求人情報

酒井工業株式会社

日常生活を支える「インフラ」をメンテナンスする仕事

  • 2015/07/17 公開
  • 2016/01/05 更新
※ハローライフでの募集は終了してますが、
採用状況は各社に問合せください

みなさんが普段使っている橋。
大きなものから小さなものまであわせて、日本にどれくらいの数があるかご存知ですか?
総務省統計局のデータを調べてみると、その数165,000本以上。
大阪府だけに限定しても2,184本の橋があり、その総延長距離は253,960メートル。
橋のみならず、道路、上下水道など、
わたしたちの暮らしを支えている社会基盤としてのインフラの老朽化は、
いま大きな社会問題となっており、その対策のあり方が問われています。

(世の中には想像以上の数の橋があります。)

(世の中には想像以上の数の橋があります。)


今回土木施工管理の社員を募集する酒井工業株式会社は、
そんな橋のメンテナンスをメインに行う建設会社です。
橋の耐用年数は約50年と言われ、
戦後に多く建てられた橋が耐用年数を超えていくという事態が、いま起こりつつあります。
その業務内容ゆえ、酒井工業の約95パーセントの仕事は公共工事で、
今後もその需要が減ることはないでしょう。

新たにつくるのではなく、あるものをメンテナンスしていくという仕事。
普段なかなか知ることのできない、橋のメンテナンスという仕事について見ていきましょう。


倒産した会社の再生

(工場が立ち並ぶ界隈にある酒井工業の事務所。隣には倉庫があります。)

(工場が立ち並ぶ界隈にある酒井工業の事務所。隣には倉庫があります。)


大阪は住之江区、ニュートラムの平林駅から徒歩10分程の位置に酒井工業はあります。
もともとは、昭和21年に酒井工事株式会社として創業した、
公共工事の元請けを行うゼネコンでした。
しかしバブルがはじけ、平成15年に民事再生を経験。
現社長である仲辻浩一さんは当時の酒井工業の下請け、
つまり実際に現場で実働していた会社のひとつ、瀧原工業の社長さんでした。
当時のことをこう語ります。

「当時の酒井工業は時代についていけなかったから倒産した。
誰がここを立て直すか、というときにスポンサーが名乗りを挙げたけど、
詳しく聞いて無理やと思ってやめる。
結局は誰も乗ってこなかったから、じゃあ俺がやる、と」
(仲辻社長。どんな質問にも歯に衣着せず率直にお答えいただきました。)

(仲辻社長。どんな質問にも歯に衣着せず率直にお答えいただきました。)


仲辻社長は、「普通科でバスケばっかしてた」と語る高校時代を過ごし、
卒業したあとはパチプロ、その後ホストクラブ、そして劇団に入るという経歴の持ち主。
その後、手伝いを請われて親族の建設会社に勤めた経験がきっかけとなり、
友人を募って瀧原工業を立ち上げます。
当時まだ20歳という若さでしたが、30歳までに自社ビルも完成。
瀧原工業は、現在でも酒井工業の最も信頼する下請け会社のひとつです。

仲辻社長は、瀧原工業を率いて様々な会社の下請け工事を行っていましたが、
そんな中、平成15年に酒井工業が民事再生を開始。
下請けの社長が元請けの会社を立て直すために一肌脱ぎました。

「正直、上の人間は勉強もできて大卒ですごい経歴。
だけど上に行けば行くほど見栄と口だけ。
大証2部上場しているから中途半端に大企業病にかかっていて、
何でも『会社が悪い』って会社のせい。
当事者意識がない。
下請けにちゃんと金返す、っていう考えがなかった」

仲辻社長は、酒井工業再建のため、瀧原工業時代から得意としていた橋のメンテナンスに特化。
1980年代、「メンテナンスする会社なんてたくさんはなかった」と
仲辻社長が語るような時代から、瀧原工業は橋のメンテナンスを行ってきました。


真面目をやり抜く会社

(事務所近くで実際に進んでいる工事現場を見せていただきました。すごい足場。)

(事務所近くで実際に進んでいる工事現場を見せていただきました。すごい足場。)


