大阪西区にある民間による就労支援・ブックカフェ・イベントスペースなどの複合施設。
グッドデザイン賞受賞
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  • 株式会社TOLEDO
    ※この求人募集は終了しました

    1人でもカバン職人の継承者を!

    DSC_5556 「カバン職人募集!」の文字に、
    「面白そう」と食指が動いた人は、迷わず応募して欲しい。

    その判断があなたの人生を大きく好転させる(と信じたい)。
    それほど、この道45年の大先輩が語る仕事への思いには、心動かされるものがある。
    「残りの人生をかけて後継者を育成する」と語る、
    ファッションバッグ製造会社「トレド」代表で現役職人の久米泰結季さんに話を聞いた。

    近鉄南大阪線「針中野駅」から徒歩15分。
    交通量の多い通りが交錯する住宅街の一角に、トレドはある。
    工房は、グリーンのシェードが目印の平屋作り。
    入口を入ると手前にショールームを兼ねた応接室があり、壁一面に今季の新作がズラリと並ぶ。

    そこからパーテーションを1枚隔てた奥が製造現場。
    だから、応接室といえども、ガタガタと威勢のいいミシンの音が聞こえてくる。
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    国内生産の火を絶やさぬために!

    「(壁の新作を指差して)これはインドに色染めを発注したもの。革は全部イタリアから仕入れるんです。このメッシュ生地にしても、日本の職人さんだったら、ここにゴールドは挿さないと思う。
    これもひとつの職人技ですよね。日本人には出せない配色やデザインだから。
    このご時世、国内の革を使ってバッグで打ち勝とうというのは、もう無理なんです」
    DSC_5430
    そもそも、国内のバッグ業界は海外勢に押されているという状況。
    デザインではヨーロッパのスーパーブランドに押され、価格では中国製にかなわない。
    そんな中、40年に渡って国内での生産にこだわってきた久米さん。
    同業者の職人が次々とリタイアするなか、一時は、自分の代で終わることも覚悟した。
    しかし、やはりこのまま国内生産の現場を廃れさせてしまうのはもったいないと、
    人材の募集に踏み切った。

    「いま国内の職人さんは高齢化で跡継ぎもおらず、どんどん消えつつある。
    自分も66歳やから、あんまり現役としての人生に時間がない。
    その間に、1人でも多くこの仕事を継承してくれる人を見つけたい」

    そんな思いで人材の募集を開始したのが、4年前。
    その思いは、ゆっくりとでも、身を結び始めている。
    実は、昨年には、この記事を通じて約50人の応募者の中から、
    バッグづくりは全くの未経験だというスタッフを採用した。
    現在は、みるみると手腕を磨き、ミシンを操作するまでに成長しているという。

    今回は、バッグの製造においては主力であるスタッフが寿退職をすることに伴う募集だ。
    そのため、バッグ製造を学校で学んだ人や経験者が望ましくはあるが、
    未経験であったとしても応募は大歓迎だという。

    自身もそうであるように、たとえ経験がなかったとしても、
    思いを持ち行動し続ければ、着実に成長する姿を見ているからなんだろう。

    現在、正社員は、創業メンバーで男性の職人さんを加えて4名。
    あとは女性パートが3名と経理と製造を兼任する久米さんの奥様、
    次女の翔子さんが製造スタッフに加わる。
    常時7名のスタッフが働いている、アットホームな環境だ。
    DSC_5481
    工房内では新作のサンプルと、一部手の込んだ商品のみを製造。
    そのサンプルを使った、大量生産が必要なバッグなどは専門の下請け業者3社が行っている。

    まず久米さんが、各問屋から送られてきたデザイン画を型紙におこす。
    その後、裁断屋で切り分けられた素材を、各パーツごとにスタッフが縫製していく。
    外見のイラストから、内側の間仕切りやポケットまでを考慮して平面におこす作業は、
    素人目からすると、もはや神業の域。しかも、デザイン画には寸法などは記されていない。
    素材や色柄など細かなディテールは、ほとんどが久米さんに一任されている。
    DSC_5491 「先方も、アイツならうまいことやるやろという感じやね(笑)。
    平面から立体がすぐイメージできないとしんどい。
    新人さんにも、まずは持ち手とかパーツを組み立ててみることろから始めてもらう。
    製造業といっても仕事としては、町に出ていろんな商品をみたり、展示会に出向いてもらったり。その中で、この仕事を本気でやっていけるかどうかを見極めてもらう。
    何かを見出すには、短時間にいろんなことを体験してもらわないと。
    早く答えを出して欲しいね。みんな、人生1回勝負やから」

    職人の仕事は自分を助けてくれる、人生の相棒

    DSC_5443 創業23年目にして世に送り出した商品は750点以上。
    試作を含めるとその数は1,500点を上回る。
    そのうち1つとして同じデザインはない。仕事に関しては「厳しい人」とは、周囲の評判だ。

    「それだけ、人生の相棒になる仕事やから。
    職人は会社という団体に属さなくても1人で食べていけるでしょ。
    良いときも悪いときも全部自分で背負って、乗り切っていかなアカン。
    よほど自分が一匹狼でも大丈夫と言えるくらいの技術や情報、いろんなものを兼ね備えてないと、やっていけない仕事やね」

