時だったのでしょうか。

田中さん:

「就職活動をする時期になって、活動継続について悩みました。けれど「まっさらになった時に、自分が本当にやりたいことって何?」と考えた時に、続けたいという思いが強かったんです。地域の人からの期待の声も後押し、学生人材バンクを続けることを決めました」

 

佐々倉さん:

「老後に未来を感じるのは違うと思うんです。やりたいこをやりたいときにやる、その先に何か絶対ある。学生時代からNPOの手伝いをしたり、自分でも事業を立ち上げたりするなかで、何年かすると“仕事”になっていきました。決断したというよりは、やりたいことをやり続けてきた結果だと思います」
ゲストのストーリーを聞いた後は、地域に関わりたいと思う人が悩みやすい「何を基準に地域を選べばよいか」ということに対してお二人の考えをお聞きしました。共通しているメッセージは、

「『自分はどう生きたいか。何をしたいか』が決まらないと、地域は決められない!」

ということ。学生時代に自分のやりたいことに対してとことん挑戦し、0から仕事をつくりあげてきたお二人からの言葉は、ズシンと胸に響くものがありました。

ゲスト自らの体験をベースにした話を聞いた後は、参加者同士で「地域の選び方」「地域との関わり方」について考えます。今回は、地域との関わり方を次の5分類にわけ、

1、農業・漁業など第一次産業を仕事にしたい
2、仕事を問わず地方で暮らしたい
3、地域でソーシャル・ビジネスを起こしたい
4、都会にいながら地方の役にたちたい
5、都市部と地方の2つの拠点をもちたい

それぞれに関して、動向や情報収集の方法についてレクチャーを行いました。

レクチャー後、自分と近い考え方あるいは、興味がある分野を選択しグループに分かれます。グループでの対話のテーマは、

「なぜ、“地方”に関わりたいと思ったのですか?」
「あなたが目指す、理想の生き方は?」

の2つ。グループで出てきた意見をいくつか紹介します。

DSC_0675
 

都会にいながら地方の役に立ちたい

「地域という言葉から田舎を連想することが多いけど、大阪も地域。自分が帰れる場所=地域で、理想の地域は安心できるところだと思いました。自分自身が安心して帰れる場所を離れたところからでも大切にしていきたいです。」

仕事を問わず地方で暮らしたい

「地方で仕事をする上で、「人」がテーマになっていくと感じました。この人すごいな、という憧れがどんどん広がっていろんな人を呼び寄せる。これからは自分自身が憧れられる、生き様を語れる人になりたい」

資源も何もないと思われがちな地域でも、そこに住んでいる人そのものを誇りにすれば良い。地域に住んでいる人と関わることで、愛着をもてる地域がどんどん増えていったら、
それは本当にかけがえのない宝物になるでしょう。

「数ある地域の中からどうやって選べばいいの?」
「まず、何から動いていけばいいかわからない。」

と思っていた方、少しでもモヤモヤを解消することはできたでしょうか?この日のイベントはまだプレイベント。ぜひ、2月15日開催の「日本全国!地域仕掛け人市in大阪」にもご参加ください!