なぜ瀧原工業は、そんなに早くからメンテナンスに着手したのでしょう?
その背景にあったのは、仲辻社長曰く「業界ルール」。
橋をつくった会社がメンテナスをする、という風習があったようです。
今では過去の話ですが、その後30年近くにわたって
仲辻社長が橋のメンテナンスを専門にしていく最初期を伝えるエピソードです。

「最初はやっぱり潰れた会社やから、社員の意識を変えていかないといけない。
でも人間そんな簡単に変わらない。
そして、あんまり急激に会社の利益を上げたくない。絶対に歪みがでるから。
ちょっとずつちょっとずつ、タネ蒔いたのがやっと成長して、いまでも成長してる」
(写真右には経理・総務部課長の前田さん。途中様々な資料を見せていただきました。)

(写真右には経理・総務部課長の前田さん。途中様々な資料を見せていただきました。)


仲辻社長の改革によって業績を持ち直した酒井工業。
右肩上がりの業績はウェブサイトの決算公示を見ると明らかで、
2012年には日経トップリーダーと東京商工リサーチによる、
全国約40万件を母数とする調査「本当に強い中小企業ランキング」の25位に選ばれたほど。
http://business.nikkeibp.co.jp/article/report/20120809/235479/?rt=nocnt
何が「本当に強い」と言わせるのか、その理由をうかがうと。

「真面目だから。あとは会社に年寄りが少ないから。
悪しき談合時代を知ってたり、これはこうや、って頭ごなしに言うような人間がいない。
いま僕が考えて勉強していることを実現できてる。
古い人間の言ってることなんて聞いてもあんまり役に立たん。
そういう人間がいる会社は伸びん」

「そういう意味では民事再生の経験は会社にとってもよかったんじゃないかと思う」と、
率直に話してくださった仲辻社長。
ここから橋のメンテナンスについて、より詳しくうかがっていきましょう。


経験則を生かしてその橋に見合ったことを提案できる、という強み

(橋をメンテナンスするときは、当然ながら上だけでなく下にも足場を組みます。)

(橋をメンテナンスするときは、当然ながら上だけでなく下にも足場を組みます。)


全体の約95パーセントは公共の仕事という酒井工業。
設定された条件の中で内容や金額面で最も有利な提示をした会社が
受注できる“競争入札”によって仕事を獲得するため、年によって業績に差は出てきます。
しかしそのバラツキはあまり気にしていない、と仲辻社長は語ります。

「ゼネコン業界自身の景気は下がる。
でもメンテナンスの需要は確実にあるし、うちにとっては別になんともない。
以前、不景気でメンテナンス分野に来るゼネコンもあったけど、本業が忙しくなって撤収した。
また来るかもしれないけど、後発だからね。そんな簡単に学べるものじゃない」

先に社長から“真面目”“若さ”という酒井工業の強みを紹介してもらいましたが、
もうひとつ重要な特徴は、「経験則を生かしてその橋に見合ったことを提案できる」ということ。
(橋の数だけ直し方も様々。いかにその橋にあった直し方ができるか、が勝負です。)

(橋の数だけ直し方も様々。いかにその橋にあった直し方ができるか、が勝負です。)


「僕らは『これは間違ってるよ』って言える。
設計屋さんもメンテナンスは慣れてないからよくミスするんですよ。
僕らはそれを指摘する。
間違っていようがどうしようが言われたままをやって、
早く仕事を終わらせて利益だけとってく工務店もあるけどね。
僕らはひとつひとつの橋に見合ったことを提案しながらレベルアップしているんです」

環境も異なり、元々のつくり方も違う中で、
老朽化した橋のメンテナンスは経験則に強く左右されます。
提案できるメンテナンス方法の幅も広いからこそ、
この道30年という経験やノウハウを持つ酒井工業が強みを生かすことができるのです。


メンテナンスは常に正解ではない

これからどんどん需要の増えるメンテナンス。
基本的にはメンテナンスする方が架け替えるよりも安いという現実もあります。
しかし必ずしもメンテナンスして使うことが常に正解かというと、
そうとは言いづらい難しい状況もあります。

「以前に補修を行った橋は、大正時代からある橋でむちゃくちゃ古い。
ほんとは架け替えた方がいいんじゃないかとも思うんだけど、
川が増水すると桁(けた)にかかってしまうから橋の高さ自体を上げないといけない。
となると当然道路の高さも上げないといけない。
それは不動産価値に響くから周辺住民は同意しないよね。
ほんとは潰したほうが安い。でもそれができない」