    久米さんが“相棒”と出合ったのは20歳のころ。
    それまでは義兄が興したカバンの卸問屋で営業マンとして活躍していたが、
    ある日、売るより自分で作ってみようと思い立つ。

    「職人というのは好きじゃなかったけど、
    この仕事が将来自分を助けてくれるかもしれんというのは、なんとなく最初からあって。
    この仕事や!と、ある日ポッと心に火が灯るような瞬間があるんですよね。
    ただそれには、10年ぐらいかかるんですけど(笑)」
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    型紙って何? という、文字通りゼロからのスタート。
    最初は、気になる商品の縫製をほどいては、
    各パーツごとに型紙をおこして、また縫い合わせる。
    一連の作業をひたすら繰り返し、五感をフル稼働させながら、
    バッグ作りを独学で体得した。
    今でも、流行の色や形を知るため、女性ブランドのお店や雑誌をくまなくチェックし、
    デザインは洋服や靴のフォルムにヒントを得る。

    「たとえば、ブラウスの丸襟からバッグのポケットを発想したり。
    よそのバッグからヒントを得て作ることはないですね。マネしたら、損するのは自分やし。
    仕事は楽しいというよりも、何とかしなくては!という気持ちの方が強い。
    これが100点だろうかとか。
    完成されたものを早く作りたい。作家が原稿に追われる感じに、似てるのかな」

    昔は70点でも商品がよく売れた。
    それが、今では完成された上に“何か”を醸し出さなければダメだという。
    欲しいのは、他とは違う空気感。
    DSC_5378 「素材の革を肩の幅に絞ったときに寄るドレープの感じとか、
    置いたときのフォルムがキレイだとか。
    そういうのが何かを醸し出すっていうのかな。
    使われた時に一番キレイかどうか、そこまで考えないと。
    ただ切って縫って作って、発送して終わりじゃない」

    久米さんが、モノ作りで一番大事にしていることは?

    「他の人に負けたくない、日本でトップになりたいとか、
    そんな技術云々の話じゃなくて。
    もっと心が向こう側に超えんと、やってはいかんね。
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    大事なのは、1点ずつ真剣に取り組むこと。あきらめずにやり遂げること。
    こういう商品って、忘れ去られていくもの。だからこそ、より強く取り組んでいく。
    その積み重ねが、自分を太くしてくれるから。
    無名でもいい。どこの誰が作ったバッグか知らんけど、
    銀座の名店に行ったら、いつもトップクラスに置かれているとかね。
    こいつ誰やろ? 大阪の職人らしいで。腹立つな、とか。
    ぼく、それで十分ですから(笑)」

    美容師からカバン職人へ

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    布生地と違って、厚みと弾力性のある革生地は、折り返しを縫うだけでも一苦労。
    縫いやすいように折り目を金づちで叩いたり、厚みが出れば大型の機械でヤスリにかけたり。
    ミシン、革包丁、金づち、両面テープ……工程にあわせてさまざまな道具を使い分ける。
    久米翔子さんの机にも、様々な道具が置かれている。
    以前は、フランス留学で経験を積むなど、本格的に美容師として活躍していたが、
    工房の移転拡大に伴い実家に転職した。

    「父の仕事をサポートしながら、
    私も父と同じように型紙を起こして、生地を裁断して、縫ったり。
    分からないことは聞きながら、カバン作りの一連の作業をさせてもらってます。
    バイトに入る前から趣味で、工房のミシンを使って、
    友達にカバンを作ったりもしてたんですけど。
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    裁縫は得意でも、仕事となると全然違いますね。
    たとえば、縫い目が少しでもズレると気になるし。
    休みの日に買物へ行っても、つい気になって、カバンや服の縫い目を見てしまう。
    少しでもほつれていると、やっぱり買いたくないじゃないですか。
    そんなことを考えるのは、まだまだ早いかもしれないですけど。
    買う人の目線に立つとやっぱり、ちゃんとしなきゃなって思うんです」

    美容師からカバン職人の道へ。一見、大胆な路線変更にも思えるが?

    「美容師って、頭の中にあるデザインをどう形作っていくか、考えながらカットしていくので。
    生地を一から形にするバッグ作りにも、共通する部分を感じます。
    仕事として自分でデザインしたり、父にアドバイスをもらうまでには、まだまだですけど。
    モノを作る作業は好きなので苦にならない。今後も携わっていけたらなと。
    実は、最初は2ヵ月だけ手伝う約束だったんですけど、
    楽しくて、今も継続してやらせてもらってます」

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    それは、職場として居心地がいいことも無関係ではないだろう。

    「朝は9時に来て、夕方16時すぎに帰ります。
    お昼は自宅が近いので、家に食べに帰ることがほとんど。
    職場は和気あいあいと、楽しい雰囲気ですよ。お母さんがお菓子を買ってきてくれるので、15時になると、みんなでおやつ食べながら、いろいろ話したり。
    年齢の差とか? 全然気になりません」