メンテナンスをしていけば永遠に使い続けられる一方で、このような悩ましい状況もあります。
国としては災害の問題もあるためにインフラのメンテナンスは続けられますが、
一方で市町村レベルになるとそのための資金を捻出できないところも出てくるでしょう。

「人口数十人の集落につながる橋のメンテナンスに数千万円をかけられるかどうか。
メンテナンスすること自体は可能だけど、
僕らはその方法がベストかどうか、良し悪しまでは判断できない。
でも正直なことをいうと、新しいものをつくるのであれば、
つくるもの自体や手段、方法をもっと吟味したらどうかとは思うね」
(日常生活でなかなか見られないところが舞台になる橋のメンテナンス。)

(日常生活でなかなか見られないところが舞台になる橋のメンテナンス。)


多くの人たちの生活を支える橋。
そのメンテナンスの需要がこれからどんどん増えていくことは、
その橋がかかる地域全体にまつわる重要な問題に直面するということでもあります。

最後に、新たに入ってくる仲間に期待することをうかがいました。

「はやく戦力になってほしい。
能力は個人でバラバラだから仕方ないけど、能力を伸ばした人はその分給料も上げる。
能力が伸びるというのは、自分で考えられるようになるということ。
それは判断を求められるあらゆるシーンに表れてくる。
めっちゃ伸びる子もいればそうでない子もいるけど、それは本人の意識の違いかな」


阪神・淡路大震災がきっかけになり、土木の道へ

ここで酒井工業に務めて4年目、
営業・企画部で活躍する「土木女子」永目有さんに話を聞いていきましょう。
まず、なぜ橋なのでしょう?
(永目さん。仕事を通じてだんだん橋好きになったそう。)

(永目さん。仕事を通じてだんだん橋好きになったそう。)


「動機の一つは95年の阪神・淡路大震災ですね。
ちょうど小学校の頃で当時神戸に住んでいたんですが、阪神高速がバタバタっと倒れて、
そのとき『絶対的なものってないんだな』って実感したんです。
そして復興の過程を見る中で、大きなものに関わる仕事をしたいな、と」

その思いを持ち続け、大学も土木系の学部に進みます。
建物のリフォームや設計の会社に進む友人が多い中、永目さんが新卒で勤めたのはゼネコン。
酒井工業は2社目です。
100社程応募してなかなかよい反応がない、就職氷河期の大変な時代だったと語ります。

1社目のゼネコンでの業務内容は施工管理。
朝早くから現場仕事を続ける中、施主さんと話す営業職の社員を見て、
現場以外でコミュニケーションを取るような仕事に魅力を感じはじめます。
結果、1社目の会社を4年間務めた後、酒井工業への転職を選びました。
(酒井工業の事務所スペース。現場に出ている社員さんも多くいます。)

(酒井工業の事務所スペース。現場に出ている社員さんも多くいます。)


入社後まず配属されたのは社長室。
様々な部署の手伝いをし、積算やお金に関する仕事をする中で
営業・企画部を希望するようになりました。
ちなみに“積算”とは、ある工事に必要になる費用を割り出し、
全体の工事費を算定するというとても重要な仕事。
競争入札は金額が決め手。
普段買い物をするときとはまったく違う規模のお金を扱っているところが面白いと、
永目さんは語ります。

「営業・企画部は、入札に必要な書類をつくったり、そのための積算も担当します。
これは酒井工業の特色でもあるんですが、
工事部だから工事だけ、営業部だから営業だけ、ということでなく、
本人の希望があれば『じゃあこういうこともやってみようか』と
いろんな経験を積むことができるんです」

企画・営業職の永目さんの1日は、出社は8時半。
その後営業部門のメンバーで、当日すべきことの確認をします。
午前中は入札用の資料などをつくり、
昼からは時には現場の写真を撮影したり調査をする“現場踏査”に出かけることも。
退社はだいたい19時くらいとのことですが、
仕事をテキパキ終わらせて17時半に帰る日もあるんだとか。

仕事の中でのやりがいはどんなところにあるのでしょう?

「入札結果の一番上にうちの会社の名前が出てきたときの、あの快感が一番好きです。
合格発表みたいな感じなんです。一方で、何千円、何万円の差で入札に負けることもある。
そういうときは社内の空気もどんよりするんですが、
何があかんかったのかを考えるときは燃えますね」


まったく違う世界に来てしまった、という1年目

そんな永目さんに、入社1年目のことをうかがってみました。

「入って1年目は耳にする単語の意味が全然わからないんです。
まったく違う世界に来てしまった、という感じだったんですが、
それを理解しないと仕事についていけないから必死でした。
いまでも目の前のことに必死についていってる、という感じです」

そんなときに頼りになるベテラン社員も多い酒井工業ですが、
仲辻社長も言う通り、上の世代でも40代という活気ある会社。
そんな会社の特徴は、永目さんにはどう映っているのでしょう。
(永目さんも登場する書籍、その名も「土木女子!」)

(永目さんも登場する書籍、その名も「土木女子!」)


「私自身活気ある会社が好きなので、自分には合ってると思います。
誰かがいなくなると動かない、というよりも
チームでガシガシ進んでいける方が好きなんですよね。
逆にいうと、『自分の仕事はここまで』とはっきりさせたい人にとっては
ちょっと難しいかもしれません」

一方で大変なことも。
昨年度末、国家予算がつくことで一斉に工事の事業が増えた時期がありました。
事業が増えるということは、酒井工業の仕事になる可能性のある事業も増えるということ。
その入札のための準備が多く、短期間に重なってしまったのです。

各プロジェクトでスケジュールを立て、検討用の資料をつくり、
そのための積算をして、などなど。
公共工事が多い分、多種多様な条件に左右されます。

「私はさほど橋が好きというわけでもなかったんだけど、だんだん愛着湧いてきましたね。
デスクトップのスクリーンセーバーは、
自分が踏査した時の写真だけを集めてスライドショーになるようにしています」と語る永目さん。

いまの仕事の重要さについて、こう語ります。
(メンテナンス完了。多くの人々の日常生活を支える縁の下の力持ちです。)

(メンテナンス完了。多くの人々の日常生活を支える縁の下の力持ちです。)


「小さな街に行くと橋の重要性をすごく実感します。
ここに橋がなかったら、この川を渡るのにすごく遠回りしないといけない、とか。
私たちはまだ若いのでいいですが、おじいちゃんやおばあちゃんにとっては大変です。
そういう意味でもインフラの整備はすごく大事だと思っています」

今後ますます重要になってくる、インフラのメンテナンス。
これからの街にとっても大きな影響を与える仕事です。
酒井工業の技術、ノウハウ、そして提案力が国内のみならず、
国外に輸出され広がっていく可能性ももちろんあるでしょう。
大変な分、意義があり、また能力に応じた対価を獲得できる仕事に、
みなさんも携わってみてはいかがでしょうか。


※本求人記事は、NPO法人スマイルスタイルが大阪府より委託を受け、
「地域人づくり事業(雇用拡大プロセス)未就職卒業者等と
優良中小企業早期マッチング事業(事業期間2015年3月〜2015年12月)」の一環で
作成したものです。

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だれかに教えてあげてね

募集要項

企業名・団体名
酒井工業株式会社
募集期間
募集終了
募集業種
土木施工管理
雇用形態
正社員(試用期間3ヶ月)
応募資格
未経験可
第1種普通自動車運転免許 有れば尚良し
勤務地
大阪
勤務時間
① 8時30分~17時30分(休憩 60分)
② 8時30分~16時30分(休憩 60分)
③ 9時00分~15時00分(休憩 60分)
※①:土休週の月~金、②:土曜勤務週の月~金、③:土曜日
残業:あり 月平均:25時間
給与
20万円~38万円
経験・資格等を考慮し、面談の上決定します。
業績一時金年2回
昇給:あり 5,000円〜25,000円/月
休日・休暇
週休2日(第1、第3土曜日は勤務)・祝日・年末年始/夏季休暇
待遇
交通費全額支給 携帯手当有り
社会保険 / 健康・厚生年金・雇用・労災
退職金制度有り(勤続3年以上)
採用予定人数
4名
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3)面接(役員面接)

4)内定
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