    転職して初めて、職人としての父親に触れたという翔子さん。
    現場では、厳しいとの意見もあるようだが……。

    「小さいころからちょこちょこ手伝ったこともありましたが、
    ここまで本格的に手伝うのは初めて。職人としての姿は、新鮮ですね。
    普段は、親父ギャグを飛ばしては、みんなにスルーされたり(笑)。
    でも父親は、やる時にはやってくれる人です!
    私もまだ分からないことの方が多いので。
    バッグや裁縫に興味があって、将来のために勉強したいという方は大歓迎ですね」
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    気づけば職人歴40年、そのココロ

    松村信幸さんは、久米さんが職人として歩み始めた20代のころ、
    当時勤めていた会社に新入社員として入社してきた。
    以来、知り合って40余年。
    二人三脚でトレドを支えてきた、久米さん曰く「かけがえのない同志」だ。
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    「『俺独立するけど、どうする?』『ほなしましょか』で40年。
    話し合いと言っても、それだけやね。
    僕の場合、たまたま入社して配属された先が、モノを作る現場だったというだけ。
    作ることは素人ですから。今でも代表に何でも聞きますよ」

    言葉を交わさずとも通じ合える、厚い信頼関係に結ばれた2人。
    それゆえ、久米さんの厳しさを誰よりも知るのが、松村さんだろう。
    今でも印象に残る言葉があるという。

    「『完璧にできるまでは、商品を机に置くな』。
    より良いものを追求する、というのは分かるんですけど。一番身に堪えてますね。
    自分も若かったから、当時はうっとうしいなと思ったり(笑)。
    でも、いまだに頭によぎりますね。もういいかなと思ったときに、ふと思い出して。
    もう少しいけるかなと、思い留まらせてくれるんです」
    DSC_5391 トレドの商品は東京をはじめ横浜、仙台など全国の大都市を中心に流通する。
    百貨店やバッグの専門店を覗けば必ず2、3点はトレドの商品があるという。

    「やっぱり違う。ひと目で分かりますね。
    何工程も経て作るから、見慣れてるというのもあるけど。
    どんな昔の商品でも覚えてますね。だから、店先を覗くとつい直したくなるんです。
    もっとキレイに並べてくれへんかなと(笑)」

    全くの未経験から始めて、気づけば職人歴は40年を超える。

    「自分でもここまで長く続けるとは思ってもなかったし、辞める気もなかったしね。
    日々、目の前の商品を追求したら、また次の商品が来て…の繰り返し。
    安定というか、仕事のことだけ考えてたら今に至る感じですね。
    仕事は楽しくはない。反面、ずっとひとつの仕事に携わってこれたのは、幸せなこと。
    それは、誰に聞かれてもそう言うんです」
    DSC_5500 松村さんが考える、職人に向いてる人材とは?

    「まずは、黙って1年間座れる人かな。
    集中してやる作業が多いので。この仕事してると、1日がむっちゃ早いんですよ。
    もう15時、21時…で、気づいたら風呂入ってるわ!と(笑)。
    あとは、手仕事が好きになれるかどうか。
    最初から職人になるぞ!と気負わなくてもいい。
    ちょっとやってみたいかな、という感じで十分だと思う。やってみて、好きなら続けられるし。
    私も就職するまで手仕事なんて、全然知りませんでしたから。
    そう考えると、巡り合わせって不思議ですよね」

    すべては、自分の人生のために

    DSC_5414 最後に、代表の久米さんからのメッセージを。

    「この歳になると、
    人生も仕事も誰のせいでもなく、全部自分の心が決めていると実感する。
    良い職人になろうとか、仕事にやりがいを見つけるのも、本人の心次第ですね。
    ぼくのためではなく、自分のためにやってくれる人と出会いたい。
    自分が生きる力を見せてくれたら、それでいい。たとえ明日辞めると言っても、そうかで終わらす。理由は一切聞かない。人の出会いはみんなそう。
    聞けば未練が残るし、聞かない優しさもあるから。
    独立するにせよ、そのまま勤めてくれるにせよ、力にはなるので。
    早くいろんな鎧を身につけて欲しいね」

    自ら人生を切り拓いて来た先輩たちと
    限りある時間を共有できる、またとないチャンス。
    迷っている暇はないのだ。
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  • 企業名・団体名株式会社TOLEDO
    募集期間2017年4月13日(木)〆切
    募集職種バック製造に関わる仕事全般
    組立・製造・箱詰め作業
    雇用形態正社員(試用期間2ヶ月)
    アルバイト雇用も行っています。面接時にご相談ください。
    応募資格18歳から
    勤務地大阪市東住吉区湯里2丁目9-12
    近鉄南大阪線 針中野駅より徒歩約15分
    勤務時間9:00~17:00の間で 6時間程度
    給与正社員 20万円〜/月
    アルバイト 時給883円~
    ※能力に応じて年1回昇給有り
    休日・休暇第2・4土、日、祝日
    待遇交通費支給(上限1万円)、社会保険完備
    採用予定人数若干名
    選考プロセス1)本サイトからエントリーください

    2)担当者から連絡をし、面接日程を調整します

    3)担当者との面接

    4)採用
    メッセージ技術習得まで丁寧に指導します。
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